2023/09/12

英検準2級の合格率はどのくらい?合格点や必要な単語数、出題形式、勉強法も解説

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バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

英検準2級は、高校中級程度の英語力が受験の目安とされており、中高生を中心に幅広い年齢層の方が受験しています。

英検3級に合格し、さらに英検準2級への挑戦を検討している方のなかには、英検準2級の合格率はどれくらいか、知りたい方もいるかもしれません。

本記事では、英検準2級のレベルや合格率について、合格するための勉強法やおすすめの参考書について解説します。

英検準2級に関する疑問を解消し、合格を目指すうえでの参考にしてください!

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目次

英検とは

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英検とは「実用英語技能検定」の略称で、日本英語検定協会が実施する、国内最大級の英語能力試験です。

英検の受験者数は年々増加傾向にあり、2022年度の志願者数は、合計420万人以上にものぼりました。

英検は、5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級と7つのレベルに分かれています。

身の回りの日常英会話から、アカデミックな英語、ビジネス英会話まで幅広く出題されます。

そのため、自分の年齢や英語学習レベルに合わせて、ステップアップしやすい試験だといえるでしょう。

英検準2級の難易度

日本英語検定協会によると、英検準2級の難易度は高校中級程度とされています。

この級は、英検3級までの基礎力を身に付けた方々にとって、応用力を向上させるための重要な段階です。

日常生活で必要な英語を十分に理解し、実際にスムーズに使用できるかどうかが試されます。

英検準2級は、センター試験の形式と多くの共通点をもっており、大学入試の対策にも役立ちます。

また、社会的な分野に関する長文問題も出題され、教育や科学などに関連する内容が含まれています。

英検準2級と3級・2級の違い

英検3級は、中学卒業程度の英語力が求められる試験です。

これまで英検5級と4級はリーディングとリスニングのみのテストでしたが、英検3級からはスピーキングテストが導入されます。

また、英検2級では、高校卒業程度の英語力が試されます。

2級のリーディングでは、医療やテクノロジーなど、やや高度な社会的トピックの文章を理解する力が求められます。

英検2級に合格すると、履歴書で英語力をアピールできます!

英検準2級の合格率はどのくらい?

英検準2級の難易度がわかったところで、準2級の合格率について気になる方もいるのではないでしょうか。

英検準2級の合格の基準となるスコアや、覚えるべき単語数について、以下で詳しく解説します。

合格率

残念ながら、英検の合格率は2016年以降公表されていません。

しかし、2015年までのデータによると、英検準2級の一次試験の合格率は30%前後、二次試験は80%前後でした。

この一次試験の合格率が約3人に1人程度という数値からもわかるように、英検準2級は決して易しい試験ではないことがわかります。

準2級に合格するためには、問題形式を理解し、過去問や問題集を利用して繰り返し練習するなど、しっかりとした対策が必要です。

一方、二次試験の合格率は比較的高く、約8割となっています。

したがって、最初に一次試験を突破できるだけの英語力を身に付けることが、英検準2級合格のカギといえるでしょう。

基準となる合格点

英検では、独自のCSEスコアを使用して合否を判定するシステムが採用されており、各級の合格基準スコアは一定の基準値として設定されています。

英検準2級の合格基準スコアは、以下のとおりです。

一次試験二次試験
満点合格基準スコア測定技能満点合格基準スコア測定技能
1,800
(各技能600×3)
1,322Reading
Listening
Writing
600406Speaking

