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「留学」と聞くと、海外でキラキラした楽しい生活ができるイメージをもつ人が多いと思います。
もちろん留学には海外ならではの充実や楽しさもありますが、慣れない環境でホームシックになってしまう人もいます。
現在、私もイギリスの大学院へ留学をしていますが、留学生活が辛くなり途中で帰国してしまう留学生をたくさんみてきました。
この記事では、ホームシックの症状や留学中の対処法について紹介します。
ホームシックになる原因
ホームシックになる主な原因として、劇的な環境の変化があげられます。
留学中は、言語の壁や生活習慣・文化の違い、気候の違いなど、日本と異なる生活様式を受け入れなければいけません。
また、以下のような状況ではよりホームシックになりやすくなります。
- 自分が思っている以上に英語を話すことができない
- 留学前に抱いていたイメージとのギャップが大きい
ホームシックになりやすい人の特徴
ホームシックになりやすい人の特徴としては、以下のようなものがあげられます。
- 日本に友達が多い人
- 周りに相談することができない人
- 自信をもって英語が話せない人
日本に友達が多い人
日本に友達が多い人、友達と離れたくないと感じている人は、ホームシックになりやすいです。
とくに自分の留学生活がうまくいかないとき、SNSで友だちのキラキラした投稿を見ると寂しい気持ちになります。
留学中は日本にいる友達との距離を置き、留学先での友達作りに注力することをおすすめします。
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辛いときは、SNSから離れてみるのもひとつの手かもしれません。
周りに相談することができない人
自分から積極的に行動できない人、周りの人に声をかけるのが苦手な人は、ホームシックになりやすいでしょう。
しかし、自分から声をかけていかないと、現地で友達ができず、より寂しい思いをしてしまいます。
また、友だちがいないと周りに相談することもできないため、悩みやストレスをためこみやすくなります。
みずから行動を起こすのはとても勇気のいることですが、チャレンジしていきましょう。
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留学中は、自分の中の殻を破って行動していくことが大切です。
自信をもって英語を話せない人
自分の英語力に自信がないと、英語で人と話すことが怖くなってしまいます。
はじめは現地の英語を聞きとることに苦労するため、英語で会話を楽しむ余裕はない方がほとんどです。
しかし、英語でのコミュニケーションを避けてしまうと、友達づくりも難しくなります。
文法や単語の正しさなどは気にせず、積極的に英語を使っていきましょう。
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自分の知っている単語や文を利用していけば、ネイティブとの会話は成り立ちますよ!
ホームシックの症状
続いてホームシックになったとき、どのような症状が出てくるかについて解説します。
以下のような症状が出てきた場合は、ホームシックになっている可能性があります。
- 涙がでてくる
- 食欲不振、もしくは過食する
- 人に会いたくなくなる
涙がでてくる
ホームシックの代表的な症状として、突然悲しい気持ちになり涙が出てくることがあげられます。
現地の生活に慣れたあとでも、寂しさや孤独感に襲われることは珍しいことではありません。
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私も試験前には精神的に弱ってしまい、一人ベッドで泣いたこともありました…笑
食欲不振や過食
留学生活中には、ストレスを強く受けるような経験をすることもあります。
それが原因で食欲がなくなってしまったり、食べ過ぎてしまったりする人もいます。
私も留学生活をはじめた当初、イギリスでの生活にストレスを感じ、食欲がわかなくなって急激にやせました。
一方、留学中のイライラから食べ過ぎて太ってしまう人もいました。
人に会いたくなくなる
異国での孤独感から部屋に引きこもってしまい、学校に行けなくなってしまう人もいます。
引きこもってしまう原因として、以下のような気持ちになる人が多いようです。
- 授業についていけない
- ほかの学生と英語で会話をするのが怖い
人に会うことが億劫になってしまい、ますます引きこもりが加速してしまうこともあります。
すこしでも自分の気持ちに変化があった場合は、誰かに相談しましょう。
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なにか気分転換できるようなことを見つけておきましょう!
