「TOEICのテスト直前って何をすれば良い?」
「TOEICのテスト直前から勉強してもスコアは伸びる?」
TOEIC受験を目前に控え、このような悩みや疑問を抱えている方はいませんか?
TOEICは正しいやり方で勉強をすれば、直前であってもスコアを伸ばすことは可能です。
しかし、テストまであまり時間がないため、効率的に勉強をする必要があります。
今回は、TOEIC受験直前の過ごし方や、勉強のポイントについて紹介します。
TOEIC受験が近い方やこれから受験しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
TOEICは直前対策でもスコアアップできる
TOEICは準備期間が1か月でも計画的に勉強すればスコアアップは可能です。
また、TOEICは出題傾向が決まっています。
解答のテクニックやコツを身につけて、自分の苦手分野を集中的に学習すれば、十分にスコアアップが目指せます。
TOEIC 1か月前に対策するべきことは?
では、TOEIC1か月前に対策するべきことは何でしょうか。
以下で、試験1か月に対策すべきことを、1か月前〜2週間前、そして2週間前〜前日の2段階に分けて紹介します。
1か月前〜2週間前
試験1か月前〜2週間前には、主に下記の3点に力を入れると良いです。
1か月前〜2週間前の対策ポイント
- コツとポイントをおさえる
- 苦手分野を中心に勉強する
- リスニング音声を毎日聴く
コツとポイントを押さえる
TOEICは問題の形式が決まっています。
TOEICの対策本を使ってテクニックやコツを押さえることが大切です。
たとえば、長文問題は読解に入る前に設問を先に読む、などのテクニックが問題をスピーディーに解く鍵になります。
また、苦手分野がわかっている場合は、その部分を重点的に勉強しましょう。
苦手分野を中心に勉強する
TOEICは問題のパターンが決まっています。
練習や対策をするほど苦手意識がなくなり、スコアアップに繋がるでしょう。
もしハイスコアを狙っているのであれば、Part1と2、Part5と6に力を入れて学習することをおすすめします。
上記4つのパートは難易度が低い問題が多いため、これらのパートでは満点を目指しましょう。
リスニング音声を毎日聴く
毎日公式問題集のCDを活用し、本番さながらの英語のリズムに耳を慣れさせましょう。
リスニングを学習する際は、Part1と2を重点的に学習することをおすすめします。
前述したとおり、リスニング問題のPart1と2は比較的難易度が低いです。
TOEICは難易度によって配点が変わるということはありません。
簡単な問題を確実に正答することが、スコアアップに大きな影響を与えます。
各パートの解き方のコツについては、のちほど詳しく解説します。
2週間前〜前日
2週間前〜前日の試験対策のポイントは3つあります。
2週間前〜前日の対策ポイント
- 新しい問題集は使わない
- 自分なりの時間配分を考える
新しい問題集は使わない
試験直前期に新しい問題集を活用することは控えましょう。
その理由は、これまで学習して身につけてきたテクニックやコツの定着率が落ちてしまうからです。
対策本によって、コツやテクニックに多少の違いがあります。
また、新しい参考書や問題集に挑戦しても、すべての対策ができない場合もあります。
テスト直前は、すでに使用している対策本や問題集を使う方が、より効果的です。
自分なりの時間配分を考える
TOEICは時間配分がとても重要なポイントとなります。
限られた時間ですこしでも多くの問題を解き、正解することが大切です。
公式問題集を活用し、実際に時間を計りながらすべての問題に取り組みましょう。
そして、解き終わったあとに自分なりに時間配分を考えてみてください。
自分が得意な分野の問題に割く時間は短めに、苦手な分野は長めに時間を割きましょう。
そして、この練習を何度か繰り返しましょう。
自分が取り組みやすい時間配分や、解答するパートの順番を事前に決めておくことで、試験本番でもスムーズに受験できます。
直前でおさえておくべき勉強テクニック
直前でおさえておくべき勉強テクニックは下記の3つです。
勉強テクニック
- 問題形式・コツを知る
- 頻出単語と文法を復習する
- 問題を繰り返し解く
