オーストラリア留学を検討している方や具体的な留学計画を立てている方のなかには、いつ渡航するのがいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
渡航時期を決める際には、学校の開始時期や現地の気候など、さまざまな観点から検討することが大切です。
本記事では、オーストラリア留学の最適な渡航時期を選ぶためのポイントや、留学準備に必要な期間について解説します。
また、時期別のメリット・デメリットや、各都市の年間の気候の特徴についても紹介します。
自分にとって、最適な渡航時期を決める際の参考にしてください!
オーストラリア留学の最適な時期の選び方
オーストラリア留学の最適な渡航時期は、学校のスケジュールや気候、予算などによって異なります。
月別の渡航者数の統計によると、もっとも多くの方が渡航するのは4月で、次いで9月、10月が多いという結果となっています。
3月や4月の渡航者が多い理由として、卒業や退職のタイミングと重なり、区切りが良い時期であることが挙げられます。
また、9月や10月が人気なのは、オーストラリアでは10月から暖かくなることも関係しています。
以下では、オーストラリア留学の最適な時期の選び方のポイントについて5つ解説します。
学期開始時期に合わせる
オーストラリアの大学や専門学校に留学する場合は、学期の開始時期に合わせて渡航する方が多いでしょう。
大学の場合、一般的には2月と7月が入学時期とされています。
専門学校も同様に2月と7月の入学が多いですが、学校によっては年に3〜4回の入学機会が設けられていることもあります。
語学学校の場合は、入学日が毎週設けられていることも多く、入学時期を柔軟に選ぶことが可能です。
もし、日本人留学生が少ない時期に渡航したい場合は、5月下旬から6月下旬に出発するといいでしょう。
この時期は、3月・4月に入学した日本人留学生が卒業することが多いため、日本人の割合が低くなる傾向にあります。
オーストラリアの気候から決める
渡航時期を決める際は、オーストラリアの気候も考慮することが大切です。
1年以上の長期留学の場合、どの季節に渡航するかはそれほど重要ではないかもしれません。
しかし、数か月の短期留学の場合、どの季節に渡航するかによって留学生活が大きく変わってきます。
また、オーストラリアは南半球に位置するため、以下のように日本とは季節が逆です。
オーストラリアの季節
- 春:9月〜11月
- 夏:12月〜2月
- 秋:3月〜5月
- 冬:6月〜8月
寒い冬の時期を避けたい場合、9月や10月に渡航するのがよく、暖かく穏やかな気候で過ごしたい方は春や秋に渡航することがおすすめです。
12〜2月の夏の時期は、マリンスポーツなどが楽しめるほか、真夏のクリスマスを体験できるのも魅力です。
このことから、この時期は航空券の値段も高くなる傾向があります。
航空券が安い時期を選ぶ
渡航時期を検討する際は、留学の予算に応じて航空券が安い時期を選ぶことも一つの方法でしょう。
日本の祝日や連休、とくに年末年始やゴールデンウィークは航空券の価格も高騰するため、できるだけ避けることがおすすめです。
オーストラリアでは、6月〜9月がオフシーズンとなり、航空券も比較的安くなります。
留学費用をすこしでも抑えたい方は、この時期に渡航するといいでしょう。
バイトが探しやすい時期で選ぶ
オーストラリア留学中にアルバイトする予定の方は、仕事が見つけやすい時期を選ぶのも一つのポイントです。
オーストラリアでは、10月以降の暖かい季節が観光シーズンであり、観光客も増えるため、求人数も増えます。
一方で、6〜8月の寒い時期は旅行客が少ないため、それに伴い求人数も少なくなります。
現地でのアルバイトを希望する場合は、求人数が多い時期を狙って計画を立てるといいでしょう。
\海外留学中にアルバイトはできる?/年内を選ぶ
社会人で年内に退職し、12月から2月に留学を考えている方は、可能であれば年内に出発することをおすすめします。
年内に出発することで、翌年の住民税の支払いが不要になるためです。
住民税は1月1日時点の住民票の有無にもとづき、前年度の所得に対して課税される税金です。
そのため、1月1日時点で日本国内に住民票があると、その年の住民税を1年間支払う必要があります。
会社員の場合、住民税は給与から差し引かれますが、退職後は自分で支払わなければなりません。
住民税の額は所得によって異なりますが、1年分となると大きな負担になることが多いです。
そのため、12月中に渡航することで翌年分の住民税を支払わずに済むため、スケジュール調整が可能であれば年内出発を検討してみましょう。
