みなさん、明けましておめでとうございます!
さて、新しい年を迎え、新しい出会いも待っていることでしょう。
もし海外の方と知り合う機会がある際に、ごく自然な自己紹介ができれば、相手からの印象も良くなることでしょう。
逆にマズい自己紹介をしてしまって、相手の第一印象を悪くしてしまうことのないように気を付けましょう。
せっかくのご縁、お互い良い出会いにしたいと思うのが人情というものです。
今回紹介するフレーズを参考に、2023年も実り多き1年にしましょう!
2023年もみなさんに興味をもってもらえるような、英語にまつわるあれこれを発信していきます!
定番のフレーズ
Hello! / Hi!
まずは、相手と会って開口一番に交わす定番フレーズを紹介します。
日本語に訳すと、前者は良く耳にする「こんにちは」、後者は少々くだけた「やぁ!」「どうも!」というあいさつになります。
上記のように、それぞれに含まれているニュアンスを考えると、 “Hello” は初対面の方や仲が良い相手にも使える万能フレーズです。
シーンを問わずどのような場面でも使うことができるため、もっとも重宝するでしょう。
それに比べると、 “Hi” は日本語訳でもわかる通りカジュアルな印象を受けるフレーズです。
相手が仲良し・顔見知りの方や、職場で自分の部下にあたるような方ならば、使っても違和感はないと思います。
Good morning! / Good evening!
「おはよう(ございます)!」「こんばんは!」という時間のあいさつのイメージが強いフレーズです。
このあいさつを使うには、すこし時間が早い・もしくは遅い場面において、自己紹介の出だしとして使うことが可能です。
ビジネスシーンなどでの早朝の会議や、遅い時間の会食などで使うことが想定されます。
Nice to meet you!
日本語でいうところの「会えて嬉しいです」にあたる、自己紹介を行う一貫のフレーズのなかでも定番中の定番です。
“Hello!” , “Hi!” のあいさつとセットで使うことがとても多い表現です。
恐らく “Nice to meet you.” は触れたこともある方が多くいると思います。
「会えて嬉しいです」にあたる表現にはさまざまなバリエーションが存在し、以下の2フレーズもその一部です。
- It’s great(lovely)to meet you!
- (I’m)Pleased to meet you!
いずれもシーンを問わず使うことが可能です。
上記以外のフレーズを使ってみたいという方は、ほかにもさまざまな言い回しがあるため、好きなものを探してみるのも楽しいかと思います。
\ 「こんにちは」は英語でなんて言う? /カジュアルな場面で使えるフレーズ
ここからは、定番表現に添えるようにして使う、シーン別自己紹介フレーズを紹介します。
自己紹介の際にあいさつを交わす以外にも、自分の名前や自分のことを相手に知ってほしいですよね。
そこで添えるのが、「私の名前は●●です」にあたるフレーズや、相手に自分の情報を伝えるフレーズです。
自己紹介の場面で、相手にどの程度自分のことを話して良いのかは、相手との距離感で決まってきます。
これは相手に尋ねる際にも同じことがいえます。
カジュアルなシーンで会った人同士で話題にできる、出身地や趣味・関心事についてのフレーズを紹介します。
自身の名前を伝えるフレーズ
あいさつができたら、いよいよ自分の名前を相手に伝えましょう。
カジュアルなシーンでの自己紹介は、必ずしも相手に自身のフルネームを伝える必要はありません。
ですが、もちろん伝えてもOKです。
とくにくだけたシーンでは、むしろ自分のファーストネームを知ってもらうことで、相手との距離がより近くなると思います。
また、ファーストネームでなくとも、自分が呼んでほしいニックネームなどを伝えても良いでしょう。
とくに日本人の名前は、海外の方にとって聞き取りにくい・なじみがないものが多いです。
そのため、自分の名前をもじったニックネームを英語圏の方向けに作ってみるのも楽しいですよ。
定番フレーズ
- Hi, I’m ●●.
自分の名前を伝える定番フレーズです。
和訳すると「私は●●です」となりますが、●●の部分に下の名前だけ入れても良いですし、もしくはフルネームを伝えても大丈夫です。
英語ならではですが、フルネームで伝える場合は、まず下の名前を伝えてから、改めてフルネームを伝えます。
Hi, I’m Hanako. Hanako Tanaka.
こんにちは、花子です。田中花子と言います。
前述しましたが、日本人の名前は海外の方にとってなじみがないため、1回伝えただけではなかなか覚えてもらえないものです。
下の名前を2回伝えることで、こちらの名前を印象付けることを狙っています。
ニックネームを伝えるとき
- Hello, I’m ●●.(Please) Call me △△.
