グローバル化が進んでいる近年、英語の資格試験の受験を検討している方は増えているのではないでしょうか。
英語の資格試験は英検やTOEICなどさまざまな種類があり、受験料もそれぞれの試験で異なります。
資格試験の受験料と聞くと、受験料はおおむね一律だというイメージがありますよね。
しかし、中でも身近な英語の試験である英検は、受験する級や会場によって値段が異なります。
本記事では、英検の受験料や支払方法、安く支払う方法、他の英語資格試験の受験料との比較などについて詳しく紹介します。
2022年現在の受験料について
英検の受験料は、受験する級と会場によって異なります。
2022年5月現在の受験料について、級・会場ごとに紹介します。
本会場と準会場の違いについては、以下のページで解説しています。
こちらをぜひ参考にしてみてください。
本会場
本会場で受験する場合の、級ごとの受験料は以下の表の通りです。
なお、受験料についてはすべて税込金額になります。
英検本会場での受験料 | |
---|---|
級 | 受験料(税込み) |
1級 | 11,800円 |
準1級 | 9,800円 |
2級 | 8,400円 |
準2級 | 7,900円 |
3級 | 6,400円 |
4級 | 4,500円 |
5級 | 3,900円 |
準会場
準会場で受験する際は、一次試験・二次試験によって、受験料が異なるため注意が必要です。
準会場で受験する場合の、級ごとの受験料は以下の通りです。
なお、準会場に関しても受験料はすべて税込金額になります。
英検準会場での受験料 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
実施会場 | 級ごとの受験料(税込み) | |||||||
一次試験 | 二次試験 | 1級 | 準1級 | 2級 | 準2級 | 3級 | 4級 | 5級 |
準会場 | 本会場 | – | – | 6,400円 | 5,700円 | 4,700円 | 2,900円 | 2,500円 |
準会場 | 準会場 | – | – | 6,000円 | 5,300円 | 4,300円 | 2,900円 | 2,500円 |
本会場 | 準会場 | – | – | 8,000円 | 7,500円 | 6,000円 | 4,500円 | 3,900円 |
受験料を安く支払う方法
英検は、本会場での受験より、準会場での受験のほうが受験料を安くすることができます。
その理由は、準会場で受験する場合は、団体申し込みになるためです。
受験料を安くしたい方は、準会場で受験ができる団体申し込みをすると良いでしょう。
準会場の例としては、学校、企業、塾・英会話教室などが挙げられます。
これらのような団体に所属をしていない方は、準会場での受験が難しいですが、準会場に指定された組織に属していなくても、「一般受験生を受け入れ可能な準会場団体」での受験も可能になっています。
英検の公式サイトに、「一般受験生を受け入れ可能な準会場団体」についての案内が掲載されているので確認してみてください。
受験料の支払方法
英検の受験料の支払方法は、さまざまな種類があります。
自分に適している支払方法を選びましょう。
なお、支払い後に受験をキャンセルした場合、返金は難しいため注意が必要です。
インターネットから申し込む場合
インターネットから申し込む場合は、「英ナビ!」もしくは「英検クイック」から申し込む手続きになっています。
どちらも英検の公式サイトから登録が可能です。
支払方法は、クレジットカード(JCB・MASTER・VISA・NICOS)の一括払い、コンビニ現金支払い(ローソン・ミニストップ・セイコーマート・ファミリーマート)・郵便局ATM(Pay-easy)で利用できます。
コンビニから申し込む場合
英検は、コンビニエンスストア(ローソン・ミニストップ・セブン–イレブン・ファミリーマート)の情報端末機で申込期間中24時間いつでも申し込み、支払いが可能です。
コンビニの店頭の情報端末にて必要情報を入力し、出力される「申込券」を持って、30分以内にレジに持参し、現金またはクレジットカードの一括払いで支払うことができます。
申込締切日の23:59まで申し込むことが可能です。
特約書店から申し込む場合
特約書店とは、「英検パンフレット(願書付)」の無料配付と検定料(受験料)の受領を取り扱う書店のことです。
全国主要都市に約3,500店以上あり、申込受付期間中は英検のポスターを掲示しています。
なお、一部に個人申し込みを取り扱わない書店があるため、注意してください。
