IELTSの試験結果(成績証明書)はいつ届く?再採点って何?

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試験終了から1週間前後で結果発表が行われるTOEFLや、1ヶ月前後の時間を要するTOEIC®のように、結果が分かるまでの時間や日数は、試験ごとに異なります。
IELTSの結果っていつごろ分かるの?
IELTSの試験結果(成績証明書)は、受験方法によって発表される時期が異なります。
- ペーパー受験は、試験日の13日後に成績証明書を発行
- コンピューター受験は、試験日から3~5日後に成績証明書を発行
成績証明書の発行後、受験者へ郵送される仕組みです。この成績証明書は電話やメール、FAXなどは利用されず、郵送のみで送付されます。
成績証明書が発行されると、IELTS公式サイト上「Get your IELTS results」にてスコアが公開されるため、結果が郵送される前にこちらで、確認することも可能です。
「成績証明書を無くしてしまった」、「大学や移民局へ提出する成績証明書の原本が無い!」という方でも、再発行が可能です。
転居などにより、住所変更があった場合には、IELTSオフィシャルページから、マイページにログインし、新しい住所に登録情報を更新しましょう。

IELTSの採点ってどうやって行われるの?
試験はリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つの技能またはセクションで構成され、採点もそれぞれの技能で計算が行われるのが特徴です。
セクション | 採点基準 |
リスニング | 出題された40問中、何問正解出来たか。合計正解数で算出。 |
リーディング | 出題された40問中、何問正解できたか。合計正解数で算出。 |
ライティング | 「課題の達成度」「一貫性のまとまり」「語彙力」「文法知識と正確さ」などを基準に算出。 |
スピーキング | 「流暢さと一貫性」「語彙力」「発音」「文法力」「正確さ」などを基準に算出。 |
スコアの評価軸は、上記の通りです。
4つの技能または、セクションの平均値が個人の英語力をあらわすスコア(バンドスコア)となるのです。
目標となるスコアを決めれば、テストの勉強や対策を行うモチベーションも確保しやすくなるので、進学を希望する学校のスコアは事前に確認しておきましょう。

IELTSのスコアはいつまでに取得すればいい?
「海外留学のためにIELTSのスコア取得を目指している!」という方であれば、「スコアの提出期限」についても知っておきましょう。
留学に必要となるIELTSのスコアや出願の締切は、事前に学校のWebサイトやパンフレットなどを通じて把握しておくことが大切です。
一度受験すればIELTSの結果はずっと有効なの?
IELTSのスコアは、「成績証明書の発行日から2年間のみ有効」です。
失効した場合は、IELTSのテストを再度受けて、新しいスコアを取得することが必要となります。
TOEFLやTOEICなども、IELTSと同じく証明書の発行日(または試験日)から2年を経過すると効力を失うので、失効後に英語力を証明する場合は、再度試験を受けなければいけません。
英検については、留学に使用する場合は、合格証明書発行日から数えて2年間と定められているので、注意が必要です。それ以外の用途においては、特に有効期限の定めなく半永永久的に利用可能です。

IELTSの採点結果に納得がいかない場合は「再採点」を依頼しよう
IELTSでは、試験の公平性を維持する目的で、再採点を認めています。再採点は英語で「remark(リマーク)」、再採点を依頼することを「request a remark」といいますが、IELTSの再採点制度の正式名称は「Enquiry on Results」です。
この再採点の制度は、IELTS受験者でスコアに納得がいかない場合、有料にはなりますが誰でも利用できます。再採点にかかる費用は再採点を希望するセクション数にかかわらず、一律11,000円で、スコアに変更が生じた場合は全額返金されます。ただし、スコアが変わらなかった場合は返金されません。再採点を申請できる期間は、受験日から6週間以内とされています。
再採点を行うのは通常、最初の採点をした試験官とは、別の試験官が行います。総じて、再採点を担当する試験官は、最初の採点をした試験官より採点の経験が豊富な場合がほとんどです。再採点をする試験官は、偏った評価をしないために、最初の採点結果を確認するようなことはせず、改めて採点を行います。
試験官はスコアを決める判断基準として「採点基準」に基づいて採点をするので、誰が担当してもスコアが変わらないことが原則です。しかし、採点基準があるものの、採点に試験官の主観が入る場合もあります。リーディングやリスニングのように、答えが明確な試験の結果にはブレがでることは少ないですが、スピーキングやライティングのようにはっきりした答えがない試験の採点は、担当する試験官の私見で左右されるケースも考えられます。
「予想よりもスコアが低すぎる」、「自分のスコアはもう少し高いはずだ」という方であれば、再採点を検討しても良いでしょう。
まとめ
今回はIELTSの試験結果について、発表時期や有効期限、再採点について詳しく紹介しました。
とはいえ、黙っていても英語力は一向に向上しないので、より高いスコアを目指すためには、十分なテスト対策を重ねる必要があるでしょう。
・コンピューター受験は、試験日の3~5営業日で成績証明書が発行される ・IELTSのスコアは、有効期限(2年間)がある ・IELTSの試験結果に不満があるときは再採点を申請できる