それぞれのテクニックについて、以下で詳しく紹介します。
問題形式・コツを知る
TOEICはリスニングが45分と、リーディング75分の合計120分の試験です。
それぞれのパートは下記のようになっています。
リスニングパート
- Part1:写真描写問題
- Part2:応答問題
- Part3:会話問題
- Part4:説明文問題
リーディングパート
- Part5:文法問題
- Part6:長文穴埋め問題
- Part7:長文読解問題
各パートにはコツとテクニックがあります。
たとえば、「パート2の疑問詞は必ず聞き取れるようにする」「パート6は全文読まない」などです。
このようなテクニックを知っているだけでも時間短縮につながり、正答率もアップするでしょう。
頻出単語と文法を復習する
TOEICの試験に出題される内容は、ビジネスの場面に限定されています。
つまり、頻出の単語や文法もかなり限られているのです。
とくに単語はとても大切です。
より多くの単語を知っているだけで、リーディングパートの問題に取り組みやすくなります。
そのため、単語の学習を毎日することをおすすめします。
文法に関しては、中学・高校で学んだ基礎的な文法を学習し、理解を深めるだけでもかなり効果的です。
問題を繰り返し解く
TOEICで高得点が取れる方であっても、時間内にすべての問題を解き終えることができないという悩みをもつ方も多いです。
この悩みを解決するには「問題を繰り返し解く」ことがベストです。
公式問題集や模試を試験と同様の制限時間内に何度も解くことで、徐々に慣れができ、試験時間の感覚を体感的に身につけられます。
間違えてしまった場合は、ただ答え合わせをするだけでなく、解説をきちんと読みましょう。
そして再び模試を解き、答えとなる根拠を自分で説明しながら解答に導けるかどうかを確認してください。
このようなプロセスを踏むことで、理解度がグッと上がります。
【パート別】解き方のコツ
TOEIC対策では、パート別で集中的に対策することも大切になります。
以下で、Part1〜7の各パートの解き方のコツを紹介します。
Part1
Part1は写真を見ながら質問を聞いて答える写真描写問題です。
問題数は6問になります。
ひっかけとなる箇所を集中して聞くだけで、正答率を上げることができます。
Part1の解答のコツは下記の2つです。
写真全体を見て把握する
写真全体を見て、写真に写っていない名詞を含む選択肢はすべて除外すると、正答率が上がります。
写真を見て物語を勝手にイメージせず、写真のなかに写っているものだけで判断しましょう。
動詞の時制を正しく聞き取る
放送で流れている英文に使われている動詞の時制を聞き取りましょう。
時制とは、現在形・過去形・未来形といった「時」を表す用法のことを指します。
リスニングの練習を重ねるほど、時制を正確に聞き取れるようになるでしょう。
また、自身が苦手とする文法事項もわかってくるため、苦手分野の学習を重点的に行うと良いです。
\ Part1の対策を詳しく解説!/Part2
Part2は質問文に対して適切な応答文を3つの選択肢を選ぶ問題で、問題数は25問あります。
選択肢が問題用紙に記載がないため、音声のみで応答内容を聞き取らなければなりません。
そのため、高い集中力が求められるパートです。
Part2のポイントは下記の2つです。
選択肢に問題と同じ単語が出てきたら除外する
TOEICの問題において、正解となる選択肢には、問題文で使われている語句や表現がそのまま使われることはありません。
つまり、言い換えられた表現が使われているということです。
これはすごく重要なポイントであるため、覚えておきましょう。
問題文と同じ語句や表現が使われているのは、受験者をひっかけるためです。
このような選択肢がある場合は、解答の候補から除外しましょう。
疑問詞は必ず聞き取る
疑問詞を必ず聞き取れるようにしてください。
何について聞いているのか判断するための大きな材料になります。
疑問詞は以下の8つを覚えておくと良いでしょう。
8つの疑問詞
- what
- who
- when
- where
- which
- whose
- why
- how
“ Why don’t you〜? ” 「〜しませんか(勧誘)」はひっかけとして使われることがあるため、気を付けましょう。
