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IELTSを一度も受けたことが無いと、実際のテストがどのような形式なのか、分かりづらいですよね。
そこで今回は、スピーキングの例題と模範解答や、ポイントをご紹介します。
IELTS対策に重要な内容を書いていますので、この記事を見て役立ててください!
■IELTSのスピーキングセクションはどんな内容なの?
IELTSを受けたことのある方はもうすでにご存知かと思いますが、IELTSのスピーキングはどんなセクションなのかをまず簡単に説明していきます。
名前からも分かる通り、スピーキングは「話す力」をはかる試験で、試験官とマンツーマンで面談する形でテストが行われます。
最近では、各テストセンターによりますが、コロナウイルスの影響を受けて、対面形式もしくはオンライン形式に分かれています。
IELTSのスピーキングテストはPart1からPart3の3つで構成され試験全体では長くてもだいたい15分です。
しかし、それぞれのPartで所要時間や会話の内容が異なるので見ていきましょう。
内容 | 所要時間 | |
---|---|---|
Part 1 | 自己紹介(名前・パスポートの確認)、仕事や勉強、住まいなどに関する質問
日常的、身近なトピックに関する質問に対して答える |
4~5分 |
Part 2 | トピックカードが試験官から渡され、そのトピックに関する質問に対して答える | 準備1分+スピーチ2分 |
Part 3 | Part2に関連した一般的・抽象的な質問に対して答える | 4~5分 |
■スピーキングの例題と解答例を教えて
ここでは、各Partに分けて、それぞれの例題と解答例を見ていきましょう。
Part1の例題と解答例
Part 1の初めの部分では、仕事や勉強、住まいなどに関する質問が聞かれます。
典型的なものとしては、以下の2つです。
① Do you work or are you a student? (働いていますか、それとも学生ですか?)
② Do you live in a house or an apartment? (一軒家に住んでいますか、それともアパートに住んでいますか?)
ここでは、①の “Do you work or are you a student?” に対する回答例を見ていきましょう。
試験官: Do you work or are you a student?
受験者: I work as a swimming instructor.
試験官: What do you like about your job?
受験者: I like to see my students’ progress. I feel really happy when they achieve their goals.
(日本語訳)
試験官: あなたは働いていますか?それとも学生ですか?
受験者: 水泳のコーチとして働いています。
試験官: あなたの仕事でどんなところが好きですか?
受験者: 生徒の進歩を見るのが好きです。彼らが目標を達成したらとても幸せです。
高橋先生
自分のことに関する質問の後は、日常的、身近なトピックに関する質問が聞かれます。
「旅行」
「趣味」
「エンターテインメント(映画・音楽)」
「ガジェット(携帯など)」
「ファッション」
などトピックは幅広く聞かれます。
しかし、質問で使われている単語や文法・文構造は比較的簡単なものなので、理解しやすいです。
たとえば、以下のようなものです。
- ① Do you prefer to travel alone or in a group? (一人で旅行するのが好きですか?それともグループで旅行するのが好きですか?)
- ② What kind of book did you like to read as a child? (子供の時、どんな本を読むのが好きでしたか?)
- ③ How often do you shop online? (どのぐらいの頻度でオンラインで買い物しますか?)
- ④ Have you ever received an email which includes an advertisement? (今までに広告を含むメールを受け取ったことがありますか?)
では、①の “Do you prefer to travel alone or in a group?” の回答例を見ていきましょう。
試験官: Do you prefer to travel alone or in a group?
受験者: I prefer traveling in a group because it is nice to have someone around to share all kinds of feelings and experiences.
(日本語訳)
試験官: あなたは一人で旅行するのが好きですか?それともグループで旅行するのが好きですか?
受験者: グループで旅行する方が好きです。なぜなら、全ての感情や経験を共有できる人がいることは良いからです。
もう一つ、③の “How often do you shop online?” の回答例を見ていきましょう。
試験官: How often do you shop online?
受験者: I sometimes shop online for foods and commodities, but I never shop online for clothes because I want to try them on before I buy.
(日本語訳)
試験官: あなたはどのぐらいの頻度で、オンラインで買い物しますか?
