2021/06/29

イギリスの人気大学のひとつ、ロンドン大学を徹底解剖!

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バークレーハウス留学チーム BerkeleyHouse
海外大学・語学学校・ボーディングスクールの提携パートナーとして、日本全国の学生の海外進学をサポート。英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を、50年以上にわたって提供。IELTS・TOEFL対策のリーディングカンパニーとして、東京と名古屋にIELTS公式テストセンターを展開。

新しい言語を楽しみながら学ぶ手段として、留学を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか?英語を学びたい方、また高水準の教育を求める方にとって、イギリスはうってつけの留学先です。

イギリスは大学教育に力を入れており、高い教育水準を誇ります。ロンドン大学は、イギリス国内で最大の連合制大学です。

今回は、ロンドン大学について、その特徴や学費、ランキングなどを紹介します。

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目次

ロンドン大学とは?特徴などを紹介

ロンドン大学の特徴や偏差値、ランキングについて見ていきましょう。

ロンドン大学とは「人々のための大学」

ロンドン大学の最大の特徴は、この大学が「人々のための大学(ピープルズ・ユニバーシティ)」であるという点です。

どういうことかというと、ロンドン大学は、人種、宗教、政治的信条に関わりなく、誰でも学問を受けられることをモットーに設立された大学だということです。

これは昔、同じくイギリス国内の大学である、オックスフォード大学やケンブリッジ大学が、白人の英国国教会信徒のみに入学を許可していたことに対抗したためです。

ロンドン大学は、実は1箇所の大学を指す名称ではありません。17校の独立したカレッジにより構成される連合制の大学なのです。

ロンドン大学17校

ロンドン大学の主要カレッジ(構成大学)17校

1. ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)

医学、工学、建築、教育など幅広い分野で世界トップレベル。QS世界ランキング常連。

2. キングス・カレッジ・ロンドン(KCL)

医学・法学・国際関係で有名。世界で最も古い看護学科を持つ大学の1つ。

3. ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)

経済・政治・社会学の分野で世界的に評価される名門校。多くのノーベル賞受賞者を輩出。

4. クイーン・メアリー・ユニバーシティ・オブ・ロンドン(QMUL)

医学、法律、工学などを提供。東ロンドンに拠点を持ち、多様性の高い学生が在籍。

5. ロイヤル・ホロウェイ(ロイヤル・ホロウェイ・ユニバーシティ・オブ・ロンドン)

美しいキャンパスで知られる。人文学、演劇、心理学が強い。

6. バークベック(バークベック・ユニバーシティ・オブ・ロンドン)

夜間授業が中心で、働く社会人に特化。経済、心理学、法学などが人気。

7. ソアス(スクール・オブ・オリエンタル・アンド・アフリカン・スタディーズ)

アジア・アフリカ・中東の文化、言語、政治に特化した地域研究の専門校。

8. シティ・ユニバーシティ・オブ・ロンドン

ビジネス、ジャーナリズム、工学、健康科学などを提供。Cass Business Schoolで有名。

9. ゴールドスミス(ゴールドスミス・ユニバーシティ・オブ・ロンドン)

芸術、メディア、社会科学に強く、クリエイティブ志向の学生が多い。

10. インスティテュート・オブ・キャンサー・リサーチ(ICR)

世界有数のがん研究・教育機関。King’sと連携して臨床研究を実施。

11. ロンドン・ビジネス・スクール(LBS)

世界的に有名なビジネススクール。MBAやエグゼクティブ教育に特化。

12. ロンドン・スクール・オブ・ハイジーン・アンド・トロピカル・メディシン(LSHTM)

公衆衛生、疫学、熱帯病に特化。パンデミック対応研究でも国際的に評価。

13. ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック

英国最古の音楽学校。世界中から優れた音楽家を育成。

14. ロイヤル・ベテリナリー・カレッジ(RVC)

獣医学と動物科学の名門。動物医療・バイオサイエンス分野で活躍。

15. セント・ジョージズ(セント・ジョージズ・ユニバーシティ・オブ・ロンドン)

医学・保健医療分野の専門校。病院と連携した実践的教育を提供。

16. コートールド・インスティテュート・オブ・アート

美術史・保存修復に特化した名門校。美術館との連携教育が特徴。

17. インスティテュート・オブ・エデュケーション(IOE)(※現在はUCLに統合)