英検のCSEスコアは、試験後に統計的な手法によって計算されるため、受験者自身が正答数からスコアを推定することはできません。

2016年から導入された英検CSEスコアでは、各スキルのスコアが均等に配分されるように調整されています。

各スキルにおいて極端に低いスコアが出ると、合格が難しくなる可能性があるため、各スキルをバランスよく高得点を目指すことが非常に重要です。

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合格に必要な単語数

英検準2級の合格に必要な単語数は、2,600〜3,600語程度です。

試験では、高校英語の単語が出題されるため、語彙力の向上が不可欠です。

英検3級に必要な単語数が1,250〜2,100語であることを考えると、合格に向けては単語力を強化することが欠かせません。

英検準2級対策として、専用の単語帳などを利用し、効果的に単語を覚える方法を選びましょう。

わからない単語には特別な印を付け、スキマ時間を活用してコツコツ学習を進めることをおすすめします。

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多くの人が英検を受験する理由

国内最大級の受験者数を誇る英検ですが、なぜ多くの方が英検を受験しているのでしょうか。

理由は大きく分けて3つあります。

英検を受験する理由

  • 小学生から社会人までを対象としている
  • 学校や企業で評価されやすい
  • 学生の英語力を測定するのに最適

英検は小学生から社会人までを対象としており、受験者の年齢や学習レベルに合わせてすこしずつレベルアップしていけるメリットがあります。

また、高校入試や大学入試などで優遇されたり、就職試験で英語力の証明としてアピールできることも大きな魅力といえるでしょう。

さらに、各級が「中学卒業レベル」や「高校卒業レベル」など、具体的な目安を示している点も、英検の人気の理由の一つです。

このことから、英検は、学生の英語力を評価するための最適なテストといえます。

TOEICとの違い

TOEICも日本国内で広く受験されている英語試験の一つです。

しかし、英検とTOEIC、どちらを受験すべきか迷っている方もいるでしょう。

TOEICの主な特徴は、ビジネスシーンでの英語力を測定することに焦点を当てており、そのため出題内容は主にビジネス関連のトピックに重点を置いています。

一方、英検は、日常生活で身近に出てくるトピックにも多く取り組んでおり、ビジネス経験のない中学生や高校生にとっては、英検準2級の方がスムーズに対策できるでしょう。

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一次試験の問題内容

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英検準2級の一次試験の内容について、リーディング、ライティング、リスニングの技能ごとに解説します。