\海外留学中に年金の支払いは必要?/留学準備に必要な期間
オーストラリアへの渡航時期を決める際には、留学準備に必要な期間を把握しておくことが重要です。
学校選びや入学手続き、ビザ申請など、留学にはさまざまな準備が必要となるため、スケジュールに余裕をもって計画を立てましょう。
以下では、留学方法別に、どれくらいの準備期間が必要なのかを詳しく解説します。
語学留学の場合
語学留学する場合、準備期間は最低でも3か月は確保しておく必要があります。
私立の語学学校は基本的に毎月入学が可能で、スケジュールに合わせて柔軟に計画をたてやすいです。
ただし、4月や夏休み期間の6〜8月は多くの留学生が集まる時期のため、人気の学校やコースは定員が埋まりやすいため、早めに申し込むことをおすすめします。
また、大学附属の語学学校では、一般的に3か月ごとの入学となることが多いです。
語学学校の形態によっても入学時期が異なるため、事前にしっかり確認するようにしましょう。
大学・専門学校・TAFE留学の場合
大学や専門学校、TAFEへの留学を希望する場合は、最低半年の準備期間が必要となります。
上記3つの留学方法は、英語力や学校の成績など、入学に求められる条件が語学留学と比べて複雑なためです。
学校によっては予想以上に手続きに時間がかかったり、書類の不備などで手続きが滞ることもあります。
そのため、できれば1年程度の余裕をもって計画的に準備を進めることが重要です。
ビザ取得の期間も考慮する
留学準備期間を見積もる際は、ビザ取得にかかる時間も考慮に入れる必要があります。
大学や専門学校、TAFE留学の場合、学生ビザの申請が必須です。
一方、語学学校への短期留学であれば、観光ビザ(ETA)を利用できます。
ただし、語学学校に3か月以上通う場合は、学生ビザが必要となるため、注意しましょう。
学生ビザの申請は、取得までに予想以上に時間がかかることもあります。
また、自分が希望するコースの枠が、希望する時期に空いているとは限りません。
気になるコースを見つけた場合は、できるだけ早く問い合わせをおこない、入学可能な時期を確認することをおすすめします。
【時期別】オーストラリア留学のメリット・デメリット
オーストラリア留学の渡航時期には、時期ならではの特徴があります。
以下では、時期別にメリットとデメリットを紹介します。
1月〜3月
1月から3月は、オーストラリアの多くの学校で新年度が始まる時期です。
気候が温暖で日照時間も長い時期のため、屋外でのアクティビティを楽しむのに最適な季節といえるでしょう。
ただし、日本の冬からオーストラリアの夏へ季節が急激に変化するため、渡航の際は体調を崩さないよう注意が必要です。
4月〜6月
4月は、日本人が語学学校に多く入学する時期になります。
何か困ったときに頼れる仲間をつくりやすいため、初めて留学する方にとっては安心材料となるでしょう。
また、オーストラリアでは3月末〜4月中旬にかけて、イースター休暇があります。
イースターホリデーは毎年日程が異なりますが、土日を含む4連休で、基本的に学校も休みになります。
そのため、この期間はホストファミリーが見つかりにくい場合があるため、注意しましょう。
また、航空運賃も比較的高くなる傾向にあります。
7月〜9月
7月から9月は日本の大学の夏休みなど、長期休暇を利用して留学しやすい時期です。
この時期のオーストラリアは冬の時期のため、日本人留学生が少ない環境で勉強できる可能性が高いでしょう。
また、オフシーズンにあたるため、航空券が安く買えるというメリットもあります。
ただし、天気が不安定になりやすく、週末などの外出が難しく感じるかもしれません。
10月〜12月
10月から12月は、オーストラリアでは春から夏にあたり、徐々に暖かくなる時期です。
勉強だけでなく、豊かな自然やさまざまなイベントも満喫できます。
さらに、旅行にも最適な時期で、語学学校も海外からの留学生が増えて、とても賑やかになります。
また、年明けの大学や専門学校の入学に向けて、英語学習などの準備期間に充てるのもいいでしょう。
ただし、11月下旬頃の「スクーリーズ期間」には注意が必要です。
スクーリーズとは、オーストラリアにおける高校生の卒業旅行のことで、この時期はゴールドコーストのサーファーズパラダイスに多くの若者が集まり、治安が悪化します。
大変危険なため、この時期はサーファーズパラダイスには近付かないようにしてください。
【地域別】オーストラリアの1年の気候
オーストラリア留学のベストシーズンは、留学先によって異なります。
広大な国土をもつオーストラリアでは、地域によって気候に大きな違いがあるためです。
