みなさんは「イギリスの大学」というと、どの大学をイメージするでしょうか?
多くの方がオックスフォード大学、ケンブリッジ大学などの名門大学を思い浮かべるかと思います。
しかし、イギリスにはこれらのほかにも歴史があり、優秀な大学はたくさんあります。
中でも、イギリス国内で名門とされているのは「赤レンガ大学群」です。
今回の記事では、赤レンガ大学群に属する6つの大学について詳しく紹介します。
ぼくが通っているリーズ大学も赤レンガ大学群のうちの一つです!
イギリスの大学の特徴
2022年3月現在、イギリスには160を超える大学が存在し、そのうちの多くが国立大学となっています。
イギリス政府が直接管理することによって、質の高い授業を提供しており、世界的にみても教育水準の高さでは有名です。
QS世界大学ランキング2022においても、上位10校のうち4校、上位100校のうち17校がランクインしており、イギリスの教育水準の高さを物語っています。
また、イギリスの大学は、3年間の学士課程、1年間の修士課程が主流となっており、他国に比べて短い期間で学位を得られる点も特徴的です。
レベルの高い教育、短期間での学位取得を目的に、毎年40万人以上がイギリスに留学をしています。
「ラッセルグループ」とは
ラッセルグループとは、イギリス国内の24大学をまとめた呼称です。
イギリス政府や教育機関は、これらの大学からイギリスの社会、経済、文化に貢献できる研究者を輩出できるよう、国内の全研究費用の3分の2をラッセルグループに支給しています。
そのため、世界中から優秀な留学生や教授がラッセルグループに集まり、日々トップレベルの研究が行われています。
ラッセルグループに加盟する大学 (QS世界大学ランキング2022の順位) は以下のとおりです。
大学名 | 世界大学ランキング2022の順位 |
オックスフォード大学 | 2位 |
ケンブリッジ大学 | 3位 |
インペリアル・カレッジ・ロンドン | 7位 |
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL) | 8位 |
エディンバラ大学 | 16位 |
マンチェスター大学 | 27位 |
キングス・カレッジ・ロンドン | 35位 |
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス | 49位 |
ワーウィック大学 | 61位 |
ブリストル大学 | 62位 |
グラスゴー大学 | 73位 |
サウサンプトン大学 | 77位 |
ダラム大学 | 82位 |
バーミンガム大学 | 90位 |
リーズ大学 | 92位 |
シェフィールド大学 | 95位 |
ノッティンガム大学 | 103位 |
ロンドン大学クイーンメアリー校 | 117位 |
ニューカッスル大学 | 134位 |
エくセター大学 | 149位 |
カーディフ大学 | 151位 |
ヨーク大学 | 151位 |
リバプール大学 | 189位 |
クイーンズ大学ベルファスト校 | 216位 |
ラッセルグループに加盟している大学のほとんどが、世界大学ランキング上位に入っていることが見てとれます。
また、ラッセルグループのうち、以下の6つは赤レンガ大学群とも呼ばれています。
- マンチェスター大学
- ブリストル大学
- バーミンガム大学
- リーズ大学
- シェフィールド大学
- リバプール大学
続いては、赤レンガ大学群について紹介します!
「赤レンガ大学群」とは
赤レンガ大学とは、18世紀後期から19世紀前期の産業革命時代に、専門学校から大学に独立した教育機関を指します。
当時、スキルをもった労働者の需要が高まったことで、赤レンガ大学群の起源となる専門学校が産業都市に設立されました。
赤レンガ大学と呼ばれる由縁は、当時人気であった赤レンガの建築模様からきています。
マンチェスター大学
2022年3月現在、マンチェスター大学には40,485人の学生が在籍しており、そのうち全体の25% (約14,000人) は留学生と、非常に国際色豊かな大学です。
幅広い学問分野をカバーしており、1,000を超えるプログラムを開講している点も特徴的です。
卒業後の雇用率の高さも注目されており、The Times and Sunday Times Good University Guideでは、2020年のUniversity of the Year for Graduate Employmentに選ばれました。
マンチェスター大学は、学習の質の向上を目的として、ドバイ、香港、上海、シンガポールに、同大学のグローバル・センターを構え、国際的な学習環境を整えることに力を入れています。
また、マンチェスターの町自体も約200の言語が話される、多様性に富んだ町となっています。
マンチェスターは、イギリスでもっとも有名な都市の1つであり、2019年のEconomist’s Global Liveability Indexでは「イギリスでもっとも住みやすい都市」に選定されました。
物価が安く、治安もそこそこよいので住みやすい街です!
