2024/04/09

短期でカナダ留学する方法とは?メリットや人気の都市、費用の目安も解説

カナダ留学 短期

この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。
  • 留学してみたいけど、いきなり長期留学は不安…
  • 海外の留学先には、どの国が人気?
  • カナダってどんな国?
  • カナダで人気の都市はどこ?
  • たった1ヶ月の短期留学で成果はある?

上記のような疑問や不安を抱える人は多いと思います。

カナダは留学先として人気が高く、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の留学先調査によると、アメリカ、オーストラリアに次いで3番目の人気を誇ります。

治安がよく、フレンドリーな国民性が人気の背景にあります。

この記事では海外留学を検討している学生・社会人に向けカナダの短期留学を解説しています。

ぜひ、短期留学のプラン作成などへの参考にしてください。

目次

カナダ留学の特徴

カナダは世界中で、留学先として高い人気を誇ります。

まずは、人気の理由について解説します。

治安の良さ

カナダでは、他の先進国と違い銃が厳しく規制されていてアメリカに比べて治安がよく、凶悪犯罪の件数は多くありません。

イギリスの経済誌Economistが発表した「世界の都市・安全指数ランキング(2021年)」では、カナダ最大の都市トロントが60都市の中で2位にランクインしています。

また、2022年の世界平和指数ランキングではカナダが世界で12位にランクインしています。

そのため勉強に集中できる環境であり、海外がはじめてでも安心して暮らせます。

カナダの犯罪発生率

  • ただ比較的治安が良いとはいえ、外務省の発表によると犯罪発生率は日本の12倍です。

夜間に1人で出歩かないなど、基本的な対策は必要です。

カナダで犯罪率の高い都市トップ3

カナダで犯罪率の高い都市トップ3を紹介します。 

順位都市 州
1位Surrey, British Columbia
2位Lethbridge, Alberta
3位Red Deer, Alberta

いずれの都市もドラッグ関連の犯罪件数が近年増加していることがランクインの要因となっています。

留学中に軽い気持ちでドラッグを使用してしまう留学生も多数います。

ドラッグが日本より身近に感じるかもしれませんが、絶対に手を出してはいけません。

多国籍で外国人にも優しい

カナダは多種多様な人種が暮らす移民国家です。

人口の2割が移民!

  • 約3800万人の人口のうち20%以上が移民で構成されています。
  • 2023年には、2025年までに年間50万人の移民を受け入れる政策が発表され、国を挙げて国外からの人口流入を増加するように努力しています。

上述の通り、移民が多いため英語を母国語としない人が発言するときは、流暢な英語でなくても耳を傾けてくれる習慣があります。

また、日本人留学生も多く、困ったときに頼ることができるのもメリットです。

大都市と大自然を楽しめる

大都市と自然の距離が近いのもカナダの大きな特徴です。

街中には近代的なビルと石造りの建物が共存し、歩いていける距離に自然を取り入れた大きな公園もあります。

カナダは都市部から車で1時間も走れば大自然が待ち受けています。

放課後や週末に行きやすい距離にあります。

勉強を頑張りすぎて疲れた頭や身体をリフレッシュするには最適な環境です。

訛りのないきれいな英語が学べる

カナダの英語は、他の英語圏の国よりも訛りや癖がないことが特徴です。

移民国家で英語を母国語としない人のため、ゆっくりと聞き取りやすく話す習慣が根付いています。

カナダ留学で人気の都市

カナダの国土は世界で2番目に大きいですが、人口は約3,800万人と日本の3分の1以下です。

人口はアメリカ国境から300km以内の都市部に集中しているので、人気の高い留学先も必然的に都市部に集まっています。

バンクーバー

海と豊かな緑に囲まれた、人口200万人を抱えるカナダ第3の都市です。

多民族で、とくにアジア系の移民が多く、人口の半数以上が英語を母国語としない人で構成されています。

バンクーバーの意外な気温

  • 緯度が北海道よりも高いのにも関わらず、暖流のおかげで冬はさほど寒くなく雪もそれほどふることはありません。
  • 気温も東京とあまり変わらず、夏の暑さも厳しくないので年間を通して過ごしやすい街です。