受験者: 私は時々、食料や日用品をオンラインで買いますが、服はオンラインで買いません。なぜなら、買う前に試着したいからです。
回答例を見ても分かる通り、追加情報はプラスしてください。
また、スピーキングでは、ライティングで使うような、固い表現ではなくカジュアルな英語で大丈夫です。とにかく話すことを意識しましょう。
高橋先生
「try on」や「have someone around」など、
日常でよく使う句動詞やイディオム、少し難しい文型を取り入れるとスコアアップに繋がりやすいです!
Part2の例題と解答例
Part 2 では、トピックカードが試験官から渡され、そのトピックに関するスピーチを行います。
まずはPart 2の試験官の説明を見ていきましょう。
Now, I’m going to give you a topic I’d like you to talk about for one to two minutes.
Before you talk, you’ll have one minute to think about what you are going to say. You can make some notes if you wish.
Here’s a piece of paper and a pencil for making notes, and here’s your topic.
I’d like you to describe a trip that you remember well.
(日本語訳)
今から、あなたに1~2分間話してもらいたいトピックを渡します。
話す前に、何を話すか考える時間が1分あります。メモを取ってもかまいません。
こちらがメモを取るための紙と鉛筆で、こちらがトピックです。
あなたが一番覚えている旅について説明してください。
ここで渡されるトピックカードは以下のようになっています。
Describe a trip that you remember well.
You should say:
where you went
what transportation you used
why you went on a trip
and explain why you remember this trip well.
(日本語訳)
あなたがよく覚えている旅行について説明しなさい。
あなたは言わなければならないことは
どこへ行ったか
どんな交通手段を使ったか
なぜその旅行に行ったか
そして、なぜよく覚えているのかも説明しなさい。
メインのトピック、ここでは「よく覚えている旅行」に対して、それに関する情報を4つ答えるように指示されます。
高橋先生
ただし、4つ全て話さなければいけないというわけではなく、このパートでは、スムーズかつある程度詳細に、長く話せるかがチェックされます。
自分の話はもちろん、身近な人の話や作り話でも良いので、2分間(最低でも1分30秒ぐらい)は、ポーズをなるべく少なくして、滑らかに話し続けることを意識しましょう。
では、回答例を見ていきましょう。
I’d like to tell you about a trip I remember well. It was when I went to Italy. I used an airplane to get there from Japan, and I mostly used a bus to get around the city of Rome. Also, I used both a ship and a small boat to go to a small island, called Capri, which is located near Naples. The reason why I went to Italy was to participate in a swimming meet and to go sightseeing after the meet. This swimming meet is held every two years, and the venue changes each time, for example, after Italy, it was Canada, and then the Netherland, and Hawaii. This year, it was supposed to take place in Switzerland, but, because of the Corona virus, it was cancelled. But anyway, I remember this trip to Italy very clearly even though it was more than 10 years ago because this was the very first time for me to go abroad. I was 18 back then, and I just entered the university. I got my first passport, and I was so excited and thrilled. Everything I saw in Italy was completely different from things in Japan, so I still have vivid image in my mind. I even remember very tiny things such as bread I ate for lunch, and a middle-aged guy who was taking care of his boat…
(日本語訳)
”私がよく覚えている旅行について話します。それは、イタリアに行ったときのことです。
日本からイタリアに行くのに飛行機を使い、ローマの市内を見るのにほとんどバスを使いました。また、カプリというナポリ近くにある小さな島に行くのに船と小さなボートも使いました。
イタリアに行った理由は水泳の大会に参加し、その後観光をするためでした。この水泳の大会は2年毎に開催され、会場も毎回変わります。たとえば、イタリアの後は、カナダ、それからオランダ、ハワイなど。今年はスイスで開催される予定でしたが、コロナウイルスのせいで中止になりました。
それはさておき、10年以上も前のことですが、私はこのイタリア旅行をとてもはっきりと覚えています。当時18歳で、大学に入ったばかりでした。初めてのパスポートを取得し、私はとてもワクワクドキドキしていました。イタリアで見るすべてが日本とは全く異なっていたので、今でも鮮明に映像が残っています。
とても些細なことでさえも覚えていて、たとえば、お昼で食べたパンとか、ボートの管理をしていた中年の男性なども。”
今回のトピックで気を付けるべきポイントは、時制です。
トピックカードを見てわかる通り、過去の出来事について話さなければならないので、回答例でも下線を引いている「過去形」がメインで使われています。
スピーキングのPart 2では流暢に話し続けることはもちろん大切です。
しかし、トピックカードを渡されたときに、どんな時制を使うのかは最低限チェックしておき、忘れないように、メモの目立つところに書いておきましょう。
今回は旅行がテーマでしたが、他にもよく出るトピックは、 「身近な・有名な人物や企業」「所持品」「テクノロジー」「思い出」「過去の経験」「趣味」「映画・本・音楽」「教育」「環境」などなどです。
Part3の例題と解答例
Part 3は、Part 2に関連した一般的・抽象的な質問が聞かれます。
質問の内容も使われている語彙や文法も難しくなるので、Part 1やPart 2と比べると、レベルがアップします。
上記でも述べましたがトピックはPart 2に関連しているので、たとえば、先ほどの「よく覚えている旅行について説明してください」というトピックであれば、Part 3では「旅行全般」について聞かれます。
では、参考までにPart 3の導入部分で試験官が何といっているかまず見てみましょう。
We’ve been talking about travel, and now I’d like to ask you one or two more general questions related to this.
