2021/06/10

イギリスの大学院留学について徹底解説!費用やスケジュール、メリットをご紹介

この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

留学は、楽しみながら効率的に言語学習をするのにうってつけです。英語を学びたいと考えたとき、行き先として思い浮かべる国の1つはイギリスではないでしょうか。

英語圏の国はたくさんありますが、その中でもイギリスは魅力に溢れる留学先です。日本の大学を卒業した方なら、イギリスの大学院へ留学することは、将来のキャリアを築くにあたり大きなメリットがあります。

そこで今回は、イギリスの大学院への留学のメリットや、条件・費用などをご紹介します。

イギリスの大学院への留学を考えている方のご参考になれば幸いです。

目次

イギリスの大学院の特徴

イギリスの大学院の特徴を4つご紹介します。

一年間で修士号を取得することができる

イギリスの大学院の大きな特徴の1つは、1年で修士号が取得できることです。

日本や、アメリカ、カナダなどの国の大学院では一般に2年かかるので、それと比較すると短く効率的です。

教育の質が高い

イギリスの大学・大学院は、ほとんどが国立です。よって、国がきちんと大学をチェックしており、高い教育レベルが保たれています。

イギリスには、世界大学ランキングに名を連ねる有名大学が多いことからも、教育の質の高さがうかがえます。

9月入学である

9月入学であることも、イギリス大学院の特徴です。日本なら4月なので、半年ほどのずれがあります。

まれに、1月入学が認められている大学もあるようです。

約70%の学生がイギリス人である

イギリスの大学院で学んでいる学生の70%がイギリス人だと言われています。つまり、周りとコミュニケーションをとる場合、英語しか通じない環境だということです。

自然と英語を話す機会が増え、英会話スキルを高めることができます。

イギリスの大学院に留学するメリット

ここではイギリスの大学院に留学するメリットをご紹介します。

メリット1. 入学審査に締め切りがない

イギリスの大学院は、出願申請の締め切りがありません。

つまり、留学を決意したときに、希望の大学院の入学審査が既に終わってしまっていた!というトラブルが起こりません。

思い立ったら出願できるということは大きなメリットでしょう。

メリット2. 入学が9月のため、英語を勉強する時間がある

前述の通り、イギリスの大学院は9月入学です。このことは、日本からイギリスに留学するならばメリットとなります。

日本の年度の区切りは3月です。3月に卒業や退職をした後、入学まで約6ヶ月間あります。余裕をもって英語を勉強する時間があるということです。

メリット3. イギリス就職の可能性がある

イギリスの大学院を卒業すると、PSW(post-study work)という就労ビザの申請をすることができます。

申請が通れば、卒業後2年間イギリスで仕事をすることができます。就職して条件を満たすと、イギリス定住の道も開けます。

イギリスの大学院への留学は、イギリス就職への大きな一歩となるのです。

イギリスの大学院のスケジュール

イギリスの大学院での大まかなスケジュールを紹介します。

イギリスの大学院は3学期制です。1学期(秋学期)、2学期(冬学期)、3学期(夏学期)で構成されています。

1学期は9月から12月までで、基礎科目を勉強します。2学期は1月から5月までで、専門科目を勉強します。3学期は6月から8月で、修士論文の作成を行います。

短い期間で集中的に学習を行うため、他国の大学院と比べて休暇は少ないです。

3学期の間に修士論文を完成させられなかった場合、修士号が授与されないため注意が必要です。

また、イギリスの大学院は進級制度を採用しています。つまり、学期の終わりには進級テストがあり、これに合格しないとその学期をやり直さなければなりません。

イギリスの大学院に留学したときの費用

                                                                                                                                                         
学費150万~300万円
教科書代15万~20万円
滞在費85万~200万円
雑費(食費・交通費・交際費)60万~120万円
海外留学保険20万円
ビザ申請費5万円
渡航費15万円
合計350万~680万円

