アメリカは、教育機関の幅広い選択肢と、異なる文化や人種が交じり合う国際的な留学先として人気があります。
しかし、アメリカの物価や旅費について事前に理解していないと、留学資金の準備が難しい場合もあります。
この記事では、アメリカ留学の1か月の費用の目安やコストを抑える方法、さらにアメリカ留学のメリット・デメリットについて詳しく説明します。
アメリカ短期留学の特徴
アメリカ留学の大きな特徴は、さまざまな文化やバックグラウンドをもつ方々が住んでいるため、短期間でも国際色豊かな生活を経験できる点です。
そして、アメリカ国内の学校では、海外からの学生向けに短期留学のプログラムも数多くあります。
長期留学を検討する前に、アメリカの生活が自分に合っているかどうかを試しに体験することもおすすめです。
\ アメリカの特徴をもっと知ろう!/アメリカに留学するメリット
アメリカに留学するメリットは、多岐にわたる学術的・文化的な機会と、国際的な交流の場を提供する点にあります。
以下では、アメリカを短期留学先として選んだ場合のメリットについて、具体例を挙げて解説します。
気軽に留学できる
アメリカ留学の魅力の一つは、異なる背景をもつ留学生や移民がともに暮らす環境にあることです。
ここで培われる国際的な交流は、ただ英語力を高めるだけでなく、異なる文化や視点を理解する力もつくでしょう。
自分の英語力に自信がなくても、アメリカ人は外国人に慣れており、些細な誤りでも寛容に受け入れてくれるため、リラックスして積極的なコミュニケーションを取れるでしょう。
これにより、言語の壁を超えた有意義な対話が広がり、異なる文化の理解が深まります。
アメリカの文化を体験できる
アメリカのカルチャーは、映画やドラマでも馴染み深い方が多いと思います。
留学をするとなると、実際にその地で生活することになるため、さらにリアルな文化や現地の情勢を肌で感じられるでしょう。
また、さまざまな文化的背景をもつ方々と交流する機会が広がり、これまで自身が抱いていた価値観や考え方の幅を拡げるチャンスとなることでしょう。
費用を抑えられる
アメリカの大学や専門学校といった教育機関の多くは、長期留学だけではなく短期留学プログラムも提供しています。
短期留学プログラムは長期留学よりもかかる費用が安いため、最小限のコストで留学生活を体験でき、同時に自分の英語力も試せます。
さらに、学費以外にかかる娯楽費や生活費のコストも、期間が短い分安く済むというメリットもあります。
\ そのほかにもさまざまなメリットがたくさん!/アメリカに留学するデメリット
アメリカに留学する際には、魅力的な機会が数多く存在する一方で、注意が必要なデメリットも考慮すべきです。
短期の留学先をアメリカに選んだ場合のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
以下では、アメリカ留学のデメリットとその対策法を紹介します。
英語力が向上しにくい
アメリカで短期留学プログラムに参加する場合、6か月以上の長期留学と比べて、英語力が飛躍的に向上しにくいというデメリットがあります。
長期留学に比べて授業を受ける期間が短くなるため、これは避けられない状況ともいえます。
留学前に英語学習をしておけば、飛躍的にとはいかずとも、確実に英語力を伸ばすことは可能です。
日本人留学生が増える時期がある
大学生が長期で休みの期間に入る夏休みや春休みは、多くの日本人留学生が渡米する時期でもあります。
せっかく海外に留学しても、周囲が日本人ばかりだと、なかなか英語を話す機会が増えないまま帰国してしまうケースも少なくありません。
可能であれば、長期休みの時期を避けて留学することをおすすめします。
また、留学先は、日本人が少ない地域に留学するのが良いでしょう。
治安が悪い地域がある
日本と比べて、アメリカは貧富の差が大きく治安が悪いエリアも少なくありません。
さらに、1つの街に治安の良いエリアと悪いエリアが混在していることが多いため、留学初期は気付かずに危険なエリアに足を踏み入れてしまうこともあります。
このような状況を回避するためには、渡航先の都市に関する情報を充分に調べることが重要です。
とくに、夜間の単独外出は避けるように心がけましょう!
