2023/06/18

英検準2級の面接で落ちるのはどんな人?特徴や受かるコツ、基礎情報や流れも解説

英検準2級_2次試験_対策

この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

英検の準2級を受験しようと考えている方のなかには、二次試験に不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

英検準2級では、一次試験に合格した人が二次試験を受験できますが、面接に落ちると不合格になってしまいます。

しかし、面接は準備をすれば合格の可能性を高めることができる試験です。

はじめて受験する方や面接に合格するための対策方法を知りたい方のために、この記事では英検準2級の面接に落ちる人の特徴、面接の概要や合格するためのコツなどを解説していきます。

近日中に英検準2級の面接に臨む方は、ぜひ参考にしてください。

目次

英検準2級の面接

まずは英検準2級の面接の概要について解説します。

英検準2級の面接は、一次試験の合格者を対象に二次試験として実施されます。

試験時間は約6分間、満点は33点です。

採点基準は以下の7つです。

  • 受け答えの内容
  • 発音
  • アクセント
  • 語彙力
  • 情報理解能力
  • コミュニケーション能力
  • 態度

また、面接の流れと配点は以下のとおりです。

面接の流れ(括弧内は配点)出題内容
パッセージの音読5点)カードに50語程度の英文が書かれており音 読する
パッセージについての質問(5点)音読した内容について英語で質問される、文中から探し回答する
イラストについての質問(5点)イラスト内の人物が何をしているか説明する
イラストについての質問(5点)イラスト内の人物の気持ちや行動を説明する
受験者自身の意見など(5点)カードの内容についての質問に、受験者自身の意見を答える
受験者自身の意見など(5点)日常生活をテーマにした質問に、受験者自身の意見を答える
アティチュード(3点)面接中の態度が評価される

英検準2級の面接合格率

英検準2級の二次試験の合格率は2011年度までしか公表されていませんが、2007年から2011年までの合格率は比較的高く、約82~84%となっています。

一次試験の合格率は約35%程度のため、一次試験に合格した人の多くは面接に合格していることになります。

英検準2級の面接に落ちる人の特徴

次に、英検準2級の2次試験に落ちてしまう方の特徴について紹介します。

面接に落ちる人には共通点があるため、失敗例から注意点を抑えていきましょう。

対策をしていない

英検準2級を受験する方のなかには、一次試験の対策はしていても、二次試験については具体的な対策ができなかった方もいるはずです。

対策をしていない場合、本来の実力が発揮できずに終わってしまう可能性があります。

また、スピーキングの対策方法がわからないという人もいます。

面接試験は、英語が得意な人でも対策をせずに挑むのは厳しい試験です。

本番で実力を発揮するためには、英語のスキルアップだけでなく、面接の流れや問題の傾向、採点基準などを事前に把握することが重要です。

面接も一次試験と同じく、対策をすることで各評価項目のスコア向上に繋がります。

一次試験の合格通知から面接までは2週間以上あるため、その間を使って十分な準備をしておきましょう。

バーチャル二次試験をしていない

便利なサイトをご紹介!

  • 英検の公式サイトでは、「英検バーチャル二次試験」というサービスが提供されています。

実際の面接の流れについて、アニメーションを通して確認することができるとても便利なサービスです。

過去問通りの問題となっているため、英検準2級の面接の難易度や、面接の流れを把握するためにも効果的です。

バーチャル二次試験を使ってシミュレーションしておけば面接の流れがわからないということもありません。

バーチャル2次試験については、こちらのリンクからご確認ください。

面接の流れを把握していない

面接の流れを把握していないと、本番で緊張してうまく話せなくなる可能性があります。

質問内容は理解できてもどのようなスピーキングをすればよいのか分からず、本来の実力を下回る評価となってしまうこともあります。

事前にバーチャル二次試験やWebサイトなどで調べて面接の流れを把握していれば、戸惑うことは少なくなり、自信を持って面接に臨むことができるでしょう。

緊張から変な言動を取ってしまい、減点されるリスクも低くすることができます。

積極性が足りない

英検準2級の面接に落ちる人のなかには、積極性が足りない場合もあります。

面接の配点にはアティチュードの項目があります。

下記の2項目が評価されるポイントです。

  • 態度
  • 姿勢

減点の対象となるのが、挨拶をしなかったり、積極的に話そうという姿勢が見えなかったりすることです。

語彙や文法の正確性や発音の正しさは大切ですが、合格のためにはスピーキング力に自信がなくても積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢も重要です。

英検アティチュードについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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沈黙してしまう

