2023/11/13

海外大学の学部・専攻は豊富にある!日本と異なる特徴や種類も解説

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バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。
  • 海外の大学に進学したいけど、どんな学部や専攻があるかわからない
  • 将来なりたい職業が決まってないのに、入学前に学部や専攻を決めきれない

海外の大学へ留学を考えているが、どのような学部・専攻がよいかわからないという人は多いのではないでしょうか?

海外の大学には、日本と比べて多くの学部・専攻があり、就学や履修のシステムも大きく異なります。

この記事では、海外大学への留学を検討している人に向けて、海外大学の学部・専攻の特徴やメリット、種類について解説します。

これから学部・専攻選びをする方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

目次

海外大学の学部、専攻は豊富にある

海外の大学には、日本よりも多くの学部・専攻があります。

アメリカでは640以上の分野、イギリスの場合約1,000の学科から専攻を選択できます。

日本の大学と比較して専攻の選択肢が豊富で、アスレティックトレーニングや美容学などの専門性の高い学位を取得可能な点が大きな違いと言えるでしょう。

海外大学の学部、専攻の特徴・メリットとは?

ここからは海外大学の学部・専攻の特徴やメリットについて解説します。

日本の大学とは異なる点が多くあるので、参考にしてみてください。

入学時に専攻を決める必要がない

アメリカの大学の場合、日本のように出願の際に学部や専攻を決める必要はありません。

多くの場合、2年生の終わりまでに幅広く一般教養と専門科目の基礎を学びます。

3〜4年生で専攻科目を学んだあと、大学院でより専門性を高める、という考え方に基づいているためです。

1〜2年生の2年間は将来のことや専攻について、ゆっくり考える時間があります。

将来の夢が決まってないのに専攻を決めるなんて難しい、という人には向いているシステムとなっています。

専攻は途中で変更できる

3年生以降に専攻を選択しても、別の専攻に変更できます。

日本でも学部変更を認めるケースはありますが、学部変更のためには試験や面接を受けなければならないなど、条件がある場合が多いです。

また、面接では変更理由を聞かれます。

その際、気が変わったなどの理由では受け付けてもらえないケースが多く、しっかりとした準備が必要です。

一方、アメリカの大学の場合は必要書類を大学オフィスに提出するだけです。

書類内容も簡単となっており、自分の名前・現在の専攻・変更を希望する専攻を記入するのみです。

専攻は学期ごとに変更できます。

日本では学部を変更できても、少なくとも1年は履修を義務付ける、1年ごとにしか変更できないなどの制約を設けている学校が多いです。

2つの専攻を選択できる

海外の大学では、同時に2つの専攻を学ぶことも可能です。

アメリカの大学では「ダブルメジャー」、イギリスは「コンバインド・ディグリー」と呼びます。

日本の大学でも少しずつ複数の専攻を認める学校は増えつつありますが、まだまだ限られた数の学校のみでしか認められていないのが現状です。

主専攻を2つ選ぶことを「ダブルメジャー」と呼ぶのに対して主専攻を「メジャー」、副専攻の科目「マイナー」を複数履修し、体系的に学ぶ「メジャー、マイナー」というシステムも存在します。

何をもってマイナーと呼ぶかは学校により異なりますが、同じ分野の科目を複数履修することと理解してください。

また、専攻の数は2つまでという制限はなく、なかには3つ専攻を選ぶひともいます。

1つの専攻に縛られず、幅広い分野を学ぶことで視野が広がり、専攻科目への相乗効果が期待できるでしょう。

海外大学の学部・専攻の種類

海外の大学には日本と比べてたくさんの種類の専攻があります。

たとえば、アメリカの大学・大学院では640以上の専攻分野から選択が可能です。

次に代表的な専攻と特徴、メリットなどを紹介します。

ビジネス系(会計学・経営学など)

ビジネス系の学部・専攻は、以下のようなものが代表的です。

とくに経営学系は幅広く用意されていて、会計やマネジメントはどの分野でも基本となるため、必修科目としている大学が多いです。

代表的な専攻

  • 会計学
  • 経営学
  • マネジメント
  • 国際ビジネス
  • マーケティング

経営学を専攻したからといってかならずしも経営者や、起業する必要はありません。

国や企業を問わず、経営学を学んだ人材へのニーズは高い傾向にあります。

コンピュータ・IT系(情報システム/プログラミングなど)

コンピュータ・IT系の学部・専攻は幅広いことが一番の特徴です。

近年のデジタル・IT需要で、一番ニーズの高い分野と言っても過言ではありません。

代表的な専攻

  • ハードウェア
  • 情報システム
  • プログラミング
  • コンピューターサイエンス
  • コンピューター工学
  • ネットワークエンジニアリング
  • セキュリティ構築学

IT系の人材は新卒でも高い給料を提示されるケースが多く、日本でもデジタル人材に年収1000万円以上を支払う企業が増えてきました。

フリーランスでも高額のITエンジニア案件が散見されるので、英語とコンピュータースキルを武器に起業するのも一つの道です。

社会科学系(人類学・考古学など)

