留学するにあたって、居住環境はとても重要です。
滞在方法には、ホームステイや学生寮、ルームシェアなどがあります。
とくに、ルームシェアは滞在費を節約できるなどのメリットがあるものの、実態がわからなくて不安な方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、留学中の滞在方法の種類やルームシェアのメリット・デメリットなどを紹介します。
ルームシェアにかかる費用や、実際に起こりえるトラブルなども、ぜひ参考にしてください!
留学中の滞在方法の種類
留学する際の現地での滞在方法は、主に以下の4つです。
留学中の滞在方法
- ホームステイ
- アパート
- 学生寮
- シェアハウス/ルームシェア
それぞれの滞在方法の特徴を理解し、自分に合った居住環境を検討しましょう。
ホームステイ
ホームステイは、留学先の一般家庭に住ませてもらう滞在方法で、もっとも人気がある滞在方法です。
ネイティブスピーカーと生活することで、日常的に英語を話す機会が増え、文化の違いを体感できます。
基本的に1人部屋になることが多く、食事も朝と夜がついているため生活費を抑えられます。
しかし、コミュニケーションを図るうえで、それなりの英語力も必要です。
また、ホームステイの場合、門限や洗濯回数などのハウスルールが設けられているため、合わないと感じる場合もあるでしょう。
アパート
アパートは、日本で1人暮らしを始めるのと同様に、自分で1人暮らし用の物件を借りる滞在方法です。
物件探しから入居の手続きまでを、すべて英語で行う必要があります。
また、家賃とは別途生活費がかかるため、ほかの滞在方法と比較してもっともお金がかかる方法です。
その分、プライベートの空間を確保できるため、ストレスを感じずに海外生活を送れます。
学生寮
学生寮は、学校の敷地内または近い場所にある学生専用の宿舎で、アパートやコンドミニアム、ホステルなどのタイプがある滞在方法です。
一般的には1〜4人部屋が多く、1人部屋か相部屋かを選択できます。
1人部屋はプライベートな空間を確保できる分費用が高くなり、相部屋は費用が抑えられる分、ルームメイトとの生活スタイルの違いに苦労することがあります。
学生寮は自炊をする必要がありますが、同世代の友達を作りやすい環境です。
ルームシェア/シェアハウス
ルームシェアは、1つの物件を複数人で共有する滞在方法です。
生活スタイルはその住居によってさまざまで、1人部屋が基本です。
しかし、間取りによっては2人以上でシェアルームになることもあれば、リビングの一部を仕切って生活する場合もあります。
シェアハウスは共同生活するための物件で、リビングやキッチン、シャワー、トイレは共有し、基本的に部屋は個室です。
契約は主に各自で家主と行うため、共同生活する相手は選べません。
男女混合のシェアハウスが一般的なため、交友関係は広がります。
ルームシェアでもシェアハウスでも、共同生活するうえでのルールを事前にきちんと確認しておくことが重要です。
ルームシェアをするメリット
留学中のルームシェアは、国籍の違う方と生活をするため海外ならではの経験ができ、英語力のアップにもつながります。
そのほかに、具体的なルームシェアのメリットを5つ紹介します。
滞在費が節約できる
ルームシェアのメリットの1つには、滞在費が節約できることです。
家賃の高い都市部に住みたい場合でも、ルームシェアであれば、学生寮やホームステイなどよりも費用を安く抑えられます。
基本的にルームシェアの家賃には、ガス代や光熱費が含まれており、駅や学校の近くに住めれば交通費も節約できます。
友達が作りやすい
共同生活ではコミュニケーションが重要なため、自然と距離も縮まり、友達を作りやすい環境だといえます。
日常生活で何気ない会話をしたり、留学先のイベント情報を共有したりできるため、学校以外での交友関係が広がります。
英語を話す機会が増える
ルームメイトがネイティブスピーカーでなくても、お互いに共通言語となる英語で話す必要があるため、英語を話す機会が増えます。