各技能の問題形式を詳しく見てみましょう。

リーディング

リーディングセクションでは、問題用紙に印刷された4つの選択肢から、正しい選択肢を選ぶ問題が出題されます。

リーディングの問題形式は、以下の4つです。

  • ①短文の語句空所補充
  • ②会話文の空所補充
  • ③長文の語句空所補充
  • ④長文の内容一致選択

①短文の語句空所補充

短文の語句空所補充問題は、文脈に合う適切な語句を選ぶ問題です。

この問題は、出題された単語や文法を知っているかどうかが解答のカギとなるため、できるだけ多くの知識を身につけておくことが重要です。

②会話文の空所補充

会話文の空所補充問題は、会話文を読んで、会話の流れに適した文や語句を選ぶ問題です。

これらの会話の場面は、職場や学校など、私たちの日常生活でよく遭遇するシチュエーションが多く描かれています。

③長文の語句空所補充

長文の語句空所補充問題は、パッセージを読み、文脈に合う適切な語句を選ぶ問題です。

パッセージAとBの2問が出題され、Aに比べBの方が、文章量もトピックの難易度も高いという傾向があります。

④長文の内容一致選択

長文の内容一致選択は、パッセージを読み、内容に関する質問の答えとして適切な文章を選ぶ問題です。

この問題でもパッセージAとBの2問が出題されます。

パッセージBは一般的にパッセージAよりも長く、内容も難しいことが多いため、文章全体の内容をじっくりと読み込むための時間配分が重要です。

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ライティング

ライティングセクションは、質問文に対して、自分の意見と、その理由を2つ書く英作文の問題です。

50語〜60語程度の文章を英語で書くことが求められます。

過去問の模範解答などを参考に、文章の構造や自身の意見とその根拠を述べるための表現をしっかりと覚えておくことが重要です。

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リスニング

リスニングセクションは、会話や英文の音声を聞いて、質問に答える問題が出題されます。

問題の形式は以下の3つがあり、どの問題も音声は3回放送されます。

  • ①会話の応答文選択
  • ②会話の内容一致選択
  • ③文の内容一致選択

①会話の応答文選択

会話の応答文選択は2人の会話を聞いて、その最後の文に対する応答として適切な文章を選ぶ問題です。

ここでは3つの選択肢は、音声で読み上げられます。

②会話の内容一致選択

会話の内容一致選択は、2人の会話を聞き、その質問に対してもっとも適切な答えを、問題用紙に書かれた4つの選択肢のなかから選ぶ問題です。

③文の内容一致選択

文の内容一致選択では、1人のスピーカーが話す英文を聞きます。

文の内容に関する質問の答えとしてもっとも適切なものを、問題用紙に印刷されている4つの選択肢から選ぶ問題です。

二次試験の問題内容

英検準2級の一次試験に合格すると、二次試験として約6分の英語での面接が行われます。

面接の流れと質問される内容について、以下で一つひとつ確認しましょう。

音読

面接室に入室し、面接委員と簡単な挨拶を交わします。

面接委員から問題カードが手渡され、受け取ったら試験スタートです。

問題カードに書かれているパッセージを20秒で黙読し、その後音読します。

黙読では、全体の内容を大まかに理解するよう意識して読みましょう。

音読する際は、タイトルとパッセージの内容をすべて、大きな声ではっきりと読むように意識しましょう!

パッセージについての質問

英検準2級の面接では、パッセージについて、5つ質問されます。

1問目はパッセージの内容について、問題カードを見ながら答える問題です。

“According to passege〜” に続き、“Why〜?” や “How〜?” と質問されるため、文章から答えに該当する箇所を探して答えます。

面接委員の質問がよく聞き取れなかった場合は “Pardon?” や “Could you repeat, please?” などと自然な形で聞き返せばとくに問題ありません。

何度も聞き返すことは減点対象となるため、控えしましょう。

イラストについての質問

2問目と3問目は、AとBの2枚のイラストを見て答える問題です。

2問目では、イラストAに描かれている人の行動について、できるだけ多く説明します。

“A man is planting (some) flowers.”, “A woman is painting the wall.” というように、現在進行系を使って、具体的な行動を表しましょう。

3問目は、イラストBに描かれている人物が置かれている状況について説明する問題です。

多くの場合、イラストBは人物と、その方が考えていることが読み取れるよう描かれています。

人物の行動、人物が考えていることなどについて、適切な接続詞を使って表現できるかがポイントです。

“because”, “and”, “so”, “but” などの基本的な接続詞を使いながら説明すると良いでしょう。

3問目が終わったら、面接委員から問題カードを裏返すよう促されるため、指示に従ってください。

受験者自身の意見

4問目と5問目は、受験者自身の意見が問われる問題です。

4問目では、カードのトピックに関連した内容に関して、自分の考えを述べます。

“Do you think〜?” と聞かれるため、“Yes.” か “No.” で回答してください。

“Yes” の場合は “Why?”、 “No” の場合は “Why not?” と理由を聞かれます。

自分の意見の理由・根拠について、2文程度で説明できると良いでしょう。

5問目は、問題カードのトピックとは関連しないトピックについて自分の意見が問われます。

“There are〜”, “These days, 〜” などの文章に続いて、“Do you〜?”, “Are you〜?” と自分の考えや行動について問われる問題です。

“Yes” か “No” で答えたあと、“Yes” の場合は “Please tell me more.”、 “No” の場合は “Why not?” と理由を聞かれます。

