2023/05/15

中学生のイギリス留学、5つのメリットや費用・長期留学と短期留学の違いを解説

中学生_イギリス留学

この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

今回は、中学生でイギリス留学を検討している方に向けどういった特徴やメリットがあるのか、またボーディングスクールとサマースクールの違いにはどのようなものがあるのかを解説していきます。

中学生のうちに本場の英語に触れておくことで、高校や大学進学後、または社会に出てから他の人と英語力において差をつけることができます。

ただ、留学は高校〜大学院といった、中学以上での留学の情報が多く、中学生での留学準備をどのように始めたらいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

イギリス留学を考えている方も、まだ留学先までは決めていないという方も、本記事をぜひ参考にしてみてください。

目次

留学先としてのイギリスの特徴や環境

留学先にイギリスを選ぶメリットは、大きくわけて6つあります。

6つのメリット

  • 1つ目は、伝統的な文化に触れられるという点です。他の英語圏の国々に比べて歴史が古い英国では、その分英国独自の古くからある伝統的な文化に触れられる機会が多く、英語や通常の学校の勉強だけでは得られない貴重な体験をすることができるでしょう。
  • 2つ目は、治安の良さです。ロンドンなどの大都市でも、比較的治安の良いエリアがあり、公共の交通機関も発達しているので気軽に出かけることができます。 夜間の一人歩きはもちろん避けなければなりませんが、危険とされているエリアを避けて刷りや置き引きなどに注意すれば、休日に街へ買い物に出かけることも可能です。
  • 3つ目は、自然が多い点です。都市部から少し郊外へ行っただけで、田園風景や湖といった多種多様な自然に触れることが可能です。 イギリスにはボーンマスのようなビーチのある南海岸の都市もあり、温暖で過ごしやすいため留学先として人気の場所の一つとなっています。
  • 4つ目は、日本と同様に四季があるという点です。日本に生まれ育った方にとって、四季のないところに行くと、その重要さを実感するでしょう。 イギリスでは、日本と似た四季の移ろいを感じることができるため、その共通点を感じることができるかもしれません。 また、日本の猛暑に比べて夏は涼しくカラッとしているので、時期によってはより過ごしやすく感じるでしょうし、勉強にも集中できるでしょう。
  • 5つ目は、世界中から留学生が集まるという点です。イギリスは、オックスフォードやケンブリッジといった世界的に有名な大学を有しており、教育レベルも上位に君臨しているため、トップレベルの学生や研究者が常に世界各国から集まっています。 こういった環境に若いうちから身を置くことで、将来の目標や学びたいことが見つかったり、周囲からの刺激を受け、意義のある留学生活が送れるでしょう。
  • 6つ目は、日本人が少ないため、さまざまな国の方と交流しやすい環境にあるという点です。五つ目の内容にも関連しますが、多くの国から人が集まっているため、人種や性別に偏りが少なく、幅広い国籍の人々と関わることができます。 中学生のうちから多種多様なバックグラウンドの人と関わることは、日本ではなかなかできない体験だといえるでしょう。

イギリスにはガーディアン制度がある

イギリスにはガーディアン制度というものがあります。

これは、未成年者がイギリスの学校へ留学する際に、保護者の代わりとなる人を現地に配置しなければならないという制度です。

ガーディアン制度は、未成年の場合義務となっているため、留学前に手配をするか、現地に知り合いや親戚がいる場合はその人に依頼をしておく必要があります。

ガーディアンと呼ばれる人は、留学生のために学校とのやり取りをしたり、長期休暇時の宿泊場所の手配、帰省のための航空券の手配など、留学中の現地でのフォロー全般を請け負い、サポートしてくれる存在です。

