2022/12/05

英検ジュニア「シルバー」とは?試験内容をわかりやすく紹介

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バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

英検ジュニアには、ブロンズ、シルバー、ゴールドの3つのグレードがあり、シルバーはそのうち中間レベルに位置します。

ブロンズはすでに受験済みで、次のグレードである難易度シルバーをいつ受験させようか迷っている保護者の方も多いのではないでしょうか。

また、英検ジュニアにおけるシルバーの試験概要や難易度、ブロンズやゴールドとのグレードとの違いについてもわかりやすく解説します。

英検ジュニアシルバーの受験を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

英検ジュニアとはどういう試験?


英検ジュニアは、オンラインでいつでも受験できる小学生以下を対象とした英語試験です。

試験の目的は、児童が英語に興味を持ち、楽しんで学習することです。

試験結果は、英検のような合否判定がなく、正答率で表示されます。

不合格というネガティブな経験ではなく、「できた!」という達成感を感じてもらうことで、英語学習への意欲を高めるのがねらいです。

また、個人で受験する場合、オンライン試験となるため、英検のように試験会場に出向く必要はありません。

試験のグレードは、順にブロンズ、シルバー、ゴールドの3種類があります。

どのグレードも基本的にリスニング問題が出題されます。

それぞれの対象年齢とレベルの目安は以下の表のとおりです。

 ブロンズシルバーゴールド
対象年齢小学校低学年程度小学校中学年程度小学校高学年程度
対象レベル英語学習歴が半年〜1年程度ブロンズ試験の正解率80%以上英語学歴が1年〜2年  シルバー試験の正答率80%以上英語学習歴が2〜3年

シルバーの対象レベルは、ブロンズで80%以上の正解率であるまたは、1〜2年程度英語を学習した児童とされています。

もちろんブロンズをスキップし、シルバーを受験することも可能です。

お子さんの英語力に合った選択ができるとよいでしょう。

英検ジュニア シルバーの試験内容について

次に、シルバーの試験内容について具体的に紹介します。

ここでは、簡単な英単語や英語表現を聞き取るリスニング問題が出題されます。

各問題にイラストが入っており、英語を聞いて正しい答えを選ぶ問題です。

試験は、以下9つの出題形式とチャレンジコーナーで構成されています。

大問の名前問題内容小問数
絵にあう文は?3つの英文を聞き、絵に合った選択肢を選びます。“ There is〜 ”や、“ He is〜 ”など名詞と動詞を聞き取る必要があります。
返事をしよう問いかけに対して、2択から適切な応答を選択します。定型表現を覚えておく必要があります。
種類別ものえらびある共通のカテゴリに属する物の名前を4つ聞き、聞こえた物を絵の中からすべて選びます。(複数解答)
3ヒントクイズ3つの英文をヒントに、その内容に合った絵を選びます。形容詞や前置詞を聞き取る必要があります。
はじめはどの文字?3つの英単語を聞き、それらの共通する頭文字(アルファベット)を選択肢から選びます。 アルファベットの理解が必須の問題です。
どっちの絵?クイズ1〜2英文を聞き、その内容に合った絵を2枚のうちから選びます。2枚の絵は似ていますので、単語だけではなく文章全体の意味を聞き取る必要があります。8  
お話にあう絵は?2人の会話を聞き、その内容に合った絵を選びます。選択肢の絵が似たような様子ですので、単語だけではなく文章全体の意味を聞き取る必要があります。6  
2人にきいてみよう2人の会話を聞き、その内容に合った絵をすべて選びます。(複数解答)基本動詞(walk、 washなど)を聞き取る必要があります。4  
文字をえらぼう1つの英単語を聞き、その英単語を選びます。イラストがあるので単語がわからなくても頭文字の音で解答できます。
チャレンジコーナー質問を聞いて、自分の考えに近い回答を選びます。点数にはカウントされません。

