新しい視点を得られる海外留学は、多くの学生や社会人がしてみたい経験の一つです。
しかし、海外留学に興味はあるものの、「留学する明確な理由がわからない」と悩む方や、どのような理由で留学しているのか知りたい方も多くいるのではないでしょうか。
留学生活は、理由や目的が明確なほど、より学びが多くなります。
本記事では、海外留学に興味をもっている方に向けて、留学する理由やメリット、留学の注意点、留学後の就職活動に役立つ方法などについて解説します。
就活で活かせる留学理由・目的の書き方と例文についても、併せて紹介します。
海外留学すべき理由・そのメリットは?
人それぞれ、海外留学の理由や得られるメリットは異なります。
言語の習得を主な目的とするか、国際的な友人を作りたいと考えるか、そのほかの要因に焦点を当てるかによって変わります。
以下では、海外留学の適切な理由とそのメリットについて詳しく説明します。
語学力が向上する
語学力の向上は、海外留学のもっとも大きな理由の一つです。
海外で生活を始めると、語学に触れられる機会が大幅に増加します。
学校の授業だけでなく、スーパーでの買い物やバス・電車移動など、日常生活すべての場面が語学習得の機会になります。
日本で勉強する場合、語学習得の機会は主に授業のなかだけに限られがちで、日常のコミュニケーションが不足しがちです。
留学生活では、日常のコミュニケーションを通じて、現地の言語表現を実際に身に付けられます。
異なる文化・価値観に触れられる
異文化交流も、留学生が楽しみにする目的の一つとして挙げられます。
「所変われば品変わる」ということわざがあるように、国が変われば日本での常識が通用しないこともあります。
初めは戸惑うこともあるかもしれませんが、留学を通じて現地の文化や習慣を知る貴重な機会が得られます。
さまざまな国籍や人種・宗教・言語・バックグラウンドをもつ方と交流することで、多様な価値観に触れ、新しい考え方に対してオープンになれるでしょう。
行動力・自信が身に付く
留学生活での失敗体験をとおして、行動力や自信が身につく点も海外留学のメリットです。
異なる文化や習慣に触れる環境で過ごすことで、さまざまな経験が得られます。
成功体験だけでなく、異なる環境で直面する困難な局面もあるでしょう。
たとえば、日本では当たり前にできたことが、海外では語学力不足からうまくいかないことがあるかもしれません。
しかし、困難な状況に立ち向かい解決策を見つけることで、自己信頼心が向上し、積極的に行動する能力が養われます。
壁にぶつかりながら挑戦し続ける経験を通じて、留学を終える頃には精神的に強化された自分を発見できるでしょう。
壁を乗り越える体験を繰り返しながら、留学を終える頃には精神的に強くなるでしょう!
海外に友人・ネットワークができる
海外留学では、異なるルーツをもつ留学生が世界中から集まります。
留学先によって異なりますが、予想以上に多国籍の友人と交流する機会が広がり、一気に人脈が拡がります。
また年齢層も幅広く、多様な思考や視点に触れることで、将来の仕事やライフスタイルに関する選択肢も増えます。
さまざまな背景や年齢の方々と国際的なネットワークを築くことは、将来の可能性を大いに広げる要因となります。
就活・キャリアに活かせる
留学には、就職活動や将来のキャリアに役立つさまざまなメリットがあります。
語学力の向上だけでなく、就活に有利なスキルも獲得でき、これらの経験をアピールポイントとして活用できます。
たとえば、異文化交流を通じて養われる、柔軟な思考力や異文化への適応力などが挙げられます。
語学力に加えて獲得するスキルは、卒業後の新たな環境での仕事に非常に役立ちます。
また、異なるバックグラウンドをもつ方々と協力する仕事や、海外での就職など、将来のキャリア選択肢が大幅に拡大します。
なぜ海外留学する理由・目的の設定が大切なのか
それでは、海外留学をする際に、留学をする理由や目的の設定がなぜ重要なのでしょうか。
目的によって留学プランが変わるため
理由の1つ目は、目的によって留学プランが変わるためです。
語学力をどのくらい伸ばしたいか、将来のためにほかのスキルも習得したいかなど、留学の目的によって適切なプログラムや留学期間があります。
そのため、達成したいことを明確にしてから留学プランを選ぶことが大切です。
行動のモチベーションが維持しやすいため
留学の理由や目的を設定することで、行動のモチベーションを維持させやすくなります。
留学中は、語学力が伸びないと感じたり、現地の方とコミュニケーションに苦労したりすることがあるかもしれません。
しかし、明確な目的をもっていると、困難に直面しても乗り越える方法がわかり、途中で諦めたりせずに解決へ向けて行動を起こしやすくなります。
履歴書上でブランクと捉えられる場合があるため
就職活動の際、履歴書上で経歴にブランクがあると、面接の際にその理由について聞かれることが一般的です。
留学した目的と留学中に得られた成果を明確に説明できると、企業において活かせるスキルや自分の価値が伝わりやすくなります。
目的や目標を設定することで、成果に繋がりやすいため
留学の目的や目標を設定すると、成果を達成しやすくなります。
目標を設定することは、現在の状況を把握し、目標達成までの進捗を計る手段となります。
留学中に困難な状況に遭遇しても、目標と進捗を確認することで、達成に向けたプロセスを調整できるでしょう。
留学方法によって異なる理由・目的
海外留学の方法にはいくつかのアプローチ方法があり、留学の理由や目的も人によって異なります。
また、海外留学する方法は、大学生か社会人かによっても変わってきます。
以下では、留学の方法によって異なる理由や目的について解説します。
語学留学の場合
語学留学は、語学学校に通って英語など語学を習得する方法です。
語学力の向上を目指したカリキュラムが組まれており、文法や会話、リスニング、リーディングなど語学の基礎を教えてくれます。
年齢制限がなく、留学期間の選択肢が広いのが特徴で、1週間の短期留学から半年や1年間の長期留学が可能です。
語学留学の目的は集中的に語学力を身に付けたい、語学の基礎力・総合力を伸ばしたいなど、生活で身に付く言葉だけでなく、総合的なレベルアップが目標とされています。
TOEICなど各種テストのスコアアップを目標にする方もいます!
