2023/06/06

アメリカ留学中のアルバイト、条件や探す方法・違法就労となったときのペナルティを解説

この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。
  • アメリカへ留学したいけど、費用に不安がある
  • 現時点ではアメリカ留学資金が少し足りないけど、留学中にアルバイトで生活費を稼げるのか?
  • アメリカ留学中に不正にアルバイトをして、発覚したらどうなるのか?

アメリカ留学を検討している、あるいは目前に控えている人で上記のような不安や疑問をもつ人は多いかもしれません。

アメリカ留学には、多くの費用がかかります。

年単位で留学するなら生活費を含め数百万円、大学院やMBAなら数千万円になることもあります。

この記事では、アメリカ留学中にアルバイトをしたいと考えている人に向けて、そもそもアルバイトはできるのか、アルバイトをする条件、アルバイト以外に収入を得る方法について解説します。

アメリカ留学中の生活費をアルバイトでまかなおうとしている方、資金に不安がある方はぜひ参考にしてください。

目次

そもそもアメリカ留学中にアルバイトはできる?

学生ビザでアメリカに入国した場合、アルバイトを含め就労は可能なのでしょうか?

以下に詳しい内容を解説します。

学生ビザでアルバイトはできないのが原則

学生ビザで入国した場合、アルバイトは基本的に認められません。

学生ビザの目的は勉強であって「就労」ではないため、この点は当然でしょう。

アルバイトを含め就労するには「就労ビザ」が必要です。

ただ、語学留学生や大学生が就労ビザを取得することは非常に難しいことは理解してください。

学生ビザでアルバイトができない背景

アメリカ留学時に、学生ビザではなぜアルバイトができないのでしょうか?

アルバイトができない理由

  • 1つは、学生ビザは勉強を目的とした人のビザであるためです。
  • もうひとつはアメリカ人の雇用を奪わないためです。

アメリカの失業率はここ数年3〜4%で推移していますが、1980年代からの長期トレンドで見れば、1桁台後半で推移している年がほとんどです。

日本で失業率が5%を超えると大問題になることを考えると、アメリカはもともと高い失業率となっています。

失業率が高い環境のなかで、アメリカ国民より外国人留学生を優先して雇用すれば、アメリカ人失業者の不満が溜まりやすくなります。

そのような状況を避けるため、外国人の就労を制限しているのです。

条件を満たせば「学生ビザ」でアルバイトができる

学生ビザでのアルバイトを含む就労は原則禁止ですが、条件を満たした一部の学生については、アルバイトが認められています。

どうしてもアルバイトをする必要がある場合は、条件に自分があてはまるか確認しましょう。

アメリカ留学中に「学生ビザ」でアルバイトするには

学生ビザで入国した場合でも、留学中にアルバイトが可能なケースがあります。

いくつかの条件を満たす必要がありますので、下記に紹介します。

フルタイムスチューデントである

フルタイムスチューデントとは、1学期中に12単位以上を選択している学生のことです。

語学学校では、1週間に18時間以上の就学していることが条件です。

授業の出席状況、成績も問われますので、学業をおろそかにしている人は対象とされませんので注意してください。

働くのは学内である

働く場所は学内に限定されて許可されます。

学内アルバイトをOn Campus Job、学外でのアルバイトをOff Campus Jobと呼ぶことを覚えましょう。

On Campus Jobにはさまざまな職種があります。

以下が、学内アルバイトの代表例です。

  • 売店のレジ係
  • 図書館の案内係
  • キャンパス内のゴミ回収や環境整備など

そのほか、成績優秀で教師から推薦してもらえれば、チューターや授業のアシスタント(TA)として報酬を得ることも可能です。

いずれの職種にせよ、相応の英語力を求められます。

なお、学外アルバイトは違法となります。

週に20時間以内である

就労可能なのは週に20時間までで、週5日働くとすると1日4時間までになります。

学内アルバイトの求人は、週8~10時間程度のものが多いことに注意しましょう。

時給も10ドル前後とそこまで高くはありません。

月収で考えた場合、多くても500ドル〜600ドルくらいでしょう。

学内のアルバイトを探すには

学内のアルバイト情報は一般には公開されていません。

学校のHPで自分のIDやパスワードをいれると求人情報が閲覧できる場合が多いです。

検索の方法は、下記の通りです。

  • ログインすると、学校にもよるがStudent EmploymentやJob Postingなどと表示されている
  • 希望に沿った求人を見つけたら、履歴書を作成する
  • 求人情報に記載されているメールアドレスに提出する