(日本語訳)
私たちは、「旅行」について話してきました。今からそれに関連することを1~2つ質問したいと思います。
よく聞かれるトピックとしては、Part 2と同じようなものになります。そして、WritingのTask 2と少し似ている内容が多いです。
「旅行」に関連するものだと、以下のようなものが聞かれます。
【Travel and Education (旅行と教育)】
- ① Do you think people can learn something important from travelling to other countries?
- (あなたは、他の国に旅行することから人々は何か学べると思いますか?)
- ② How important do you think it is for children to travel?
- (あなたは、旅行することが子供にとってどれだけ重要だと思いますか?)
【Travel and safety (旅行と安全)】
- ③ What are some possible dangers involved in travelling?
- (旅行で起こりうる危険はどんなものがありますか?)
- ④ What can people do to keep the risks to a minimum when traveling overseas?
- (海外旅行をしている時、リスクを最小限に抑えるために人々はどんなことができますか?)
では、まずは「旅行と教育」がテーマの①~②の回答例を見ていきましょう。
① “Do you think people can learn something important from travelling to other countries?”
試験官:Do you think people can learn something important from travelling to other countries?
受験者:I think so. By travelling to other countries, they naturally experience many differences, and they can learn that there are various perspectives and sense of value, which is totally unimaginable from living in their own countries. This makes people to show more understanding and tolerance toward other people without taking everything for granted.
(日本語訳)
試験官: あなたは、他の国に旅行することから人々は何か学べると思いますか?
受験者: そう思います。他の国に旅行することで、彼らは自然に多くの違いに触れます。そして、自分の国では想像もつかないような様々なものの見方や価値観があるということを学びます。これは、すべてを当たり前と思わず、他人に対する理解と寛容さを彼らが見せられるようにさせます。
② ”How important do you think it is for children to travel?”
試験官:How important do you think it is for children to travel?
受験者:I think it depends on the age. If a child is really young, like 4 years old or younger, I don’t think they’d remember where they went and what they did there. But for older children, it is very important to let them travel since the travel itself is going to be one of the life lessons that they won’t learn in school.
(日本語訳)
試験官: あなたは、旅行することが子供にとってどれだけ重要だと思いますか?
受験者: 年齢によると思います。もし子供がとても小さかったら、たとえば4歳以下とか、彼らはどこに行って、そこで何をしたのかは覚えていないと思います。しかし、年長の子供に旅行させることはとても重要だと思います。なぜなら、旅行そのものが学校では学ばない人生の教訓になるからです。
高橋先生
では、次に「旅行と安全」がテーマの③~④の例を見てみましょう。
③ “What are some possible dangers involved in travelling?”
試験官:What are some possible dangers involved in travelling?
受験者:Possible dangers… There are many dangers. But the first thing that came to my mind is pickpocketing. Especially in Europe, it is commonly known that Japanese are perfect targets for pickpocketing. Other than that, there is a possibility of being sick because of unpurified water. This depends on which country you go though.
(日本語訳)
試験官: 旅行で起こりうる危険はどんなものがありますか?
