
IELTSのスコアアップを目指すためには、勉強量の確保はもちろん、教材選びも重要です。
しかし、IELTSの教材は種類が多く、どれを選べばよいか迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、IELTS教材の選び方のポイントや、技能別に特化したおすすめの教材、単語帳を紹介します。
さらに、教材を効果的に活用する勉強法も解説するため、ぜひIELTS対策に役立ててみてください。
IELTSの教材の選び方

教材の選び方によって、学習の効率や試験対策の質は大きく変わります。
英語試験ごとに試験形式が異なるため、IELTSに特化した教材を選びましょう。
また、自分の目標スコアや強化したいセクションごとに合った参考書を選ぶことが重要です。
以下で紹介する教材の選び方のポイントをおさえて、自分に最適な教材を見つけましょう。
IELTSに特化した教材を選ぶ
IELTSスコアを効率的にあげるためには、IELTSに特化した教材を選ぶことが重要です。
英語試験にはTOEICやTOEFLなども挙げられますが、試験内容や出題傾向はそれぞれの試験によって異なります。
そのため、IELTS特有の問題形式や出題傾向に沿って学習を進めるためにも、IELTS用の教材を使用するようにしましょう。
まずは、本番の試験に近い問題演習ができる公式教材・公認問題集や、IELTSの試験形式を詳しく解説している参考書を活用するのがおすすめです。
受験するIELTSのモジュールに合った教材を選ぶ
IELTSには「アカデミックモジュール」と「ジェネラルトレーニングモジュール」の2種類があります。
受験するモジュールによって試験内容が異なり、アカデミックモジュールでは学術的なリーディング問題やエッセイ課題が多く出題される傾向にあります。
一方、ジェネラルトレーニングモジュールでは、日常生活に関する内容が中心となっています。
IELTSの教材のなかには、どちらのモジュールにも対応しているものと、どちらかのモジュールに特化しているものがあります。
自分が受験するモジュールを明確にし、それに対応した教材を選ぶようにしましょう。
\さらに詳しく知りたい方はこちら!/参考書・問題集・単語帳を揃える
IELTSの対策には、参考書、問題集、単語帳の3つをバランスよく活用することが大切です。
Point
- 参考書:IELTSの問題形式や学習法などの概要をまとめた入門書のようなもの
- 問題集:模擬試験や演習問題など、解く力を身につけるもの
- 単語帳:設問や問題を理解するための語彙力を強化するもの
まずは参考書を活用して、試験形式や各セクションの攻略法を理解したら、問題集でひたすら問題演習をおこないます。
また、IELTS(とくにアカデミックモジュール)では、学術的な単語が多く出題されるため、専用の単語帳を利用して語彙力を高めておくことがおすすめです。
上記3種類の教材を組み合わせて学習を進めることで、より実践的なスキルを身につけられます。
日本語版・英語版を選ぶ
IELTSの教材には、国内で出版された日本語版のものと、海外で出版され日本に輸入された英語版のものがあります。
日本語版は、解説が日本語で詳しく書かれているため、英語初心者や初めてIELTSを受験する方におすすめです。
一方、英語中級以上の方やIELTS試験に慣れている方は、試験本番に近い英語のみの環境で学習できる英語版がおすすめです。
自分の英語力や好みの学習スタイルに合わせて選択しましょう。
スコアアップしたいセクションで選ぶ
IELTSはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4セクションで構成されており、各技能に特化した教材も出版されています。
技能別の教材は、それぞれの弱点を克服するために役立ち、目標スコアに向けたピンポイントの対策が可能になります。
自分がスコアアップしたいセクションに特化した教材を選ぶこともポイントです。
IELTS公式・公認のおすすめ教材
IELTS対策を始めるなら、公式・公認の教材は外せません。
公式・公認の教材には、本番の試験問題に近い模擬問題が豊富に収録されており、実際の試験形式に慣れるメリットがあります。
また、公認教材は信頼性が高く、日本語解説付きのものもあるため、初心者から上級者まで幅広いレベルの学習者に適しています。
以下では、IELTS公式・公認のおすすめ教材を3つ紹介します。