アメリカの履歴書は日本とは書き方が違います。

応募する前に練習して書き方を身に着けましょう。

また、履歴書を送るメールアドレスは、求人ごとに異なります。

担当部署で一括管理されていたり、学校によって変わってきます。

わからないことがあれば、生徒雇用に関する担当部署に確認しましょう。

「こっそり」違法なアルバイトをした場合のペナルティ

留学生のなかには、こっそりキャンパス外でアルバイトをして収入を得ようとする人がいます。

求人する側には「ビザ不要・ビザなしOK」のものがあるのも事実です。

しかし、学生ビザでの留学生がキャンパス外で就労することは、違法行為となります。

注意してください。

見つからなければいいのかもしれませんが、見つかれば厳しいペナルティが待っています。

収入に対してリスクが高すぎるので、違法なアルバイトはオススメできません。

違法行為となるアルバイトが発覚した場合、どのようなペナルティがあるかを以下に解説します。

強制送還される

留学期間が残っていても、強制的に日本に帰国させられます。

大学の授業を受けられなくなるので、当然のことながら大学の単位取得がほぼ絶望的になります。

学生ビザが取り消しになる

学生ビザが無効になると、必然的に学校も退学になります。

退学になってしまえば、ビザの取得や勉強などに費やした時間や費用がすべて無駄になることを覚悟しましょう。

実際に、大学4年生で違法アルバイトが発覚し、強制送還され退学になったケースがあるようです。

一定年数アメリカに入国禁止になる

10年間など、一定期間アメリカへの入国が禁止される場合もあります。

入国禁止の期間が決まっていればまだ良い方です。

最悪のケースでは一生入国できなくなることもあります。

運良く入国禁止を免れても、新たにビザを取得するのは難しくなります。

アメリカ留学中にアルバイト以外で収入を得る5つの方法

先述のように、キャンパス内の週20時間以上のアルバイト、キャンパス外でのアルバイトは違法です。

ですが、アルバイト以外で収入を得る方法はあります。

アルバイト以上にハードルが高いものがありますが、社会で実用的な英語を身につけたり、経験を積むという意味でも価値が高いです。

どんどんチャレンジしましょう。

インターンとして働く

インターンとは、学生が興味のある企業で研修生として一定期間働き、将来のキャリアに関連のある就業経験を積むことです。

日本ではここ数年で大学生のインターンがようやく普及し始めましたが、アメリカではごく一般的なもので、インターン経験がない学生は採用されないこともあります。

インターンには、給料が支払われる有給インターンと、お金のやり取りが発生しない無給インターンがあります。

次に解説していきます。

有給インターンの場合

有給インターンは、インターンシップのためのビザ(J-1)が必要です。

必要な手続き、語学力などハードルは高いですが、キャリアアップに繋がります。

授業のカリキュラムによっては、課外授業の一環として働ける場合もあるでしょう。

無給インターンの場合

無給インターンでは、無給のため学生ビザでも問題ありません。

報酬は発生しないため、厳密にはお金を得る方法とは言えませんが、交通費や食事の支給などがあり、生活費を節約できるでしょう。

小規模の輸入代行をする

アメリカで安く売られていて、日本でニーズのあるものを輸入代行することです。

BUYMAなどのショッピングサイトに登録し、注文があれば、購入・発送します。

注文が入ってから購入すれば良いので、在庫リスクを負うことなく、気軽に始められるのがメリットです。

クラウドソーシングで日本の仕事をする

コロナ禍以降、テレワークや副業が当たり前となり、パソコンとインターネット環境があれば働くことが可能になりました。

フリーランスで働く人は増えています。

ランサーズ、クラウドワークスなど、プラットフォームが多数あり、海外在住の人も多く利用しています。

また海外のクラウドソーシングに登録すれば、英語と日本語を話せることは強い武器になります。

海外のクラウドソーシングでは日本語を話す人が多くないので、英語力がそこまで高くなくても案件の獲得は難しくありません。

パフォーマンスに挑戦する

すこしハードルが上がるかもしれませんが、ストリートパフォーマンスにチャレンジすることも可能です。

ニューヨークなどの大都市であれば、さまざまなパフォーマーを目にする機会が多いかと思います。

日本語で歌を歌う、など他のパフォーマーと差別化して強みを活かせば、意外と投げ銭をくれるひとはいるかもしれません。

人前で、しかも海外でパフォーマンスができれば、英語力以外に胆力もつきそうですね。

注意点としては、パフォーマンスをする際には許可が必要か確認したり、同じパフォーマーのテリトリーを荒らさないなど、気をつけないといけないポイントがいくつかあります。

しっかりと確認したうえで、ストリートパフォーマンスをしましょう。

まとめ

今回はアメリカ留学時にできるアルバイトや、違法アルバイトが発覚した場合のペナルティについて解説しました。

違法アルバイトは発覚した際の罰則が非常に厳しく、それまで積み上げたものを一瞬で失ってしまいます。

また、学内アルバイトなど合法的に収入を得る方法でも、相応の英語力が必要であることは言うまでもありません。

アメリカ留学に向けた準備の際に、疑問や不安に思うことがあれば、専門家に相談するのも一つです。

学内アルバイトをしながら、アメリカ留学を楽しみましょう!

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