英検リスニングを勉強している人の中に、以下のような悩みを抱えた方はいませんか?
- 「英検4級を初めて受験するけどリスニングの対策の仕方がわからない」
- 「リスニングが苦手で何から始めればいいかわからない」
- 「英検4級のリスニングで使えるリスニングのコツを知りたい」
英検のリスニングは対策が後回しになりがちです。
勉強法とコツを知ることで、リーディングよりも短時間に点数を大幅に伸ばすことも可能です。
はじめてのリスニングでなにもわからなかった、なんてことにならないようにリスニング対策をはじめましょう。
本記事では、英検4級の合格ラインや問題構成、対策・勉強のコツを紹介しています。
最後まで読んで、英検4級のリスニング対策をマスターしましょう。
英検4級リスニング試験は何点で合格?
英検4級は1次試験(リーディング+リスニング)と2次試験(スピーキング)があります。
1次試験の目標点数は、65点満点中41点以上です。
その中でリスニングの目標点数は、30点満点中27点です。
目標点 | 得点率 | |
一次試験全体の目標点 | 41/65点 | 63% |
リスニングの目標点 | 27/30点 | 90% |
リスニングでは、27点以上を取るのがゴールになります。
英検4級について知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
一次試験の合否を早く知るには
また、いち早く1次試験に合格しているのかを知るためには、テスト終了後に英検公式HPで公開される解答速報を利用してください。
問題用紙が試験後持ち帰れるので、試験終了後に答え合わせをするために、問題用紙に自分の解答を記しておいてください。
試験終了前に会場を出てしまうと、問題内容が漏れるのを防ぐために問題用紙は回収されてしまうので気をつけてください。
英検4級はどんな人が受験している?
英検4級の受験者数は、年間で約44万人から45万人です。
また、受験生全体の約90%が学生です。
さらに、学生の受験生のうち約92%が小学生と中学生が占めており、もっとも受験者数が多いのは中学生です。
英検4級のリスニング問題の構成
英検4級のリスニングは、以下の3種類の問題が出題されます。
- 会話の応答文選択問題
- 会話の内容一致選択問題
- 文の内容一致選択問題
では、それぞれの問題を詳しく見ていきましょう。
会話の応答文選択問題
英検4級のリスニング大問1は、2人の会話応答文選択問題です。
問題用紙に会話の場面のイラストが載っていて、そのイラストを見ながら音声を聞いていきます。
最後の発言に対する応答として正しいものを選択する問題になります。
※音声は1度しか流れないので注意してください。
会話の内容一致選択問題
英検4級のリスニング大問2は、会話の内容一致選択問題です。
こちらも2往復の会話を聞いて答えるのですが、応答ではなく会話の内容について問われます。
大問2では、リスニングは2回読まれるので大問1よりは安心して取り組めるでしょう。
文の内容一致選択問題
英検4級のリスニング大問3は、文の内容一致選択問題です。
こちらは、大問1・大問2とは違って、会話形式ではなくナレーションが放送されます。
そのナレーションの内容に関する適切な内容を選択肢から選んでいくことになります。
大問3も音声は大問2と同様に2回流れるので、落ち着いて聴いていきましょう。
リスニング問題を解くコツ・テクニック
英検4級のリスニングはテクニックを使うことで、大幅な点数アップが見込めます。
具体的例としては、 ・選択肢を先読みする ・会話形式の問題は1人目の最後の発言をよく聞いておく ・1度目の音声で「内容全体」と「質問」を聞き、2度目の音声で「答え」を聴く などが一般的です。
これらのテクニック・コツは当たり前のことだと思うかも知れませんが、こういったことを意識するだけで、点数は大幅に変わってきます。
では、ひとつずつ解説していきましょう。
まずは、選択肢を先読みするについてです。
実は、筆記試験の余った時間にリスニングの問題を読むことができます。
筆記試験の問題は余程のことがない限り、時間が余るように作られています。
なので、その余った時間を有効活用してリスニングの点数を上げていきましょう。
次に、会話形式の問題は1人目の最後の発言をよく聞いておくです。
大問1と大問2が会話形式ですが、とりわけ大問1に使える敵ニックです。
最後の発言がほとんどの場合疑問形で終わります。
なので、最後の発言が何を聞いているのか、何を疑問に思っているのかを集中して聴くことで、問題が解きやすくなります。
最後に、1度目の音声で内容と質問を把握して2度目の音声で答えを聴くです。
大問2と大問3では音声が2回流れます。
せっかく2回流れるので、有効活用していきましょう。
1回目の音声では、細かいことは気にせずに、場面と内容の大枠をつかむのと、何が問われているのかを理解すること集中しましょう。