\ Part2の対策法をプロが解説!/Part3
Part3は2〜3人の会話を聞き取り、その内容に関する問題について4つの選択肢から正しい答えを選びます。
問題数も39問あるため、Part2同様、集中力を切らさないようにしましょう。
問題自体もPart1・2と比べると、さらに複雑で長くなっているため、より高い集中力が求められます。
Part3のポイントは下記の2つです。
設問を先読みしておく
Part2が終わったら、すぐにPart3のページを開き、選択肢を先読みしていきましょう。
先読みすることで、どのような内容についての会話なのかを予測できます。
そして、会話のなかでどこに焦点を当てて聞き取るべきかが見えます。
設問を聞きながら問われている部分を探すことができるため、正答率を上げることにも繋がるでしょう。
冒頭の会話を聞き取る
Part3の会話のなかでもっとも大切なのは、冒頭の5秒です。
会話の冒頭部分を聞き取れると、会話の内容の理解度が高まります。
会話の内容が理解できると、落ち着いて聞けます。
そして、先読みした選択肢から冷静に正しい解答を導き出すことができるのです。
\ スコアが確実に上がる勉強法を紹介!/Part 4
Part4は1人の人物がナレーションをし、4つの選択肢から正しい答えを1つ選ぶ問題です。
合計10個のナレーションがあり、各ナレーションに対して3つの設問があるため、全部で30問出題されます。
英文の長さはPart3と同じくらいです。
しかし、まとまった量の英文が流れるため、苦手意識をもつ受験者がもっとも多いパートです。
Part4攻略のポイントは、基本的にはPart3と同じです。
しかし、Part4ならではのコツがあるため、下記の2点に気を付けると良いでしょう。
話のジャンルを把握する
まずは、どのようなジャンルの内容を話しているのかを把握する必要があります。
以下がPart4で頻出のジャンルです。
- 留守番電話
- ラジオ
- 放送
- 広告
- 会議
- 空港や駅でのアナウンススピーチ
Part3同様、問題の先読みをしておくことで、会話のジャンルをあらかじめイメージできます。
状況判断をする
話のジャンルが把握できたら、状況を判断しましょう。
この場合の「状況判断」とは、話し手と聞き手の関係性や、どのような人物が話しているのかを理解することです。
どのような目的で話をしているのか、話し手は聞き手の上司なのか、などを解釈できると理解度が高まるでしょう。
また、TOEICのリスニングは、一言一句すべてを聞き取る必要はありません。
設問に関する部分と、ナレーションが行われている状況が掴めるだけで、正答率を上げられます。
\ TOEIC満点講師による解説!/Part5・6
Part5と6は、いずれも穴埋め問題です。
Part5は30題の短文穴埋め問題で、Part6は16題の長文穴埋め問題です。
いずれも4つの選択肢から正しい答えを選びます。
多少の違いはありますが、基本的にはPart5・6は類似しているため、同じようなテクニックで攻略できます。
攻略ポイントは下記の2つです。
時間配分を意識する
いかにPart7に時間を余らせられるかが、リーディングパート攻略のポイントになります。
そのため、Part5と6にはあまり長く時間をかけてはいけません。
理想は、15分でこの2つのパートを終わらせるようにしましょう。
問題を解くなかで、わからない問題が出てくるかもしれません。
そのような場合は一旦問題を飛ばし、最後に時間が余ったときに再び考えましょう。
まずは、試験時間内にすべての問題に取り組むことを優先するのが大事です。
また、時間をかけたからといって、正しい答えに辿り着けるとは限りません。
すべての問題に取り組むことができれば、より正答率が上がり、スコアアップに繋がるということを忘れないようにしましょう。
品詞分解をする
品詞に関する設問だった場合は、品詞分解から始めると誤読を減らせます。
ただし、問題用紙への書き込みは禁止されているため気を付けてください。
品詞分解は頭の中で考えるようにしましょう。
また、本番でいきなり品詞分解をするのは難しいため、日々のトレーニングが大切です。
品詞分解を意識しながら学習をしていくことで、試験本番でも役立つでしょう。
\ この3記事を見れば、完全攻略できる!/Part7
