「英検2級のリーディングパートってどうやって勉強するの?」
「英検2級の合格ラインはどれくらいなの?」
上記のような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?
英検2級を受験予定の方もしくは、すでに受験した方の中には不明な点がいくつかあると思います。
本記事では、英検2級のリーディングパートの勉強法や英検2級の合格ラインについて詳しく解説していきます。
英検2級合格に必要なポイントを押さえて、高得点を目指しましょう。
本記事では、英検2級の合格ラインや勉強方法、おすすめの教材までわかりやすく解説しています。
ぜひ、英検2級対策の参考にしてみてください。
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英検2級のリーディングパートの合格ラインとは
まずは、英検2級のリーディングパートの合格ラインについて紹介します。
英検2級の一次試験に合格するためには、得点率65%以上が必要になります。
具体的には、84点満点中55点以上で合格となります。
英検2級の1次試験はリーディングパートとライティングパート、リスニングパートに分かれています。
リーディングパートは得点率53%以上が目標となります。
具体的には、リーディングパートで38点満点中20点以上は必要となります。
英検2級の問題構成や試験内容については、以下のページで紹介しています。
英検2級リーディングの合格スコア表
英検2級の各パートの配点と合格ラインは、下記のとおりです。
リーディング | リスニング | ライティング | 合計点 | 合格ライン |
650点 | 650点 | 650点 | 1,950点 | 1,520点 |
それぞれのパートで650点の配点となっています。
合格ラインは、1,950点中1,520点に設定しております。
3パートの内、1つでも点数が低いと全体の点数に大きく響きますので、バランスよく勉強しましょう。
合格ラインはあくまで目安
上記で合格ラインについて紹介してきましたが、合格ラインはあくまでも目安の点数となります。
2015年度までは提示された合格点以上であれば合格でしたが、2016年度以降制度が変更されています。
2016年から現在までは、CSEスコアという指標をもとに合否が判定されるようになり、明確な合格点はわからない制度となっております。
明確な合格点はわかりませんが、自己採点するときの目安として知っておくと便利です。
リーディングパート対策のポイント
英検2級のリーディングパートでの重要になる対策ポイントについて、5つ紹介します。
・試験当日まで単語・熟語の勉強を続ける
・過去問・問題集を繰り返し解く
・問題の和訳文を読む
・単語・熟語を確認する
・問題の傾向をチェックする
試験当日まで単語・熟語の勉強を続ける
試験当日のぎりぎりまで単語と熟語の勉強を継続しましょう。
単語・語彙力が合格を決めるといっても過言ではありません。
知っている単語や表現が多いだけで問題に対する理解度が上がり、正解率も高くなります。
試験直前は頻出単語や熟語を再チェックし、分からなかった箇所は復習して次に類似問題が出たときに間違えないようにしましょう。
英検2級に必要な単語数は約5,000語といわれています。
大学受験に必要な単語数が、4,000~6,000単語と言われておりますので大学受験程度の単語を頭に入れておく必要があります。
単語・熟語を覚えたと感じても、忘れる・取りこぼしの可能性があります。
試験当日までに単語・熟語の勉強を続け、出題された英文を読み切れるようにしておきましょう。
英検2級の単語・熟語に関する勉強方法は、以下のページで紹介しています。
過去問・問題集を繰り返し解く
過去問・問題集を繰り返し解くことも重要です。
ある程度単語や表現を覚えてきたら、過去問や問題集を使って解きはじめましょう。
英検の勉強には、かならず問題演習を取り入れることがおすすめです。
問題集や過去問を解く際は、試験時間を計りながら問題を解きましょう。
実際の試験と同じ時間配分で解くことで、本番の予行練習ができます。
繰り返し問題を解くことで、英文に慣れ、問題を解く集中力を養いましょう。
また答え合わせだけでなく、かならず別冊の解答本も読み、解法について理解することが重要です。
上記をふまえて、問題集は解答の説明量が多い問題集を選ぶことをおすすめします。
問題の和訳文を読む
次に、問題の和訳文を読むことです。
過去問・問題集に付属している解答本に記載された問題の和訳文を読みましょう。
和訳文を読むことで、英文全体の内容を理解できます。
わからなかった表現が和訳を読むことで理解し、自分の単語力や語彙力アップに繋がります。
また、過去の英検の出題内容は共通していることが多いため、「この大問では○○について問われている」と内容の目星がつきやすくなるのもメリットです。
単語・熟語を確認する
問題集や過去問で出てくる単語や熟語でわからない単語はマークするなどして、解き終わったあとに意味をかならず確認しましょう。
英検では、類義語がよく出題されます。
わからなかった単語と似ている単語も同時に覚えることで、定着度が上がります。
時間がない方は、名詞や動詞などの品詞だけ覚えておくことも重要です。
問題の傾向を再チェックする
問題の傾向をチェックすることも重要です。
英検には、各パートに出題傾向があります。
リーディングパートの各大問にも、出題傾向があります。
過去問を継続的に解いていると問題の傾向がつかめてくると思います。
傾向がつかめてくると、対策も立てやすく解く時間も短縮できます。
傾向を説明してくれている参考書などもありますので、是非問題の傾向を試験前につかんでおきましょう。
また、問題の傾向は数年単位で変わりますので、なるべく新しい参考書や問題集を使うようにしましょう。
英検2級のリーディングパート対策方法
英検2級のリーディングパートについて、各大問に事例を交えながら対策方法を紹介します。
大問1:短文の語句空所補充
大問1は、短文の語句空所補充となります。
4つの選択肢から()に入る語句を選択する問題です。
下記が2022年の英検2級で出題された問題となります。
Considering that Keiko has only been studying English for six months, she gave a ( ) good English presentation at yesterday’s contest. She got second prize.
1.remarkably 2.nervously 3.suddenly 4.carefully
答えは、1のremarkablyとなります。
文脈から、消去法で1を選択することができます。
英文を読み、脳内で内容や状況をイメージしてみましょう。
じっくりと和訳をすると、解答時間がかかる可能性があるため注意が必要です。
今回のような問題は、他の選択肢を入れると文脈的におかしな文章になりますので、消去法で1番を選ぶことができます。
大問2:長文の語句空所補充
大問2は、長文の語句空所補充となります。
4つの選択肢から()に入る語句を選択する問題です。
下記が2022年の英検2級で出題された問題となります。
