シアトルはスターバックス誕生の地として有名で、IT先進都市としても注目を集めています。
留学先としても多くの魅力を備えたシアトルについて、気になる方もいるのではないでしょうか。
今回はシアトルの特徴や、シアトル留学のメリット・デメリット、費用相場、そしてどんな人におすすめなのかを解説します。
シアトル留学に興味がある方は、読んでみてください。
シアトルはどんな都市?
シアトルは、西海岸北部にあるワシントン州で最大の都市で、人口は約72万人、全米では18番目に多い人口となっています。
日本との時差は17時間、サマータイムのあいだは16時間です。
シアトルはハワイを除くと、日本から一番近いアメリカの都市で、日本からは直行便が飛んでおり、約9時間で到着します。
位置としては北海道より北にありますが、冬でも比較的温暖で、氷点下を下回ることはあまり起きません。
そのため雪はあまり降りませんが、冬は小雨が多いのが特徴です。夏でも30度を超えることは稀で、過ごしやすい気候です。
全米で最もコーヒーが消費される街でもあり、街中では至る所でコーヒーショップを見かけます。 そのほか太平洋に面しているため、水産業が盛んで新鮮なシーフードを楽しめます。
シアトルのランドマークとしては、1962年の国際博覧会で建設されたスペースニードルが知られています。
上部にUFOのような円盤状の展望台が設置された、ユニークな形のタワーです。
展望台からはシアトルを一望でき、人気の観光スポットとなっています。
シアトル留学のメリット
シアトルに留学をする際のメリットを3つ解説します。
メリット1.街がコンパクトで移動しやすい
シアトルは街がコンパクトなので、移動に煩わされることがありません。
都会であるほど中心地は家賃が高いため、郊外に滞在するケースも多いですが、そうなると移動の負担も増加します。
ニューヨークなどの規模が大きな都市への留学だと、通学に多くの交通費や時間がかかる場合があります。
シアトルなら街がそこまで広くないため、通学が比較的ラクです。
あくまで比較的ラクであり、日本から来たばかりだとすべてが広く感じると思います。
また、交通手段も充実しており、様々な種類のバスや、電車、モノレール、タクシーと豊富なため、移動で困ることはあまりありません。
メリット2.有名企業でのインターンシップのチャンスがある
シアトルはIT産業が盛んな都市です。
AmazonやMicrosoftといった、名だたるIT企業がシアトルに本社を構えています。任天堂の米国法人本社もシアトルにあります。
そのほかにもシアトル系コーヒーの先駆けであるスターバックスや、州最大の企業でもあるコストコもシアトルに本社を置いています。
上記で挙げた以外にも、シアトルには世界的な企業が数多くあります。
また、シアトルではベンチャー企業の立ち上げが盛んに行われています。
シアトルはアメリカのビジネスの中心の1つであり、他の都市と比べて有名企業でのインターンシップのチャンスが身近となっています。
国際的なビジネスの実務経験を積むことは、留学後のキャリアにつながります。
メリット3.中心部を離れると自然も感じられる
シアトルは海と山に囲まれており、景観の美しさと緑の多さからエメラルド・シティと呼ばれることもあります。
ほかにもマウント・レーニア国立公園やノースカスケード国立公園、オリンピック国立公園といった3つもの国立公園に、数時間ほどで行くことができます。
国立公園ではトレッキングやハイキングを楽しめ、マーモットやリス、シカといった野生動物の姿も見られます。
シアトルの西側はピュージェット湾に面していて、パドリングやクルージング、釣りやホエール・ウォッチングなどが楽しめます。
ウォータフロントに建てられたシアトル水族館では、ラッコやタツノオトシゴなどの海洋生物を見ることができます。
シアトル留学のデメリット
続いて、シアトル留学のデメリットを3つ解説します。
デメリット1.遊ぶ場所や娯楽施設が少ない
シアトルは他のアメリカの大都市と比べ、観光スポットや娯楽施設の数が少ないといえます。
そもそも街がコンパクトなので、しばらく滞在していると街に慣れ、退屈に感じられるかもしれません。
留学中に勉強だけではなく、観光やショッピング、エンターテイメントなども楽しみたいという人には、このような街は刺激が足りない可能性があります。
遊ぶ場所の選択肢が少ないことは、人によってはつまらなく感じられデメリットとなります。