“I think〜.”, “I like〜” などの表現を用いながら、2文程度で説明するようにしてください。

5問目の質問が終わったら面接終了です。

問題カードを面接委員に返し、挨拶して退室という流れになります。

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合格するための勉強法・対策

英検準2級に合格するためには、試験本番に向けてしっかりとした対策が必要です。

合格に必要な力を身につけるための勉強法を3つ紹介します。

単語は繰り返し学習する

英検準2級では、英検3級に比べ必要な単語数が大きく増えます。

合格するためには、語彙力の向上が非常に重要です。

市販の英検準2級の単語帳を活用し、反復学習を積み重ねることが大切です。

英検では、単語を「聞く」「話す」「書く」といったすべてのスキルが求められます。

単語を覚える際には、視覚だけでなく、音声を聞いたり、発音を練習したり、スペルを書いたりするように心がけましょう。

視覚、聴覚、口、手を同時に使うことで、効果的に英語力を向上させ、記憶を確実に定着させられます。

覚えることで効果的に力が身に付き、記憶を定着させることにも繋がります。

文法は基礎から見直す

英検準2級のライティングとスピーキングでは、英文を話したり、書いたりするための文法力が必要不可欠です。

自分で英文を作成するためには、文法を知っているだけではなく、内容をしっかりと理解し使いこなせるようにする必要があります。

まずは、中学・高校で習う英文法を一通りチェックしてみましょう。

自分が知らない英文法を洗い出し、実際に文章を作ってみるのがおすすめです。

英文法を知識としてインプットしたあと、自分で使いこなせるレベルにまで発展させることが大切です。

リスニングは慣れておく

英検準2級のリスニングでは、音声が一度しか放送されません。

そのため、過去問や問題集などを使って、リスニング問題の形式に慣れる必要があります。

また、リスニング力アップには、シャドーイングの練習も効果的です。

シャドーウィングは、英語の音声を聞きながら、その後すぐにそれを真似して発音する方法です。

英文を聞いた後、その音声に追随して発音するというアプローチです。

この方法を実践することで、リスニング力の向上だけでなく、スピーキング力の向上も期待できます。

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おすすめの参考書

英検準2級の対策におすすめの書籍や参考書、アプリを紹介します。

試験までの時間や自身の学習方法に応じて、自分の勉強法に最適なものを選ぶようにしましょう。

【単語帳】英検準2級でる順パス単

旺文社の「でる順パス単」は、英検対策において非常に人気のある単語帳です。

この単語帳は、実際の英検試験でよく出題される単語を順番に掲載しているため、必要な単語から効率的に学習できます。

さらに、音声ファイルをスマートフォンやパソコンで無料でダウンロードできるため、どこでも学習が可能です。

また、見出し掲載の単語や語句を確認するためのテストページも含まれており、学習の進捗を確認しながら確実にスキルを向上させるための構成となっています。

【参考書】DAILY20日間 英検準2級 集中ゼミ

この参考書は、英検準2級の一次試験合格を20日間で目指す方向けの一冊です。

毎日の学習範囲が明確に設定されているため、一次試験までの短い期間でも焦ることなく計画的に学習を進められます。

毎日の学習スケジュールでは、まず問題形式ごとに解答の要点を理解し、その後練習ページで実際の問題を解くという手順を踏みます。

さらに、音声CD、模擬テスト、赤セルシート(単語などを効率的に覚えるためのシート)が付属しており、学習をサポートしてくれます。

【問題集】英検準2級過去6回全問題集

この問題集には、英検準2級の過去6回分の試験問題が掲載されています。

解答に関する詳細な解説が含まれた解答冊子も付属しており、各問題でどこに注意を払うべきかが詳細に説明されています。

これにより、学習を進めながら自身が難しいと感じる部分を確認し、克服できます。

さらに、面接試験に関するカードや模範解答、解説も提供されており、一冊で一次試験と二次試験の両方の対策ができます。

また、リスニングと面接の音声ファイルを無料でダウンロードできるため、使いやすい問題集となっています。

【アプリ】英語の友

「英語の友」というアプリは、旺文社が提供する無料の音声アプリで、英検、TOEIC、TOEFLなどの参考書に含まれる音声が聴けます。

このアプリは、200冊以上の書籍に対応しており、スマートフォンを使用して簡単にすべての書籍の音声をリスニングできます。

また、バックグラウンド再生や再生速度の調整など、リスニング学習に非常に便利な機能も提供されています。

英検対策に役立つツールとして活用してみてください!

\ 英語の友をダウンロード!/

英検準2級に合格するためには…

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英検準2級は、高校中級程度の英語力が求められる試験です。

一次試験の合格率は約30%前後で、二次試験の合格率は80%前後と、英検3級に比べて難易度が高いです。

しかし、本記事で紹介した勉強法をしっかり実践することで、英検準2級に合格するための力を身に付けることが可能です。

過去問や問題集を利用して、問題形式や出題傾向を理解し、練習を積み重ねましょう。

また、英検対策をプロから学びたいと考えている方には、バークレーハウスの英検対策レッスンがおすすめです。

バークレーハウスでは英検5級から1級まで、すべての級に対応したプライベートレッスンや二次試験集中対策などが提供されています。

創業50周年の実績とノウハウを活かして、受講生一人ひとりに最適な指導を提供しています。

ぜひお気軽に体験レッスンにお越しください!

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