IELTS Student’s Book with Answers
IELTSの設問を作っているケンブリッジによる公式問題集「IELTS Student’s Book with Answers」は、IELTS対策の定番教材です。
本書はすべて英語で書かれていますが、本番の試験と同じ形式の模擬試験が4回分収録されているため、試験形式に慣れることが可能です。
また、これから初めてIELTSを受験する方にもおすすめです。
IELTS中級者〜上級者の方は、試験直前の実力試しとして自分の弱点を把握する指標としても活用できます。
また、本書にはアカデミック版とジェネラルトレーニング版の2種類があります。
IELTSブリティッシュ・カウンシル公認問題集
「IELTSブリティッシュ・カウンシル公認問題集」は、日本で初めてのブリティッシュ・カウンシル公認の問題集です。
本書は、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能を完全に対策でき、本番形式の模擬試験も1回分収録されています。
解説はすべて日本語で、出題形式や試験の流れ、評価基準、攻略法も紹介されているため、IELTS初心者の方にもおすすめです。
IDP Education IELTS公認問題集
「IDP Education IELTS公認問題集」は、IELTSに詳しい専門家による詳しい解説やアドバイスが豊富な教材です。
リスニングでは、イギリス、アメリカ、オーストラリア、カナダのアクセントが収録されており、実際の試験に近い練習ができます。
また、ライティングの模範解答も中級レベル、上級レベルが掲載されているなど、初心者から上級者まで幅広い方に適しています。
さらに、練習問題、実戦問題のほか、模試も2回分収録されています。
IELTSのセクション別のおすすめ教材
各セクションには異なるスキルが求められるため、それぞれに合った教材を使うことがスコアアップのカギです。
IELTSの各セクションごとに特化した教材を活用することで、自分の苦手分野を効率よく克服できます。
以下では、セクション別のおすすめ教材を紹介します。
【リスニング】実践IELTS技能別問題集リスニング
「実践IELTS技能別問題集リスニング」は、試験問題に近い演習問題や2回分の模擬試験に加え、リスニング力を底上げするトレーニングもついています。
また、問題量が豊富なことはもちろん、IELTSの問題を6つのタイプに分類し、それぞれの攻略法が詳しく解説されている点も魅力です。
リスニング力の強化だけでなく、IELTSの攻略法もしっかりと身に付けられます。
【リーディング】実践IELTS技能別問題集リーディング
「実践IELTS技能別問題集リーディング」は、リーディングテストの概要や必要な読解スキルがわかりやすく解説されており、問題タイプ別に演習問題が収録されています。
IELTS独特の問題形式の解き方のポイントが丁寧に解説されているため、時間配分に悩んでいる方やリーディングの解法がわからず困っている方にもおすすめです。
また、解説は日本語のため、IELTSのリーディングに対する知識がしっかりと定着するでしょう。
【ライティング】IELTS ライティング徹底攻略
「IELTS ライティング徹底攻略」では、IELTSライティングの基本的な構成や、よく出題されるトピックなどの情報が詳しく解説されています。
テーマごとに重要な語彙と必須フレーズがまとめられており、スコアアップのために覚えるべき語彙を効率的に身に付けられるのも特徴です。
また、スコアアップに直結しやすいライティング問題の攻略法も紹介されているため、必見です。
【スピーキング】IELTSスピーキング完全対策
「IELTSスピーキング完全対策」は、IELTSバンドスコア9.0の満点を獲得したチームが監修した問題集です。
頻出テーマ別に、スピーキングですぐに使える英語表現を覚えながら、単語や表現を言い換える力、論理展開力などのスキルも身に付けることが可能です。
まずは短い会話からスタートし、長めのスピーチや深掘りした受け答えに徐々にレベルアップして学んでいくため、スピーキングに苦手意識がある方もゆっくりと学習を進められます。
IELTS対策におすすめの単語帳
語彙力の強化は、すべてのセクションで高スコアを取るための基本といえます。
頻出単語から覚えていくことで、効率的に語彙力を強化できます。
文脈のなかで単語を覚える形式の単語帳は、実際の試験でも活用しやすくおすすめです。
実践IELTS英単語3500