答えの無い学問と呼ばれているのが心理学や社会学などの社会科学系です。

なかでも心理学はアメリカではメジャーな学問で、3,000以上もの学校が心理学部を設けているほどです。

代表的な専攻

  • 心理学
  • 社会学
  • 人類学
  • 考古学
  • 地理学

卒業後の進路はセラピストやカウンセラーなどが挙げられます。

企業だけでなく、育児・教育・医療・スポーツなどさまざまな現場でセラピストやカウンセラーを置く団体が増えているので、活躍の場は多いでしょう。

生化学系

生化学系の学部・専攻はケミカルバイオロジーとも呼ばれています。

人体や動物の生命に関わる学問で、内容は非常にバラエティに富んでいます。

代表的な専攻

  • 生物学
  • 科学
  • 動物学
  • 生命工学
  • 生化学
  • 遺伝子学
  • 免疫学

卒業後の進路は製薬会社や化粧品メーカー、研究機関です。

近年では健康志向の需要もあり食品メーカーや飲料メーカーなどの研究員として働く人が多いです。

物理科学系

物理学系の学部・専攻は、身の周りで起きているさまざまなことを実験と理論で証明する学問です。

代表的な専攻

  • 物理学
  • 天文学
  • 航空学
  • 宇宙物理学
  • 海洋学

建築や宇宙開発など、専門性が非常に高い学問で、卒業後は情報通信業界や製造業などに進むケースが多い一方で、大学や研究機関での研究職を希望する人もいます。

大学院でより専門的な研究をする場合、大学の非常勤講師として収入を得ながら学問を続けるという選択肢もあります。

工学系

機械やロボットの設計などのエンジニアリングに加えて、コンピュータ工学が含まれます。

代表的な専攻

  • 観光学
  • ホスピタリティ
  • 旅行学
  • ホテル経営学
  • 空港
  • 航空マネジメント

観光学にはホテル、エアラインのほか、エンターテイメントも含まれるので、卒業後の進路は非常に多方面に及びます。

コミュニケーション系

将来メディア業界で働きたいのであれば、コミュニケーション系の学部・専攻を選ぶと良いでしょう。

代表的な専攻

  • コミュニケーション
  • ジャーナリズム
  • 出版
  • 広告
  • ラジオ
  • テレビ
  • ブロードキャスティング

卒業後の進路としては、テレビ、ラジオ、新聞等のマスメディアでレポーター、アナウンサー、プロデューサーなどが考えられます。

国際関係学系

国際関係学系の学部・専攻では、政治、経済、宗教など、国や民族の間で複雑に絡み合った結果起きているさまざまな問題を解決するため、多面的に学習します。

授業では模擬国連や模擬EUなど、当事者の気持ちに立ったリアルな内容がカリキュラムに用意されています。

代表的な専攻

  • 政治学
  • 国際関係学
  • 平和学
  • 歴史学

国際関係学を学びたい学生にオススメしたい留学先がアメリカ東海岸です。

ニューヨークには国連本部をはじめ、NGO、NPOの本部が300以上あると言われています。

また首都ワシントンDCやボストンなどでは、政治や経済、宗教など多種多様な価値観が混在していて、国際関係を学ぶには絶好の場所です。

人文学系

人文学系はリベラルアーツとも呼ばれ、多くの学問に影響を及ぼしている学問分野です。

知識を学ぶというより考え方を研究する学問で、違った見方や価値観の中に自分とは違う価値観を発見し、自分や周囲の価値観について再考します。

代表的な専攻

  • 文学
  • 哲学
  • 古典学
  • 宗教学
  • 言語学

人文学の内容は他の専攻に比べてビジネスや将来の進路に直接関係しないものが多いですが、就職に不利になるかというとそうではありません。

さまざまな視点からの考え方は、多様化が進む現代で仕事を進めるうえでなくてはならないものです。

考え方を学ぶことで視野が広がり、グローバルな人材としてニーズは高くなるでしょう。

美術・デザイン系

美術・デザイン系の学部、専攻は日本よりも一般的で、アメリカでは一般教養科目で履修するケースがほとんどです。

あまり美術に興味がない初心者でも履修して興味が深まった結果、美術を専攻することも多いです。

代表的な専攻

  • 美術・美術史
  • 写真
  • イラストレーション
  • グラフィックデザイン
  • ファッションデザイン
  • インテリアデザイン

卒業後の進路は、プロの画家やアーティストとして活動する以外に、コンピューターグラフィックスや広報、ファッションデザイナーなどデザインに関する職業になるでしょう。

舞台芸術/映画系

アメリカはエンターテイメントの本場だけあって、全米で280以上の大学が舞台芸術に関する学部・専攻を設けています。

代表的な専攻

  • 演劇
  • 映画
  • 音楽
  • ダンス
  • ミュージカル

演技や音楽など実践に重きをおいた授業が多いのは当然のことながら、舞台演出やインストラクター向けの授業も用意されています。

周りの留学生もエンターテイメントで生計を立てようと必死なので、ハイレベルな環境のなか授業を受けられます。

海外大学への学部留学

学部留学とは、海外大学の学部課程で授業を受けて学ぶ留学のことで、海外大学の学部で単位を取ることを目的としています。

語学の習得や海外経験を目的とした語学留学の対比として使われます。

基本的に在学中の日本の大学を1~2年間休学して留学しますが、海外の大学には多くの学部・専攻があるので、日本で学んでいる学問と別のものを学ぶことも可能です。

英語力の向上とともに、これまでと違う専攻を学ぶことで視野を広げるチャンスになります。

今回は海外大学の学部・専攻に関して、システムの違いや代表的な学部や特徴を紹介しました。

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