2022/05/23

IELTSを受験するメリットは?注意点と解決策も解説!

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バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

英語の資格試験を取得しておくと、受験や留学などの学業の面や、就職や転職などの仕事の面で役立ちます。

英語の資格試験と一言でいっても、英検®やTOEIC®、TOEFL®、IELTSなど、さまざまな種類の試験があります。

中でも「IELTS(アイエルツ)」は、受験者数は全世界で年間350万人以上とされており、世界で最も知名度が高い英語の資格試験の1つといえるでしょう。

今回は、IELTSを受験するメリットや注意点と解決策について解説します。

また、IELTSの試験内容や英検®・TOEIC®との違いも紹介していくので、IELTSの受験を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

IELTSのメリットは?

英語の資格試験の中でも、世界的に知名度が高いIELTSのメリットを以下で詳しく解説していきます。

国際通用性が高い

140ヶ国、合計11,000以上の機関が認定している英語の資格試験であるため、国際通用性が高いという点が挙げられます。

イギリスやアメリカなどへの留学や研修の英語力証明をはじめ、イギリス、カナダ、オーストラリアなどへの海外移住申請に最適なテストだとされています。

また、日本国内での大学入試でも採用が広がってきているため、日本国内においても通用性の高さを証明しているといえるでしょう。

「聞く」「読む」「書く」「話す」の4技能すべての能力を測定できる

英語の資格試験において、スピーキング力を測定しない試験もあります。

たとえば、TOEIC®には「TOEIC® Listening & Reading Test」と「TOEIC® Speaking & Writing Tests」の試験がありますが、ほとんどの場合、「聞く・読む」のみで測定する「TOEIC® Listening & Reading Test」が受験されています。

また、日本で最も知られているといっても過言ではない英検®の5級と4級にもスピーキングテストを評価せず、合否が決定されます。

しかし、IELTSは「聞く」「読む」「書く」「話す」、4つの技能すべての能力を測ることができるため、その点もメリットの1つとして挙げることができます。

聞く・読む・書く」の英語能力が高くても、実際に英語を話すことができない、という状態では実際に英語を操ることは難しいといえます。

海外留学や海外移住を目指すのであれば、スピーキングは重要な要素の1つです。

IELTSでは4つの技能を測ることができるため、スピーキング能力についても確実に証明することができるのです。

海外留学や移住に役立つ

海外に留学や移住をする際には、自身の英語力を証明する必要があります。

その際に必要になるのが、IELTSをはじめとする英語の資格試験のスコアです。

日本では、IELTSと比較すると英検®やTOEIC®のほうが認知されていますが、欧米では英検®やTOEIC®はほとんど知られておらず、留学や移住のために英語力を証明する英語資格試験として、採用されない場合があります。

海外留学や移住の際には、IELTSやTOEFL®のほうが役立つといわれています。

公平性と高い信頼性を持つ

IELTSは、試験内容や評価の公平性と信頼性、品質において、高い基準を満たしており、世界中で信頼されています。

現実に即した英語のコミュニケーション能力を測る信頼性のある試験として、140ヶ国、合計11,000以上の教育機関、国際機関、政府機関に採用されています。

また、IELTSは国籍、文化的背景、性別、受験する際に特別な配慮が必要かにかかわらず、すべての受験者に公平であるということで知られています。

そもそもIELTSとは?

IELTSは「International English Language Testing System」の略称であり、ケンブリッジ大学英語検定機構、ブリティッシュ・カウンシル、IDP Educationが共同で作成、運営している国際的な英語の資格試験です。

イギリスやオーストラリア、カナダ、アメリカなどの英語圏の国への留学や移住の際に必要とされます。

全世界で毎年約350万人近い方が受験しています。

IELTSの試験は2つの種類があります。

主に大学や大学院に進学を希望する方が受験するAcademic Module(アカデミック・モジュール)と、英語が母国語の国に移住や就職をする方、会社で研修を受ける方などが対象のGeneral Training Module(ジェネラル・トレーニング・モジュール)です。