特約書店から申し込みをする場合は、まずは特約書店で願書を受け取り、必要項目を記入します。
レジに願書を出し、現金またはクレジットカードの一括払いで支払うことができます。
支払い後に「書店払込証書」と「領収書」が発行されますので、書店払込証書と願書を専用封筒に入れて日本英語検定協会へ郵送しましょう。
この時、申し込みの際の書店領収書は送付せず、大切に保存しておくようにしてください。
郵送後、一次試験日6日前までに「一次受験票・本人確認票」が届きます。
特約書店は英検の公式サイトで検索が可能ですので、特約書店からの申し込みを検討している方はチェックしてみてくださいね。
団体受験で申し込む場合
団体受験で申し込む場合は、団体受験の申込時に、志願票をもらって必要項目を記入します。
支払いは英検特約書店の店頭での支払いもしくは、郵便振替・銀行振込になります。
英検の受験料は、受験する級や会場によって異なります。
自身が目指す英検の級の受験料を知ったうえで、試験に臨みましょう。
英検の試験にチャレンジするためには、各級に即した対策が必須です。
独学での対策が難しいと感じる方は英検対策を専門に行っている語学スクールに通うことも1つの手です。
バークレーハウス語学センターでは、英検に精通した指導経験豊かな講師陣が、対策レッスンを行っています。
各級に対応し、受講生1人ひとりのレベルに合わせてカスタマイズした教材を用意して指導。苦手なスキルを克服させ、英検合格へと導きます。
詳しくは以下のリンクから、ご覧いただけます。
2022年度は英検の受験料が安くなる
英検の受験料は、2021年度まではコロナ禍の影響で会場費が高騰したため、3年連続で値上げする傾向にありました。
しかし、2022年度は値下げされることが決定しました。
受験料が値上げした際には、高校生らから不満が続出し、インターネット上で受験料値下げを求める署名集めまでもが起きていました。
英検を運営している日本英語検定協会は、受験料を引き上げた後、試験日程の増加や最適な試験会場の確保、一般受験生の準会場受け入れ、英検S-CBTできめ細かな需給調整によるテストセンター稼働率の向上、プロセス改善などに取り組んできました。
その結果、経費削減や準会場の協力により、検定料の値下げが実現しました。
英検と他の英語試験の受験料を比較すると?
英検以外にも、英語の試験はたくさんあります。
ここでは、英検以外のTOEICやTOEFL、IELTSの受験料について紹介します。
TOEIC
TOEICは、英検のような級ごとの受験ではありません。
英検と同じように4技能を受験するとなると「TOEIC Listening & Reading」と「TOEIC Speaking & Writing」の2つの試験を受験する必要があります。
受験料は以下の通りです。
●TOEIC Listening & Reading…7,810円(税込み)
●TOEIC Speaking & Writing…10,450円(税込み)
※2022年5月時点の情報です
支払方法は、クレジットカードもしくはコンビニエンスストアで支払うことができます。
また、TOEIC Listening & Readingのみ、楽天での支払いが可能です。
TOEFL iBT
TOEFL iBTも、英検のような級ごとの受験ではありません。
受験料は以下の通りです。
●TOEFL iBT…US$245
※2022年5月時点の情報です
上記は通常の申込期間内での金額になり、申込締切以降になると手数料でUS$40が追加されます。
支払方法は、インターネット申し込みの場合はクレジットカードまたはPayPal Account、電話・郵送申し込みの場合はクレジットカードのみです。
IELTS
IELTSも、英検とは異なり、級ごとの受験ではありません。
受験料は以下の通りです。
●IELTS…25,380円(税込み)
※2022年5月時点の情報です
支払方法は、クレジットカードまたはコンビニ現金支払い、ゆうちょATMでのPay-easyになります。
英検の効果的な勉強方法
英検は級にもよりますが、他の英語試験に比べると受験料が安価です。
とはいえ、対策をせずに試験に臨むことは、受験料を無駄にすることにつながりかねません。
次に、英検の効果的な勉強方法について解説します。
単語と熟語対策に力を入れる
英検の対策として、単語と熟語の対策は最も重要といっても過言ではありません。
単語や熟語の意味がわからなければ、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング、の4つのどのセクションでも問題を解くことができないためです。