ただし、サマースクールといった短期留学では不要となる場合もあります。

中学生の留学は主に2通り

中学生のイギリス留学には主に2通りの方法があり、長期留学と短期留学でそれぞれ異なるため注意が必要です。

ここからはその2つの留学についてそれぞれ解説していきます。

長期留学ならボーディングスクールで学ぶ

ボーディングスクールとは、18歳までを対象とした全寮制の私立校で、基本的に中学生からイギリスに留学する場合はこのボーディングスクールへ行くことになります。

ボーディングスクールの寮には、寮母や寮父、スタッフなどが常駐していることが多いため、安心して海外留学生活を送ることができます。

各ボーディングスクールは、国が定めた厳しい基準を満たさなければなりません。

そのため、授業の質や生活のサポートも手厚く、世界トップレベルの教育を万全のサポート体制で受けられます。

また、これらのボーディングスクールの多くは郊外の静かなエリアにあり、自然豊かで安全な環境下にあることが多いです。

余計な心配や誘惑に惑わされることなく、勉学に集中することができるでしょう。

短期留学ならサマースクール

前述した全寮制のボーディングスクールが、夏休みに開催しているサマースクールなら、短期でも本格的な留学体験ができます。

高校や大学で、本格的にイギリスやそれ以外の国への留学を考えていて、プレ留学として試してみたいという人にもおすすめです。

サマースクールでは、短期間で英語やそれ以外の科目を現地の教え方で学ぶことができ、さらにサマースクール期間のみに開催されている特別プログラムもあります。

勉強以外の体験アクティビティも充実しているので、短い期間でも海外の友人を作ったり、海外の交通機関を利用したり、英語を使って買い物をしたりといった貴重な経験を積むことができるでしょう。

これらの生活を通して、今後長期留学をすることができるのか、海外生活自体が合っているのか、といった点を、ある程度見極められるのも、サマースクールの利点といえます。

中学生のイギリス留学にかかる費用はどれくらい?

それでは、中学生がイギリスに留学する場合の気になる費用はどれくらいでしょうか。

長期でボーディングスクールに留学する場合と、短期サマースクールに参加する場合でそれぞれみていきましょう。

【長期留学】ボーディングスクールにかかる費用

長期でボーディングスクールに入る場合、1年間で約400〜900万円が相場となっています。

これらはあくまでも目安であり、留学する都市や学校、そして留学の際の為替レートによっても大きく異なります。

学校によっては、これらの授業料とは別に保証金がかかってくることもあり、決して安いとはいえません。

また、当然のことながら学校関連の費用とは別に、航空券・海外旅行保険・ビザ申請費用・通信費・娯楽費といった留学に欠かせないものも発生し、とくに航空券は、渡航時期をハイシーズンに設定したり、大手の航空会社を選ぶとさらに高額になります。

【短期留学】サマースクールにかかる費用

サマースクールにかかる費用は、約80〜160万円となっていますが、これもあくまで目安となります。

長期留学の場合と同様、サマースクールに参加する学校や、プログラムの種類によって費用は大きく変わってくるからです。

また、時期的にも夏休み期間中となるため、ハイシーズンで航空券の値段が全体的に高くなっているという特徴があります。

中学生のイギリス留学に語学力はどの程度必要?

留学費用と同時に気になるのは、必要な語学力ではないでしょうか。

ここでも、ボーディングスクールとサマースクールにわけて、それぞれ事前にどれくらいの英語力を身につけておくべきか解説します。

【長期留学】ボーディングスクールに必要な語学力

長期でボーディングスクールに入学する場合、事前に英検2級〜準1級程度を目安とした英語力を身につけておくことをおすすめします。

Point

  • 英語を第二言語とする留学生が英語を学ぶ、ESLというプログラムが用意されている学校であれば、授業を理解するのに必要な英語をそのプログラム内で学ぶことができるため、語学力についてそこまで気にしなくても良いケースもあります。