日常生活で英語を話していれば、効率よく英語力を上げられるでしょう。
異文化に触れる機会ができる
ルームメイトが多国籍の場合、その国の文化や風習を共有できます。
宗教や生活習慣が違うため、日本では味わえない体験ができ、お互いに料理を振る舞うことでさまざまな食文化を知れます。
ホームシックになりにくい
海外生活で不安を感じたり、ホームシックになってもルームメイトとの生活で、寂しさを感じずに済みます。
ルームメイトと毎日積極的に会話をすると、お互いの家族や母国の話もできるため、寂しい気持ちも共有すると良いでしょう。
ルームシェアをするデメリット
留学中のルームシェアは、他国の方と生活をすることで文化や価値観の違いから、意見が合わないこともあります。
そこで、具体的なルームシェアで陥りがちなデメリットを5つ紹介します。
物件探しに苦労する
ルームシェアの物件探しは、SNSやコミュニティサイト、エージェントなどから情報を得て、契約手続きまでを自分で行う必要があります。
また、人気物件はすぐに埋まってしまい、すべての手続きを英語で行うため、不安な場合は日本人向けのサイトやエージェントを活用しましょう。
渡航日までに良い物件が見つからなかった場合は、別の滞在方法も視野に入れると良いです。
現地の生活に慣れてきてから、ルームシェアの物件を探し始めるという方法もあります。
生活習慣の違いにストレスを感じる
ルームシェアのデメリットのなかには、生活習慣の違いにストレスを感じることもあるでしょう。
ルームシェアは、学生や社会人など、違った生活リズムを送る全く知らない方との共同生活になります。
夜遅くまで家で騒がれる場合もあり、その環境が苦手な方はストレスを感じてしまうかもしれません。
またベッドルームも一緒だと、就寝時間や起床時間が違いストレスに感じることもあるでしょう。
文化や価値観の違いで衝突する可能性がある
さまざまな国籍の方とルームシェアをする場合、文化や価値観の違いで衝突する可能性もあります。
生まれ育った環境が違う方との共同生活では、共有スペースとなるキッチンやバスルームの使い方などでトラブルが起こりやすいです。
たとえば、食べ終わったあとの食器は自分で洗うなど、自分は当たり前だと思っていた生活の感覚が、ルームメイトには通用しないことがあります。
たとえ日本人同士であっても分かり合えない価値観はあるため、お互いの文化や生活スタイルを尊重し合うことが重要です。
ルールを作る必要がある
ルームシェアのデメリット4つ目は、ルールを作る必要があることです。
日本人は、世界的にみてもルールを当たり前に守れる方が多い人種です。
しかし、多国籍の方との生活では、日本人の常識が覆される可能性があります。
共同生活では、ハウスオーナーが設けるルールのほか、ルームメイト同士でトラブル防止のために、ルールを決める必要があります。
日本人とルームシェアする場合もある
なかなかルームメイトが見つからない場合、日本人とルームシェアする場合も出てきます。
ルームシェアを探すにあたって、海外生活に不安を感じるなか、文化や習慣が近い日本人との生活はストレスの少ない環境で快適に過ごせます。
その反面、日本人コミュニティばかり広がってしまい、英語で話す環境を減らしてしまう場合もあるため注意しましょう。
ルームシェアの探し方とポイント
ルームシェアは、家賃や光熱費の削減、新しい友達作りなど、多くのメリットがあるため若者を中心に人気があります。
しかし、ルームシェアを探す際には、慎重に選ぶことが大切です。
物件の探し方やポイントを知っておくことで、快適で安心なルームシェア生活を送れます。
留学中ルームシェアできる物件はどのように探せばいいのか、具体的な物件探しの方法やポイントを5つ紹介します。
留学エージェントや学校から紹介してもらう
留学手配で活用したエージェントや学校から物件を紹介してもらうと、英語に自信がなくても交渉をスムーズに進められます。
信頼できるところからの物件紹介は、居住環境や条件に関する情報を事前に得られるため、不安な点もサポートしてもらえます。