面接官からの質問に対して、聞き取れなかったり、どのように答えればよいか悩んだりして、沈黙してしまう人がいます。

沈黙が長いと、意欲や態度に問題があると見られやすく、評価に影響を与えます。

なかでもカードの受け答えの際に5秒以上沈黙すると、面接官は次の質問に移ってしまうため、間をもたせる表現を覚えておきましょう。

沈黙は評価を下げ、何も答えられなかった質問は0点になるため、定番フレーズを覚えて積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。

質問に対して正しく答えていない

面接官の質問内容が理解できず、質問に対して正しく答えられない場合も評価が下がります。

” Thank you. ”など簡単な受け答えもできないと評価が下がってしまうでしょう。

印象が悪くなるのを避けるために、1度質問を聞いても内容が分からない場合は、遠慮せず聞き返しましょう。

どうしても内容が分からない場合も、分からないと正直に伝えましょう。

内容が分からない場合のフレーズを覚えておくことがおすすめです。

日本語を話してしまう

質問への答えを考える際に、無意識に日本語を話してしまう人がいます。

日本語を話すと評価を下げるため、無意識でも言わないように注意が必要です。

考えているときに言葉が出る人は

  • Ah…
  • Hmm…
  • Well

フィラーワードなども活用して、日本語の使用は控えるようにしましょう。

本番で慌てずに対応するためにも、間をもたせる表現を使う練習をしておきましょう。

声が小さい

面接の場で緊張から声が小さくなってしまうケースも考えられます。

声が小さいと、自信がないように見えてしまい印象が良くありません。

聞き取りづらい場合はアティチュードの評価に影響を与えるため、大きな声を意識することが大切です。

1分間に100単語ほどのスピードでも問題ないため、大きな声でゆっくり話しましょう。

体調が悪い

体調が悪く元気がない受け答えをしてしまうのも不合格となる原因のひとつです。

面接ではアティチュードも評価されるため、元気がないと評価が悪くなってしまいます。

体調不良では集中力や思考力が低下して、実力を発揮するのが難しくなるでしょう。

実力通りのスピーキングをするためにも前日は一夜漬けせず、適切な長さの睡眠を取って面接当日に備えましょう。

また、面接会場はトイレが混む可能性があるため、早めに済ませることをおすすめします。

英検準2級面接に合格するコツ

ここでは、英検準2級の面接に合格するコツを紹介していきます。

適切な英語で答えられるか評価されているため、質問に答えるときの型を練習しておきましょう。

パッセージについての質問のコツ

パッセージについての質問では、“ Why ”または“ How ”から始まる疑問文で質問されます。

多くの場合、適切な答えはパッセージの“ so ”や“ in this way ”の後ろにあるため、パッセージを読む際に意識して読むことがポイントです。

“ How ”から始まる質問であれば“ By ~ing ”、“ Why ”から始まる質問であれば“ Because ”で答えましょう。

イラストについての質問(1問目)のコツ

イラストについての質問の1問目では、イラスト上の人物が何をしているかを答える問題が出題されます。

イラスト上の人物は何かをしている最中のため、現在進行形(being)で答えましょう。

イラストには人物が5人登場するため、少なくとも3人以上について答えるとスコアアップできるでしょう。

イラストについての質問(2問目)のコツ

2つ目のイラストについての質問では、イラスト上の人物がしている行動やどのような状態にあるかを説明します。

英検準2級では、2つの文章を使用して人物の状況を説明する必要があります。

2つの文章をつなぐのに役立つ表現“ because ”と“ so ”、または“ and ”を使って答えましょう。

受験者自身の意見のコツ

受験者自身の意見を述べる際には、賛成か反対を明言していきます。

1文ではなく2文以上で、自身が選んだ意見の理由を2つ答えましょう。

ただし、自分の本心を答えることが最善とは限りません。

質問の答えを考えたときに「英語で簡単に答えられそう」と感じたほうを選んで答えましょう。

また、難しい表現にこだわらず、簡単な表現で文章を作ることを心がけましょう。

英検準2級の面接の流れ

面接の時間は約6分間と設定されており、入室から退室までの流れが決まっています。

実際の面接の流れは以下のとおりです。

入室し面接カードを渡して、着席
氏名や級などの確認と挨拶
問題カードを受け取り、パッセージの黙読
パッセージをタイトルから音読する
パッセージについての質問に回答
イラストについての質問に回答
問題カードを裏返し、受験者自身の意見を問う質問に回答
問題カードを返却し、退室

一連の流れをつかむために、定期的にチェックしていきましょう。

また、挨拶や問題カードを受け取るときに軽い受け答えができるように、練習もしておくとよいでしょう。

まとめ

今回の記事では、英検準2級の二次試験で落ちる人の特徴や合格するコツ、面接の流れについて解説しました。

試験前にはしっかりとシミュレーションをし、対策をたてて面接に臨むことが大切です。

英語のスキルアップだけでなく、面接の流れや問題傾向をつかみ実力を発揮できるようにしましょう。

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