今度は、相手にニックネームを伝える場合のフレーズです。
前半の流れは上記と同じですが、最後に自分が呼んでほしいニックネームを添えましょう。
ここでもフルネームで伝えてもOKです。
Hello, I’m Hanako. Please call me Hana.
こんにちは、花子です。ハナって呼んでください。
ちなみにニックネームですが、大体は下の名前を縮めたもので何とかなる場合がほとんどです。
私の父の名前が「トモユキ(Tomoyuki)」というのですが、名前が長い・耳なじみがないため、英語圏の方には “Tom(トム)”と名乗り、名刺もトムにしていました。
ニックネーム決めの参考にしてみてください!
出身地を伝えるフレーズ
定番フレーズ
- I’m from…
- I come from…
こちらのふたつは、いずれも自身の出身地を伝える際に使うことができる表現です。
ただし、後者の “I come from…” は必ずしも出身地を指しているということではなく、単純に「~から来ました」というニュアンスとしても使います。
上記の「…」部分に地名を入れて使います。
たとえば、東京や大阪など海外でも有名な都市であれば “I’m from Tokyo(Osaka)” と都市名のみで日本人と通じる場合が多いです。
しかし、海外の方に出身地がわかってもらえるか不安である際は、
I’m from ●●, Japan.
日本の●●出身です。
と国名をうしろに添えてみたり、
I’m from Aomori, the northern part of Japan.
私は青森という、日本の北の地域出身です。
といったその場所の情報も一緒に伝えてみたりするのも良いかもしれません。
生まれた場所/育った場所を伝えるとき
- I was born and raised in…
- I have been living in … since I was born.
1つ目のは、「生まれも育ちも…です」と相手に伝えるフレーズです。
「…」の部分には、都市名などを入れましょう。
2つ目のフレーズは、「生まれたときからずっと…に住んでいます」とのニュアンスになります。
出身地と居住地が異なるとき
- I’m from ●● but I live in △△ now.
こちらは、出身地と現在の居住地が異なる場合に使うフレーズです。
●●には出身地を・△△には現在の居住地をそれぞれ入れてください。
趣味・関心事を伝えるフレーズ
名前だけだとすこし話のタネとしては寂しいな…という場合は、ぜひ自分の好きなことにも話を広げてみましょう。
ただ、ここで注意してほしいことがあります。
英語の授業などで「趣味」= “hobby” であると習った方が多いかと思います。
実は、この単語は「趣味」というよりは「~マニア」のようなニュアンスにとられてしまうことがあるため、あまりおすすめはしません…。
その代わりに、「~が好きです」などの言い回しを使い、自分の趣味や関心事を相手に伝えましょう。
以下で、そのバリエーションの一部を紹介します。
- I like… /「~するのが好きです」
I like watching movies.
映画を観るのが好きです。
- My favorite … is ●●. /「私の好きな…は、●●です。」
My favorite movie is Back to the Future.
私の好きな映画は、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』です。
- I do… /「~をします」
I draw pictures in my spare time.
時間があるときは、絵を描きます。
ここで紹介したカジュアルな自己紹介フレーズはごく一部のため、ぜひ自分が提供したい話題に合わせて探してみてください。
「時間があるとき」「暇なとき」は、 “in my spare time” という言い回しで表現できます!
ビジネスシーンで使えるフレーズ
次に、仕事で初めて会った相手に対して自己紹介をする際に使えるフレーズを紹介します。
たとえば職場の異動先で自分をプレゼンする場合は、前述したようなカジュアルな言い回しが使える場合もあります。
以下では、主に公的な場で使えるような、丁寧な言い回しのものを中心に紹介します。
相手に自己紹介をしても良いかを申し出るフレーズ
状況によっては、突然前触れもなく自己紹介を始めてしまうと、相手が驚いてしまうケースもあるかと思います。
そのような事態を避けるために、「自己紹介をしても良いですか?」のようなフレーズを最初に添えると、「丁寧な物腰の方だな」と思われ、会話の流れがよりスムーズになります。
Let me introduce myself.
まずは自己紹介をさせていただきます。
“Let me…” /「…をさせてもらう」というフレーズを使った言い回しです。
自己紹介を始める前の導入句といった位置づけと考えてもらえばOKです。
Would you mind if I introduce myself?
自己紹介をさせていただいてもよろしいでしょうか?