おすすめの留学エージェントを以下の記事で詳しく紹介しているため、イギリスへ留学を考えている方はぜひチェックしてみてください。
\ イギリス留学するなら要チェック!/現地の不動産会社で探す
現地の不動産会社は情報量が多いため、自分の条件に合った物件を探せます。
不動産会社やオーナーとのやりとりはすべて英語で行う必要があるため、ある程度の英語力が求められます。
英語力に自信がない場合は、留学先の友達に一緒に不動産会社に出向いてもらうなどして、きちんと交渉をしましょう。
現地の友達や知り合いに紹介してもらう
現地でできた友達や知り合いに、ルームメイトを募集している物件や物件探しの方法を教えてもらい、情報を積極的に集めましょう。
実際に部屋が空いていたら紹介してもらえることがあります。
知っている方から物件を紹介してもらえると、オーナーやルームメイト、居住環境に関する情報を得られるため安心です。
ルームメイト募集サイトから探す
ルームシェアできる物件は、ルームメイトの募集サイトやSNSに掲載されています。
ルームメイトを募集している物件に応募し、自身でコンタクトをとります。
現在のルームシェアの相場や物件探しで確認すべき情報を集めることもできるため、参考程度にアクセスしてみても良いでしょう。
自分でルームメイトを募集する
自分の条件に合った物件に住みルームシェアしたい場合、自分でアパートを借りて、現地のコミュニティサイトやSNS、学校の掲示板でルームメイトを募集します。
自分の住みたい環境で生活できるメリットがある反面、ルームメイトが見つからないと家賃が高いままになってしまうリスクもあるため、注意しましょう。
シェアハウスの家賃相場
シェアハウスの家賃は、基本的に「賃貸物件の家賃÷シェアハウスのメンバー+α=1人あたりの家賃」で決まります。
シェアハウスの相場の例として、アメリカの場合は1か月あたり1,200〜1,500ドルほどで、日本円にすると約13〜17万円です。
都市部に近づくほど家賃は高くなるため、月に20万円を上回ることもあります。
また個室か、同じ部屋をシェアするかでも料金が変わります。
できるだけ費用を抑えたい場合は部屋をシェアするのが良いです。
しかし、1人の空間がすこしでもほしい方は個室を選ぶようにしましょう。
ルームシェアするのに向いている人の特徴
留学中のルームシェアでは、生活習慣や文化の違う方と生活することになるため、合わないと感じる場合やトラブルが起きる可能性があります。
そこで、海外でのルームシェアでは、どんなことに気をつければ充実した生活を送れるのでしょうか。
ルームシェアに向いている方の特徴は、以下の4つです。
ルームシェアに向いている方の特徴
- 自分の意見をしっかり伝えられる人
- コミュニケーションをとるのが好きな人
- 細かいことを気にしない人
- 他人と暮らすことに抵抗がない人
自分の意見をしっかり伝えられる人
他人との共同生活では、お願いしたいことや不満に感じていることは、きちんと伝えることが重要です。
日本人特有の察する力や暗黙の了解は、海外では通用しないことがほとんどで、同じ日本人でも思っていることを伝えないと理解できない方もいます。
共同生活をするなら、自分が当たり前だと思っていることでも、育った環境が違えば当たり前ではないと理解しておくことが大切です。
ルームシェアで、ストレスをためないよう不満に感じることがあれば、相手にきちんと伝えましょう。
コミュニケーションをとるのが好きな人
コミュニケーションをとるのが好きな方は、ルームシェアするのに向いているといえるでしょう。
知らない土地で生活を始めるのは、不安に感じたり心細くなったりすることがあります。
そんなとき、家に話し相手がいると、寂しい気持ちを感じずにいられます。
とくに人と話すのが好きな方の場合、文化が違う外国人との生活は、日本にいたら知らなかった話や体験ができるため、刺激的で楽しい環境です。
細かいことを気にしない人
ルームシェアでは、さまざまな国の文化、生活習慣をもった他人と生活をします。