【1か月】アメリカ留学費用の目安
それでは、アメリカで1か月間留学した場合の費用はどれくらいかかるのでしょうか。
費用をなるべく抑えて留学するには、留学生活にかかるさまざまな費用の項目を把握し、お金をかける部分とかけない部分に分けて計画することが重要です。
以下では、1か月間にかかるアメリカ留学費用の大体の目安を、カテゴリーごとに紹介します。
学費
アメリカの語学学校の学費は、学校や入るコースによって異なります。
1か月の語学留学の場合、おおよそ20〜40万円が一般的な目安です。
上記の学費には、入学金と授業料が含まれています。
この学費が占める割合は、全体の留学費用の4分の1を占めるため、学校やコースを決める場合は重要な検討要素の一つとなります。
渡航費
渡航費用も、渡航先や経路、そして渡航時期によって大きく変動する部分です。
たとえば、留学生や旅行者が増える夏休みや春休みのシーズンは14万円になる場合もあります。
一方で、秋やお正月を除いた冬の時期だと、10万円から渡航できる経路もあります。
また、航空券は、渡航の2〜3か月前に購入することがおすすめです。
しかし、一度購入をしてしまうとキャンセルできなかったり、キャンセル料がかかってしまう航空会社もあるため、注意が必要です。
滞在費
家賃や光熱費といった、滞在中にかかる1か月の生活費は、滞在方法によっても異なります。
滞在方法別にかかる生活費は以下のとおりです。
- ホームステイの場合:15〜20万円
- 学生寮:10〜18万円
- シェアハウス:8〜12万円(光熱費込み)
ホームステイや学生寮だと食事がついている場合もあるため、自炊が苦手な方にとってはシェアハウスよりも便利な場合もあります。
\ アメリカ留学での滞在について知りたい方はこちら/生活費
食事やトイレットペーパー、文房具といった日用品は、1か月で5〜10万円くらいを目安にすると良いでしょう。
アメリカには格安のスーパーマーケットや、学生割引をしてくれるテイクアウトのお店もあり、現地の情報を集めるのもおすすめです。
とくに、食費は自炊をすることでかなり節約できるため、留学を機会に料理のスキルを向上させてみてはいかがでしょうか。
また、娯楽費は個人のライフスタイルによって異なるため、これに加えて追加の費用がかかる可能性もあります。
とくに旅行などを計画している場合は、余裕をもって費用を計画し、準備をしましょう!
海外旅行保険費
留学を行う際には、海外旅行保険や留学保険の加入は必須です。
初めて海外に渡航する方や英語に自信のない方には、緊急時に日本語で24時間対応してくれるサービスが含まれるものが、とくにおすすめです。
保険料は一般的に、1か月あたり1〜2万円ほどが目安とされています。
しかし、保険会社によってもプランによって補償内容が異なるため、自分に適したプランを選ぶ際には注意が必要です。
\ アメリカ留学に必要な保険について知ろう/その他費用
前述した費用に加えて、留学でかかる追加の費用がいくつかあります。
- 学校の入学金:1〜2万円程度
- 教材費:5千円〜
- ビザの費用:約7万(F-1ビザ+SEVIS登録費用)
大学や語学学校で週に18時間以上の授業を受ける場合、滞在が90日未満であっても学生ビザの取得が必要です。
一般的な学生ビザはF-1ビザですが、職業訓練などを受ける場合はM-1ビザが必要になります。
さらに、パスポートの発行費用や留学エージェントに支払う費用も別途かかることを覚えておいてください。
\ ビザの詳しい情報はこちらをチェック!/アメリカ留学費用を抑える方法
アメリカに留学する場合、短期留学で平均80〜100万円ほどが目安となります。
ただし、事前に情報収集や準備をしておけば、費用を抑えて留学することも可能です。
以下では、留学費用を削減する方法やコツについて紹介します。
留学の時期をずらす
