2023/10/03

【高校生向け】カナダに留学するには?公立・私立の違い、学期制や費用を解説!

カナダ_留学_高校生

この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

留学先として、比較的治安の良いカナダへの留学を検討している方も多いのではないでしょうか。

一度しかない高校生活をカナダで送ることで、日本ではできない貴重な体験ができます。

そんなカナダが留学先として人気が高い理由や、カナダの留学制度について知りたいですよね。

本記事では、カナダの魅力や留学までの流れ、留学費用などを詳しく解説します。

高校生が留学する際の教育制度や学校の種類についても紹介していますので、海外留学の参考にしてください。

目次

カナダ留学の魅力

カナダは、日本人だけでなく多くの外国人にとっても、留学先として人気が高い国です。

語学力の習得に最適な環境と言われていますが、なぜ人気なのかカナダの魅力を紹介します。

以下にカナダの魅力を4つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

  • 安全で住みやすい環境
  • 教育水準の高さ
  • 豊かな多様性
  • 安心の留学生向けサポート

安全で住みやすい環境

カナダ留学の魅力1つ目は、安全で住みやすい環境です。

カナダは、世界の住みやすい都市ランキング(2023年)でバンクーバー、カルガリー、トロントが上位10位に入っています。

特にバンクーバーは、過去に5度「世界で最も住みやすい都市」として1位に選ばれている都市です。

また、カナダは隣国のアメリカと違って銃規制があり、どの都市も治安がよいと言われています。

そのほかにも医療、インフラ、文化、教育水準の高さが評価されており、広大な土地と豊かな自然が魅力です。

教育水準の高さ

カナダ留学の魅力2つ目は、教育水準の高さです。

カナダは、世界の教育の質を測ったUS News&World Best Countries for Education(2022年)で4位に選ばれています。

US News&World Best Countries for Education(2022年)TOP10

ランキング
1位アメリカ合衆国
2位イギリス
3位ドイツ
4位カナダ
5位フランス
6位日本
7位スイス
8位オーストラリア
9位スウェーデン
10位デンマーク

カナダは、衛生面や環境面においても学びやすい場所として認知されている国です。

英語にも訛りがないため、英語圏のなかでも発音が綺麗と言われています。

そのため、はじめての留学や綺麗な発音を学びたい人にとって魅力的な環境です。

豊かな多様性

カナダ留学の魅力3つ目は、豊かな多様性です。

カナダは、人口の20%以上が移民の国のため、多様なバックグランドを持った人と接することができます。

他文化や他宗教、異なる価値観を尊重している多文化主義のカナダでは、友好的な人が多く、グローバルな視点を身につけられる環境です。

その国際色は世界でもトップクラスで、チャイナタウンやリトルポルトガル、リトルイタリーといった地域では、さまざまな国の雰囲気を味わえます。

多様な文化、生活スタイルなどを体感したい人におすすめです。

安心の留学生向けサポート

カナダ留学の魅力4つ目は、安心の留学生向けサポートです。

カナダは、留学生の受け入れ体制が充実しており、大半の高校にESL(英語コース)があります。

そのため、留学生は通常の授業を受けながら英語を学べる環境が整っており、自分の英語力にあった授業が受けられます。

また必要な場合は、家庭教師を手配してくれる学校もあり、カウンセラーも常駐していることが多いです。

そのほか留学センターが設置されていたり、授業のコースや進路だけでなく、生活面でのサポート体制も充実しています。

カナダ留学は、英語力に不安を感じる学生でも安心して留学できる環境が整っています。

カナダの公立校と私立校

高校生がカナダに留学する場合、公立校と私立校の2つの選択肢があります。

それぞれどのような特色があるのか、どちらを選ぶべきなのか迷っている方も多いのではないでしょうか。

以下に、カナダの公立校と私立校の特徴や違いを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

公立校の特徴

カナダの公立校に入学した場合、留学生はホームステイで滞在します。

カナダにある高校の多くが公立校であることから、カナダ人の学生の約90%は公立校へ進学しており、私立校より生徒数が多いです。

高校によって大学進学コースや専門コース、職業訓練コースなどのコースがあります。

入学する際は、日本の主要科目の成績が5段階評価の3以上であれば入学できるため、難易度は高くありません。

また試験などがないため、希望地域の教育委員会に書類を提出し、書類審査で合否が決まります。

私立校の特徴

カナダの私立校に入学した場合、留学生は寮での滞在です。

共学だけでなく、男子校や女子校もあるため希望に合った学校を選択できます。

また宗教的なプログラムや少人数の授業を採用したり、日本人スタッフがいる高校もあるのが特徴です。

常駐のスタッフがいるため、安心して生活を送れるよう勉強のサポートも充実しており、1日のスケジュールが決められています。

入学の際は学校へ直接願書を提出し、書類審査が通ったのち、入学試験での結果で合否が決まります。

カナダ高校留学の流れ

留学に行く際は、手続きが多いため順序よく進めていく必要があります。

カナダの高校に留学する際、どのような手続きが必要なのか知りたい方も多いのではないでしょうか。

カナダ高校留学の流れ、必要書類などを以下3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

  • 留学までのタイムライン
  • 出願に必要な主な書類
  • ホームステイ先の手配

留学までのタイムライン

カナダに留学するには、まず始めに入学時期を把握しておく必要があります。

カナダの高校へ入学できるタイミングは9月、もしくは2月ですが、一般的には新学期が始まる9月の入学が一般的です。

4月に入学できる学校もありますが、9月からの最初の3、4カ月の単位も取得できる学区は限られているため、注意が必要です。

入学時期を決めたら、それまでに何が必要なのか計算していきましょう。

以下に9月入学を目指す場合の、手続きの流れをまとめたので、ぜひ参考にしてください。

  • 中学2〜3年次:留学に関する情報収集をおこない、留学先や学校の選定をはじめる
  • 中学3年次:必要書類、願書の作成と提出し、ホームステイ先の手配をする
  • 中学3年卒業〜高校入学前:入学許可証の取得、学費の支払い、バイオメトリクス(指紋認証)の登録、ビザ、航空券、留学保険の手配