大学/大学院留学の場合
専門分野を学びたい場合は、海外の大学・大学院に留学する方法があります。
目的は、大学での専攻分野を海外の学校で学びたい、海外の先端的な研究に触れたい、など学問を海外の視点から学ぶためです。
海外では日本と異なる研究や教育がおこなわれているため、卒業後はそのまま現地での就職を目標にする留学生もいます。
また、社会人の場合は、キャリアアップやキャリアチェンジのために海外の大学や大学院で専門知識を学ぶ方がいます。
\ 大学生が留学する方法はどれくらいある?/専門学校留学の場合
各種専門分野の知識・スキルの習得を目指す場合は、専門学校に留学する方法があります。
海外では、日本では学べない分野のコースも提供されているため、マイナー分野を学ぶために専門学校を選ぶ留学生もいます。
また、専門スキルを身に付けたあとに、現地企業で就労体験できるプログラムを用意している学校もあります。
専門知識だけでなく、現地企業でインターンシップや実務経験を積みたい方は専門学校への留学がおすすめです。
ワーキングホリデーの場合
海外留学の手段として、ワーキングホリデーという選択肢もあります。
ワーキングホリデーは、休暇を楽しみながら海外で働ける制度です。
この制度の利用条件は国によって異なりますが、一般的には18歳から30歳までの年齢制限が設けられています。
ほとんどの国では最長1年間の滞在が認められており、語学学校に入学する機会も提供されている点がメリットです。
語学力に不安を感じる方は、就労前に語学スキルを向上させることが可能です。
ワーキングホリデーは自由度が高いため、自分でプランを立てて海外生活を経験したい方におすすめです。
プランを一人で考えるのが難しい場合は、留学エージェントに相談してみることもおすすめです。
\ ワーホリについて詳しく知りたい方はこちら!/海外留学する理由・目的の考え方
海外留学は人生における重要な決断の一つであり、それには明確な理由や目的が必要です。
留学の目的を明確にすることは、成功への第一歩となり、充実した留学経験を築くための鍵です。
ここからは、海外留学する理由・目的を考える4つのステップを解説します。
なんとなく頭のなかで考えていることを具体的に、かつ明確にしましょう。
1. 留学したい理由・手に入れたいものを書き出す
留学をするにあたり、最初におこなうべき重要なステップは、自分がなぜ留学したいのかを明確にすることです。
まずは、なぜ留学したいのか、留学で手に入れたいものは何か、思いついた順にすべて書き出しましょう。
留学する理由や手に入れたいものを書き出すことは、留学計画を構築する基盤となります。
2. 留学後の理想像をイメージする
次に、留学後に自分がどうなっていたいかをイメージしましょう。
まずは、希望する職業やキャリアの目標をリストアップすることから始めます。
外資系企業で働きたい、海外で就職したい、など就きたい職業を書き出します。
また、理想の生活スタイルについて、具体的に考えてみるのもおすすめです。
留学後の理想像が具体的に描ける場合、留学中に必要な行動や経験がより明確になります。
留学後の理想像が具体的であれば、留学中に取るべき資格や、語学以外に習得すべきスキルに注力できます。
3. 得られる経験を書き出す
次は、留学によって得られる経験を書き出します。
どのような経験をするかによって、習得するスキルも異なります。
得られる経験は、留学後の理想像に繋がるため、経験から得られるスキルを整理してみましょう。
4. 目的を具体化する
最後に、留学の目的を具体的にします。
コツは、「いつまでに」「何を」「どのくらい」などの要素を追加することです。
また、「語学力を身に付けたい」という目標を設定した場合、その目標達成に向けて具体的な中間目標を設定してみましょう。
たとえば、「1年後にTOEICで800点以上取得する」「海外の取引先とやり取りできる英語力を身に付ける」など、目的達成するための具体的な状況を詳細にリストアップしてみてください。
海外留学前に知っておきたい注意点・デメリットは?
