2022/12/16

TOEICで問題用紙への書き込みが禁止の理由とは?書き込みがバレるとどうなる?

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この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

TOEIC L&Rテストで配られる問題用紙の表紙には、受験する際の注意事項が細かく記載されています。

そのなかでもTOEIC独特のルールとして、問題用紙に書き込みやマークをしてはいけないということが、裏表紙に記載されています。

これは、ほかのメジャーな英語試験にはないルールとなっており、とくに初めて受験する方にとっては、うっかり書き込みをしないように注意をしなければなりません。

今回はTOEIC独特のルールである、問題用紙書き込みNGの理由や、受験をする際の対処方法を紹介します。

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目次

TOEICの問題用紙は書き込み禁止

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TOEFLや英検、IELTSなどのほかの英語テストは、書き込みをしたりマークをつけることが可能です。

しかし、TOEICの問題用紙には書き込みが一切できません。

一度解けなかった問題に印をつけておき、あとから解き直すといったようなこともできません。

そのため、TOEICのルールに慣れていない方はテストがやりにくく感じるかもしれません。

禁止されている書き込み内容

それでは具体的に、どのような内容の書き込みが禁止になっているのでしょうか。

TOEICでは単語の意味や要約文といったような言葉を書くことはもちろん、問題の番号にまる印やチェックをつけたり、文章に下線を引くということも禁止されています。

書き込み禁止の細かいルールはTOEICの公式ホームページに記載されているため、そちらを確認してみてください。

問題用紙に書き込みが禁止になっている理由

なぜTOEIC L&Rでは問題用紙に書き込みすることが、禁止されているのでしょうか?

その理由を解説します。

カンニングや問題漏洩防止

1つ目の理由は、カンニングや問題漏洩防止のためです。

TOEICの公式ホームページには、「テスト開発元のETSの基本方針により、これらをカンニングや試験問題の漏洩につながる行為として禁止しています。」という記載があります。

TOEIC L&Rはすべてマーク式のため、解答用紙に文字を書くのは試験開始前の氏名などを記入するときのみです。

もし問題用紙に書き込みができてしまうと、試験で出た問題をメモしたものが出回り、問題漏洩してしまう可能性があります。

また、問題用紙に書き込みしたものを誰かがカンニングしてしまう恐れがあったりすることが考えられます。

正確な英語力を測るため

問題用紙記入NGの理由の2つ目は、正確な英語力を測るためです。

TOEICは、受験者の英語力を測るテストとして、多くの企業や大学などで使用されています。

TOEICでは、純粋な英語力を正確に測ることが重要です。

また、テクニックや消去法を使って高得点を取ってしまうと、その結果が純粋な英語力なのかがわからなくなります。

問題用紙に記入が禁止されていることで、テクニックや消去法が使用できないため、本来の正確な英語力を把握しやすくなると考えられています。

書き込みがバレるとどうなる?

万が一この書き込みNGルールを破ってしまった場合、どのような対応になるのでしょうか。

問題集に書き込みをしていることが試験官に見つかったら、まずは試験官より注意・警告をされます。

注意・警告をされても書き込みをやめない場合は、試験途中の退場や手荷物の確認、そして採点をされないといった処遇を受ける可能性があります。

試験官に反抗的な態度をとると、TOEIC運営協会・ETSのテスト受験資格を剥奪されたり、過去のスコアが無効になる可能性があります。

公式サイトに、違反行為などへの対応が詳細に明記されているため、注意しましょう。

問題用紙への書き込みがバレた際の対処法

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うっかり問題用紙に書き込みをし、試験官にバレてしまったときはどのような対応をするのがベストなのでしょうか。

減点はされない

書き込みをした場合、警告や注意を受けることはありますが、採点時に減点されることはありません。

もしテスト中、書き込みをしていることが試験官に見つかったときは、書き込みを止めるよう書かれた黄色い紙を渡され注意を受けます。

紙を渡されたあとでも書き込みをやめなかったなどした場合は、試験官より途中退出を命じられたり、採点されないなどの処遇を受ける可能性があります。

実際に注意を受けた場合は、必ず試験官の指示に従うようにしましょう。

ほとんど退場処分はない

違反行為への対応に記載されているとはいえ、よほどのことがないかぎりは退場処分を受けることはないでしょう。

ただし試験官に反抗的な態度をとるなど、試験運営全体に支障が出てしまうと見受けられた場合は、退場処分を受ける可能性が高いと考えられます。

消しゴムで消す

うっかり書き込み禁止のルールを忘れていたり、ルールを知らずにあとから気付いた場合は、すぐに消しゴムで消しましょう。

自分がルール違反をしていると気付いたり、注意を受けると焦ってパニックになってしまいがちです。

落ち着いて試験を受けるためにも事前にルールを把握し、うっかり書き込みをしてしまった場合でも焦らず対処できるようにしておきましょう。

TOEICで書き込み以外に禁止されていること

それでは、TOEICでの問題用紙書き込み禁止のルール以外に、どのようなルールがあるのでしょうか。

テスト本番前に、今一度チェックしておきましょう。

  1. 撮影、録画、録音、複写
  2. 問題用紙や解答用紙の持ち出し
  3. 試験教室内での食事
  4. 試験問題の漏洩や解答の援助
  5. 試験開始前や終了後に問題をみる
  6. カンニング
  7. 電子機器類の使用
  8. 試験運営に関わる妨害行為