北部や東部(ケアンズ・ゴールドコーストなど)は、1年を通じて雨季と乾季に分かれており、雨季は11月から4月、乾季は5月から10月までです。
一方、南部と西部(シドニー・メルボルンなど)は、日本と同様に四季がありますが、年間の気温差は日本ほど大きくありません。
以下では、オーストラリアの各都市の気候の特徴について、詳しく解説します。
ケアンズ
ケアンズは、世界最大のサンゴ礁群である、グレートバリアリーフで有名な都市です。
美しいビーチや世界遺産に指定された熱帯雨林など、豊かな大自然を満喫できます。
ケアンズは熱帯雨林気候で、日本の沖縄のように年間を通じて暖かい気候に恵まれています。
ただし、1月から3月は雨季にあたり、台風やスコールなどが発生しやすいため、ケアンズへの留学を検討している方は、この時期以外の渡航がおすすめです。
ゴールドコースト・ブリスベン
ゴールドコーストは、サーファーズパラダイスをはじめとする有名なビーチが数多くある、オーストラリア最大の観光都市です。
その隣に位置するブリスベンは、シドニーやメルボルンに次ぐ第三の都市です。
ゴールドコーストとブリスベンは年間をとおして温暖な気候で、体調管理がしやすいです。
さらに、雨の日が少なく日照時間も長いため、快適に過ごせるでしょう。
一方で、日差しが強いため、サングラスや帽子、日焼け止めクリームなど、紫外線対策は欠かせません。
シドニー
シドニーはオーストラリア最大の都市で、経済や文化の中心地です。
日本と同様に四季があり、冬には高山地域でスキーやスノボが楽しめます。
年間をとおして東京よりもすこし温暖で、寒暖差が少ないのが特徴です。
真冬でも最低気温は10度前後と比較的過ごしやすいですが、朝晩の気温差が大きく、夏でも早朝や夜は肌寒く感じることがあります。
そのため、外出時は気温に応じて体温調整できる防寒具を持ち歩くといいでしょう。
メルボルン
メルボルンは、オーストラリア第二の都市で、シドニーに次いで移民が多く集まるグローバルな都市です。
四季がはっきりしており、冬の最低気温は約5度前後と意外に寒くなります。
しかし、日本の夏のような猛暑が続いたり、雪が降るほどの寒さになることは稀で、比較的過ごしやすいでしょう。
一方、メルボルンは1日のなかの天気の変化が激しく、「1日のなかに四季がある」ともいわれています。
晴れていても急に雨が降ったり、夜には気温が急激に下がることがあるため、注意が必要です。
メルボルンに留学する場合は、夏の時期(12月〜2月)に渡航し、約半年間滞在するのがベストでしょう。
アデレード
アデレードはメルボルンと同様に、オーストラリア南部に位置する美しい街です。
四方を公園に囲まれ、街中は碁盤の目のように整備されています。
アデレードの気候は年間を通じて温暖で、快適に過ごしやすい点が特徴です。
冬の寒さも、最低気温が約10度前後で、寒さが苦手な方でも過ごしやすいでしょう。
また、乾燥した地域のため、湿度が低く、夏もカラッとした暑さです。
夏でも乾燥対策は必須のため、外出する際はマイボトルなどを持ち歩き、こまめに水分補給を心がけるといいでしょう。
パース
パースは西オーストラリア州の州都で、世界でもっとも美しい街の一つと評価されている街です。
四季がはっきりしており、春はワイルドフラワーが咲き、秋は紅葉が楽しめるなど、季節ごとの自然の移り変わりが魅力的です。
パースの夏は暑く乾燥しており、冬は穏やかな寒さが特徴です。
夏に雨が降ることはほとんどありませんが、冬は激しい雨や雷をともなう嵐が起こることもあります。
そのため、パースへの留学は日本の秋頃(9月〜10月)から半年間や1年間の滞在がおすすめです。
ホバート
ホバートはタスマニア州の州都で、オーストラリアではシドニーに次いで2番目に古い都市です。
海や山に囲まれた小さな田舎町ですが、美しい歴史的建造物が多く立ち並んでいます。
ホバートは、夏は涼しく冬は寒い街です。
夏は30度を超える日はほとんどなく、冬の最低気温は1度から2度と、オーストラリアの都市のなかでもっとも気温が低くなります。
一方で、年間をとおして雨が少なく、快適に過ごせることが特徴です。
夏は日照時間が長く、夜の8時から9時まで明るいため、時間を有効活用しやすいでしょう。
まとめ
本記事では、オーストラリア留学における最適な時期の選び方や注意点、各都市の気候の特徴について解説しました。
渡航時期を決める際は、学校への入学時期だけでなく、現地の気候や航空券の価格など、さまざまな観点から検討することが大切です。
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