海外留学にはデメリットや注意点もあり、事前に知ることで対策が取りやすくなります。
以下では、留学前に知っておきたい注意点・デメリットを解説します。
費用がかかる
留学には、一定の費用がかかります。
留学期間や留学方法、選ぶ学校によって異なりますが、とくに長期留学の場合、かなりの費用が必要です。
また、予算を抑えたい場合、費用が比較的低い留学先を検討する方法や、交換留学プログラムを利用する方法などが考えられます。
経済的な面からも、自身に合った留学プランを選ぶことが大切です。
生活環境・文化に馴染めない場合がある
留学中は、食生活から生活環境、文化などに適応できない場面や不自由を感じることがあるでしょう。
具体的には、食事が合わない、シャワーしかない設備に対するストレスを感じる可能性があります。
しかし、適応が難しいと感じたときこそ、英語でコミュニケーションをする機会です。
海外留学生に料理を教えてもらう、ホストファミリーに相談するなど、問題を解決するために積極的にコミュニケーションをとる経験は、きっと将来に役立つはずです。
留学すれば語学力が上がるとは限らない
海外留学すれば、かならず語学力が向上すると期待する方も多いと思います。
しかし、留学先で積極的に語学に触れる機会を作らなければ、語学力は向上しません。
日常生活のなかで会話のネタを探して英会話の頻度を増やすなど、自分自身で努力する必要があります。
孤独を感じる場合がある
一人で海外での生活を送ると、ときに孤独を感じることもあるでしょう。
留学生活は、馴染みのない環境で過ごすことが多いため、積極的に人間関係を築く必要があります。
そのため、留学中は積極的にコミュニケーションをとることが大切といえます。
人との交流はリフレッシュにもなるため、積極的に交流の機会を作っていきましょう!
海外留学の理由・目的を就活で活かす方法
海外留学は、単なる経験だけで終わることはありません。
むしろ、留学経験は将来の就職活動において強力な武器となり得ます。
海外留学の理由や目的を就活でどのように活かすのかについて、具体的な方法やアプローチを紹介します。
就活でアピールする方法
就職活動で留学経験をアピールするためには、以下の2つのポイントがあります。
①「なぜ留学しようと思ったのか」明確な目的を伝える
留学を決意したきっかけや経緯、留学の目的をなどを具体的に説明しましょう。
留学の背後にある動機や決断の経緯を具体的に伝えることが重要です。
経緯を伝える際は、「自分の意思にもとづいて決定したかどうか」が採用担当者に伝わることが大切です。
たとえば、「多様なバックグラウンドをもつ方々と働くために異文化適応力を習得したかった」など、具体的な目的と自分の考え方を明確に伝えることが必要です。
②実現したこと、身についたことを具体的に伝える
留学中に達成したことや、身に付けたスキルを具体的に示すことも大切です。
留学での実績や身に付けたスキルは、自身の強みとしてアピールできます。
その実績やスキルを達成したプロセスを行動を交えて説明することが重要です。
留学中に成し遂げたことや身に付けたことは、自分の強みになります。
留学経験を通じて得た洞察や成長を具体的に伝えることで、就職活動において留学がどれだけ価値のある経験であったかをアピールできます。
留学理由・目的の例文
最後に、留学理由・目的の書き方の例文を紹介します。
自己PRの作文の参考にしてください。
外資系企業で働きたいと思い、アメリカへ留学することにしました。
外資系企業ではさまざまな国籍、バックグラウンドをもつ方が働いているため、多様な考え方や行動を尊重し、意見を調整していく力が必要です。
そのような異文化適応力を身に付けるには、異文化交流の機会が豊富にある海外で学ぶのが良いと考えました。
留学中は、寮生活やアルバイト先など、多様な方々と交流できる環境を意識して作りました。
した初めの頃は、自分の意見をはっきり言う性格ではありませんでしたが、海外では意見を言うことが大切だと気付きました。
周囲の方と議論を繰り返したことで、最終的には自信をもって意見を伝えられるようになり、協働する力を習得できました。
まとめ
留学する目的を明確にすると、留学で得られるスキルや将来のキャリアに必要なスキルが具体的になります。
留学中の行動や、経験したいことにも影響を与えるため、できるだけ明確にするのがポイントです。
留学の目的は、就職活動や転職だけでなく、奨学金を申請する場合にも尋ねられることもあるため、整理しておくと良いでしょう。
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