出願に必要な書類

カナダの高校に出願する際は、学校によって必要書類が異なるので、前もって調べておく必要があります。

在籍している学校に依頼する成績証明書や推薦状などは、取得に時間がかかる場合があるため、余裕を持った準備が必要です。

以下の出願に必要な書類内容等を確認し、事前の準備を進めましょう。

  • 願書(公立の場合は地域の教育委員会、私立の場合は直接学校へ出願する)
  • 出願費用
  • 成績証明書(直近2〜3年のもの)
  • パスポートのコピー
  • 顔写真
  • 予防接種の記録(英語)
  • 英文エッセイ
  • 学校の教員からの推薦状(英語)

学校によっては英文エッセイの提出が必要になる場合があり、自己紹介やカナダへの留学したい理由、将来の目標などを記載します。

ホームステイ先の手配

カナダの公立校へ進学する場合、留学生はほぼホームステイ滞在です。

ホームステイ先の手配は、カナダの教育委員会や現地のホームステイ手配会社を通しておこないます。

ホームステイ先のクオリティに大きな差はないですが、ホームステイ手配会社を利用する場合は滞在費用が割高になる可能性があります。

また、希望に合ったホームステイ先を見つけるには、仲介会社とのやりとりに時間がかかるため、目安として留学の半年〜1年前から手配を進めましょう。

学校が決まっても、ホームステイ先がなかなか決まらないということもあるため、早めの準備が必要です。

ホームステイの申請の際は、ホストファミリーの希望などをきちんと伝え、ミスマッチがないようにしましょう。

カナダの教育制度と学期制

カナダの教育制度は、日本と同様に小学校から高校まで12年ありますが、州によって区切りが異なります。

そのため授業の進め方や必要な単位など、留学前に事前確認が必要です。

以下にカナダの教育制度、学期制について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

州によって異なる教育制度

Point!

  • カナダは連邦国家のため、州によって義務教育の期間、必修科目、必要な単位数、成績の基準が異なります。
  • 同じ州内であれば、教育委員会が異なる学校でも同じ教育が受けられます。
  • また、カナダでは日本の高校と異なり、生徒自身が学期ごとに学びたい科目を履修し、授業を選択することが可能です。

公立高校では、1年のうちに8科目を履修する際に大きく分けて2つの制度があります。

1つは8科目を年間を通して並行して勉強するリニア制と、もう1つは1学期と2学期に4科目ずつ分けて勉強するセメスター制です。

2月の入学はセメスター制の学校のみ受け付けています。

1学期制の特徴

1学期制のリニア制は、9月から翌年の6月に1学年が終了し、8科目を履修します。

1年間同じ8科目を同時に勉強するため、新学期に入っても授業内容を忘れずに進められます。

しかし、並行して8科目を学ぶとなると、学期末にはすべての試験をまとめて受けるため、試験勉強は範囲が広く大変です。

そのためリニア制を選ぶ場合、1年を通してすべての教科を満遍なく学んでいきたい人におすすめです。

2学期制の特徴

2学期制のセメスター制は、9月〜1月の前期と2月〜6月の後期に分かれ、それぞれで4科目(合計8科目)を履修します。

前期と後期で4科目ずつ勉強するため、期末の試験勉強はリニア制に比べて科目数が少ないです。

しかし、リニア制のように通常1年かけて学ぶ内容を半年で勉強するため、内容が濃縮されており授業のスピードも速くなっています。

そのため、半期を区切りに科目を切り替えて学んでいきたいという人におすすめです。

カナダ留学にかかる費用

カナダ留学を検討する際、どのくらいの費用がかかってくるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

留学にはそれなりの費用がかかるため、具体的な金額を把握しておく必要があります。

本章では、年間にかかる全体の留学費用やその内訳について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

カナダ高校留学の費用

カナダの高校留学は公立高校の場合、州や教育委員会によって異なります。

以下に州ごとの年間平均費用をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

年間留学費用
ノバスコシア州約155万円
マニトバ州約165万円
アルバータ州約185万円
ブリティッシュコロンビア州約190万円
オンタリオ州約200万円

公立高校は、州によって費用が多少違いますが、私立高校の場合は、1年間に約250〜600万円と学校によって大きく異なります。

留学費用と授業のプログラムやサポート内容などを比較し、検討しましょう。

費用に影響するポイント

カナダ留学の留学費用は、公立か私立か、寮住まいかホームステイかで大きく異なります。

留学にかかる費用の内容は、以下のとおりです。

  • 入学申請料
  • 授業料
  • 滞在先手配料
  • ホームステイ/寮
  • 保険
  • 空港送迎

公立校は、留学先となる州が留学費用に影響します。

留学費用を抑えたい場合は、都市部より郊外のほうが安く留学できるためおすすめです。

そのほか、留学サポートの費用はエージェント会社によって大きく異なるため、選択したエージェント次第で留学費用を抑えられます。

留学に絶対必要なサポートであるかを見極めながら、抑えられる費用は削減していくことが重要です。

カナダ留学に行く際は、事前の情報収集をきちんとおこない、留学先や留学費用を検討しましょう。

留学を決めたら、学校の検討や書類の準備、滞在先の確定などの手配に時間がかかるため、早めの準備がおすすめです。

https://berkeleyhouse.co.jp/wp-content/uploads/2024/01/ryugaku-sup-2401_cta.jpeg
Page
top