本記事では、海外留学保険の契約方法や支払い方法、加入すべきタイミングまで徹底解説します。
留学前に保険を探している方、選び方や手続き方法を知りたいという方はぜひ、この記事を参考にしてみてください。
海外留学保険とは?
海外留学保険とは?
- 海外留学保険は、留学中のトラブルやさまざまなリスクに対する備えです。
- 特徴としては、滞在期間が長期に渡る場合が多い留学生に向け、各種補償内容が充実した保険を提供している点です。
海外で病気やケガを負った場合、日本で加入している保険は適応されないので、高額なお金が必要となります。
高額な治療費に対応するため、海外留学保険が必要になってきます。
海外でのケガや事故の発生率を見てみると、万が一に備えることが重要であることがわかります。
留学保険の必要性は、非常に高いと言えるでしょう。
海外留学保険の必要性
海外留学保険は、留学中の安全や財産を守るための補償内容が充実しているため、海外へ渡航する方は必須となっています。
基本的には、海外留学保険の加入義務はありませんが、加入が必須となっている国もあります。
また、海外大学へ留学する場合には、大学が指定する保険への加入を求められる場合もあります。
海外でのケガや事故の発生率
2019年度のジェイアイ傷害火災保険の調査によると、海外での事故発生率は4.14%、24人に1人が、事故やトラブルに遭っているとのことです。
海外での万が一に備え、事故やトラブルに対応できる留学保険の加入は重要です。
海外留学保険と他保険との違い
ほかの保険との違いは一体どのような点なのでしょうか。
保険の補償内容をじっくりと確認し、自分に合った保険を選ぶことが大切です。
クレジットカード付帯の海外旅行保険は便利ですが、補償期間に注意しましょう。
海外旅行保険との違い
“海外旅行保険”と”海外留学保険”に大きな違いはありません。
しかし、海外留学保険の補償内容は旅行保険のほとんどをカバーしている上、現地生活に合ったプランが付加されている場合が多いです。
海外留学保険の最短補償期間が、海外旅行保険よりも長い点も違いの1つです。
以下、海外旅行保険と海外留学保険の違いを表にまとめました。
補償内容 | 補償期間 | |
海外 旅行保険 | 旅行中の、ケガや病気、携行品、損害賠償責任の補償など | 90日以内 |
海外 留学保険 | 海外生活のなかでの、ケガや病気、携行品、損害賠償責任の補償、 また、留学生賠償責任、留学生活用動産損害、留学生継続費用の補償など | 保険会社によっては長期留学にも対応が可能 |
クレジットカード付帯の海外旅行保険との違い
多くのクレジットカードには海外旅行保険が付帯されています。
すでにクレジットカードを持っている場合は、新たな費用をかけずに補償が受けられる点が海外留学保険との違いです。
気をつけなければいけないのが、クレジットカード付帯の海外旅行保険は出国日から90日間の補償期間しか無いため、長期滞在の留学には向かないため注意が必要です。
また、カード付帯の保険についても利用条件や自動付帯・利用付帯の違いがあります。
渡航する前に、かならず一度は保険内容を確認することをおすすめします。
海外留学保険を選ぶ際に失敗しないためのポイント
ケガや病気の治療、救援費用、滞在先の治安など、予算をよく考えた上で設定しましょう。
賠償責任特約、携行品損害特約や生活用動産費用特約などの特約がついているかどうか確認してください。
長期滞在の場合は、緊急一時帰国補償特約があると安心です。
また、歯の病気が心配な場合は、歯科治療費用特約に加入しておくのもおすすめです。
ケガや病気などの治療・救援費用を設定する
診察・治療費は滞在先の国によって、高額になる場合があります。
できるだけ留学先での医療費の負担を少なくすることも、海外留学保険に加入する目的の1つです。
海外留学保険には治療救援費用が無制限のプランもあるが、保険料は高くなります。
滞在先の治安や予算を踏まえた上で、どの程度のリスクに備えるべきか考えながら保険を選びましょう。
賠償責任特約に加入しているかを確認する
賠償責任特約とは、滞在先で他人にケガをさせてしまったり、他人のものを壊してしまったり、第三者に何らかの被害を与えてしまった場合に補償してくれる特約です。
思わぬ事故や不注意によって高額な請求をされる可能性もあるため、賠償責任特約に加入しておくと安心でしょう。
携行品損害特約や生活用動産費用特約は付帯されているか確認する
携行品損害特約とは?
