2023/01/04

TOEIC S&W Testsとは?対策方法とおすすめの参考書・スクールを紹介

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この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

TOEIC Speaking&Writing Tests(以下S&W)という英語試験を聞いたことはありますか?

一般的にTOEICといえば、リスニングとリーディング能力を測るL&Rを指すことが多いです。

TOEIC S&W Testsとはスピーキングとライティングの能力を測るテストです。

しかし、どんな問題が出題されるのかわからない方も多いと思います。

今回は、TOEIC S&W Testsについて詳しく紹介します。

TOEIC S&W Testsの内容や勉強法を理解して、総合的な英語力を身に付けましょう。

目次

TOEIC Speaking & Writing Testsとは?

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TOEIC S&Wとは英語の4技能のうち、話す力と書く力を測るテストです。

L&Rで高得点を取ったからといって英語を話せるというわけではなく、S&Wで高得点をとって初めて総合的な英語力があるとみなされるでしょう。

スピーキングテストだけ単体で受験も可能です。

ライティングのみのテストはないため、注意しましょう。

テスト日程は毎月1回、日曜日の午前と午後に行われます。

詳しい日程はTOEIC公式サイトを見てみてください。

受験料・申込方法

申し込みはインターネットからのみ可能で、受験料は10,450円(税込)です。

申し込み期間の締め切り後、空席がある場合のみ追加申し込みが可能です。

指定期間内であれば、有料でキャンセルや変更も可能です。

スピーキングテストのみ受験の場合は、6,930円(税込)で受験ができます。

受験料まとめ

  • 受験料:10,450円(税込)
  • 追加申し込みの受験料:13,200円(税込)
  • キャンセル料:5,000円(税込)
  • 変更手数料(試験日・時刻/会場変更):2,750円(税込)

難易度

S&Wの難易度は、英検でいうと3級〜1級程度の難易度です。

日頃から英語を話すことに慣れていない方にとっては、L&Rよりも難しいといわれています。

限られた時間で自分の意見や必要な情報を伝える能力が求められるため、英語に慣れている方でも苦戦する場面があるでしょう。

また、L&Rで高得点を取っている方でも、テスト対策なしでは難しいと感じるかもしれません。

テスト結果

テスト結果の確認方法は2パターンあります。

  • インターネット上で確認
  • 公式認定証で確認

テスト結果はインターネット上でも確認ができます。

インターネットでは、受験日から17日後にTOEICの公式サイトで確認できます。

受験後30日以内にOfficial Score Certificate(公式認定証)が受験者へ送付されるため、そちらでも確認ができます。

採点方法

試験会場でPCに向かって話した英語や英作文を、複数の採点基準に従い、ETSの認定を受けた採点者によって採点されます。

スピーキングテストの解答はデジタル録音され、採点が行われます。

スコアの内訳は、スピーキング200点、ライティング200点の合計400点満点です。

それぞれのテストは0点から200点までのスコアで表示され、10点刻みで採点されます。

また、スコアをもとにしたScore Range Descriptors(スコアレンジ別評価)として、スピーキングでは8段階、ライティングでは9段階で表示されます。

さらにスピーキングでは「Pronunciation」「IntonationとStress」についてHIGH、MEDIUM、 LOWの3段階で評価されます。

S&WとL&Rの違い

TOEIC S&WとL&Rの違いについて解説します。

S&Wはスピーキングとライティング、「話す・書く」のアウトプット能力を測るテストです。

前述したように、S&Wは人が採点を行うため、決まった正解がなく解答の自由度が高いテストです。

自由度が高いために、対策しにくいテストともいえるでしょう。

L&Rはリスニングとライティング、「聞く・読む」のインプット能力を測るテストです。

解答はマークシート方式で、すべて選択問題のため、マルバツで決まるような採点方法といえます。

一般的にTOEICといえばL&Rを指します。

就活や転職でスコアを求められることが多いテストです。

また、昇進時や海外勤務時に英語力を測る目安とされるケースが多いため、高スコアをもっておくと有利です。

S&Wのスコアの目安

L&Rは受験者が多いため、スコアを聞けばある程度英語力のイメージができると思います。

一方で、S&Wは受験者が少なく、400点満点のため、どれくらいの点数を目指すべきか、イメージしにくい方が多いでしょう。

ここからはS&Wの平均スコアや、L&Rにスコア換算した際の英語力の目安を紹介します。

平均スコア

最新の平均スコア分布によると、平均点は以下の通りでした。

試験日2022年11月6日(日)
スピーキング130.4
ライティング145.8
出典:https://www.iibc-global.org/toeic/official_data/speaking/data_avelist/s_20221009.html#anchor01

上記の表から、スピーキングを苦手とする方が多いことがわかります。

S&WスコアをL&Rに換算すると?