教育学で高評価。現在はユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの一部として活動。

ロンドン大学にある学部

ロンドン大学は大規模な大学であるため、学べる分野も幅広いです。また、カレッジによって設置されている学部が異なります。

ここでは、ロンドン大学で学ぶことのできる分野をご紹介します。

人文学・社会科学系

  • 文学(English Literature, Comparative Literature)
  • 歴史学(History, Art History)
  • 哲学(Philosophy)
  • 社会学(Sociology)
  • 心理学(Psychology)
  • 人類学(Anthropology)
  • メディア・コミュニケーション学(Media, Cultural Studies)
  • 言語学(Linguistics)
  • 宗教学(Religious Studies)

政治・経済・国際関係系

  • 政治学(Politics, International Relations)
  • 国際開発学(International Development)
  • 経済学(Economics)
  • 地理学(Geography)
  • 法学(Law, International Law)
  • 公共政策学(Public Policy)

ビジネス・マネジメント系

  • 経営学(Business Administration, Management)
  • 会計・ファイナンス(Accounting & Finance)
  • マーケティング(Marketing)
  • 起業学(Entrepreneurship)
  • MBA(Master of Business Administration)

理系・工学系

  • 数学(Mathematics)
  • 物理学(Physics)
  • 化学(Chemistry)
  • 生物学(Biology, Biotechnology)
  • 環境科学(Environmental Science)
  • コンピューターサイエンス(Computer Science, AI, Data Science)
  • 工学(Engineering, Civil, Mechanical, Electrical)

医学・保健・生命科学系

  • 医学(Medicine)
  • 看護学(Nursing)
  • 公衆衛生学(Public Health, Epidemiology)
  • 獣医学(Veterinary Science)
  • 薬学(Pharmacy)
  • 栄養学(Nutrition Science)
  • 精神保健(Mental Health)

芸術・デザイン・音楽系

  • 美術史(Art History)
  • デザイン(Design, Graphic Design)
  • ファッション(Fashion Design)
  • 映画・映像制作(Film Studies, Production)
  • 演劇(Drama, Theatre Studies)
  • 音楽(Music, Performance)

地域・文化・言語研究

  • アジア研究(Japanese Studies, Chinese Studies)
  • アフリカ研究(African Studies)
  • 中東研究(Middle Eastern Studies)
  • ヨーロッパ研究(European Studies)
  • 各国語学(French, German, Spanish, Japaneseなど)

ロンドン大学の偏差値

イギリスの大学は、偏差値で難易度を評価するシステムを採用していません。代わりに、大学ランキングが難易度の測定の参考となります。

ロンドン大学のランキングと難易度

前述した通り、ロンドン大学とは18のカレッジから構成されており、その評価も各カレッジごとに行われています。

2021年のQS World University Rankingsにおいて、ロンドン大学を構成するカレッジのうちのひとつである、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)が第10位にランクインしています。

このランキングは、クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds)という大学評価機関が発表しており、世界三大ランキングのひとつとされています。

また、2021年のThe Times and Sunday Times Good University Guideにおいて、ロンドン大学のカレッジは次の様な評価を受けています。このランキングは、英タイムズ&サンデータイムズ紙が発表しているものです。

  • ・ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカルサイエンス(通称ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス/LSE):第4位
  • ・ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL):第8位
  • ・ロンドン・ロイヤル・ホロウェイ:第22位
  • ・キングスカレッジ・ロンドン:第30位

ロンドン大学は、イギリス国内でも、世界的にも、高く評価されていることがランキングからもわかります。

高い順位にランクインしているほど、難易度も高い傾向にあり、入学するためには高等学校で好成績を納めている必要があります。

ロンドン大学の学費の目安(1年間)

授業料約228〜266万円
滞在費約133〜209万円
食費約34〜48万円
交通費約28万円(バス・地下鉄利用)
海外留学保険費約14〜16万円
雑費(通信費など)約19〜28万円
合計約450〜590万円
※2025年7月の為替レートで計算

イギリスの大学は、ほぼすべてが国立大学であるため、あまり学費にばらつきがありません。

文系か理系かによって多少学費が異なる面はあるのですが、他国ほど大学間での学費の幅は存在しないのです。

ロンドンでの滞在となると、生活費は高額となります。ロンドンは世界的に見ても、滞在費や食費が高価だといわれています。

滞在費は、どのような場所に泊まるのかによって大きく変わります。節約したい場合は、ルームシェアやフラットシェアを活用するなどして、複数人で住めば家賃を抑えることができます。