受験者: 起こりうる危険、、、多くの危険があります。しかし最初に私の頭に浮かんだものは、スリです。特にヨーロッパでは、日本人はスリの格好の餌食ですとしてよく知られています。その他には、浄水されていない水のせいで、病気になる可能性もあります。ただこれは、どの国に行くかにもよりますが。
④ “What can people do to keep the risks to a minimum when traveling overseas?”
試験官:What can people do to keep the risks to a minimum when traveling overseas?
受験者:That’s a difficult question, hmm, the best thing people can do is to pretend to be like a local person. If people recognize you are not from their country, they will try to deceive you in various ways. But, if you behave like those who live there, you can avoid being pickpocketed or involved in other troubles.
(日本語訳)
試験官: 海外旅行をしている時、リスクを最小限に抑えるために人々はどんなことができますか?
受験者: 人々ができる一番良い方法は、現地の人のふりをすることです。もし人々があなたがその国の人ではないと気付いたら、彼らは様々な方法でだまそうとするでしょう。しかし、そこに住んでいる人のように振舞うとスリにあうことや、他のトラブルに巻き込まれることを避けられるでしょう。
こちらの③~④の回答例から学べることは、答える前に、試験官の質問を繰り返したり、ポーズをとったりしても良いということです。
日本語で話す際も、少しポーズを取りながら、考えながら話しますよね。
それと同じで、英語で話す際も質問を繰り返し、不自然でない程度のポーズを取りながら、答えるまでの時間稼ぎをすると良いですね。
また、スピーキングのPart 3の質問は、難しい質問が多いです。おそらく日本語で聞かれても、すぐ答えられないようなものばかりだと思います。
そのため、少しでもトピックに慣れておく、もしくはトピックでよく使われる語彙やフレーズを少しでも知っておくと有利に働きます。
高橋先生
■IELTSのスピーキングはどうやって対策するの?
最後に、2人に近づけるようにするためのスピーキングセクションの対策方法や具体的な勉強法を解説していきます。
高橋先生
「普段の英会話ができているから大丈夫」、「英会話レッスンをやっておけばよいか」
と考えている方はものすごくたくさんいます。ですが、どのように評価されるか知らないと、せっかく英語力があっても目標のスコアに達することができません。
なので、IELTSのスピーキングの4つの評価ポイントをチェックしましょう。
- ① Fluency and Coherence(流暢さ・一貫性)
- 不自然なポーズがない、理論的に内容を伝えられているか(=理解のしやすさ)
- ② Lexical Resource(語彙の豊富さ)
- 基本的なものからレベルの高い・使う頻度の少ないものを使えているか
- ③ Grammatical Range and Accuracy(文法の幅と正確さ)
- 幅広い文法を正確に使えているかどうか
- ④ Pronunciation(発音)
- 母語の影響の有無、聞き取りやすさ
そして、それぞれ評価の項目はありますが、全体を通して、英語圏出身者であるネイティブ話者から見て自然な英語かどうかがチェックされています。
では、評価基準を理解したうえで、練習方法・対策を見ていきましょう。
まず基本の基本で、アウトプットを増やしましょう。スピーキングの練習をする際に、頭の中で答えるのではなく、しっかり声に出して答えます。
普段から声に出して話していないと、実際の試験では緊張も相まって、余計に話せなくなってしまいます。
練習する時は、ぜひ録音をして後で聞き直しましょう。
詰まってしまったところや発音が聞き取りづらいところを直して、もう一度録音するという作業を繰り返すだけで、かなり流暢さがアップします。 そして、自分が評価基準の4項目の中で、どこが得意or苦手で、どこに力を入れるべきかを自分自身で理解することができるのでとても良い練習法です。
次に、評価基準をもとにした対策をご紹介します。
自分の録音を聞いて、得意・苦手が分かった上でそれぞれの練習方法を参考にしてみてください。
流暢さ 発音 |
つなぎ言葉を普段から取り入れる シャドーイング・コピーイングを行う |
---|---|
語彙 | よく使う基本的な単語を少しレベルアップする コロケーション、熟語、句動詞、よくある表現を取り入れる |
文法 | 自分のミス、苦手を把握する(うっかりミス or 文法ルールを知らない) ルールを知らない場合は、文法の理解をする うっかりミスは、間違わないように何回も口に出して練習する |
まず、どのレベルの方でも取り組んでほしいものは「シャドーイング」もしくは「コピーイング」です。
特に目標スコアが6.0までの方は、文法や語彙よりも、まず流暢さと発音に注力しましょう。
シャドーイングは、用意した音声の後に続いて影のように音読していく練習法で、もうすでに、かなりたくさんの方が実施している方法になります。
コピーイングというのは、シャドーイングに似ていますが、スピーカーの話し方をそっくり真似するという方法になります。
シャドーイングだと音声についていくのに必死で、話し方が単調になってしまうのですが、コピーイングでは、イントネーションやリズム、ポーズの取り方なども真似するので、流暢さと発音の練習には効果てきめんです。
最初は、音声について話したり真似したりすることは難しいです。
しかし、続けることで、真似をしていたスピーカーと同じように発音することができるようになってきます。
これは水泳でも一緒です。
はじめたばかりのころは、ビート板や浮き輪などの補助を使って練習しますが、続けて練習すると、補助なしに泳ぐことができるようになります。
これと一緒で、コピーイングも、はじめは音声のスピーカーに頼って真似をしますが、最終的に、自分一人でスラスラっと表現が出てくることを目標にやってみましょう。
ただ、注意するポイントはあります。
特にコピーイングをするための素材を選ぶときに要注意です!