1. 撮影、録画、録音、複写

試験問題漏洩防止の観点から、試験会場内の撮影・録画・録音・複写はもちろんNGです。

誤作動を防ぐためにも、スマートフォンの電源はオフにし、録画や録音ができる機器はできるだけ持ち込まないようにしましょう。

2. 問題用紙や解答用紙の持ち出し

こちらも試験問題漏洩防止の観点で不可となります。

ほかの資格試験や入学試験などでは、問題用紙を持ち帰りできる場合もありますが、TOEICでは不可となります。

3. 試験教室内での食事

試験教室内では、試験開始前やあとであっても食事をしてはいけません。

ガムやアメなども禁止となっているため、うっかり口に入れたまま試験教室に入らないようにしましょう。

なお、水分補給は終日可能となっています。

しかし、缶飲料や炭酸飲料などは音が気になったりリスニングテスト中に支障が出ることも考えられるため、できるだけ避けることが望ましいです。

4. 試験問題の漏洩や解答の援助

試験問題を外部に漏らしたり、ほかの受験者の援助をするのももちろん禁止されています。

5. 試験開始前や終了後に問題をみる

問題用紙にはシールで封がされており、これを開封していいのは試験官の指示があったときのみです。

また、終了の合図がされた際には、即問題用紙を閉じて回収されるのを待ちましょう。

6. カンニング

TOEICだけでなくすベての試験にいえることですが、カンニング行為は禁止されています。

カンニングをしても自分の正しい英語力は測れません。

答えがわからないときもあるとは思いますが、正々堂々自分の力で解きましょう。

7. 電子機器類の使用

電子機器には、スマートフォンや電子辞書も含まれます。

唯一使用して良い電子機器として、デジタル時計があります。

しかし、電子音やアラーム音が鳴ってしまう可能性もあるため、アナログの時計を持ち込むことをおすすめします。

8. 試験運営に関わる妨害行為

試験中の暴力行為・器物破損・他受験者への迷惑行為は禁止されています。

試験官が試験運営に関わる妨害行為だと判断した場合、退場処分を受ける可能性があるため注意しましょう。

書き込みをせずに問題を解く勉強法

問題用紙に書き込みながら問題を解く方が効率的だったり、テクニック的な面で都合が良いこともあるかと思います。

しかし書き込みができないTOEICの場合、テストの場面だけではなくテスト対策や勉強の時点で書き込みをしない練習をすることが大切です。

ここからは、問題用紙に記入しなくても解答できるようになるトレーニング方法を紹介します。

メモをしない習慣をつける

あなたは普段、勉強や仕事、読書中にどれくらいメモをしますか?

メモをする習慣は、自分の頭のなかを整理したり記憶に残すのにとても有効です。

しかしTOEICの場合、その癖が抜けないと本番でうっかりメモをしてしまう可能性があります。

メモをしないよう気を付けていると、問題に集中できず本来の力を発揮できなくなることもあるかもしれません。

また、英語学習時に常にメモをしたりマークをつけながら勉強すると、英語を読むときはメモをしないと処理できないようになってしまいます。

TOEIC対策で問題集を解くときはメモする癖から離れ、頭のなかで理解して解く習慣を身につけるようにしましょう。

ディクテーションをする

ディクテーションとは、英語の音声を聞いて文字に書き起こす勉強法です。

この勉強法によって、リスニング力が鍛えられ、どの単語が聞き取れて、聞き取れなかったのかを目で見て把握できるようになります。

そして、リスニング力が上がれば問題文を聞いていくなかで、メモを取る必要も少なくなるでしょう。

シャドーイングをする

シャドーイングとは、英文を聞いてそれを追いかけるように自分で読むトレーニングです。

シャドーイングをしている間は、聞いた英語を日本語に頭のなかで変換する時間がないため、英語を英語のままで理解する力=英語脳が身につくようになります。

英語脳が身につけば、問題を解く際に日本語に訳す手間が省け、メモを取る必要もなくなります。

シャドーイングを行う際は、まず精読をしてわからない語彙や文法をクリアにしておきましょう。

その後、英文の文節に区切りを入れながら読む「スラッシュリーディング」を行い、文の構造を理解したうえでシャドーイングを行うのが有効です。

速読を身につける

英文を速読できるようになると、問題用紙にメモをする必要がなくなります。

前述したように英語脳を身につけることにより、速読もスムーズに行え、速度も格段に上がることが期待できるでしょう。

速読を身につけるためには、日頃の勉強の際に文章の要点を頭のなかでまとめられるよう訓練します。

また、速読の際には文法ごとに区切って考えないようにし、日本語訳に変換しないように注意しましょう。

これらの訓練をすることにより、テスト本番でもメモなしで英文を理解することができるようになります。

TOEICの対策ポイント

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ここからは、試験中にメモなしで解答できるようになるための対策法を紹介します。