では、上記の平均スコアをL&Rに換算するとどれくらいのスコアなのでしょうか?

S&W-pic4
出典:https://www.iibc-global.org/library/redirect_only/library/toeic_data/sw/pdf/score_comparison_list.pdf

スピーキングの平均スコアが130.4点なため、L&Rでは675〜740点であることがわかります。

ライティングの平均スコアは145.8点なため、L&Rに換算すると760〜820点となります。

2021年度のL&R平均スコアが611点であることを考えると、S&Wの平均スコアは高いようにみえます。

しかし、L&Rである程度高得点を取得したあとにS&Wを受験している方が多いため、S&Wの平均スコアが高いことが予測されます。

S&Wの問題構成

ここではスピーキング、ライティング各テストの問題構成を紹介します。

全体で19問、80分のテストで、テスト構成は下記の通りです。

S&Wのテスト構成

  • スピーキングテスト(計11問/約20分)
  • ライティングテスト(計8問/約60分)

各問題には15秒から45秒の準備時間がありますが、Part3に準備時間はありません。

スピーキングパート

スピーキングテストの問題数は全11問で、試験時間は約20分で構成されています。

内容課題概要問題数/解答時間評価基準
Read a text aloud
(音読問題)
アナウンスや広告などの内容の、短い英文を音読する2問/各問45秒・発音
・イントネーション、アクセント
Describe a picture
(写真描写問題)
写真を見て内容を説明する2問/各問30秒上記の事柄すべてに加えて
・文法
・語彙
・一貫性
Respond to questions
(応答問題)
身近な問題についてのインタビューに答えるなどの設定で、設問に答える、または電話での会話で、設問に答える3問/15秒または30秒上記の事柄すべてに加えて
・内容の妥当性
・内容の完成度
Respond to questions using information provided
(提示された情報にもとづく応答問題)
提示された資料や文書(スケジュールなど)にもとづいて、設問に答える3問/15秒または30秒上記の事柄すべて
Express an opinion
(意見を述べる問題)
あるテーマについて、自分の意見とその理由を述べる1問/60秒上記の事柄すべて
出典:https://www.iibc-global.org/toeic/test/sw/about/format.html

音読や質問への解答、自由に自分の意見を話す、など幅広いシチュエーションでのスピーキング能力が測定されます

また、発音、イントネーション、文法などの正しさに加えて、内容の妥当性や一貫性なども含めて評価の対象となります。

問題セクションでは下記が出題されます。

  • 音読問題
  • 写真描写問題
  • 応答問題
  • 提示された情報にもとづく応答問題
  • 意見を述べる問題

ライティングパート

ライティングテストの問題数は全8問で、試験時間は約60分で構成されています。

内容課題概要問題数/解答時間評価基準
Write a sentence based on a picture
(写真描写問題)
与えられた2つの語(句)を使い、写真の内容に合う一文を作成する5問/5問で計8分・文法
・写真と文章の関連性
Respond to a written request
(Eメール作成問題)
25〜50語程度のEメールを読み、返信のメールを作成する2問/各問10分・文章の質と多様性
・語彙
・構成
Write an opinion essay
(意見を記述する問題)
提示されたテーマについて、自分の意見を理由あるいは例とともに記述する1問/30分・理由や例を挙げて意見を述べているか
・文法
・語彙
・構成

文章の文法や単語の正確性や、多様な語彙力や論理的な文章構成力などが問われます。

問題セクションは以下が出題されます。

  • 写真描写問題
  • Eメール作成問題
  • 意見を記述する問題
  • 提示された情報にもとづく応答問題
  • 解決策を提案する問題
  • 意見を述べる問題

TOIEC S&Wの対策ポイント

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TOEIC S&Wは英語のアウトプット中心のテストのため、普段から英語を話していないと苦戦するかもしれません。