Trouble at Sea Plastic is used in a wide variety of goods. In fact, it is estimated that about 400 million tons of plastic is produced around the world each year. Much of it is designed to be used only once and then thrown away. Most of this waste is buried in the ground in landfill sites. However, a large amount ( 21 ). According to the International Union for Conservation of Nature, more than 14 million tons of plastic waste goes into the ocean each year. Plastic is strong and takes a long time to break down. For this reason, the world’s oceans are quickly filling up with it. Plastic waste causes two major problems for wildlife living in and by the ocean. First, animals sometimes get trapped by larger pieces of plastic and die because they are unable to swim freely. The other problem, however, is caused by smaller pieces of plastic. Animals often ( 22 ). A recent study found that about twothirds of fish species and 90 percent of all seabirds have accidentally eaten tiny pieces of plastic floating in the ocean. In response, many environmental protection organizations are making efforts to get governments to do something about the plastic in the ocean. For instance, the Center for Biological Diversity has asked the U.S. government to make laws to control plastic pollution. Such groups are also trying to educate the public about the problem. ( 23 ), people continue to throw away plastic, and the amount of plastic in the ocean continues to increase. (21) 1 completely disappears 2 ends up elsewhere 3 is given to charities 4 could be used again (22) 1 live in large family groups 2 have to make long journeys 3 see these as food 4 leave the ocean (23) 1 In spite of this 2 Therefore 3 Likewise 4 In particular
大問2から文章が一気に長くなります。
まずは、タイトルを読んでなんとなく文章を想像しましょう。
次に、問題文と選択肢を見ることでより文章の想像が膨らむかと思います。
本文を読む際は、特に空所の前後の文章を入念に読み、当てはまるであろう選択肢を選びます。
長文を最初から最後までじっくり読んでしまうと、タイムオーバーとなってしまいますので上記の方法で効率よく解いていきましょう。
大問3:長文の内容一致選択
大問3は、長文の内容一致選択問題となります。
4つの選択肢から正しい選択肢を選ぶ問題です。
下記が2022年の英検2級で出題された問題となります。
From: Michael Green
To: Television Depot Customer Service
Date: October 9
Subject: ZX950 LCD TV
Dear Customer Service Representative,
After reading several excellent reviews of the ZX950 LCD TV on the Internet, I purchased one from your Television Depot online store. When the item arrived, it appeared to be in perfect condition, and I was able to set it up successfully by following the TV’s instruction manual. However, once I started using it, I noticed that there was a problem. I was unable to adjust the volume of the TV with the remote control. I tried replacing the batteries in the remote control, but this did not fix the problem. I looked through the instruction manual, but I could not find a solution. Although I can adjust the volume with the buttons on the TV, I’m sure that you can understand how inconvenient it is to do it this way. Would it be possible to obtain a replacement remote control, or do I need to return the TV, too? It would be good if I don’t need to send it back because it will be difficult to put such a large TV back into its box. I hope you are able to solve this problem in the next few days. I would very much like to use my new TV to watch the European soccer tournament that begins next weekend. I look forward to receiving your reply. Regards, Michael Green
(27) What is one thing that Michael Green says about the TV that he bought?