“Would you mind…?” /「…しても大丈夫か」というフレーズを使った言い回しです。
上記のものと比べると、より丁寧な印象を受ける表現といえるでしょう。
自分の勤める会社名・役職・業種などを伝えるフレーズ
伺いを立てるやり取りが終われば、いよいよ自己紹介に入ります。
また、相手に名前を伝えるフレーズは、カジュアルなフレーズの項目で紹介したものの頭を “Hello.” にすれば問題ありません。
名前を伝えたら、次は自身の所属を伝えましょう。
以下では、会社名(業種)や社内での配属部門・役職などを伝えるフレーズを紹介します。
自分の会社名を伝えるとき
I’m working for…
…社に勤めています
「…」の部分に、自分の会社名を入れましょう。
このとき、自分の会社の英語名を正確に把握し、相手に伝えることが大切です。
とくに2社以上が合併し、社名に元の社名が反映されているような社名の場合、日本語名と英語名でその社名の順番が異なっている場合があるため注意が必要です。
例として、以下が挙げられます。
例)「三井住友銀行株式会社」⇒ Sumitomo Mitsui Banking Corporation
業種名を伝えるとき
I work in the…
…業界で働いています
「…」部分には、自分が携わっている業種名を入れてください。
以下に一部ではありますが、業種名の英訳を挙げてみたため、参考にしてみてください。
- 出版:publishing
- 広告:advertising
- 金融:financial
- ファッション:fashion
- 教育:education
- 小売り:retail
- 製造:manufacturing
- 建設:construction
所属している部署を伝えるとき
I’m in the … department.
私は…部署に所属しています
こちらのフレーズは、自身が組織内のどこの部署に所属しているかを表す言い回しです。
※「…」に部署名を入れてください。
部署名の英訳についても、以下にて一部紹介します。
- 経理部:accounting
- 財務部:finance
- 営業部:sales
- 総務部:general affairs
- 企画部:planning
- 広報部:public relations
- 人事部:human resources
- マーケティング部:marketing
担当している部門を伝えるとき
I’m in charge of …
私は…部門を担当しています(責任者を務めています)
今度のフレーズは、自身が何の部門を担当しているかを相手に伝えるフレーズです。
こちらも、担当部門の英単語をリストアップしてみたため、参考にしてみてください。
- 教育:education
- 採用:employment
- 製造:production
- 設計:design
- 技術:technology
- 宣伝:publicity
役職を伝えるとき
I’m a (the)…
私は…として働いています
最後は、自分が何の役職(職業)に就いているかを相手に伝えるフレーズです。
例のごとく、「…」部分には、自分が携わっている役職を示す英単語を入れればOKです。
以下に、一部の役職名・職業名をリストアップしました。
- 経営者:manager※
- フリーランス:freelancer
- 公務員:civil servant
- 秘書:secretary
- 受付係:receptionist
- 店員:clerk
- 銀行員:bank clerk
※「…部の部長」も同じく “manager” を使いますが、 “manager of the … department” という言い回しになります
上記で紹介したビジネスシーンにおける自己紹介フレーズもまた、ほんの一例です。
自分の立場や状況に合った言い回しを使用し、正確な自己紹介で相手とスムーズなやり取りをしてみてください。
メールで使えるフレーズ
自己紹介は、面と向かって行うものばかりではありません。
企業とのアポイントメントを取り付けたり、過去に会ったことがある方に自分のことを伝えたりする必要性が出てくる場合もビジネスシーンでは多くあると思います。
加えて、メールの場合は相手の表情がわからない分、より丁寧に言葉選びを行う必要が出てきます。
以下に、自己紹介メールの一般的な流れや、使えるフレーズを紹介します。
ちょっとした配慮が大きく相手の印象を変えることもあるため、より丁寧さに気を配りましょう。
メールの宛名
Dear Mr. / Ms. ●●,
●●様
メールは字のごとく、電子版の手紙に該当するツールのため、宛名を添えるのが一般的です。
「~さんへ」としてのフレーズとしては、ほかに “To…” , “For …” などもありますが、正式な手紙の宛名には “Dear” を使うのがベターです。
また、相手が女性の場合は、未婚の場合は “Miss.” 既婚者であれば “Mrs.” もあります。
しかし、ここは未婚・既婚問わずに使うことができる “Ms.” が無難でしょう。
そして、上の名前・下の名前のどちらを添えるかは、相手との関係性・仲の良さの度合いにもよります。
基本的には上の名前(ファミリーネーム)を添えるのが良いと思います。
To whom it may concern,
ご担当者様/関係者各位
メールを送る相手の名前がわかる場合は、前述したフレーズを使えば良いですが、名前がわからない場面もあると思います。
そういった場合は、日本語の「ご担当者様」「関係者各位」にあたる、こちらのフレーズを宛名として添えてください。
自己紹介
宛名の次は、このメールを送っている自分が何者なのかを相手に伝える、自己紹介が必要になります。
まずは自分の名乗り方ですが、カジュアルシーンの自己紹介フレーズとして紹介した “I’m…” でも悪くはないですが、より丁寧な “My name is…” を使いましょう。
そのあとに、自身の会社名や部署といった、所属の情報を添えるのが一連の流れです。
以下に、その例をいくつかリストアップしてみました。
My name is ●● from △△ Corporation.