とくに共有スペースは、掃除に対する意識の違う方とシェアをするため、多少のことは気にしないでいられるかが重要です。
たとえば、洗いものがそのまま放置されていることや、ゴミを出してくれないなど、当たり前に起こります。
そのため潔癖症の方や、几帳面すぎる方には耐えられないかもしれません。
ルームシェアでは、細かいことを気にしすぎず、人は人、自分は自分と割り切って生活しましょう。
他人と暮らすことに抵抗がない人
ルームシェアはそもそも、他人と生活ができない方は向いていません。
必ず人の生活音がある環境であり、基本的に家で1人になる時間はないと考えておくと良いでしょう。
朝早くに起きる方もいれば、夜の遅い時間に帰宅する方もいる環境でも、問題なく生活できる方はルームシェアに向いています。
留学するまでの流れ
留学は、海外での学びや経験を通じて、自己成長やキャリアアップにつながる貴重な経験です。
しかし留学するにあたっては、滞在先だけでなく、多くの手続きや準備が必要です。
留学前に決めなければいけないこと、準備しなければいけない内容・手順を紹介します。
留学する時期・行き先を決める
留学を決意した場合、どの国・地域に行きたいのか、どのくらいの期間滞在したいのかをまず決めます。
語学を学びたいのか、そのほかのスキルを身につけたいのかなど、留学の目的を明確にしましょう。
目的によって、大学または専門学校や語学学校に通いたいのか、留学期間は長期にするのか短期にするのかも検討します。
パスポートを取得する
留学することを明確にしたら、最初にパスポートを取得します。
パスポートを持っていないと、学校の入学手続きやビザの手配などができないため、留学を決意したらすぐにパスポートを取得しましょう。
パスポートの発行には数週間かかるため、事前に準備をしておくことが重要です。
滞在先・語学学校やビザの手配をする
パスポートを取得したあとは、以下のような手続きを申請します。
- ビザの発行
- 学校の入学申請
- 航空券の手配
- 海外保険の加入
- 滞在先の手配
ビザの発行や入学申請などは時間がかかるため、出発時期が決まり次第、または3〜6か月前から準備を進めておきましょう。
渡航準備をする
事前の手続きが完了したら、渡航の準備を進めます。
語学力を伸ばしておくことはもちろん、現地で必要になる持ち物を早めに準備しておきましょう。
海外で必要になるものとして以下の例が挙げられます。
- 衣類
- 化粧品などの日用品
- 普段服用している薬や腹痛・頭痛を起こしてしまった場合に信頼できる薬
- 変換プラグ・変圧器
海外では、普段と違う食生活・環境によって、体調を崩してしまうことがあるため、信用できる日本の薬を持っていくと良いです。
また、海外のコンセントは日本と形が違うため、日本の充電器やドライヤーを使う場合は、変換プラグが必要になります。
電圧も異なるため対応していない電化製品がある場合は、変圧器も必要です。
出発
書類の手配や荷造りが完了したら、あとは出発するだけです。
出発当日は、忘れ物がないか十分に確認をし、空港または現地で現地通貨の両替をします。
到着してからだと不安な場合は、日本でいくらか両替しておきましょう。
現金は、2〜3万円程度あれば十分です。
現金だけでなく、万が一のために、海外のATMでもキャッシングできるクレジットカードやキャッシュカードも持って行くと、盗難に遭っても安心です。
また、クレジットカードであれば買い物もできるため便利です。
ルームシェアの選択は慎重に!
留学中のルームシェアは、海外の文化に触れられ、英語力を伸ばせるメリットがあります。
その反面、共同生活におけるトラブルやストレスを感じるといったデメリットも理解しておくことが大切です。
留学する際は快適で楽しい生活が送れるよう、自分に合った滞在先を慎重に検討しましょう。
留学生活は、自己成長や国際交流を通じて、貴重な体験ができます。
留学生活をより充実させるためにも、ルームシェアの選択にはしっかりと向き合っていきましょう。
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