- 携行品損害特約は、スマートフォンやパスポートなど、携行品が盗難や破壊などの被害を受けた場合に補償される特約です。
治安が悪い地域では、どんなに気を付けていても、携行品の盗難などの被害に合うことが多々あります。
また、生活用動産費用特約は、滞在先の居住や宿泊施設の身の回り品が盗難や火災などで損害を受けた場合に、携行品損害補償では補償しきれない部分を補償します。
現金やクレジットカードなど、それぞれの補償で補償対象外のものがあるため注意が必要です。
どの特約も、時価または修理費用のいずれかの低い額の補償額が適用されます。
長期滞在の場合は緊急一時帰国補償特約があると安心
緊急一時帰国補償特約とは、親族が死亡または危篤であった場合などに一時帰国した際の往復の交通費や宿泊費を保証する特約です。
3カ月以上の海外保険に自動付帯されています。
緊急一時帰国補償特約の保険金を請求するには、医師の診断書や死亡証明が必要です。
歯や歯茎の病気が心配な場合は歯科治療費用特約に加入しておく
海外の歯科治療費は金額が設定されてないので、日本と比べると高額となるケースがあります。
虫歯や歯茎の病気になりやすい方は、歯科治療費用特約への加入を検討しましょう。
歯科治療費用特約は制限が多く、難易度が高いため、事前に条件を確認しておくと安心でしょう。
海外留学保険の契約方法
契約方法は、主に2つあります。
- 事前に日本で契約する方法
- 渡航後に現地の保険に加入する方法
それぞれのメリットやデメリットをよく確認し、自分に合った契約方法を選びましょう。
日本の保険会社で事前に契約する
保険会社で契約する場合、郵送やインターネットでの契約が選択できます。
しかし、それぞれで契約できるプランが異なるので注意が必要です。
保険会社の販売する留学保険は、補償内容の検討がしやすく、出発前に加入できて安心です。
各保険会社の特徴や補償内容などをよく比較し、自分に合った保険会社を選ぶことがポイントです。
現地の保険に加入する
現地の保険は、日本の半分以下の金額で加入できる保険もあります。
現地で加入できる手軽な保険として知られています。
ですが、手続きのすべてが現地語でのやり取りになり、保険証提示で治療が受けられるキャッシュレスサービスが無いなどのデメリットがあります。
現地の保険に加入する必要がある際には、日本の留学保険と二重加入または、短期の海外旅行保険に加入して渡航後に留学先で現地の保険に入る、といったやり方をおすすめします。
海外留学保険の支払い方法は2タイプ
支払い方法は、基本はクレジットカード決済となります。
ですが、現金であればコンビニ決済も可能です。
留学や海外旅行ではクレジットカードは必須なので、保険料の支払いに限らず持っていると役立ちます。
コンビニ決済では、出発日前日までの払い込みが必要なため、時間に余裕を持ちましょう。
基本はクレジットカード決済
ネットで海外留学保険に加入する場合、クレジットカードでの支払いとなるでしょう。
クレジットカード支払いのメリットは店頭や金融機関に行かなくても、出発の当日に加入できることでしょう。
キャッシュレス決済が浸透している国であれば、保険料の支払いだけでなく別の支払いにも利用でき、便利なため、一枚以上持っていると安心です。
現金ならコンビニ決済
海外留学保険の支払いは基本的にはクレジットカードとされていますが、コンビニで支払いが可能な場合があります。
コンビニ決済の注意点は、出発日前日の23時59分までに払い込みが必要であることです。
支払期限までに払い込みのない場合や保険料の払い込みを忘れると申し込みは無効になってしまいます。
時間に余裕を持って準備を進めましょう。
海外留学保険に加入すべきタイミング
基本的には、少なくとも出発する2〜3週間前には、手続きを完了しておく必要があります。
出発の当日まで加入が可能な保険は、短期旅行専用の保険であることが多いです。
加入が完了すると、渡航先に持参する保険証券や連絡先、提携している病院のリストやガイドブックなども届きます。
出発前に慌てて入ることのないよう、事前に準備しておきましょう。
まとめ
海外留学保険の選び方や必要性、選ぶポイントや契約方法について解説しました。
海外では、日本での生活からは予想もつかないような事態に巻き込まれたりすることがあります。
また、日本では体調不良を感じたらすぐに病院へ行くこともできます。
しかし、海外での手続き方法がわからず、少しのことでも戸惑うことが多々あるでしょう。
万が一の際に安心して治療を受けるためにも、海外留学保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。