ブリストル大学
ブリストル大学は、イギリス南西部のブリストル市にある大学です。
芸術学、生命科学、科学、工学、社会科学、法律学、健康科学の学部から成り立っており、13人ものノーベル賞受賞者を輩出しています。
中小企業から大手グローバル企業に至るまで、何百もの雇用主と強いコネクションをもっている点も特徴的です。
また、環境問題への対策にも力を入れており、2019年にはイギリスではじめて気候緊急事態を宣言した大学です。
そのような背景からエネルギー学、輸送学、環境学などの分野において、先進的な大学として認められています。
科学分野の強さは国内随一です!
バーミンガム大学
バーミンガム大学は、1900年に設立された国立大学です。
現在、大学には2,600人の学生が在籍しており、そのうち5分の1にあたる約5,000人は留学生となっています。
学生だけでなく、講師の方々も国際色豊かなラインナップとなっており、大学全体のアカデミック・スタッフのうち、およそ3割はイギリス国外から来ています。
とくに、ナノテクノロジー、遺伝子治療、バーチャルリアリティ、ロボット工学の研究が盛んに行われており、現在までに8人のノーベル受賞者を輩出しています。
バーミンガムの町は、イギリス国内でも緑豊かな町として人気があります。
人口の約40%が25歳未満と、ヨーロッパ圏内でももっとも平均年齢が低い町です!
リーズ大学
リーズ大学は、ウェストヨークシャーのリーズ市にある大学です。
20世紀初頭に設立されており、500以上の学士課程のプログラムと、200以上の修士課程のプログラムを開講しています。
リーズ大学では30,000人以上の学生が学習しており、そのうち5,000人はイギリス国外からの留学生です。
リーズの市内中心部から歩いてすぐの場所にキャンパスがあり、アートギャラリー、美術館、ショッピング、スポーツ施設、公園にもアクセスできます。
ぼくも学校の近くに住んでいますが生活や遊びには困りません!
シェフィールド大学
シェフィールド大学は、約30,000人の学生が在籍する国立大学です。
そのうち、9,000人以上は140か国からの留学生が占めています。
芸術・人文科学学部、工学部、医学部、歯科・健康学部、科学・社会科学学部と5つの学部に分かれており、今まで6人のノーベル賞受賞者を輩出してきました。
シェフィールド大学は、学生による大学満足度調査でトップにランクインしており、充実した学生生活を送ることができる大学としても有名です。
シェフィールドは国立公園が近く、自然が美しいうえ、マンチェスターやリーズなどの主要都市へのアクセスも抜群です!
リバプール大学
リバプール大学は、約30,000人の学生が在籍しており、うち約7,000人は127か国からの留学生となっています。
世界ではじめて建築学科が開設された大学としても知られており、そのほか商学、医学、歯学、薬学などの分野においても研究成果が高く評価されています。
リバプールは、ビートルズの発祥の地として有名であるうえ、ロンドンに次いで多くの美術館やギャラリーがある街です。
2008年には欧州文化都市にも指定されており、芸術分野に興味がある方にもおすすめです!
より充実した留学経験を求めるなら赤レンガ大学群がおすすめ
イギリスには、ラッセルグループ、赤レンガ大学群と呼ばれる名門グループがあります。
いずれのグループも世界大学ランキングで上位にくいこむほど、教育水準の高い教育機関として知られています。
また、イギリスの名門大学は、さまざまな国からの留学生を受け入れている点も特徴的です。
世界的にトップクラスの教育水準を誇る大学で、国籍の違う人々と学ぶ機会はかけがえのない経験になります。
イギリスへの留学を考えている方は、ぜひラッセルグループや赤レンガ大学群への進学も検討してみてください。