とくにロンドンは外食にかかる費用が高額となる地域です。

一方で、スーパーマーケットなどで購入する食材には消費税がかからず、比較的安く済ませることができます。節約したい場合は、自炊が効果的です。

また、ロンドンでの移動手段は地下鉄・バスがメインになります。

どのくらいの距離・頻度で移動するのかによっても交通費は変わります。留学時は、交通費に学生割引があるため、積極的に活用しましょう。

ロンドンにある大学以外のおすすめ大学

イギリスには、ロンドン大学以外にも有名な大学が存在します。世界的な大学ランキングに、高い順位でランクインしている大学もあります。ここではロンドンの代表的な大学を3つ紹介します。

ロンドンにある大学のランキングを紹介した記事もありますので、よければこちらも参考にしてみてください。

オックスフォード大学

英語圏で最も古くに設立された、歴史ある大学です。

世界大学ランキングにて常にトップレベルにランクインしており、1位を獲得することも珍しくない世界屈指の名門大学です。

政治家や学者を数多く輩出していることも特徴です。歴代イギリス首相のうち、28名はオックスフォード大学の出身です。39のカレッジで構成されています。

ケンブリッジ大学

英語圏で2番目に古い大学です。こちらも、オックスフォード大学と並んで世界有数の名門大学であり、2つの大学を合わせて「オックスブリッジ」と称されます。

これまでに89人ものノーベル賞受賞者を輩出しており、これは他のどの大学よりも多い数です。イギリス国内の大学としては、最も入学難易度が高いといわれています。

歴代イギリス首相のうち15名はケンブリッジ大学の出身です。31のカレッジで構成されています。

マンチェスター大学

イギリス最大級の大学です。イギリス国内において、ケンブリッジ大学、オックスフォード大学に次いで、ノーベル賞受賞者が多い大学です。

世界初のプログラム内蔵式コンピュータが開発された大学でもあります。

ロンドン大学への留学に必要な資格・準備

ロンドン大学は、お伝えした通り複数のカレッジで構成されているため、留学に必要な資格や条件なども、留学希望先によって異なります。

こちらでは、一般的に要求されることが多い書類・条件を紹介します。

・高校卒業の証明

同時に、学業成績や高校の先生の診断書が必要とされることが多いです。

・パーソナル・ステートメント(志望動機)

大学への志望の動機や、学問に対する熱意を記述します。

イギリスの大学への入学合格にあたって、このパーソナル・ステートメントは非常に重要となります。

・英語スコア おおよそIELTS総合スコア6.5以上

入学の条件として、IELTSのスコアに基準を設ける大学は数多くあります。カレッジによっても違うので、希望のカレッジがどのような条件を課しているのか、確認しておくと安心です。

ロンドン大学への留学で必要とされる英語スコアは、決して低くはありません。効率の良い学習方法がわからなかったり、モチベーションが保てなかったりと、目標のスコアになかなか届かない場合もあるかもしれません。

効率的にIELTSのスコアをアップさせる方法として、IELTSに特化した講座を受けるという方法があります。IELTSのプロの講座を受けられるため、無理なく目標のスコアを達成することができます。

IELTSの講座としておすすめなのは、「バークレーハウス」の講座です。

こちらの講座では、IELTSで高得点を取得している講師の講座を受けることができます。実際に受講生が目標スコアを達成し、希望大学へ留学を果たしているという実績もあります。

まとめ

本記事では、ロンドン大学への留学について、その特徴をご紹介しました。

ロンドン大学はイギリス国内でも、世界的にも高く評価された、イギリスのトップ大学のひとつです。多くのカレッジから構成されており、学ぶことのできる学問の幅も広いです。

ロンドン大学への留学にあたっては、留学費用や、留学の際に要求される条件を把握しておく必要があります。また、効率的に英語学習をすることが大切です。

トップ大学であるということもあり、ロンドン大学への留学は簡単ではありません。しかし、きちんと準備をしておけば、条件を達成し留学を実現することができます。

ロンドン大学への留学に興味のある方は、参考にしてください。

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