TOEICの受験申し込みが完了した方のなかには、対策勉強だけすれば良いと思っている方もいるのではないでしょうか。
TOEICを受験するにあたり、事前準備として、受験票に貼る証明写真が必要になります。
証明写真は、いくつかの規程に従って準備することになります。
事前に準備した証明写真は、後日スコアが記載される公式認定証に印刷されます。
証明写真の準備方法はいくつかありますが、証明写真機・アプリで撮影したものを印刷したものでも問題ありません。
今回は、TOEIC受験に必要な証明写真の規程や、準備をする際の注意点を紹介します。
試験前日までに、証明写真を準備していきましょう!
証明写真は何に使われる?
TOEICはホームページで申し込みをし、受験料の支払いをしたうえで、試験への申し込みが確定します。
そして、試験日の約2週間前に受験票が自宅に郵送されます。
受験票には自身の受験番号や試験会場が記載され、試験当日は会場に持ち物として持参することになります。
受験票には証明写真の貼り付け欄があります。
当日になって慌てないよう、前日までには証明写真の準備をしておきましょう。
証明写真は、試験当日の本人確認として使用されますが、スコアの結果が記載される「公式認定証」にも印刷されます。
また、受験後の写真の差し替えは認められていません。
TOEIC受験票の証明写真の規定とは?
TOEICに使用する証明写真は、TOEIC公式HPよりいくつかの規定が設定されています。
当日安心して受験の手続きをするためにも、規定に従った写真を事前に準備しましょう。
以下で、公式の規定について詳しく解説します。
証明写真のサイズ
まず、TOEIC証明写真のサイズの規定は縦4cm×横3cmです。
証明写真は一般的に、運転免許書用・パスポート用・ビザ用などの種類があり、用途によってサイズが異なりますが、縦4cm×横3cmのサイズは履歴書用のサイズと一緒です。
就職活動や転職活動の履歴書用に余った写真を使用しても問題ありません。
受験者本人のみがしっかりと正面から写るように撮影している写真を用意しましょう。
服装
TOEICの証明写真は、正面を向いた受験者の顔がはっきりと確認ができるようなものを準備しましょう。
そのほかに注意する点は、以下のとおりです。
証明写真の注意点
- 顔に影がないようにする
- 上半身無帽で頭部全体が写るようにする
- 6か月以内に撮影したもの
- 本人のみが写り、背景は白または薄い色
試験当日の本人確認のためにも、顔をはっきり写す必要があり、影や髪の毛で顔が隠れないように注意しましょう。
「メガネ着用不可」というような指示はないため、メガネの着用は可能です。
ただし、メガネを着用することで顔がはっきり写っていないものや、顔に影がある状態にならないようにしましょう。
心配な、場合はメガネを外して撮影することも考えましょう。
また、サングラスは不可です。
服装の指定はとくにありませんが、学校や会社・就職活動で公式認定証でのスコア証明が求められても、すぐに提出できるような服装にしましょう。
スーツ以外であれば白い服装など、できるだけフォーマルに近いもの、もしくはシンプルな服装が無難です。
証明写真の背景
証明写真の背景は、白か薄い色で指定されています。
スマホを使って自身で顔写真を撮影するときは、背景の色や、背後に何も写らないよう注意しましょう。
また、撮影した写真にフチがあるものもNGです。
写真の色は、カラーかモノクロが良いとされています。
撮影時期
証明写真は、過去6か月以内に使用されたものと指定されています。
6か月以上前の写真を使用すると、顔や髪型に変化があり、写真で本人だと確認できない場合があるためです。
少し前に撮影した証明写真を使い回したいと考える方もいると思いますが、6か月以上前のものであれば、撮り直しをする方が無難です。
証明写真を貼る際の注意点
受験に使用する写真を準備するときは、規定に従ったものになっているか、事前に必ず確認をしましょう。
以下では、TOEIC受験票に証明写真を貼るときの5つの注意点を紹介します。
証明写真を貼る際の注意点
- 証明写真の裏面に氏名と受験番号を記入する
- 受験票に貼る前に再確認する
- スティックのりを使用する
- 受験票の証明写真貼付欄に貼る
- 試験当日は予備の証明写真を持っていく
証明写真の裏面に氏名と受験番号を記入する
証明写真の裏側には、氏名と受験番号を記載することが規定として定められています。
写真を貼り付ければ、表からは氏名と受験番号は見えないだろうと思った方もいると思います。