自分に合ったものを選ぶというのはもちろんですが、もし、様々な素材を使うのであれば、できれば、スピーカーの出身地はできるだけ同じにしましょう。
なぜ出身国を一つに統一させた方が良いかというと、イギリスで使われている表現とアメリカで使われている表現が違うので、スピーキングの試験の際に、アメリカ英語でずっと話していたのに、急にイギリスでしか使わない表現が出てくると試験官に不自然だと判断されてしまいます。
高橋先生
さらに、スコア7.0以上を目指す方は、流暢さや発音だけでなく、単語や文法も幅広く使える必要があります。
語彙力を高めるためには、よく使う基本的な単語、すでにスラスラ使える単語、を少しレベルアップして話してみましょう。
たとえば、give à offer / provide 、そしてchance à opportunityに変えるなどです。
少しずつ、自分の使える語彙を増やすとさらに高得点を目指せます。また、コロケーション、熟語、句動詞、よくある表現も取り入れてみましょう。
ここでもコピーイングと同様に、どの地域で話されているのかは要チェックです。
たとえば、よく知られているアメリカ英語とイギリス英語の違いですが、 wait in a line = wait in a queue(並んで待つ) はどちらも同じ意味ですが、アメリカ英語のアクセントで話していたのに急に 「wait in a queue」 とイギリスで使われる表現が出てくると、試験官は、覚えた表現だな、、、と判断してしまい、たとえ難しい表現を使ったとしてもポイントにプラスされなくなってしまいます。
なので、使えそうな表現を見つけて、いざ使ってみる場合は、使い方や文脈に合っているのかどうかだけでなく、どこの地域で使われているのか確認しましょう。
そして文法が苦手だな、うまく使えないなと感じている方は、まず自分のミスは、うっかりミスなのか、それとも文法のルールをそもそも知らないのか、どちらのタイプなのかを分析しましょう。
うっかりミスの場合は、ただ単に使い慣れていないので、口が慣れるまで何度も何度も繰り返し声に出して練習しましょう。
しかし、ルールを知らない場合は、文法をしっかり理解することから始めましょう。これは、リーディングやライティングのスコアアップにも繋がってきます。
ここまで、スピーキング対策として色々な勉強方法を紹介してきましたが、やみくもに英語を話せば良いというわけではありません。
IELTSのスピーキングの評価基準を知ったうえで、その基準に沿って対策をする必要があります。
スピーキングの評価基準やスコア別の対策法について詳しく書いている記事もありますので、併せて読んでみてください。
IELTSのスピーキングテスト対策において、語彙の正しい使い方、発音や文法の正確さといった要素は、独学や座学だと対策するのがとても難しいです。
こういった事から、英会話レッスンを受講していますという方もいます。
高橋先生
IELTSでは、上でも述べた通り、普段行う英会話とは違う評価基準があるため、効率的にスピーキングのスコアを向上させるためには、IELTSに精通したプロの講師とレッスンを受け、自分の目標スコアに達するには具体的に何が必要なのかを教えてもらうことを強くお勧めします。