それでは具体的にどのように対策していけば良いのか、解説します。

英語で話す・書く習慣をつける

普段の日常生活のなかで英語を話したり、英文を書く習慣をつけてみましょう。

たとえば日常生活での考え事を英語で話してみる、英語で日記をつけてみる、などです。

短い文章でも考え事や目で見た状況をそのまま英語で話す、など英語がすぐに頭のなかに浮かんでくる状況を作りましょう。

とくに日本人はS&Wの分野が苦手な傾向にあります。

アウトプットを習慣化してスピーキングとライティングに慣れることで、質問への対応力が上がります。

添削してもらう

L&Rであれば決まった正解があるため、演習問題の実践を積むことでスコア向上に繋がりやすいでしょう。

しかし、S&Wは決まった正解がなく、複数の判断基準があるため独学での対策は限界があります。

そこでオススメなのが、誰かに添削してもらうことです。

自分自身では解答の間違いに気付きにくいものです。

添削してもらうことで、自分の解答を客観的にみてもらうことができるため、効率的な学習が期待できます。

TOEIC S&Wの勉強法

上記で紹介したポイントをもとに、S&Wの具体的な勉強法を紹介します。

発音の練習をする

スピーキングテストでは正しく発音できているかも重要視されます。

そのため、自然なアクセント・イントネーションで話せるように練習しましょう。

自分が話す英語を録音して聴くと、自分の発音の改善点がわかるため、繰り返し練習してみるのが効果的です。

また、単語の意味や発音は正しく覚えておくことが重要です。

論理的な英作文を書く練習をする

ライティングでは自分の意見を論理立てて書かないといけません。

そのため、基本的な文法の使い方をマスターしておく必要があります。

英作文の構成を意識しながら書く練習をすると、論理的に文章を組み立てて書くことができます。

以下の順番を参考に書けば、読みやすく作文できます。

Point

  • ①導入(Introduction)
  • ②本論(Body)
  • ③結論(Conclusion)

上記にプラスして、文と文のつながりを意識して書くのもポイントです。

問題集をひたすら解く

S&Wの勉強はL&Rよりも問題を解いたあとの復習が大事になります。

スピーキングの発音を自分で確認してみたり、ライティングの文法の使い方が正しいかを自分で確認することが重要です。

問題集を何冊も買って解くのではなく、一冊を繰り返し解いて勉強しましょう。

問題集の選び方として、自分のレベルに合った問題集を使うことが大切です。

自分のレベルに合っていない問題集で学習しても、簡単すぎたり難しすぎたりしてしまいます。

以下でS&W対策におすすめの参考書や問題集を紹介するため、選ぶ際の参考にしてみてください。

S&W対策におすすめの参考書・スクール

S&W対策におすすめの参考書を紹介します。

また、S&W対策に向いているスクールもあわせて紹介します。

【参考書】はじめてのTOEIC S&Wテスト完全攻略

初心者向けの参考書で、練習問題も収録されています。

時間配分、困ったときの切り抜け方、鉄板テンプレート、戦略的なメモの取り方など、短期間でスコアアップが目指せるノウハウを掲載しています。

【参考書】頂上制覇TOEICテスト スピーキング/ライティング究極の技術

中級〜上級者向けの参考書で、模擬試験2回分と、練習問題が収録されています。

パートごと、目標スコア別の勉強法やアドバイスが載っています。

S&Wで高スコア取得を目指している方は、一冊は持っておくと良いでしょう。

【問題集】公式TOEIC Speaking & Writing ワークブック

TOEICの公式問題集のため、もっとも本番に近い形式で問題を解くことができる一冊です。

試験で流れるナレーターと同じ音声のため、本番を意識した対策ができます。

テスト問題が5回分収録されているのがおすすめポイントです。

【スクール】ワンナップ英会話

ワンナップは講師との会話を通して学ぶことができる、マンツーマン英会話スクールです。

コーチング+英会話レッスンがあるため、学習のサポートだけでなくスピーキング対策も可能です。

レッスン時間は一般的なスクールに比べて25%長いため、効果的な学習を期待できるでしょう。

自分で持ち込んだ教材でもレッスンをしてもらえるため、好きな教材で対策ができます。

また、希望すれば講師によるライティング添削も可能です。

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【スクール】ECC外語学院

ECC外語学院は発信力を強化する独自メソッドを用いた、アウトプット中心の実践型レッスンを行なっています。

そのため、S&W対策にもってこいのスクールで、とくにスピーキング力を上げたい方におすすめです。

無料体験レッスンもできるため、お試しで受講してレッスンの雰囲気を味わうこともいいでしょう。

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アウトプット中心の対策で高スコアを目指そう

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S&WはL&Rと比べて受験者が少なく、知名度が低いのが現状です。

しかしS&Wはアウトプット中心の英語試験のため、リアルな英語力を測ることができます。

近年では、学校入試や企業の採用などで注目度が上がっているのも事実です。

L&Rと合わせて一定の条件を満たせば成績優秀者として表彰されるため、学習のモチベーション向上につながります。

今回紹介した対策や勉強法を参考に、4技能で高スコアを狙いましょう。

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