2024/11/18

ボーディングスクール留学の選び方|メリット・デメリットも解説

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この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

近年、留学をする方の年齢層が広がり、社会人や中高生が海外で学ぶことも増えています。

とくに、中高生で留学を検討している場合は、ボーディングスクールへの留学がおすすめです。

本記事では、ボーディングスクールの基本情報をはじめ、メリットやデメリットまで詳しく解説します。

また、各国のおすすめボーディングスクールも併せて紹介するため、海外留学を検討している中高生の方はぜひ参考にしてみてください。

目次

ボーディングスクールとは

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ボーディングスクールとは、生徒が学校内で生活をしながら学ぶ、寄宿制の私立学校のことです。

イギリスが起源とされており、学生はもちろん、教員も同じ寮に住み、ともに学校生活を送ります。

ボーディングスクールの特徴は、学業だけでなく、生活全般を通じた教育がおこなわれることです。

規則正しい集団生活を通じて協調性を身につけ、さまざまなバックボーンをもつ生徒や教員と交流することで、多様性についても学べる場となっています。

ボーディングスクール留学のメリット

ボーディングスクールは日本ではあまり馴染みのない学校のため、留学先として候補に挙がっても不安に感じる方もいるかもしれません。

しかし、ボーディングスクールには通常の学校とは異なる多くのメリットがあります。

具体的なメリットは、以下のとおりです。

ボーディングスクール留学のメリット

  • 英語力が向上する
  • 国際的な視野が広がる
  • 自立心や責任感が身につく
  • 一流の教育が受けられる

 英語力が向上する

ボーディングスクールに通うメリットの一つは、英語力を大きく伸ばせる点です。

グローバル化が進むなかで、世界の共通語ともいえる英語の需要は、国内外問わず高まり続けています。

ボーディングスクールでは、寮生活をとおして24時間英語に触れられる環境が整っています。

学校ではアカデミックな英語、寮では日常会話の英語を身につけられます。

また、英語が苦手な方や自信がない方でも、留学生のサポートする体制が整っている学校を選択すれば安心して学ぶことが可能です。

 国際的な視野が広がる

国際的な視野が広がる点も、ボーディングスクールに通うメリットです。

ボーディングスクールには現地の学生だけでなく、さまざまな国や地域から留学生が集まります。

留学生同士の交流を通じて、異なる文化や価値観、考え方に触れられるでしょう。

最近では、日本国内でも外国籍の方と交流する機会が増えているため、留学中に身につけた国際的な視野は、将来きっと役に立ちます。

 自立心や責任感が身につく

ボーディングスクールに通うことで、自立心や責任感を身につけられます。

ほとんどの学生は寮生活を送るため、身の回りのことはすべて自分でおこなう必要があります。

さらに、寮では後輩の指導をおこなう「監督生」などの役職もあり、役職に就くとリーダーシップを発揮して多くの学生を導くことが求められます。

そのため、自然と自立心や責任感が芽生え、主体的に動ける人材に成長するでしょう。

 一流の教育が受けられる

ボーディングスクールでは、質の高い、一流の教育が受けられます。

多くのボーディングスクールでは、習熟度に合わせた個別授業がおこなっているため、学生一人ひとりに合った指導を受けることが可能です。

さらに、勉強以外の教育にも力を入れている学校が多く、スポーツや芸術、ボランティア活動など、さまざまな分野に取り組めます。

幅広い経験を通じて、自分の将来の可能性を大きく広げられるでしょう。

ボーディングスクール留学のデメリット

留学生にとって多くのメリットがあるボーディングスクールですが、注意するべきデメリットもあります。

以下では、具体的なボーディングスクールのデメリットについて紹介します。

 費用が高額

ボーディングスクールのデメリットの一つは、留学費用が高額であることです。

海外留学にはもともと多くの費用がかかりますが、ボーディングスクールは一般的な留学よりもさらに高くなる傾向があります。

これは、授業料に加えて寮費もかかるためです。

そのため、経済的な負担が大きく、ボーディングスクール留学を諦める方も少なくありません。

なお、費用の目安としては、中学校のボーディングスクールで年間500〜700万円ほどです。

 精神面のデメリット

ボーディングスクール留学は、留学生にとって精神的なストレスが多い場合があります。

異国での生活に憧れる方は多いですが、決して楽しいことだけではありません。

文化や言葉の違いは大人でも乗り越えることが難しい壁のため、とくに中高生の多感な時期であれば、さらに大きな挑戦となるでしょう。

そのため、強いストレスからホームシックになり、留学中に緊急帰国するケースもあります。

辛いことも耐えながら勉強に取り組む覚悟がなければ、ボーディングスクール留学を成功させることは難しいといえます。

ボーディングスクールの種類と選び方

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ボーディングスクールにはさまざまな種類があります。

事前に特徴を理解しておくことで「共学」や「ミッション系」など、自分にあった留学先を見つける手がかりになるでしょう。

とくに、ボーディングスクールを選ぶ際には、教育方針をはじめ、歴史や施設、入学条件などを比較して決めるのがおすすめです。

以下では、ボーディングスクールの種類や選び方のポイントについて、詳しく解説します。

 年齢で選ぶ

ボーディングスクールは、年齢によって選択肢が異なる点に注意が必要です。