単語や熟語の対策として、以下の方法で勉強するのがおすすめです。
派生語や類義語などの関連語をまとめて覚える
1つの単語の意味を調べた時に、派生語や類義語などの関連語もまとめて覚えましょう。
セットで覚えるほうが時短になり、紐づけて覚えることでより記憶に定着しやすくなります。
例文などの文章で覚える
単語のみの和訳で覚えるよりも、例文などの文章を通して覚えるほうが実際に単語を使えるようになります。
単語と意味だけを覚えても、どう使うのかということをつかみづらいため、例文などの文章と一緒に覚えるようにしましょう。
音声アプリを活用する
発音を確認することができるため、リスニング対策としても効果的です。
発音記号だけではなく、耳から聴いて覚えることによって、正しい発音を習得できます。
過去問を利用する
どの級を受験して良いかわからない、という方は、まずは英検の過去問を試しに解いてみましょう。
自分の英語力がどれくらいなのかがわかれば、そこから受験する級を決められます。
過去問を活用して勉強をする際は、解いて終わりではなく、繰り返し解くことで苦手やミスをなくすことができます。
解いた後に自分のつまずきやすいところや間違いやすい箇所を分析し、テキストや参考書でその苦手分野を重点的に勉強していきます。
そして、再度同じ過去問を解く、といったように繰り返しましょう。
自分だけの学習ノートを作成する
自分だけの学習ノートを作成する方法も効果的な勉強方法の1つです。
過去問や英検対策用の問題集を解き、知らなかった単語や熟語、確認したい文法事項、覚えておきたい表現や文などをノートに書いていきます。
入試などの長期的な試験対策では、文法や単語などそれぞれの分野でノートを分けたほうが効果的ですが、比較的短期間で対策をする試験の場合は、1冊のノートにすべてをまとめるほうが効果的です。
学習ノートの例として、まずは日付を記して、その後に、どの問題集、過去問を解いたのかを書きます。
次に、「単語」「熟語」「表現」「文法」「文」など、それぞれの分野で新しく覚えたこと、間違えてしまったことをまとめましょう。
作成したノートは常に持ち歩き、時間がある時に開いて見直し、覚えるようにするのがおすすめです。
英検専用のテキストを利用する
英検は級ごとによって、出題される単語や熟語にまで、一定の傾向が見られます。
そのため、英検を勉強する時は、専用のテキストを利用するのがおすすめです。
また、同じテキストで、最低でも2回は繰り返して勉強しましょう。
可能であれば、3回繰り返して勉強することがおすすめです。
同じ問題を繰り返し解くことによって、より理解が深まり知識として定着させることができるでしょう。
新しいテキストや問題集に挑戦する場合は、すでに持っているテキストが完璧に定着した、と感じられるようになってから挑戦するようにしましょう。
アカデミックな文章に慣れる
英検ではTOEICをはじめとする英語試験とは異なり、ビジネス英語はほとんど出題されず、政治・科学・歴史などのアカデミックな内容が多く出題され、より専門的な単語や読解力が求められます。
英検専用のテキストで勉強をすれば、出題傾向の高い専門用語はおおむね理解することができます。
特に2級以上のライティングでは、環境問題や社会問題などの話題が多いため、社会的な話題に日頃から関心を持ち、それに対するさまざまな意見を知っておくことが大切です。
受験料を無駄にしないためにも、しっかりと対策をしましょう
英検は、受験する級や会場ごとに受験料が異なります。
受験料を安くしたい場合は、準会場での団体申し込みがおすすめです。
受験料の支払方法は、申し込みの方法によって異なるため、注意しましょう。
英検の受験料は、他の英語試験よりも比較的安価ですが、対策をせずに受験することは受験料を無駄にすることにつながりかねません。
英検の合格への近道は、きちんと対策を講じて、効果的な方法で勉強をすることです。
英検対策を独学では、なかなか成果が上がらず、難しいと感じている方は、英検に特化した対策講座を行っている語学スクールに通うという方法もあります。
バークレーハウス語学センターでは、英検の級ごとに対策講座を用意しています。
独学での合格に自信が持てない、合格をより盤石なものにしたいと考えている方は、英検を知り尽くした講師陣の指導による対策講座の受講をご検討してみてはいかがでしょうか。
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