デメリット2.雨の日が多い
シアトルの冬は寒さが厳しいわけではないため、雪はあまり降りません。
ただし、小雨が降り続きます。
12月から2月にかけてどんよりとした天気が毎日続くため、気分が落ち込みやすくなります。
雨の日は気分だけでなく、体調も悪化しやすいものです。
頭痛やめまい、倦怠感などが引き起こされることもあり、雨が多いとうつ病になりやすいともいわれています。
このように、雨は気持ちや身体に影響するため、雨の日が多いエリアへの留学では体調に気をつけなくてはなりません。
シアトルを含む海外の都市では、日本のように傘を差す習慣が定着していないところもあります。
シアトルでは、雨にはレインコートの着用で対応するのが一般的です。
冬季にシアトル留学する際は、レインコートを準備しておきましょう。
デメリット3.物価が高い分、留学費用もかさむ
シアトルは世界の住みやすい都市ランキングでも上位の、過ごしやすい街です。
そのため人気が高く地価が上昇しており、家賃がアメリカの中でも高い都市となっています。
また大都市なので、物価も安くはありません。
滞在費や生活費が高いため、留学費用も増えます。
特に滞在費は留学費用の中でも大きな割合を占めるため、経済的な負担は大きくなります。
シアトル留学はメリットが多い反面、費用はかさみやすいといえます。
シアトル留学の費用相場【1ヶ月】
シアトルに1ヶ月の語学留学をした場合の費用の目安を解説します。
ビザ(ESTA) | 約2,000円 |
海外留学保険 | 約2万~3万円 |
航空券 | 約9万円~12万円 |
授業料 | 約15万~30万円 |
滞在費 | 約3万円~20万円 |
食費 | 約3万円~6万円 |
通信費 | 約5,000円 |
交際費 | 約1万円 |
交通費 | 約1万円 |
その他 | 約3万円~4万5,000円 |
合計 | 約34万2,000円〜77万7,000円 |
・ビザ
アメリカ留学では、3ヶ月未満なら学生ビザが必要ありません。
その場合でもESTAは必要となり、費用は約2,000円です。
フルタイム(週18時間以上)で授業を受ける場合は、学生ビザ(F-1)+SEVIS申請が必要となり、費用は約5万5,000円です。
・授業料
シアトルの語学学校の授業料の目安は、約15万円〜30万円です。
学校の立地や設備、授業内容のほかに、受ける授業の数によって幅があります。
・滞在費
滞在形態による費用の目安は以下の通りです。
- ・ホームステイ:約3万円〜10万円
- ・ルームシェア:約8万円〜16万円
- ・学生寮:約8万円〜20万円
・その他
下記の費用が含まれています。
- ・入学金:約1万円〜2万円
- ・空港送迎費:約1万円〜1万5,000円
- ・教材代:約1万円
同じ西海岸に位置するロサンゼルスと比較すると、バラつきはありますが基本的にはシアトルの方が高くなります。
ロサンゼルス留学について詳しく知りたい方はこちらもおすすめです。
シアトル留学がおすすめな人
シアトル留学は、勉強に専念したい人におすすめです。
お伝えした通り、シアトルは街がコンパクトで治安も良く、生活しやすい環境が整っています。
娯楽などの誘惑がそれほど多くないため、しっかり勉強に集中できます。
そのほか、アメリカのビジネスの中心でグローバル企業のインターンシップに参加したい人や、最先端のIT産業に関心がある人にとっても、シアトルは魅力ある留学先です。
留学中に実務経験を積み、国際的な働き方を体感したい方にもシアトル留学はおすすめです。
シアトル留学なら、英語力だけでなく、+αのスキルも身につくのでその後の進路を広げられます。
まとめ
シアトルはアメリカの中でも大きな都市で、自然に囲まれながらも、IT産業をはじめとしたビジネスが盛んです。
過ごしやすい気候に恵まれ、治安がよく、交通機関も発達しているため、勉強に集中しやすい環境が整っています。
シアトル留学では、世界的な有名企業でのインターンシップも夢ではありません。
メリットが多い一方で、娯楽施設が少ないことや、冬季は雨が続くこと、留学費用がかさみやすいなどのデメリットもあります。
しかし、それでも留学するだけの価値はシアトルにはあります。
勉強に専念したい人、国際的なビジネスの場で働いてみたい人には特に、シアトル留学はおすすめです。
シアトル留学を検討している人は、参考にしてみてください。