「実践IELTS英単語3500」は、IELTSに頻出する単語を効率よく学習したい方におすすめの人気単語集です。
「基本語1,000語」と「重要語2,500語」の合計3,500語が収録されており、単語は500語ごとにレベル1から5に分類されているため、目標スコアに合わせて学習計画を立てられます。
また、イギリス英語の発音で収録された音声データもダウンロードできるため、イギリス英語に慣れたい方にもおすすめです。
IELTS必須英単語4400
「IELTS必須英単語4400」は、英単語3,300語、英熟語1,100表現に加え、関連表現などが収録されています。
単語はAからDまでの難易度別に分類されているため、自分のレベルに合わせて学習できるのも特徴です。
また、各単語や熟語のコメント欄に掲載されている、IELTSの試験でよく出るポイントも必見です。
文脈で覚えるIELTS英単語
「文脈で覚えるIELTS英単語」は、IELTSのリーディング試験に似たパッセージの文脈で単語を覚えられる教材です。
トピック別に単語を覚えられる点と、例文のなかで単語の使い方や意味を理解できるため、覚えた単語を実際の試験で使える形で身につけられる点が特徴です。
収録されている語数は、見出し語1,400語、類義語3,200語の合計4,600語で、初心者から中級者まで幅広く対応しています。
教材を使用したIELTSの勉強法
IELTS対策を効果的に進めるためには、教材を最大限に活用しましょう。
教材を使って問題を解いたあと、間違えたところを徹底的に復習することで、苦手を減らしていけます。
また、目標スコアを達成するために、具体的な学習計画を立てることも大切です。
自分のレベルを確認して学習計画を立てる
IELTS対策を進める際は、まず自分の英語力を正確に把握することが重要です。
公式問題集や模擬試験、レベルチェックテストなどを活用して、現在の自分の英語レベルを確認しましょう。
その結果をもとに、次の試験で目指す目標スコアを設定し、具体的な学習計画を立てるといいでしょう。
目標スコアの取得に必要な勉強時間の目安を把握する
個人差はありますが、一般的にIELTSスコアを1.0向上させるには、毎日2〜3時間、約3か月(約200時間程度)の学習が必要とされています。
この目安をもとに、目標スコアを達成するために必要な勉強時間を算出し、試験日程から逆算して計画的に学習を進めましょう。
英語力を伸ばすためには、継続的な学習が不可欠です。
試験直前になって焦らないよう、余裕をもって取り組むことがおすすめです。
問題を解くだけでなく間違った原因を考える
IELTSのスコアアップを目指すには、単純に問題を解いて採点をするだけでは英語力は伸びません。
模擬試験や問題集を解いたあとは、間違った問題の原因をしっかり分析することが重要です。
なぜ間違えたのかを理解し、同じミスを繰り返さないようにすることで、スコアアップにつなげられます。
間違った問題を見直すために、自分が間違えた問題をまとめた復習ノートを作成するのも効果的です。
IELTS対策に特化したスクールの利用もおすすめ

IELTS対策において、独学ではスコアが伸びない場合や、短期間でスコアアップを目指したい場合には、IELTS専門のスクールを活用するのも一つの方法です。
IELTSを知り尽くしたプロの講師から直接指導を受けることで、独学よりも効率的に弱点を克服できます。
とくに、ライティングやスピーキングのように自己学習が難しいセクションでは、講師からのアドバイスが大きな助けとなるでしょう。
スクールを選ぶ際は、生徒一人ひとりの目標に合わせた個別学習プランを提供してくれるスクールがおすすめです。
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IELTSのスコアを上げるためには、適切な教材選びと計画的な学習が大切です。
試験本番に近い問題演習ができる公式・公認の教材や、苦手分野を克服するためのセクション別の専門書を使うことで、試験形式に慣れながら確実にスキルを伸ばせます。
本記事で紹介した教材や勉強法を参考に、自分に合った方法で学習を進めましょう。
また、IELTS対策に特化したスクールや講座に通い、プロの指導のもとスコアアップを目指すのも一つの手です。
自信をもってIELTSに挑み、目標スコアを達成しましょう!
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