Part7は長文読解問題で、下記のように3つのパターンに分かれています。
- 長文が1つだけのシングルパッセージ
- 長文が2つあるダブルパッセージ
- 長文が3つあるトリプルパッセージ
問題数は全部で54問あります。
Part7の攻略ポイントは下記の2つです。
長文をすべて読まない
長文をすべて読まないことは、Part7を攻略するうえで、もっとも大切なポイントです。
TOEICの設問は英文をすべて読まなくても解けてしまう単純な問題が多いです。
設問に関連する箇所だけ読み取ることで、時間短縮にも繋がります。
そのため、各英文を読み始める前に、まずは設問に目を通しましょう。
設問を先読みし、何を聞かれているのか、キーとなる単語やフレーズは何か、などポイントをおさえることで、英文がスムーズに読み取れます。
文章のジャンルから内容を把握する
設問を読んでいる段階で、どんなジャンルの英文なのかをイメージできると英文理解に役立ちます。
Part7の読解問題で頻出のジャンルは下記のとおりです。
- Eメール
- 記事
- Webページ
- 告知
- 広告
- チャット
- 手紙
- 情報
このように頻出のジャンルはある程度決まっているため、各ジャンルで行われるやり取りのパターンを知っておくと良いでしょう。
パターンを知るためには、公式問題集を何度も繰り返し解くことが効果的です。
\ Part7のコツをおさえよう!/直前対策におすすめの参考書・単語帳
最後に、TOEIC直前対策におすすめの参考書と単語帳を5つ紹介します。
【単語帳】TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
厳選された頻出単語が収録されている、ロングセラーの単語帳です。
この単語帳を活用して学習することで、短期間で効率的にTOEICのスコアを上げることが可能になるでしょう。
【単語帳】キクタンTOEIC L&R TEST SCORE600
キクタンシリーズの単語帳は、目標のスコアごとに単語帳が分かれています。
「聞く英単語帳」がコンセプトであるため、音声を聴きながら単語の学習を進めたい方におすすめです。
音声を活用することでリスニング対策にも繋がり、一石二鳥です。
収録されている音声は英米加豪の4か国の英語であるため、最適だといえます。
【参考書】ゼロからのTOEIC L&R テスト600点全パート講義
本書は初心者向けの参考書で、600点を目指す方におすすめです。
TOEIC初心者がつまずきがちなポイントを丁寧で、わかりやすく簡潔な解説で教えてくれます。
最短ルートで600点に到達できると定評があります。
この一冊だけで、全パートの対策が網羅できる点も魅力的です。
【問題集】公式TOEIC Listening & Reading 問題集10
TOEICテスト開発期間であるETSが出版している公式の題集です。
リスニングに使われている音声は、テスト本番と同じ公式スピーカーによるものです。
この問題集に収録されている演習問題がもっとも本番の試験に近いといわれています。
何度も繰り返し解き、傾向と対策をしっかり行いましょう。
【問題集】はじめて受けるTOEIC L&Rテスト 全パート完全攻略
パート別の特徴や解答のコツを習得しながら勉強できる問題集です。
本書一冊で全パートの対策と学習をすることができます。
また、解法テクニックを27個も紹介しています。
600点を目指す方はもちろん、730点目指す方にもおすすめできる対策本です。
解説が非常に丁寧でわかりやすいため、初心者でも勉強しやすいです。
模試も収録されているため、実際に時間を計りながら解き、時間配分などを考えると良いでしょう。
模試を実施したあとは、苦手分野の復習として利用するのがおすすめ活用法です。
各パートの解き方のコツをおさえよう
今回は、TOEIC本番直前の学習ポイント、各パートの特徴と解き方のテクニックなどを紹介しました。
試験直前であっても、効率的な対策をすることでスコアが大幅にアップすることも夢ではありません。
問題形式や解き方のポイントをおさえ、苦手分野を中心にたくさんの問題を繰り返し解き続けることが大切です。
TOEIC受験を直前に控えている方は、今回紹介した対策・勉強法を参考に、スコアアップを目指してください。