しかし、これは写真が受験票から剥がれたときに、どの受験者の写真かわかるようにするためとされています。
記入方法に規定はありませんが、ボールペンなどではっきりと、わかりやすく記入をしてから貼り付けましょう。
受験票に貼る前に再確認する
証明写真が用意できたら、受験票に証明写真を貼りましょう。
受験票に貼る前に、規定と受験票の注意点を必ず確認してください。
当日受験会場で写真がチェックされますが、規定に満たない写真であれば、後日発行される公式認定証に印刷されなかったり、当日の受験を断られてしまうこともあります。
また、受験票には証明写真を貼り付ける枠が用意されています。
写真を貼る際は、位置をしっかり確認し、水色の外枠に合わせて貼ります。
写真が外枠から大きくはみ出たり、枠内に余白がないように写真を貼り付けましょう。
スティックのりを使用する
受験票に証明写真を貼り付ける際は、TOEIC公式HPによるとスティックのりが推奨されています。
テープ類は不可で、のりを必ず使用するよう指定があります。
さらに、のりが写真からはみ出さないように、のりをつけたらよく乾かすようにしてください。
とくに、液状のりや合成接着剤を使用すると、回収後にのりや接着剤がしみ出て、自身やほかの受験生の写真が破損・変質・変色する危険性があります。
公式認定証に写真が印刷できなくなることがあるため、注意をしましょう。
受験票の証明写真貼付欄に貼る
前述したとおり、証明写真を貼り付けるときは、貼り付け欄の外枠に合わせて貼りましょう。
貼り付けた際に写真がズレたり、写真のサイズが小さくて枠が見えてしまうと規定外になるため、注意しましょう。
試験当日は予備の証明写真を持っていく
試験当日は、証明写真を貼った状態で受験票を持参します。
受験票に貼った写真が途中で剥がれてしまうケースも想定し、予備の証明写真を持っておくと安心です。
当日、万が一の場合に備えて、スティックのりも鞄に入れておくことをおすすめします。
証明写真を準備する方法
TOEIC受験用の証明写真を用意する方法はいくつかあり、手間や費用を抑えることも可能です。
以下で、証明写真を用意する方法を2つ紹介します。
証明写真機を使う
ある程度綺麗に撮影ができ、手間も省略できるのが、証明写真機で撮影する方法です。
証明写真機を街やお店、駅中でみかけることも多いと思います。
費用は、履歴書用のサイズで500〜700円が相場です。
フォトスタジオで撮影する選択肢もありますが、1,000円以上かかることが多いです。
フォトスタジオでは費用が高くつくものの、もっとも綺麗に写真が撮れます。
就職活動などでTOEICのスコアを公式認定証で提出する必要があれば、しっかり写真を準備するのも良いでしょう。
逆に、そこまで時間や手間をかけずに受験をしたい方は、証明写真機での準備で十分といえます。
自分で撮影する
自分で撮影する方法は、もっとも費用を安く済ませることができます。
最近では、自分で撮影した顔写真を全国のコンビニで簡単にプリントでき、証明写真にできるサービスも充実しています。
コンビニでプリントをする場合は、数枚分の証明写真で約200円程度の費用です。
また、スマートフォンのアプリでも、履歴書のサイズに合わせた写真が用意できます。
あらかじめ履歴書用のサイズに写りを調整し、自身で写真撮影する形となっているため、とても便利です。
「履歴書カメラ」はiPhone、Androidに対応しているスマホアプリです。
アプリで撮影したものをコンビニで印刷をするだけで、証明写真が完成します。
自分で撮影するため写りに差が出ますが、写りを補正できる機能もついているため、安く済ませたい場合はとくにおすすめです。
写りを気にせず、とにかく費用を抑えたい場合は、アプリを活用して証明写真を準備しましょう。
\ 履歴書カメラをダウンロード/TOEIC試験当日の持ち物
証明写真が用意できたら、試験当日に備えて持ち物も揃えましょう。
TOEIC試験当日の持ち物について紹介します。
試験当日の持ち物
試験当日の持ち物として、以下が指定されています。
時間が正確な腕時計も必要なため、前日までには用意できるようにしておきましょう。
試験当日の持ち物
- 証明写真を貼った受験票
- 写真付きの本人確認書類
- 筆記用具
- 腕時計
写真付きの本人確認書類は、以下のとおりです。
- パスポート
- 個人番号カード(マイナンバー)
- 運転免許証
- 学生証
- 住民基本台帳カード
- 外国人登録証明書
- 在留カード
- 特別永住者証明書
保険証は顔写真がないため、本人確認書類として認められません。