また、英検ジュニアシルバーの受験料は以下のとおりです。

オンライン版:2,500円
ペーパー版:2,700円

ペーパー版は、5人以上のグループでなければ受験できません。

個人で受験する場合は、オンライン版一択となります。

シルバーの基本情報

シルバーは、どのような学習経験をもつ児童が対象とされているのでしょうか。

シルバーの学習経験の目安をブロンズと比較してみましょう。

 ブロンズシルバー
学習経験の目安・小学校で1年半〜2年程度英語を学習した
・塾などで半年〜1年程度英語を学習した(50分レッスンを週1回)
・アルファベットの学習経験がない  
・ブロンズ試験の正答率が80%以上
・塾などで1〜2年程度英語を学習した(50分レッスンを週1回)
・簡単な英単語や英文を聴いて理解できる

シルバーで高得点を取るためには、アルファベットの習得と、簡単な英単語や英文のリスニング力が必須となります。

お子さんの学習経験からどのグレードの受験が適切か判断できない場合は、まずはブロンズから順に受験するのも一つの方法です。

シルバーのレベル、難易度とは?

シルバーの難易度は、ブロンズと比較すると一段上がっています。

ブロンズでは、単語レベルで聞き取れれば正解する問題がほとんどです。

一方、シルバーでは、単語レベルではなく、動詞、形容詞、前置詞を含めた文章レベルで聞き取れなければ、正解できません。

● 以下シルバーで出題された英文の例
前置詞 :There are some presents on the floor. 
形容詞 :What is your favorite subject? 
動詞(現在進行形 ):
A man is walking.
He is talking on the phone.

シルバーでは、ブロンズでは出題されなかったアルファベット(フォニックス)の問題が出題されます。

そのためシルバー試験では、アルファベットを読む力が必須です。

ジュニア英検 シルバーは、ブロンズとゴールドの中間レベルにあたる試験です。

シルバーをスキップしてゴールドを受験することも可能ですが、ブロンズを受験済みのお子さまには、グレード順にシルバーを受験することをおすすめします。

一段ずつ確実にレベルアップすることで、お子さんの英語学習に対するモチベーションアップが期待できるからです。

英検ジュニアシルバーの対策方法

シルバーの試験の対策には、参考書と公式サイトで公開されているサンプル問題が有効です。

英検と同様、 各グレード別に試験対策向けの参考書が出版されています。

ここでは、シルバーの試験対策に役立つ参考書や使い方を紹介します。

また、英検ジュニアの公式サイトで公開されているサンプル問題を活用しましょう。

模擬試験感覚で解くことができるため、本番前に是非お子さまと一緒に解いてみることをおすすめします。

英検ジュニアシルバーの過去問、例題はある?

シルバーの試験内容や出題数などを紹介します。

● 英検ジュニアシルバーの試験概要

問題数45問
試験時間35分
試験内容語句定型表現、基本文中の前置詞、名詞、形容詞、動詞、カテゴリー別複数単語の聞きとり
会話投げかけに対する応答の選択や簡単で短い会話(2〜3往復)の聞きとり
文章簡単で短い文章(2〜3文)の聞きとり、否定文や疑問文の聞きとりと応答
文字アルファベットと音声の結びつきの認識、簡単で短い単語の認識
単語レベル趣味、スポーツ、余暇、店や公共施設、学校施設や学用品、行事やクラブ活動、近隣にあるもの、ものの性質や状態に関することば、遊びに関する動作など
出題場面身近な社会生活(近隣地域)でのできごと、初めて会う人や外国人との交流、学校で習うことや課外活動、児童の生活での一般的な知識など