夏休みや年末年始など、渡航がもっとも多い時期には航空券の価格が上昇するため、できるだけ避けることが望ましいです。
同様に、夏のプログラムなどで学生が多く訪れる時期は、学費や寮・ホームステイの費用も一般的な時期と比べて高くなることがあります。
渡航時期だけでなく、航空会社や経由地によっても3〜5万円程度の価格差が生じることがあるため、手軽に移動できる割安な経路を探し求めることもおすすめです。
滞在先を変更する
アメリカは州や都市ごとに状況や物価が大きく異なるため、留学の費用を節約したい方は、滞在する都市を変更することも有効です。
とくに、ニューヨークやロサンゼルスなどの大都市は、地方都市に比べて物価がかなり高くなる傾向があります。
そのため、周辺の地方都市を視野に入れてみることもおすすめです。
自炊する
日本では、牛丼が1杯300円ほどで食べられたり、コンビニエンスストアで栄養バランスのとれたお弁当を500円で買えたりしますが、アメリカではそうはいきません。
ファーストフード店でも1人あたり1,000円、レストランだと5,000円以上はかかり、さらにチップも10〜15%程度追加で払う必要があります。
スーパーで食材を購入し自分で料理することができる環境が整っている場合、外食を控えて自炊をすることで、かなりの節約が可能です。
アメリカに滞在する期間の注意点
アメリカ留学を計画する際には、滞在期間や目的に応じて適切なビザやESTAを取得する必要があります。
以下では、アメリカでの滞在期間に関する注意事項について、詳しく解説します。
ビザなしの滞在期間
ビザなしでアメリカに滞在できる期間は、最長で90日間となり、1か月ほどの短期留学であれば、これに該当するためビザは不要です。
ただし、短期留学や観光であっても、90日以内のアメリカへの渡航を予定している方は、ESTAを申請する必要があります。
ESTAの申請は、渡航前に必ず済ませておく必要があるため、忘れないように注意しましょう。
ESTAについて
ESTA(Electronic System for Travel Authorization)は、アメリカでの短期滞在に必要な電子渡航認証制度です。
この制度は、週に18時間以内の授業や滞在期間が90日以下の短期滞在、具体的には観光、留学、出張などが該当します。
一方で、90日以上の長期滞在をする場合には、目的に応じたビザの取得が必要です。
ESTAの申請手続きはインターネット上で行え、日本語でも利用可能です。
ただし、申請後に審査結果が出るまで最大で72時間かかることがあります。
そのため、渡航直前ではなく、余裕をもって出発の約1週間前までに申請を済ませておくことをおすすめします。
不法滞在
90日以内の滞在であれば、ESTAの利用が可能ですが、たとえ1日でも超えてしまった場合は不法滞在(オーバーステイ)となります。
また、長期滞在のためにビザを取得していても、許可された滞在期間を1日でも越えると不法滞在となります。
不法滞在の結果、次回の入国が3〜10年間禁止されるほか、刑事処分や行政処分を受ける可能性があります。
必ず指定された期間内に帰国するようにしましょう!
まとめ
今回は、1か月間のアメリカ短期留学を例に挙げ、アメリカ留学における費用と節約のポイントについて紹介しました。
費用を抑えるには、渡航ルートや渡航先の物価など、事前に情報を収集することが大切です。
しかし、すべての情報を1人で集めることは難しく、限界を感じることもあるでしょう。
このような状況に対処するため、バークレーハウスでは語学教育だけでなく、初めての留学を考えている方々にさまざまなサポートを提供しています。
専門のエージェントと連携し、留学先の学校や滞在に関する情報を提供することも可能です。
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