また社会人の方は、社員証を本人確認書類として使用するのが不可とされています。
必要な筆記用具は、HBの鉛筆またはシャープペンシルと消しゴムです。
予備で何本か持っていくと安心です。
腕時計として、ウェアラブル端末(スマートウォッチ)を使用するのは禁止されています。
音が鳴るものも禁止されているため、注意しましょう。
TOEICは1分刻みで正確に時間を把握して解くことが必要なため、時間が正確な時計を用意することが大切です。
持っていくと便利なもの
次に、試験当日に持っていくと便利なものを紹介します。
- 温度調節できる服装
- 試験前に食べられる軽食や飲み物
- 試験開始までの間に勉強できる参考書
- 予備の証明写真
完璧な状態で試験が受けられるように、できれば準備をしておいたほうが良いでしょう。
【温度調節できる服装】
試験会場が広く、空調が効きすぎるなどの場合も考えられるため、羽織るものがあると便利です。
もしくはその場で脱ぎ着できるような、温度調節できる服装が理想です。
【試験前に食べられる軽食や飲み物】
試験会場に、食べ物や飲み物の持参は可能で、試験中に水分補給のみ許されています。
飲み物は、蓋つきのものを持っていきましょう。
試験前には、糖分を摂り栄養補給をしておくことがおすすめです。
【試験開始までの間に勉強できる参考書】
試験が始まるまでは、参考書の見直しが可能です。
試験開始のギリギリまで単語の復習などをしたり、英文のリスニングを聞いて耳を慣れさせておくと良いでしょう。
【予備の証明写真】
万が一、受験票から証明写真が剥がれてしまったときのために用意しておくと、慌てずに済みます。
最悪の場合に備えて、証明写真のデータまで準備しておくと、コンビニで新たに印刷もできるため安心です。
また、証明写真を貼り付けられるようなものも持っておくと良いでしょう。
- スティックのり
- 証明写真プリント用のデータ
- ハサミ
TOEIC試験当日の流れ
最後に、試験当日の流れを紹介します。
①受付
TOEICの受験票には、受付時間が記載されているため、必ず確認をしましょう。
受付時間内に受付を済ませないと受験が認められないため、注意をしましょう。
受付終了間近は、受付が混雑します。
時間内に余裕をもって受付を済ませるため、早めに到着するように心掛けてください。
また、試験中は休憩がなく、120分続けて試験を受けることになります。
着席時間までに必ずトイレを済ませておき、マークシートの解答用紙へ受験番号・名前の記入をして準備をしましょう。
②試験の説明・音テスト
時間になるとアナウンスが流れ、試験の説明とともにリスニング音声のテストが開始されます。
アナウンスの指示に従いながら準備をし、説明を聞きましょう。
リスニング音声のテストがあるため、聞き取りづらい場合は試験官にきちんと伝えましょう。
③試験開始〜試験終了
試験開始時間になると、リスニングパートから試験が始まります。
リスニングは放送にしたがって進みますが、リスニングパートが終わると、すぐにリーディングパートの時間となり、休憩時間はありません。
リーディングパートは問題数が多く、時間内に解ききれないことも多いため、時間配分を意識して解くのがコツです。
試験中の注意事項
試験中はいくつかの注意点があります。
以下の行為は禁止となり、不正行為とされ受験が無効になることになるため、注意しましょう。
- リスニング中にリーディングの問題文を読むこと
- 問題用紙に書き込むこと
- 解答用紙の記入欄以外の場所に書き込むこと
- 録画や録音
④問題用紙・解答用紙の回収
試験官の合図で試験が終了となります。
試験官の指示のもと、問題用紙と解答用紙が回収されます。
TOEICは問題用紙の持ち帰りは禁止のため、必ず提出しましょう。
⑤試験終了後
試験終了後は解散となり、試験日の17日後にインターネット上で自身のスコアを確認することができます。
公式認定証は、受験後30日以内にテスト結果が記載されたうえで郵送されます。
結果の到着を待ちましょう。
TOEIC受験の準備は念入りに!
今回は、TOEIC受験の際に必要な証明写真について、準備することや注意点などを紹介しました。
試験当日に安心して受験するためにも、証明写真を含め持ち物は完璧に準備しておきましょう。
今回紹介したことを参考に、受験がスムーズに進むようにしておきましょう。
また、持ち物を準備するほかにも、目標スコアを達成するために勉強も計画的に進めておくことが大切です。
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