具体的にどのような問題が出題されるのか、公式ページのサンプル問題で体験することができます。

【CD付】楽しくはじめる英検Jr. シルバー 旺文社

書籍付属のCDは、移動中の車内で聞き流しする際に大変便利です。

CDプレイヤーがなくても、書籍のQRコードから対象アプリをダウンロードすることで携帯で音声を聞くことができます。

また、書籍付属のごほうびシールも、お子さんのやる気をアップさせるのに効果的です。

普段は勉強を嫌がるお子さんでも、ごほうびシールを学習したページに貼ることで自発的な学習を促すことができます。

【CD・音声DL付】はじめての英検Jr. シルバー

英検ジュニアを主催する日本英語検定協会が編集に携わっており、信頼がおける参考書です。

実際の試験と同じ9つの出題形式で対策ができますので、本番も試験にスムーズにのぞめます。

シルバー試験で出題される「音と文字」のつながりの対策として、リズムに合わせてイントネーションが学べるアルファベットチャンツを収録しています。

英検ジュニアのシルバーは何の役に立つ?

英検ジュニアは、英語力を公的に証明できる試験ではありませんが、受験することでお子さんの英語学習の達成度を測り、成長を可視化することができます。

英検ジュニアを受験すると、正答率に関わらず、すべての受験者に成績証明書が発行されます。

お子さんにとっては、この賞状のような成績証明書が次のグレードの試験に挑戦するモチベーションになるでしょう。

主な用途

シルバーは、ブロンズとゴールドの中間レベルにあたる試験です。

すでにブロンズを受験済みのお子さんには、英検ジュニアの最上位のグレードであるゴールドに挑戦するための足がかりとして、シルバーの受験をおすすめします。

一足飛びにではなく、一つずつ着実にグレードアップすることで、英語力に自信がもてるようになります。

子どもの英語学習のきっかけにおすすめ!

英検ジュニアは以下の3点を目的としています。

  • 英語への親しみや興味・関心を持つ」
  • 「積極的に英語でコミュニケーションをすることを楽しむ」
  • 「英語がコミュニケーションのひとつの道具になることを認識し、英語を使うことによって世界の人々と交流ができる喜びや楽しさを知る」
  • 「世界の様々な生活や文化への理解や知識、関心を深め、広い視野を持った国際人を目指す」

英検ジュニアが進学や留学に直接役立つ機会は多くありませんが、受験することでお子さんが「より英語を学びたい」と思うモチベーションにもつなげることができます。

さらに、英検ジュニアの最上級のグレードであるゴールドまで受験すると、次の目標として
英検5級を検討する親御さんもいらっしゃるでしょう。

英検ジュニアを受験することで、早い段階から英語試験に慣れ親しみ、英検受験へのスムーズな移行が可能です。

英検に挑戦する前のステップとしても、英検ジュニアの受験をおすすめします。

英検ジュニアのシルバーを受験する方法は?

英検ジュニアは、学校や自治体で試験を実施する場合もありますが、受験方法は主に「オンライン版」(受験料:2,500円)と「ペーパー版」(受験料:2,700円)の2つです。

「ペーパー版」は5人以上のグループで申し込む必要があるので、個人の場合は「オンライン版」を選びましょう。

パソコンとネット環境があればいつでもどこでも受験できます。お子さんと一緒に自宅でリラックスして受験することができて安心です。

オンライン版は、公式サイトより申し込みができます。

また、ペーパー版は、郵送での申し込みも可能です。

具体的な申し込み方法や試験実施について知りたい方は、英語検定協会のオフィシャルサイトを参照ください。

まとめ

英検ジュニアシルバーの試験概要、難易度について紹介しました。

  • 小学生中学年対象のリスニング問題中心の英語試験
  • 受験の目安はブロンズの正解率が8割以上であること
  • 学習経験目安は塾で1~2年程度英語を学んでること
  • アルファベットの習得が必須

英検ジュニアは、お子さんが英語に興味を持ち、楽しく英語学習を続けるために最適な試験です。

2020年度から英語の授業が必修化され、ますます家庭学習の重要性が高まっています。

家庭でモチベーションを持って英語学習を継続するためには、何らかの目標設定が必要となるでしょう。

その目標設定として英検ジュニアをうまく活用してみてください。

きっとお子さんのやる気を引き出せるはずです。

他のグレードについて知りたい方は、こちらの英検ジュニア記事も参考にしてください。

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