一番の魅力は、近代化と自然の距離の近さといえるでしょう。

中心部は近代的な高層ビルが立ち並ぶ一方で、徒歩圏内にスタンレー・パーク、クイーン・エリザベス・パークなど自然豊かな公園があります。

また街を離れると、海や山の自然のアウトドアアクティビティもあり、週末のリフレッシュに最適ですね。

また、アジア系移民が多いため、街にはアジア系レストランやアジア食材を扱うお店が数多く存在します。

日本を離れると恋しくなるのが日本食ですが、バンクーバーで食べ物に困ることは無いでしょう。

トロント

80以上の民族がおり、人口620万人を超えるカナダ最大の都市で、人種のモザイクとも呼ばれています。

世界で6番目の規模を誇るトロント証券取引所があり、金融街はニューヨークを思わせる金融街そのものです。

さまざまな業種の企業が本社を構え、まさにカナダ経済の中心地です。

ダウンタウンにそびえる、高さ553メートルのCNタワーは街のシンボルとも言えます。

CNタワー近くには”Rogers centre”など野球やスポーツ観戦もできる施設もあります。

また、近代的なビルや建築が立ち並ぶ一方で、美しいオンタリオ湖や雄大な自然が手の届く距離にあるのが大きな魅力です。

とくに魅力的な観光スポットは、世界三大瀑布の一つであるナイアガラの滝です。

ナイアガラの滝は3つの滝で構成されていて、アメリカ側からも見ることができます。

しかし、滝の正面や全体を眺望できるのはカナダ側だけです。

アメリカ側から見たことがある人でも、違った魅力を発見できます。

湖畔のおかげで夏は穏やかな気候ですが、11月を過ぎると気温が下がりはじめ、真冬にはマイナス30℃近くになることもあり防寒は必須です。

寒くなると外出するのが嫌になりますが、地下鉄直結の地下街なら寒さを我慢することなくショッピングやレストランを楽しめますね。

モントリオール

モントリオールは、カナダ第2の都市です。

人口約400万人のうち7割以上がフランス語を公用語としています。

フランスの植民地だったことが影響して、石造りの建物や石畳の町並みなどフランスの影響を強く受け、「北米のパリ」とも呼ばれています。

夏に開催される世界的に有名なジャズフェスティバルには200万人ほど、8月終わりから9月はじめの北米最大級の映画祭には20万人が訪れると言われています。

シルク・デゥ・ソレイユの拠点もモントリオールにあるので、カナダの文化的中心地となっています。

トロント同様に冬の寒さは厳しく、マイナス30℃近くまで気温が下がることもあります。

総延長32kmにおよぶモントリオール地下街である、通称”RESO”は世界最大の地下街と知られ、厳しい冬でもモントリオールの人々が外出できるように

カナダ留学は短期から可能

カナダには語学学校が多くあり、質の高い教育制度を有しており学校ごとに短期から長期、さまざまな留学プログラムが用意されています。

短期留学とは1週間〜3か月の留学を指しており、短期留学なら学生は長期休暇を利用して、社会人は有給休暇や休職を利用して実現できるのがメリットです。

はじめての海外留学でいきなり1年行くのは不安な人でも、短期留学で雰囲気と自信を掴んでから長期留学にチャレンジすることが可能です。

期間は短くても、努力次第で英語力向上が期待できます。

語学学校の留学プログラムを活用すれば、短い旅行ではわからないカナダの魅力を見つけるかもしれません。

短期でカナダ留学する際の費用

カナダへ1ヶ月間短期で留学した場合、必要な費用としては60~70万円が目安です。

名目費用
航空券15万円
ビザ申請費(ワーホリor観光)2.9万円 / 1.1万円
eTA申請費800円
海外保険2万円
学校入学金1.5万円
授業料15万円
教材費0.5万円
滞在費10万円
食費4.5万円
通信費0.5万円
雑費10万円
合計60万円

当然ですが、カナダの都市部と地方では家賃や物価が異なり、都市部の方が生活費は高くなります。

カナダには国が指定する連邦税と、各州で税率が違う州税があり、滞在地域によって費用に違いが出ることを覚えておきましょう。

例えば石油産業で経済的発展を遂げているアルバータ州は州税が無税、モントリオールのあるケベック州では約10%の州税が発生するなど、住む場所によって大きく差があります。

短期でカナダ留学する際にビザは不要

カナダでは6か月以内の滞在はビザが免除されており、短期留学の場合でも学生ビザを取得しなくても滞在できます。

ただし2016年以降eTAの取得が義務付けられているので注意が必要です。

入国には電子渡航認証(eTA)が必要

絶対に必要になるeTAとは?

  • 電子渡航認証(eTA)とは電子渡航認証(Electronic Travel Authorization)を指し、カナダへ空路で入国する際に必要なものです。
  • 飛行機に搭乗する前に取得が必要で、オンライン申請が可能です。

取得すると、パスポートに電子的に情報がリンクされます。

有効期間は5年間で、有効期間中は何度でもカナダに入国が可能です。

ただしパスポートが失効するとeTAも失効してしまうので、再取得する必要があることに注意しましょう。

短期でカナダ留学する際の滞在方法

カナダに短期留学する場合、滞在する方法はいくつかあります。

ここでは、代表的な2つを紹介します。

ホームステイ

短期留学で一般的な滞在方法です。

カナダ人の一般家庭に滞在して、英語を常にアウトプットするとともに、現地の生活・文化を体験できます。

はじめての海外生活や、短期留学の人、また長期留学の人でも現地の生活に慣れるまで、ホームステイをおすすめします。

逆に、ホームステイ先でさまざまなルールや完全にプライバシーを確保できない場合もあります。

自由を重視するひとには向いていないかもしれません。

費用は1週間あたり1,000カナダドル程度が目安です。

一見高いように思われるかもしれませんが、食事を含む価格となっており、総合的に考えると割安です。

食事無し・部屋のみのホームステイも可能ですが、3食付きと比べて100から200カナダドルくらいの差が一般的です。

食事の回数も、一日:1食・2食・3食のいずれかから選べるケースがあり、回数により若干前後する場合はあります。

ホームステイが語学学校の料金に含まれている場合、1ヶ月で2,000から3,000カナダドル、日本円で20万円〜30万円程度を考えておくと良いでしょう。

学生寮

語学学校や大学などが持つ学生寮も人気です。

キャンパス内や学校のすぐ近くに寮がある場合が多いので、通学時間を短縮できます。

学生寮には同年代の人が住んでいて、放課後も同じ時間を過ごすことが多くなり、友達を作りやすい環境にあります。

さまざまな学生がいるので週末はパーティがあり、騒がしくなる可能性があることは注意しましょう。

また部屋数に限りがあるので、希望するタイミングで入居できないかもしれない点がデメリットです。

寮にもよりますが、週250 〜 500カナダドルの費用が掛かります。

上記は純粋に家賃のみなので、ほかにも食費がかかることに注意してください。

まとめ

今回はカナダの短期留学を検討している人に向けて、カナダ短期留学の概要、人気の留学先、滞在方法などを紹介しました。

一口に短期留学と言っても、目的によって留学先や滞在方法などまったく異なることがおわかり頂けたかと思います。

はじめての海外留学であれば、どんな基準で選んでいいかわからなくて不安になりますよね?

そんなときは留学エージェントに相談をするのも、良いかもしれません。

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