必要となる留学費用のおおよその目安をご紹介しています。

イギリスの大学院への留学費用は、為替レートに影響を受けます。留学する年の為替レートによって、留学費用は大きく変動します。

留学の予算を立てる際は、為替レートについても意識するとよいでしょう。

また、留学先の学校によっても学費は異なります。一般にイギリスの大学・大学院は、他国と比べて学費が高めに設定されています。

滞在費や生活費などは、どのような環境で過ごすのかによって個人差が大きくなります。例えば、イギリスの首都ロンドンは世界的に見ても、物価が高いです。

他都市では、滞在費を半額までに抑えられることがあります。

食費に関しても、食事を自炊するのか、それとも外食でまかなうのかによって、かかる費用が大きく変わります。

一概にどのくらいかかるのかの具体的な数字を示すのはここでは難しいのですが、参考にしてみてください。

イギリスの大学院に留学する条件

イギリスの大学院に留学する場合、いくつかの条件をクリアしなくてはなりません。

英語力

入学の際には、IELTSやTOEFLといった英語試験で、留学希望先の設定した基準点を満たさなくてはなりません。

しかし、出願時点では、英語力がこの基準点を満たしていなくても出願申請をすることができます。

無事合格した場合は、条件付き合格ということになります。入学までには、基準点を満たした英語力証明書が必要です。

ビザ

イギリスの大学院に留学するには、学生ビザが必要となります。東京または大阪にあるUKビザセンター(VFS Global)に申請を行います。

なお、申請するためにはUKビザセンターに訪れる必要があります。

大学の成績

イギリスの大学院に留学するには、大学の成績証明を提出しなくてはなりません。また、GPA(Grade Point of Average)3.0が必要となります。

注意しなくてはならないのは、イギリスと日本ではGPAの算出方法が違うということです。

提出物

上記の通り、大学の成績証明書が必要です。その他、大学の卒業証明書、志望動機(小論文)、推薦状(2通)が必要となります。

これらの書類は、全て英語で書かれていなければなりません。

【社会人向け】イギリスの大学院留学した後の進路

前述の通り、イギリスの大学院を卒業すると、PSWという就労ビザの申請をすることができます。ビザが降りれば、卒業後の2年間イギリスで働くことができます。

卒業後すぐに働き口が見つからなくても、時間的に余裕があるので希望にあった就職先を探すことができます。

卒業して2年経った後、続けてイギリスで長期就労する場合は、新たに就労ビザを取得する必要があります。新たな就労ビザを取得するためには、就労ビザのスポンサーライセンスを持つ企業にビザ申請を行ってもらわなくてはなりません。

つまり、卒業後の2年間で実績を積み、サポートしてくれる企業を見つけることができれば、引き続きイギリスで就労できるということです。

イギリスでは就職をせず、日本に帰って就職するという方も多いと思います。この場合でも、留学で培った英語力は大いに役立ちます。

例えば、日本国内の外資系企業に勤めるという道があります。外資系企業以外でも、商社やNPOなど、英語力を必要とする企業や団体は数多くあります。

大学院へ留学の流れ

本記事では、イギリスの大学院への留学について、その特徴やメリット、必要な費用や条件をご紹介しました。

イギリス大学院留学は、その入学時期や出願のシステム、卒業後の進路などに大きなメリットがあり、また短期間で集中して勉強することができます。

イギリスの大学院へ入学する場合、いろいろな書類や条件が必要ですが、事前にしっかりと準備しておけば心配はありません。英語力に関しても9月入学のため、3月の日本での卒業・退職後にしっかりと準備する余裕があります。

また、社会人の方の場合、1年間と短い期間の留学になるため、社会人としてのブランクも短く抑えることができます。イギリス大学院留学は、効率よくビジネススキルを向上させることができるのです。

現在イギリスへの留学を検討されている方は、今回ご紹介したポイントを踏まえ、留学プランを立ててみてはいかがでしょうか。

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