日本人に馴染みのある英検などの試験では有効期限がないので、TOEFL iBTのスコアに有効期限があると知らない方はかなりたくさんいます。
この記事では、TOEFL iBTのスコアがいつまで有効なのか、はたまた期限は延長できるのか、など、TOEFL iBTの期限について知りたい方に向けて、具体的な有効期限や試験日の選び方についてわかりやすく説明をしていきます。
TOEFLとは?
TOEFL とはTest of English as a Foreign Languageの略で、1964年に英語を母語としない人々の英語コミュニケーション能力を測るテストとして、米国非営利教育団体であるEducational Testing Service(ETS)により開発された4技能を測るテストです。
また、TOEFLにはいくつか種類がありますが、一般的に言われているものは「TOEFL iBT」です。
インターネットを利用して試験を受験するもので、4技能全ての試験がコンピューターなどを通して受験ができます。
IELTSや英検などの他の資格試験テストと大きく変わるところは、使用されている題材が主に大学のキャンパスや教室といったもので、アカデミック分野に関連しています。
大学受験や、留学、仕事のためなど、目的は様々ですが、自分の英語力を証明するものとして、世界中で通用する英語試験の一つです。
今回の記事では、TOEFLのスコアの有効期限について記載していますが、TOEFLとはどんな英語試験なのかを知りたい方に向け、TOEFLの基本情報を記したページがありますので、参考にしてみてください。
TOEFL iBTの有効期限は?
TOEFLテストのスコア有効期間は、テストを受けた日から2年間です。
よく、スコアレポートを受け取ってから2年と勘違いしてしまう方がたくさんいますが、テスト受験日から2年となるので、要注意です。
テスト日から2年が経つと、ETSの自分のアカウント上でスコアを確認すること自体ができなくなってしまいます。
と同時に、Official Score Reports及びTest Taker Score Reportの使用はもちろん、発行をすることもできなくなってしまいます。
TOEFLにはTOEFL iBTだけでなく、TOEFL ITPなど様々な試験形式がありますが、どの試験でも有効期限は一律で2年間となっています。
また、TOEFLだけでなくIELTSのように、英語試験の中には「有効期限を2年間」と定めている試験も少なくありません。
一体なぜこのような英語試験に有効期限があるかというと、一言でいうと「言語は使わないと衰える」からです。
ETSの受験要綱にも記載されていますが、「英語力は比較的短期間で変化することがありえる」ので、古いスコアだと現状の正確な英語力を証明することが難しくなります。
よくある例としては、
- (受験)海外に長くいて、日本へ帰ってくる直前に試験を受けた
- (現状)仕事で英語から離れて5年近く経過した
このような場合、おそらく英語力は下がっているだろうと予測がつきます。
逆もまた同じで、
- (受験)英語に全く触れていなかった学生時代に受験
- (現状)何年も英語の学習もして、仕事で毎日英語を使っている
こういったケースがあるため、受験要綱にも「2年以上前のTOEFLテストのスコアを有効なものとして提出する、もしくは正確な英語力を反映したものとして使うことはできない」と記載されています。
TOEFL iBTの有効期限を延ばすには?
TOEFL iBTのスコアの有効期限を延ばすことはできません。
運転免許証などの更新とは違って、TOEFLには更新試験のようなものは存在しません。
上記でも述べた通り、正しく英語力を証明するために、直近で2年前までのスコアを現在の英語力として判断するからです。
大学への入学願書や仕事のためにTOEFL の点数を使用しようと考えている方は、前回いつ受けたのか、申し込み時点や募集要項の期限に使えるものなのかどうかを必ず確認しましょう。
もし、有効期限が切れているまたは切れそうな場合は再度受験が必要となりますので、余裕をもって準備をしましょう。
TOEFL iBTはいつ受験すればいいの?
有効期限のことは理解したけれど、TOEFL iBTは、果たしていつ受けるのがよいのでしょうか。
スコアを提出する日に有効期限内であれば、いつTOEFL iBTを受験しても構いません。
なので、まずは、スコアを提出する日から逆算して受験日を決めましょう。
例えば、
2022年の5月1日がスコアの提出が締め切りだった場合、
2020年の5月1日以降のスコアであれば使用可能です。
(かなりギリギリですが。)
つまり、もし2020年5月以降に受験をしていて、かつ提出先から要求されているスコアに満たしていれば、再度受験する必要はありません。
ですが、TOEFLをまだ受けたことがない方、有効期限がすでに切れている方は、再度受験をして、最新のスコアを取得する必要があります。
有効期限が切れそうなのに直前で気づき、TOEFLを短期間に複数受験しなければならなかったり、スコアを提出する際に期限切れにより希望する大学に申し込みができなかったりなどなど、有効期限がらみの問題は避けるためにも、必ず自分のスコアがいつのものなのか、そして使用可能かどうかを確かめましょう。
TOEFL iBTの受験日はいつなのか、具体的な試験日や予約方法なども知りたいという方は、以下のページで詳しく紹介していますので、そちらもチェックしてみてください。
有効期限が存在しない英語試験はある?
TOEFLとは違って、英検やTOEICのように有効期限がない英語試験もあります。
つまり、英検は合格した級で一番高い級を、TOEICではベストスコアを一生履歴書などに書き続ける事ができます。
ただし、スコアや級を提出する際、提出先によっては「2年以内」「3年以内に取得したもの」と条件を付けている機関や企業が多いです。
そのため、試験そのものに有効期限こそ存在しないものの、用途や提出先によっては「古いスコアが使用できない可能性がある」ので要注意です。
出願書類を提出する前に、スコア及び級の取得日がいつなのか、またそれが留学先や就職先が指定する期間内に取得したものなのか、を必ず確認しましょう。
この点を踏まえて言えることは、英語は使わないとどんどん忘れてしまうということです。 どの英語試験を受けるにしても、前回英語学習を行ってから、また試験を受けてからかなり日数が経ってしまっている方は、現時点の実力を知るためにも再度受験をすることをお勧めします。
また、語学は使わないと衰えてしまうということは色々な研究で証明されているので、語学力の低下を避けるためにも、日々の努力が欠かせません。
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