留学中のホームシック対策
留学中、ホームシックになってしまう人は少なくありません。
むしろまったくホームシックにならない人の方が珍しいくらいです。
続いて、ホームシックを防ぐための対策について紹介します。
留学中は誰かと一緒に暮らす
ホームシックのもっとも大きな原因は「寂しさ」からきます。
留学中は文化・言語がまったく異なる土地で生活するため、誰でも一度は寂しさを感じます。
そこでホームシックを予防・軽減するには、寂しさ・孤独感を感じにくい環境づくりがとても重要です。
まず、留学中はシェアハウスやホームステイなど、誰かと一緒に生活することをおすすめします。
私も留学中にホームシックになりましたが、シェアハウスのハウスメイトがそばにいてくれたことで助けられました。
ホームシックになったときは、人と話すことで孤独感が薄れ、寂しい気持ちが楽になります。
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留学をする際は、ぜひシェアハウスやホームステイを選んでみてください
日本人と交流する
ホームシックになったときは、日本人とコミュニケーションをとってみましょう。
日本人とばかり一緒にいると留学している意味がなくなってしまいますが、ときどき交流することは必要です。
とくに、私のおすすめはJapanese Societyに入ることです。
Japanese Societyに入れば、同じ学校に留学している日本人に出会える可能性が高いです。
また、日本語を勉強しているイギリス人、日本文化に興味を持っている留学生にも会うことができます。
日本人と交流することで、留学生活における有益な情報を手に入れられるかもしれません。
そのほかにも、ホームシックなのは自分だけではないと知ることで、留学中の孤独感が薄まります。
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現地のイベントに参加し、積極的に人と関わるようにするとホームシックが軽減されます。
学校の課題に集中する
学校の授業に集中することも、ホームシックを予防する有効な方法の一つです。
留学中は、授業や課題に追われることも多いでしょう。
毎日忙しくしていると、孤独感を感じる時間が必然的に減ります。
また、同時に留学生活も充実したものにできるため、一石二鳥の方法といえるでしょう。
規則正しい生活を送る
ホームシックは、孤独感のほかに、日々の疲れが原因となる場合もあります。
とくに新しい環境に慣れるまでは、肉体的・精神的に体力を消耗します。
疲れをためないようにするには、規則正しい生活や適度な運動が大切です。
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とくに朝の散歩はすっきりリフレッシュできておすすめです!
留学の目的を思い出す
留学生活が辛くなってきたら、自分が留学をしている理由を思い出しましょう。
私自身も空港で出国したときの気持ちをよく思い出していました。
また、留学生活にはかならず終わりがきます。
帰国する日に後悔しないためにも、当初の留学目的を思い出し、現地での生活を全力で楽しみましょう。
日本に一時帰国する
どうしても辛い気持ちを取り除けないときは、日本に一時帰国するのも手です。
留学中に一時帰国することを恥ずかしいと考える人もいますが、まったくそんなことはありません。
とくに、冬休みや春休みなどの長期休暇に日本に帰って気分転換できれば、後半の留学生活をより楽しむことができるでしょう。
カウンセリングを受けてみる
ホームシックはうつ病などの気分障害につながることもあります。
そのため、悪化する前に病院に行くことも大切です。
私が留学しているリーズ大学は、留学生向けにカウンセリングを提供しています。
カウンセリングサポートは無料で受けられるため、気軽に相談してみるとよいでしょう。
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留学先の大学にカウンセリングがあるか調べておくと、不安があっても心強いはずです!
ホームシックはみんなが経験すること
ホームシックの主な原因は、孤独感からくるものです。
留学中に日本に帰りたくなることは、まったく恥ずかしいことではありません。
ホームシックを予防するには、人との交流を増やし、規則正しい生活をおくることが大切です。
また、精神的に辛くなったら、日本に一時帰国することやカウンセリングを受けることも視野に入れましょう。
ホームシックは留学している学生の多くが経験することです。
無理をしすぎず、気分転換をしながら留学生活を楽しんでください。