小学校低学年から留学生を受け入れている学校は限られており、主にスイスのインターナショナルスクールなど、一部の学校のみです。

アメリカでは、9年生(日本の中学3年生)からボーディングが始まることが一般的ですが、9年生以下の生徒を受け入れるジュニアボーディングスクールも一定数存在します。

また、イギリスではボーディングスクールの制度が3つのレベルに分かれています。

初等教育は4〜5歳から11〜13歳、中等教育は11〜13歳から16歳、シックス・フォームは16〜18歳までの生徒を対象としています。

 男子校・女子校で選ぶ

ボーディングスクールは、共学のみならず、男女別の学校も多いです。

各学校では、男子校や女子校ならではの教育がおこなわれ、同性だけの環境だからこそ生まれるイベントや文化がある学校もあります。

また、学校のイベントやクラブ活動をとおして異性と交流する機会もあるため、異性との関わりがまったくなくなることはありません。

男子校や女子校での環境は学生時代ならではの貴重な体験のため、興味がある場合は挑戦してみることもおすすめです。

 卒業後の進路で選ぶ

ボーディングスクールを選ぶ際は、卒業後の進路も重要なポイントです。

前述したとおり、ボーディングスクールにはそれぞれ特徴があり、卒業後の進路に合った学校を選ぶことで、より充実した学びが得られます。

たとえば、アメリカにあるプレップスクールは大学進学に力を入れている学校で、進学を目指す学生に適したカリキュラムや進路指導が整っています。

将来、現地の大学へ進学したいと考えている場合は、進学重視の学校が最適です。

また、スポーツや芸術など、特定の分野に特化したプログラムを提供しているボーディングスクールもあります。

将来その分野でキャリアを築きたい場合、専門的な指導を受けられる学校を選ぶことで、目標に向けた経験を積むことが可能です。

このように、卒業後の進路に合わせた学校を選ぶことは、留学生活を充実させるための大切なポイントとなります。

 ミッション系かどうか

ミッション系のボーディングスクールは、キリスト教など特定の宗教の教えにもとづいた教育方針をもつ学校です。

宗教的な価値観に沿った教育がおこなわれており、聖書の学びや礼拝などが日常の一部に組み込まれています。

また、教会などのサポートを受けているため、プレップスクールなどほかのボーディングスクールに比べて年間の学費が比較的安い学校もあります。

自身の価値観や希望に合わせて選ぶことで、より豊かな留学経験が得られるはずです。

【国別】人気のボーディングスクール

世界各国には、学業だけでなく豊かな生活体験を提供する多くのボーディングスクールがあります。

それぞれの国には独自の教育システムや特色があり、留学生にとって魅力的な選択肢が広がっています。

最後に、国別に人気のボーディングスクールを紹介します。

 イギリス

イギリスには、長い歴史と伝統をもつボーディングスクールが多く、質の高い教育を提供しています。

そのなかでもとくに有名な学校が、ウィリアム皇太子が在籍していたことで知られるイートンカレッジです。

1440年にイングランド国王ヘンリー6世によって設立され、600年以上の歴史を誇ります。

イートンカレッジの魅力は、古代語からプログラミングまで学べるカリキュラムの豊富さです。

学生は、自分の興味がある分野を積極的に学べる環境が整っています。

 アメリカ

アメリカのボーディングスクールは、さまざまなプログラムと充実した施設を備えている学校が多い点が特徴です。

そのため、留学先の選択肢がほかの国と比べて非常に豊富です。

また、アメリカには「The Ten Schools」と呼ばれる、名門の私立ボーディングスクールが10校あります。

The Ten Schoolsへ入学するためには、英語力のみならず、スポーツや芸術、課外活動などで優秀な成績を収める必要があります。

 カナダ

カナダは、自然が豊かで安全な環境が魅力的な国です。

教育水準も世界トップクラスで、ボーディングスクールで提供されているカリキュラムも充実しています。

カナダにあるボーディングスクールのなかでもおすすめしたいのが、ブレントウッドカレッジです。

1923年に創立したボーディングスクールですが、入学基準や生徒選考において一切妥協しないことで知られています。

さらに、ブリティッシュコロンビア大学を含む、現地の名門大学への進学実績も豊富です。

そのため、カナダの大学へ進学を検討している方は積極的に入学を検討してみましょう。

 スイス

スイスのボーディングスクールは、質の高い教育と素晴らしい環境が整っており、国内外からさまざまなバックボーンをもつ学生が集まります。

とくに、スイスで有名なボーディングスクールは、ル・ロゼです。

英語またはフランス語が必須の言語となっており、最新の設備に囲まれて学業やスポーツ、芸術活動に取り組むことが可能です。

ボーディングスクール留学を検討するならバークレーハウス

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ボーディングスクール留学は、語学力だけでなく、協調性や自立心を向上させることも期待できます。

10代で海外生活を送ることは簡単なことではありませんが、人間的にも大きく成長したいと考えている方は、ぜひ積極的にボーディングスクール留学を検討してみてください。

留学先の選定をはじめ、留学に関する悩みや疑問がある場合は、ぜひバークレーハウスに相談してください。

バークレーハウスは、日本ではじめてアメリカへの正規留学を実現させた語学スクールで、留学サポートサービスを提供しています。

正規留学を主軸に8,000名以上のサポート実績があり、留学の目的、学校の成績や経歴など、JAOS認定のカウンセラーによるヒアリングのうえ、最適なサポートを提供します。

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