1 It was sent to him without an instruction manual.
2 It has received some positive online reviews.
3 He got it from his local Television Depot store.
4 He chose it because it was in a recent sale.
(28) What problem does Michael Green say the TV has?
1 The sound level cannot be changed with the remote control.
2 The remote control uses up its batteries in just a few hours.
3 The buttons on the TV do not seem to be working.
4 The TV sometimes turns itself off unexpectedly.
(29) Michael Green hopes the customer service representative will
1 send someone to help him put the TV back into its box.
2 solve the problem in time for him to watch a sports event.
3 tell him about tournaments sponsored by Television Depot.
4 give him instructions to allow him to fix the problem himself.
大問3は長文を読み、問題に合致する選択肢を選ぶ問題です。
まずは、問題の質問文と選択肢を先読みしましょう。
どんな問題かを先に把握しておくことで、時間短縮して解答することができます。
そのあとに問題文を読みます。
長文を読む際は、とくに問題文と似たような表現がある個所を入念に読みましょう。
そのあたりに答えが存在しているケースが多いです。
答えを見つけたら、選択肢を選びましょう。
もし、長文を読んでもわからなかった際は、消去法で絶対に違う選択肢を消してから答えを選びましょう。
大問3には、A~Cの3種類の問題が出題されます。
大問3のA~Cは下記のような構成となっております。
大問3A:メールの長文問題を解くときのポイント…メールの宛先・送り主も読んでおく
大問3B:3C:説明文の長文問題を解くときのポイント…タイトルも読んでおく
大問3Aの長文問題を解く際は、メールの宛先や送り主、件名も読んでおきましょう。
誰が誰に送ったメールなのかでなんとなくイメージがつきやすくなります。
大問3Bと3Cは、説明文を読んで答える問題が多いですが、タイトルもしっかり読んでおきましょう。
タイトルを読んで、内容をなんとなく掴んでから問題を解くことで、解答にかかる時間が短縮できます。
リーディングパート対策におすすめ教材を紹介
リーディングパート対策におすすめの教材を紹介します。
旺文社「英検2級 過去6回全問題集」
まずは、旺文社の英検2級過去6回全問題集がおすすめです。
本書の特徴は、過去問が全6回分と豊富な過去問が収録されている点です。
リーディングパートはもちろん掲載されておりますが、その他1次試験の問題に加えて面接の問題も収録されております。
リスニングも音源をダウンロード可能なため、時間を測って本番さながらの試験を受けることができます。
また、解答がしっかりと書かれているため、自分がなんで間違えたのかを明確化することができる点も特徴です。
旺文社「英検2級語彙・イディオム問題500」
次に、旺文社の英検2級語彙・イディオム問題500です。
英検2級過去6回全問題集に続いて、旺文社の問題集となります。
本書は、語句空所補充問題を徹底的に対策する問題集となっています。
構成としては、語句空所問題の過去問400問と模擬試験100問が収録されています。
語句空所補充問題は、比較的点数を取りやすい問題ですので、本書でしっかりと対策してから試験に臨むことをおすすめします。
また、500問を解いているうちに問題の傾向もつかめてくると思います。