△△株式会社の●●でございます。
My name is ●●, (役職)of (部署) for (会社名).
(会社名)会社(部署名)部(役職)担当の●●でございます。
My name is ●●, I am a CEO of △△.
△△社でCEO を務めております、●●と申します。
大体の場合の自己紹介は1つ目のフレーズで十分かと思います。
もし社内で同じ苗字の方がいる場合は、混乱を避けるために上記のような所属についての情報も添えるのが良いです。
以前、会ったことがある人
ビジネスシーンでは、多くの方と名刺のやり取りをすることもよくあると思います。
メールを送る際、名前だけだと相手がピンとこない可能性もあります。
そのため、名前のほかにも自分と相手がどこで会ったのかの説明を一言添えると、相手にもこちらのことを思い出してもらいやすくなるでしょう。
以下に例を何点か挙げてみたため、参考にしてみてください。
We met each other last month at ●● Conference in New York.
先月、ニューヨークで開催された●●カンファレンスにてお目にかかった者です。
We had a little talk at the conference several weeks ago.
数週間ほど前のカンファレンスにて、すこしお話をさせていただいた者です。
was an audience of your presentation at △△ Expo.
私は、△△エキスポにて貴方のプレゼンテーションを拝聴していた者です。
メール上では、ここから本文・本題に入る流れになっています。
上記のような一言があるのとないのでは、相手からの印象がだいぶ変わるため、ぜひ活用してみてください!
日本人がやりがちなNG自己紹介フレーズ
ここまで、さまざまなパターンの自己紹介フレーズを紹介しました。
紹介したものはほんの一例で、さまざまなバリエーションがあります。
また、英会話などで習った自己紹介フレーズが、実はネイティブの方にとっては不自然なもの……というものも存在します。
そこで最後は、日本国内で英会話を学んでいる日本人が勘違いして使っている可能性が高いものを、以下で紹介します。
ここで挙げた例は、実際のシーンでは避けた方が無難なため注意してください。
- I’m fine thank you, and you?
相手から “How are you?” (「お元気ですか」)と聞かれたときに返す、いわば日本の英会話における定番フレーズです。
フレーズとして間違ってはいないですが、実際の英会話ではこのように返答することはまずないです。
もし相手から “How are you?” と聞かれた際には、 “I’m good.” , “Not bad.” と返しましょう。
もしくは返事のあとに、同じように “Howe are you?”( “you” にアクセントを多少つけて)と相手に尋ねる方が自然な流れの会話になります。
- I’m an office worker.
このフレーズは、日本語の自己紹介フレーズでいうところの「私は会社員です」にあたるものです。
日本語としては不自然ではないですが、これをそのまま英語圏の方に伝えても、ほとんどの方が疑問符を頭に浮かべることでしょう。
英語圏では、自己紹介をする際は社会的な立ち位置を明確にして相手に伝える傾向があります。
そのため、会社勤めであることを相手に伝える際は、上記で紹介したような、より詳細な役職を答える方がベターでしょう。
ちなみに、「会社員」にあたる表現として良く耳にする「サラリーマン」は、英語には存在しない「和製英語」なため注意してください!
この2点は、とくに意識していないとつい言ってしまう可能性が高いフレーズのため、気を付けてください。
まとめ
今回は、英語で自己紹介をする際に使えるフレーズをシーン別に紹介しました。
自己紹介もシーンによって、さまざまなフレーズや言い回しが存在します。
今回紹介したものは、ほんの一例ですが、最低限覚えておくと重宝できるものをできるだけ詰め込んでみました。
最近は海外の方も日本に旅行で来るようになったため、もし海外の方と会った際に使ってみてくださいね。
今回紹介したフレーズが少しでも役に立てば嬉しいです。
それではみなさん、本年も素敵な英語ライフを!