設問を先読みして要点を把握する

1番初めのリスニングでは、問題用紙を開封してテストの概要アナウンスが流れている間や、問題と問題との間にすこし時間があります。

その時間に、問題文や図を先読みし、どのような設問がくるのかを先読みするようにしましょう。

多少練習が必要になるため、音声付きの問題集を使って先読みのタイミングを測ってみてください。

また、このときに速読ができれば先読みの速度も精度も上がるため、併せて速読能力も身につけておくのがベストです。

時間配分を決めておく

テストを受ける際にあらかじめ各パートの時間配分を決めておくのも、テスト本番で焦らないようにするテクニックの一つです。

とくにリーディングセクションでは時間配分を決めておくことで、あとのパートで時間不足になることも避けられます。

リーディングセクションで高得点を取得している方の時間配分は、下記が目安となっているため、参考にしてみてください。

  • Part5:10〜12分
  • Part6:10〜12分
  • Part7:50〜55分

鉛筆の先を解答用紙のマーク欄に置く

リスニングのセクションでとくに有効なテクニックの一つは、音声を聞きながら、鉛筆の先を解答用紙の選択肢のマーク欄に置いていくというものです。

選択肢のなかで、正解かもしれないと思った段階で鉛筆の先を該当のマーク欄に止め、残りの音声があれば続きを聞いていきます。

より正しい解答が出てきた場合は、鉛筆の先を該当のマーク欄に移動させます。

全部の選択肢を聞いたあと、正解だと思ったマーク欄を塗りつぶすといった作業を繰り返しましょう。

選択肢を塗りつぶしてしまうと、違う解答を選ぼうとしたときに消しゴムで消す作業が発生するため時間のロスが発生します。

時間のロスが発生すると、次の設問の先読みができなくなり正答率が下がってしまう可能性が出てきます。

そのような時間ロスを防ぐため、鉛筆の先をマーク欄に置いていくテクニックは効果的です。

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TOEIC対策におすすめの参考書・スクール

これまでに挙げてきた時間のロスを防ぐテクニックは、問題にマークや書き込みをしなくてもスムーズに解答していくために大きな効果をもっています。

しかし、本番でこれらのテクニックを使おうとしても、英語脳を身につけるためのしっかりとしたトレーニングをしていなければうまくいきません。

ここからは、英語脳を身につけるのにおすすめの問題集やアプリ、TOEIC対策のサポートをしてくれるコーチングスクールを紹介します。

【問題集】公式TOEIC Listening & Reading 問題集10

「公式TOEIC Listening & Reading 問題集」は、TOEICを受験すると決めたら一冊は持っておきたい問題集です。

受験する時期によって最新版が出ている場合もあるため、必ず最新版を購入するようにしましょう。

この問題集はTOEICを運営している公式の団体が作成しているため、最新の出題傾向に沿った問題を、本番さながらに演習できます。

リスニングの音声は、本番と同じナレーターが担当しているのも魅力の一つで、本番直前の総おさらいとして使うのもおすすめです。

【問題集】TOEIC L&Rテスト 至高の模試600問

「TOEIC L&Rテスト 至高の模試600問」は、初心者から上級者までどのレベルでも使用できる問題集です。

本番試験と同じ形式の模試が3回分ついているため、問題集を解き終わったあとの力試しとして解いてみることをおすすめします。

それぞれの問題には、どのレベルの学習者でも疑問を残さず進められるように、丁寧な解説・翻訳・語注がついているため、復習としても効果的です。

【アプリ】Quizlet

Quizletは、英語をはじめとした言語学習者におすすめの単語帳制作アプリです。

アプリをダウンロードしたスマホのみで、どこでも手軽に学習が進められるため、通勤や通学途中などのスキマ時間の勉強によく使われています。

学習モードもさまざまで、ゲーム感覚でできるものが多いため、飽きることなく単語学習が続けられます。

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【スクール】PRESENCE

短期間で集中して英語を学べるコーチングスクール「PRESENCE」は、生徒それぞれの目標や目的に沿った学習指導をしてくれます。

1クラスが10名程度と少人数のため、同等のレベルのほかの受講生と切磋琢磨してレベルアップできます。

1〜2か月間の短期集中型コースのため、モチベーションが高いまま目標に向けた学習を継続できるのも魅力です。

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【スクール】PROGRIT

コーチングスクールの「PROGRIT」も、最短2か月という早さで結果を出してくれます。

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無料のカウンセリングも実施されているため、コーチングスクール自体が初めての方にも、お試しとして受講してみることをおすすめします。

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書き込みをせずに解く癖をつけよう

今回はTOEICのルールの一つである、問題用紙への書き込みNGに対する対処方法を紹介してきました。

もっとも大切なのは、テスト対策の勉強の時点で、書き込みをせずに解く癖をつけることです。

メモを取ることは、参考書やテキストの解説を読む際のみにとどめ、問題を解くときはメモを取らないようにしましょう。

意識的に書き込みを制限し、今回紹介した英語脳を鍛えるトレーニングをすルことで、本番でも自然とメモを取る必要がなくなるでしょう。

これからTOEICを受験する方は、ぜひ実践してみてください。

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