IELTSに関する詳細は以下のページで解説しています。

IELTSがどのような試験なのか、問題形式やサンプル問題などを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

IELTSを受験する際の注意点と解決方法

IELTSを受験するにあたって、注意すべき点もあります。

ここでは、注意点をピックアップして、その解決方法を解説していきます。

試験実施日

IELTSは国際的に知名度が高い英語の資格試験であるにもかかわらず、日本における認知度は、英検®やTOEIC®、TOEFL®に比べると、そこまで知られていないのが実情です。

そのため、英検®や他の試験より、試験実施日が少ない点に注意が必要です。

しかし、IELTSのコンピューター版の試験を選択することにより、解決できます。

IELTSには、従来の筆記で行うペーパー版とパソコンを使って受験するコンピューター版の2つの受験方法が用意されています。

コンピューター版は、試験実施日が週に4~5日と、ペーパー版に比べると実施日が多くなっているのです。

また、ペーパー版は、試験結果がわかるのが、試験後から13日後ですが、コンピューター版では、試験結果が試験後5営業日後にはわかるようになっています。

ペーパー版、コンピューター版のどちらの受験形式であっても、試験の難易度や内容、採点基準は変わりません。コンピューター版においては、ライティングとリーディングはタイピングで回答することになります。

そのため、タイピングのスピードや正確性に自信があるという方は、コンピューター版での受験がおすすめです。

教材

IELTSの教材は英検®やTOEIC®と比較すると圧倒的に少なく、全編英語で記載されている教材も多いため、読み解くことが難しいと感じる方も少なくないでしょう。

解説も英語で理解する必要があるため、わからない単語や表現が出てくると、調べることに時間が割かれて、肝心のIELTS対策の学習時間が少なくなってしまう結果になりかねません。

IELTS対策を専門に行っている語学スクールであれば、独自の教材が用意されていているため、IELTS対策の教材に悩む必要はなくなります。

バークレーハウス語学センターでは、IELTS満点講師をはじめとする、IELTSに精通した講師陣が厳選したIELTSの教材を使って、生徒1人ひとりに柔軟に対応したレッスンプランをご用意しています。

以下のページでは、IELTSレッスンプランのサンプルがご覧いただけます。

また、実際にIELTS対策の授業で使用される教材を使って行う、「無料体験レッスン」も実施中です。気になる方はぜひチェックしてみてください。

IELTSの試験内容

IELTSは、4つの技能の英語力を測ることができるテストです。それぞれの技能の試験内容について紹介します。

リスニングテスト

IELTSのリスニングテストは4つのセクションで構成されており、全40問、30分間で行われます。

セクション1と2においては日常会話、3と4では大学の講義などのアカデミックな音声が流れます。

問題音声の再生は1回のみで、イギリス、オーストラリア、アメリカなど英語圏のさまざまな国の発音が含まれています。

出題方法は、リストから正解を選ぶ方式や穴埋め方式などがあります。

リーディングテスト

IELTSのリーディングテストは、選択した試験によって内容が異なります。

アカデミック・モジュールを選択した場合は「アカデミック・リーディング」という試験を、ジェネラル・トレーニング・モジュールを選択した場合は「ジェネラル・トレーニング・リーディング」という試験を受けます。

アカデミックでは、実際に発行・出版されている、新聞や雑誌、書籍などから抜粋された文章から問題が出題されます。

専門的なテーマではなく、一般向けの幅広い学術的な内容です。

ジェネラル・トレーニングでは、アカデミックで扱われる題材に加え、日常生活で直面する可能性がある、広告や通知などを読み取る問題なども出題されます。どちらも3セクションで構成され、全40問です。