そして2回目の音声で、質問の答えを探すように細かいところまで聞くようにすると、解答しやすいです。
英文のイメージ化テクニックを習得しよう
「選択肢を先読みする」のテクニック以外は、級が上がると問題の内容も変わっていって、使えなくなることもあります。
次に、すべての英検級で使えるテクニックを紹介します。
「英文のイメージ化」です。
これは、話の内容や流れを頭の中で映像化してイメージすることで和訳せずに、情報を処理して理解できるテクニックです。
流れてくる英語を和訳しているうちに次の内容が流れてきていて、わからなくなってしまった、なんて経験は皆さんあると思います。
このテクニックを使うことで、わざわざ和訳の作業を挟むことなく、英語を英語のまま解凍していくので、スピーディに解くことができます。
また、音声を万が一聴き逃した場合も、イメージ化しているので大体の内容を補うことができます。
リスニングテスト勉強法について
リスニングのテスト勉強法で大事なことは、かならず和訳しないでイメージ化して聴くことです。
当たり前ですが、ネイティブは英語をそのまま英語として理解しています。
日本語が第一言語である私たちは、英語を和訳して日本語に変換することで理解しています。
リスニングでは、その和訳している時間ロスが命取りになります。
最初は難しいと思いますが、英語は英語のまま、意味を理解することで試験でのタイムロスを減らすことができます。
上記で紹介したテクニックやコツを、日常生活でもアウトプットすることが大事です。
テクニックを過去問や問題集を繰り返し解いて自分のものにしていってください。
また、問題を解いてそれで終わりにしてはいけません。
かならず復習をするようにしましょう。
問題を解いた後は答え合わせをして、正解した、間違えた問題をチェックしていきます。
解答に書かれている解説にも目を通して、解答の流れをチェックしてなぜ間違えたのかを理解しましょう。
勉強・対策につながるおすすめ参考書・テキスト紹介
小学生のための良くわかる英検4級合格ドリル
こちらの参考書は小学生・中学生の英検4級受験生におすすめです。
中身は全てカラーになっていて読みやすいので、どんどん読み進めていけます。
また、すべての漢字にふりがなが振ってあるので余計なストレスなく読めますよ。
巻末にはそこまで学習したことの力試し用に予想問題もついているので、インプットだけでなくアウトプットも1冊で完結できます。
7日間完成 英検4級予想問題ドリル
この本は、英検4級本番の形式に即した予想問題です。
小学生のための良くわかる英検4級合格ドリルではアウトプットが若干少なく、予想問題ドリルで補強していきましょう。
7日間で徐々にアウトプットできるようになっているので、英検4級直前の1週間で取り組んでみましょう。
英検4級 過去6回全問題集
最後に、英検4級の過去問題集です。
英検では過去問と似たような問題もよく出題されています。
過去問や対策問題はどんどん解いていきましょう。 リスニング問題のスクリプトもついているので、聴こえにくかった部分などを重点的に復習することができます。
英検4級と5級のリスニング問題の違い
英検4級と5級のリスニングにはさまざまな違いが見られます。
5級を合格したからといって、4級の対策をせずにいると意外と点数が取れないなんてこともありえます。
会話形問題の4級と5級の違い
- 英検4級:2往復する会話に関する問題が出題される
- 英検5級:1往復する会話に関する問題が出題される
英検4級になると、5級では1往復だった会話が2往復になります。
単純に考えて聴かないといけない量が2倍に増えます。
なので、会話の流れをしっかりと追っていくことがとても重要になります。
イラスト系問題の4級と5級の違い
- 英検4級:イラストに描かれているような会話が音声で流れてくる
- 英検5級:イラストに描かれている内容をつかみ、流れてくる英文からイラストと合うものを選ぶ
この点は英検5級の方が少し特殊に思えますね。
英検5級では音声の聞き取りだけでなく、イラストをしっかりと読み取り、分析することも大切です。
つまり4級では会話により集中させられるリスニングっぽい問題となっているということですね。
まとめ
今回は英検4級のリスニングのコツ・勉強法を解説してきました。
英検4級のリスニング問題の必要得点率は90%以上が基準となります。
また様々なテクニックを紹介してきましたが、「英文のイメージ化」は級が上がっても使える普遍的なテクニックだとお伝えしました。
こういった「英文のイメージ化」などのテクニックを自分のものにするために、過去問題集や予想問題集を繰り返し解いていきましょう。
最後に、英検4級と5級の違いは見てきましたが、実は英検3級と4級は似通った部分が多いです。
英検3級を勉強する際には、英検4級の問題なども活用しながら勉強していきましょう!