イディオム問題や文法問題など問題の種類によって問題がまとまっています。
旺文社「英検2級長文読解問題150」
続いても旺文社の英検2級長文読解150です。
名前の通り長文読解に特化した問題集となっています。
本書の特徴は、ウォーミングアップ問題、過去問題、模擬テストの3つに大きく分かれている点です。
まずは、英検2級に慣れるという意味でウォーミングアップ問題を解きます。
問題に慣れたあとに、選び抜かれた過去問を解いて自分の理解度を測っていきます。
理解度が上がってきたタイミングで、収録されている模擬試験を受けてみましょう。
模擬試験は2回分収録されているので、自分の好きなタイミングで2回受けて自分の実力を確認しましょう。
長文読解が苦手な方には、おすすめの1冊です。
リーディングパートで点数が取れない原因
リーディングパートで点数が取れない原因を紹介します。
具体的には、下記の原因が考えられます。
・和訳できない単語・熟語がある
・問題を解く集中力が続かない
・英文全体の内容がわからない
・問題を解く時間をかけすぎてしまう
和訳できない単語・熟語がある
まずは、和訳できない単語や熟語があるという点です。
知っている単語や熟語が不足しており、英文が訳せないという状態です。
単語や熟語がわからなくても、文脈から意味がわかる場合もあります。
ただし、文の中でもキーとなる単語がわからない場合、単語の意味を予想するのも難しい場合があります。
解答に繋がる英文がわからないまま解答してしまうと、点数が取れない可能性があります。
単語は、英検を受験するうえで最も基本的で最も重要な要素となりますので、まずは知っている単語量を増やす作業から始めましょう。
過去問や問題集を解く中で自分の単語力が足りているのか確認出来ると思います。
問題を解く集中力が続かない
次の原因は、問題を解く集中力が続かないという点です。
英文を読む集中力が切れてしまい、つい読み飛ばしてしまうことがあります。
読み飛ばしてしまった箇所に解答がある場合に、点数が取れない可能性があります。
読み飛ばしていくスキルは必要となる場合もありますが、必要な場所まで読み飛ばすことで致命傷となる場合があります。
練習の段階から時間を測って緊張感を持って取り組み、試験時間は集中できる体力づくりをしておきましょう。
英文全体の内容がわからない
次に、英文全体の内容がわからないというパターンです。
英文を読んでいき、なんとなく和訳もできているが全体として考えると意味がよくわからないことがあります。
とくに大問3は長文の内容に関する問題のため、内容がわからないと点数を落としてしまう可能性があります。
大問3などの長文問題では、英語力に加えて文章を理解し、まとめる国語力も必要となります。
英文を訳す際に、前後の文との関係性を確認しながら読み進めていくことで文と文が繋がり、全体の理解もしやすくなります。
問題を解く時間をかけすぎてしまう
最後に問題を解く時間をかけすぎてしまうパターンです。
一般的に、リーディングパート1問にかけられる時間は1~2分くらい、と言われています。
問題を解く時間をかけすぎてしまい時間に追われた結果、焦りから適当に解答、また英文をしっかりと読めず、結果的に点数が取れない可能性があります。
どのような時間配分で進めればよいのか、事前に予想問題や過去問題を取り組む際に試しておきましょう。
自分に合った時間配分を見つけて、効率的に問題を解いていきましょう。
まとめ
ここまで英検2級のリーディングパートについて紹介してきました。
合格ラインはあくまで目安ですが、英検2級のリーディングパートの合格ラインは20点以上です。
下記は、英検2級の配点と合格ラインです。
リーディング | リスニング | ライティング | 合計点 | 合格ライン |
650点 | 650点 | 650点 | 1,950点 | 1,520点 |
リーディングパートの対策ポイントは、下記の通りです。
・試験当日まで単語・熟語の勉強を続ける ・過去問・問題集を繰り返し解く ・問題の和訳文を読む ・単語・熟語を確認する ・問題の傾向をチェックする
また、点数不足になってしまう原因としては、下記のような原因が挙げられます。
・和訳できない単語・熟語がある ・問題を解く集中力が続かない ・英文全体の内容がわからない ・問題を解く時間をかけすぎてしまう
英検2級合格のために、効率よく勉強をしておきましょう。