日本人が知らないモンゴル文化


厳しすぎる気候

厳しすぎる気候

モンゴルの気候は大陸性気候で、気温は夏と冬で温度の差が激しく、一日の中での気温の変化も大きいです。モンゴルの人達は、非常に厳しい自然条件の中で生活を送っています。夏の平均気温は19℃前後で過ごしやすいですが、40℃前後まで上がることもあります。冬は、シベリア寒気団の影響で最低気温はマイナス30度台~40度台にまで下がります。春の天候は非常に不安定で、風が吹き荒れる事が多く、吹雪や砂嵐となり気温や天気が激しく変化します。秋は、紅葉はとても美しく比較的安定した気候ですが、1日の温度差は激しいです。

生活の知恵が満載の民族衣装デール

生活の知恵が満載の民族衣装デール

モンゴルの民族衣装の事をデールといいます。民族によって呼び方や形にやや違いが有るものの、一般的には立ち襟で裾と袖の長い衣服です。右肩と右脇の辺りにボタンがあり、体の横で布を合わせます。

・体の表面を覆う面積が多く、機密性が高い作りに成っています。布団代わりとしても使えます。
・長い裾や袖をタオルやハンカチ代わりに使えます。
・長い裾は、風呂敷の様に物を包み込む事が出来、運ぶ時に重宝します。
・長い袖は手を保護する手袋として利用できます。
・足を広げやすく、乗馬の時邪魔になりません。
・日本の着物と同じように、ふところがあり、ポケットとして使えます。

モンゴルの主食「肉」

モンゴルの主食「肉」

モンゴルで毎日の料理に欠かせない食材、それが「肉」です。羊肉が最もポピュラーで、皮をはいだ羊が丸ごと売られている光景も珍しくありません。特に大きくて形の良い羊肉は高値で取引されます。羊は昔から中国大陸では非常に大切な家畜で、もともと、「美」という漢字は「羊+大」が組み合わさった文字とされ、大きくて形のよい羊を示す文字だったそうです。モンゴルでは、紀元前から遊牧民国家が建設され、いまだに伝統的な生活を送る人たちが多くいます。モンゴル料理は、「遊牧民」の暮らし方に根付いた食生活と深く結びついています。モンゴルの家畜は放牧のため、味がしっかりしているので塩だけでもとてもおいしく感じます。

9,000年の歴史「モンゴル相撲」

9,000年の歴史「モンゴル相撲」

日本の相撲に関する最古の資料は、古事記(712年)や日本書紀(720年)の中にある力くらべの神話や、宿禰(すくね)・蹶速(けはや)の天覧勝負の伝説というものが有ります。これらの資料から推測すると、日本の相撲には、1,500年以上の歴史が有ると考えられています。一方でモンゴル相撲に関する最古の資料は、モンゴルのバヤンホンゴル県にある洞窟壁画であるといわれていて、そこには相撲を取っている男性2人と周囲の群衆が描かれているといいます。驚くべきことに、なんとその壁画が描かれたのが紀元前7,000年の新石器時代だそうで、実にモンゴル相撲には9,000年の歴史が有るそうです。

組み立て簡単、マイナス40℃でも快適なゲル

組み立て簡単、マイナス40℃でも快適なゲル

遊牧民達は、飼ってる家畜に十分な食料を与えるため、草原を求めて住居を移動させる必要が有ります。ゲルという伝統的な移動式住居は、大人数人で簡単に解体・組み立てが可能であるにもかかわらず、マイナス40℃の厳寒の気候にも耐えるそうです。その秘密は、屋根・壁をすべて分厚いフェルトで覆っているため。住居についても、羊の恩恵は偉大なのです。

乗馬感覚?荒すぎる運転事情

乗馬感覚?荒すぎる運転事情

モンゴルでは近年、都市部で車両の数が急激に増え、事故や渋滞が増えています。バスやタクシーも含め、競争する様に走る車が珍しくありません。割り込みや信号無視が多く、交通マナーが非常に悪いので、事故も非常に多いです。信号が「青」であっても油断は禁物です。

日本人と正反対の性格

日本人と正反対の性格

農耕民族の日本人は、隣近所の共同体で稲作を行う習慣のため、周囲との調和を重んじる集団主義的な民族だと言われています。一方、遊牧民族のモンゴル人は、さまざまな決断を自分でしなければいけない遊牧生活の習慣のため、個人主義的な民族だと言われています。ちなみに、モンゴル選手がオリンピックでメダルを獲得した競技は、柔道、ボクシング、レスリング、射撃で、すべて個人競技ばかりです。

モンゴルのことわざ

モンゴルのことわざ

ことわざには、その土地の人々の考え方が色濃く反映されています。どのことわざも雄大なモンゴルの大自然を感じさせる言葉です。

・駿馬には乗り手が多く、りっぱな男には友が多い
・何かやるならば恐れるな、恐れるならば何もやるな
・春は飢える、秋は腹いっぱい食べる
・無口な人の内面は強い
・わるく生きるよりは、りっぱに死になさい

筋トレ

筋トレ

モンゴルンデッドリフトとは、お尻と腿裏の筋力の向上と引き締めに効果がある種目です。筋肉が引き伸ばされるような負荷が入る種目で、取り組んだ次の日はほぼ確実に筋肉痛がくること間違いなしです。名前の由来はウエイトリフターとして有名なモンゴル人Dradomir Cioroslan氏とNIcu Vlad氏の2名が、このエクササイズをやり込んでいたことから呼ばれているそうです。