ライティングテスト

IELTSのライティングテストは、リーディング同様選択した試験によって内容が異なります。

アカデミックを選択した方は「アカデミック・ライティング」を、ジェネラル・トレーニングを選択した方は「ジェネラル・トレーニング・ライティング」を受験します。

アカデミックにおいては、データを比較して要約する内容が出題されます。

ジェネラル・トレーニングでは、手紙やエッセイを書く問題が出題されます。

どちらも2つのタスクで構成されており、タスク1では、150語以上、タスク2では、250語以上で英文を書く必要があります。

スピーキングテスト

IELTSのスピーキングテストは、個室で試験官とマンツーマンでの面接形式で行われます。

パートは3つから構成されています。

パート1では、自己紹介や日常生活に関する質疑応答が行われ、パート2では指定されたトピックについてのスピーチが求められます。

パート3は、パート2に関連した内容のディスカッションが行われます。スピーキングテストは約11〜14分間で行われます。

IELTSのリスニング・リーディング・ライティング・スピーキング各技能の詳しい試験内容やスコアの基準の詳細は、以下のページでご覧いただけます。

こちらも、ぜひ参考にしてみてください。

英検®・TOEIC®との違い

日本における英語の資格試験といえば、英検®やTOEIC®を思い浮かべる方も少なくないでしょう。ここでは、英検®・TOEIC®とIELTSの違いについて解説します。

英検®との違い

IELTSの最高スコアである9.0は英検®1級よりも上のレベルだといわれているため、最高位を取るためには、IELTSのほうが難易度が高いでしょう。

ちなみに、IELTSのスコア7.0が英検®1級と同等のレベルであるともいわれています。

IELTSと英検®は、4つの技能における英語能力を測る、という点は共通点になりますが、1番大きな違いは制度上の違いだといえるでしょう

制度上の違いとは、英検®は級が分かれていて合格・不合格がある、級制度であり、IELTSは級が分かれておらず、スコアで判定される、スコア制度であることです。

すなわち、英検®を受験する際には、級ごとの問題が用意され、各級の問題形式に合わせた対策が必要になります。

一方のIELTSの場合は、どのレベルの受験者でも、同じ問題が出題されるので、対策が立てやすいといえるでしょう。

また、海外での知名度を考慮すると、海外での進学や就職を目指している方は、IELTSを受験することをおすすめします。

海外の大学や大学院、就職先によっては、英語力を証明するために英検®は採用されていない場合があるからです。

TOEIC®との違い

TOEIC®は日本国内で高い認知度を得ている英語の資格試験です。

TOIEC®とIELTSは、検定級の合否ではなくスコアによって英語力を判定する仕組みであることが共通点として挙げられます。

TOEIC®はビジネスや日常生活における英語によるコミュニケーション力を測る試験ですが、IELTSは海外移住や海外の大学や大学院に通う際に求められる英語力を測る試験です。

そのため、試験を受ける目的が大きな違いだといえるでしょう。

TOEIC®は一般的に「聞く・読む」の2つの技能を測るテストとして知られています。

IELTSは「書く・話す」を含めた4技能を測るテストであることから、その点が大きな違いとして挙げられます。

そのことから、TOEIC®スコアとIELTSスコアを比較することは難しいといわれていますが、最高スコアを獲得するためには、4技能が評価されるIELTSのほうが難易度は高いといえるでしょう。

IELTSと英検®・TOEIC®との違いについての詳細は、以下のページで紹介しています。

違いを詳しく知りたい方は、あわせてご覧ください。

留学や海外就職を目指している方はIELTS受験を視野に

IELTSは、国際通用性が高い英語の資格試験です。

そのため、世界で最も知名度が高い英語の資格試験であるといっても過言ではありません。

「聞く」「読む」「書く」「話す」、4つの技能の英語能力を測ることができるため、自身の英語能力の高さを確実に証明することができます。

日本でよく知られている英検®やTOEIC®は、欧米の大学や大学院などの学校や就職先の企業では、認知されていないケースもあるため、海外留学や移住の際には、世界的に認知度が高く国際的に認められているIELTSのほうが役立つといわれています。

特に、海外留学や移住、海外就職を目指している方に、自身の英語力を証明するためには、IELTSの受験がおすすめです。

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