ただ、英語力そのものは留学生活で徐々に身につけることができても、留学初期は誰ともコミュニケーションを取れず困ってしまったという方も少なくありません。

重要なのは英語でコミュニケーションをとれるかどうかであるため、最低限日常生活に必要な単語やあいさつといった言い回しをおさらいしておくと安心です。

【短期留学】サマースクールに必要な語学力

短期留学でサマースクールに行く場合は、長期留学の場合に比べて、そこまで語学力を初めから求めることは少ないでしょう。

まったく英語が話せなかったり、苦手な方のための修学プログラムもあるため、それに参加することで英語力を伸ばし、他のプログラム内容への理解を深めたり、モチベーションを上げることができます。

中学生のイギリス留学5つのメリット

イギリス留学のシステムや費用、そして必要な英語力といった概要を紹介しました。

ここからは、中学生という早い段階で、住み慣れた日本や親元から離れて留学をするメリットには、どのようなものがあるのかを紹介します。

クイーンズイングリッシュが学べる

イギリスに留学する場合、学校では基本的にクイーンズイングリッシュで授業が行われます。

クイーンズイングリッシュは、英語を話す人たちのなかでも、美しく聞き取りやすいとされており、英語に慣れていない方にも勉強しやすい英語です。

Point

  • また、クイーンズイングリッシュはアメリカ英語と比べても、“water” の “t” の音をはっきりと発音したり、日本人が苦手な子音の “r” を発音しなかったりと、日本人の発音に近い形で話されているのも特徴の一つのため、よりなじみやすいといった利点があります。

豊かな感性・教養を身につけられる

イギリスの学校では、スポーツ・音楽・ボランティアといった、勉強以外のアクティビティも推奨されています。

そのため、留学生それぞれの興味関心や能力を、勉強以外にも引き出して将来につなげることが可能です。

ロンドンではとくに、ミュージカル・ダンス・オペラ・演劇といった舞台芸術や、美術館の内容も充実しているので、芸術的な刺激を多く受けることができます。

少人数制で細かな配慮が受けられる

イギリスのボーディングスクールは、生徒数が基本的に1クラス10人前後と少人数となっています。

学習のアシストをしてくれるチューターがついたりと、学習面の相談やサポートを受けることができ、きめ細やかなケアをしてくれます。

また、寮では寮父母が心身面でサポートしてくれるため、親元を離れた留学生がしっかりと学業に集中できる体制ができているといえるでしょう。

学校の敷地内に設備が整っている

イギリスの中高学校の設備は、日本の大学に匹敵するか、それ以上に充実していることが大半です。

コンピュータールーム・アートルーム・ジム・インドアプールなどが敷地内にまとまっており、さらに寮と校舎が近くにあることで、課外活動に力を入れながら、勉強にも集中できる環境づくりができています。

質の高い教育が受けられる

イギリスは古くから教育に力を入れており、世界トップ水準のレベルの研究機関が集まっていることでも知られ、トップレベルの教育者や研究者が集まる国です。

そのため、前述の通り世界的にみても質の高い教育が受けられるという理由から、各国の留学生が集まる人気の国の一つとなっています。

まとめ

これまで、中学生がイギリスに留学する方法やその利点について、長期留学と短期留学の2つのパターンで解説してきました。

そのなかでも、とくに長期留学の場合は渡航前の英語対策が必須といっても過言ではありません。

同時に、イギリス留学の場合はその手厚いサポートを受けられるかわりに、学校や都市によって費用面にかなりの差が出てくるのも事実です。

創業50年の歴史があるバークレーハウス語学センターでは、海外留学のための対策をおこなう語学学校として、留学に必要な英語力を伸ばすノウハウを熟知しています。

また、IELTS公式テストセンターを運営する企業が提供する対策レッスンをおこなっており、実際に現地で学ぶために必要な語学力をあらかじめ身につけることが可能です。

また、日本で初めてアメリカへの正規留学を実現させた語学スクールとしても知られており、留学を考えているがなにから始めたらよいのかわからない、語学力が心配、費用はどれくらいなのか、といった要望や質問に丁寧に対応してくれます。

ぜひ今回の記事を参考に、留学のための準備と対策を万全にして、充実したイギリス留学生活を送りましょう。

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