ドイツ語 学習
ドイツ語を話す国はどんな国?
ドイツ語が公用語とされている国は、ドイツ(8千万)、オーストリア(800万)、スイス(500万)、リヒテンシュタイン(3万)です。スイスには4つの公用語があります。それは、ドイツ語、フランス語、イタリア語、レトロマン語で、地域によって使われる言語が異なっています。ドイツ語はスイスの約65%の人が使っています。
ドイツ語は方言が豊かな言語です。北のドイツ語と南のドイツ語では通じません。しかし、北のドイツ語はオランダ語とほとんど同じです。ドイツ語の中に通じないほどの違いがありながら「外国語であるオランダ語は通じるドイツ語もある」これは言語において珍しいことではありません。
まとめ情報
正式国名 | ドイツ連邦共和国 |
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面積 | 35.7万km2 |
首都 | ベルリン |
人口 | 8,327万人(2021年現在) |
言語 | 公用語はドイツ語 |
通貨 | ユーロ |
宗教 | カトリック(29.9%)プロテスタント(28.9%)イスラム教(2.6%)ユダヤ教(0.1%) |
時差 | マイナス8時間 |
チップ | レストラン・タクシー・美容院などの「サービスをする仕事」に対してチップを払う文化があります。一般的には値段の10%をチップとすれば良いですが、少なくする、または渡さなくても大丈夫です。もし、10%以上のチップを渡すと「サービスが良かった」と表現することができます。 |
基礎会話とフレーズ
Guten Morgen(グーテン・モルゲン) | おはようございます |
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Guten Tag(グーテン・ターク) | こんにちは |
Guten Abend(グーテン・アーベント) | こんばんは |
Ich freue mich, Sie kennenzulernen(イッヒ フロイエ ミッヒ ジー ケネンツーレルネン) | はじめまして |
Auf Wiedersehen(アウフ・ヴィーダーセーエン) | さようなら |
Danke(ダンケ) | ありがとう |
Bitte schön(ビッテ シェーン) | どういたしまして |
Was ist das?(バス イスト ダス?) | これは何ですか? |
Können Sie das wiederholen?(ケネン ズィー ダス ヴィーダーホーレン?) | もう一度言ってください |
ドイツ語 基礎
● 文字
ドイツ語で使用する文字はアルファベット26文字、そして英語にはない「ウムラウト(Umlaut)」(Ä/ä, Ö/ö, Ü/ü)3つと「エス・ツェット」(ß)が加わります。ウムラウトは母音で ä(アーのウムラウト)は日本語の「エ」に近く、 ö(オーのウムラウト)は、オの口でエ、ü(ウーのウムラウト)は、ユの口でイという感じに発音します。
「エス・ツェット」は子音字で、もともとは s(エス)と z(ツェット)の合字で、発音は ss と同じ、語頭に置かれることはありません。また大文字はなく、大文字を書く必要があるときは ss と書きます。
また、固有名詞だけでなく普通名詞も頭文字を大文字で書くというのが、ドイツ語の大きな特徴の一つです。名詞の定義の問題もありますが、文を読んでいて名詞がどれかすぐわかるという利点もあります。この習慣はそれほど古くからのものではありませんが(16世紀末ごろ一般化)、一方で廃止論者もいて、常に論議の的になっている項目です。
● 名詞の3つの性
ドイツ語の名詞には性があることが大きな違いです。男性名詞、女性名詞の2本立てはフランス語やイタリア語にもありますが、ドイツ語ではさらに中性名詞もあります。この3つの性は自然界の性とは関係なく、生物、物体、抽象概念すべてに性があります。いずれの性かは、語尾や接尾辞で機械的に判断できる場合もかなりあります。
名詞の性と関連して、人称代名詞も男性、女性、中性の3つがあり先行する名詞の性に対応しています。
性と並んでドイツ語の名詞で重要なのは、格です。主格、属格、与格、対格(日本ではそれぞれ1格、2格、3格、4格と教えることが多い)の4つの格があり、文の中で名詞は必ずいずれかの格を持っていることになります。
女性名詞、中性名詞はそれぞれ男性名詞とは異なった変化をします。また、形容詞も性・数・格に応じて変化します。
英語では、動詞を挟んで左が主語、右に来るのは目的語と指定されていますが(いわゆる、S + V +O)、ドイツ語にはこういった語順のしばりはありません。位置を入れ替えても、主語と目的語もそれに応じて変わり文法的な意味に変化はありません。冠詞によって格が明示されるから可能なことで、これがドイツ語の語順が英語のように固定されていないことの理由になっています。
● 発音
原則的にローマ字読みで、英語に見られるような音とつづりの不一致はほとんどありません。アクセントは第1音節に置かれるのが基本です。外来語は、第1音節以外を強く発音します。
ドイツ語学習を始めた場合に誤りやすいのは、アクセント以外では母音の長短です。長いか短いかは、母音の環境で決まります。母音の次に h があったら長い(fahren、sehen)、母音の次の子音が2個以上であれば短い(fallen)などが挙げられます。
● 動詞の形態
ドイツ語の不定詞(英語でいう原形)は、語尾がすべて -enか -n で終わっています。辞書ではこの不定詞の形が見出し語になっています。英語と同様に、ドイツ語でも動詞は人称変化しますが、2人称に2種類あるので変化のパターンもその分だけ増えます。つまり、英語の you に対して、一般に用いられる Sie(敬称)と、家族、子ども、友人、恋人、ペット、お祈りなどのときに神様に対して用いられる du は ihr という複数形を持っていて、動詞も単数形とは異なった変化をします。
また、英語の3基本形と同じく「現在(不定詞)- 過去 – 過去分詞」と変化します。規則変化と不規則変化がありますが、不規則変化動詞というのは、基本語彙で日常的によく使われる動詞が多いようです。
時制は「現在」が幅広く用いられる時制で、英語での「現在進行」「未来」、また「継続」を意味する「現在完了」もドイツ語では「現在」1つでカバーしています。「完了」「過去」を表すときは、日常的には「現在完了」を使うのが普通です。
● 枠構造と語順
ドイツ語の大きな特徴の枠構造は、意味的・文法的に定動詞と関連する要素が文末に置かれることをいいます。ドイツ語の語順は自由であると書きましたが、定動詞が2番目でありさえすれば、文頭に来る要素は主語や目的語といった名詞とは限りません。副詞や、前置詞句なども文頭に来ます。このような自由な語順によって、強調したいこと、話のテーマ、重点などを表現することができます。
ドイツ語の定動詞が文頭と文末に来る場合もあります。文頭に来るときは、命令や決定疑問の場合です。一方、従属接続詞や関係代名詞などで導かれる文の中では、定動詞は文末に来ます。
● 造語能力
ドイツ語は造語能力が豊かな言語で、動詞の不定詞はすべて大文字で書き始めることで中性名詞となり、形容詞は名詞化されます。
例)essen(食べる)→ das Essen(食事)
例)klein(小さい)→ der Kleine、die Kleine、das Kleine(小さい男/女/もの)
通常2語ないし3語から成る複合語は理論上無限に作ることが可能です。複合語のままの形で辞書に載っていないことも多く、そのような場合は語を分解したうえで、改めて意味を考えたり調べたりすることになります。