2024/02/15

海外留学できる大学はどこ?大学での留学方法や適した大学を解説

海外 留学

この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

語学をマスターしたい中学生や高校生のなかには、大学生になったら留学してみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

海外留学は大変そうに感じてしまいますが、いくつかのステップを踏むだけで難しくはありません。

本記事では、大学生になってからの留学の方法や海外に留学しやすい大学などを詳しく解説していきます。

大学生のあいだに留学してみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

大学で海外留学するための3つの方法

大学生になってから海外へ留学するには、3種類の方法があります。

ここでは留学の特徴やメリット・デメリットを紹介していきます。

どの留学方法が自分に合っていそうなのかぜひ考えてみてください。

1.交換留学

交換留学とは、籍を置いている日本の大学が協定を結んでいる海外の大学へ留学するプログラムのことです。

このとき協定校からも日本の大学へ留学生を受け入れるため、交換留学と呼ばれています。

交換留学の期間は半年から1年の間が一般的で、プログラムによっては現地の大学で取得した単位がそのまま所属している大学の単位として加算されます。

そのため、日本の大学で卒業に遅れないことが大きな魅力です。

また、交換留学の協定内容によって、留学時の授業料は日本の大学への支払いだけでよいため、費用を抑えられる点も経済的なメリットと言えるでしょう。

一方で、大学によって協定校や地域・派遣人数が異なるため、いきたい国や大学が決まっている場合は、条件を満たしている大学の受験を考えなければいけません。

協定校の形式は、大学同士が協定を結ぶ大学間協定大学と、一部の学部・学科が協定を結ぶ部局間協定大学の2種類があります。

2種類について

  • 大学間協定大学は、大学に在籍する学生であれば留学可能
  • 部局間協定大学は協定を締結する学部・学科の学生のみが留学できるので、違いに注意しながら準備する必要有り

2.私費留学

私費留学とは、自分でお金を払って留学する方法のことです。

国や大学の形態によって条件はさまざまですが、1年間の長期留学であれば500万円ほどの費用がかかることを見積もっておきましょう。

一方で、夏休みなどの長期休みを活用した1週間から数か月の短期留学もあり、留学期間の短さから費用を抑えられます。

留学先で学びたい分野や負担できる予算などの希望をしっかり整理した上で、留学先の情報を調べておく必要があります。

3.ダブルディグリー

複数学位制度について

  • ダブルディグリーとは、日本の大学と留学先の大学の両方の学位を取得できる制度です。
  • 在籍している大学の協定校へ1〜2年間留学し、学位としての要件を満たすことで卒業時に2つの学位を得ることができます。

一般的には日本の普通大学と同様に4年間で卒業でき、授業料はどちらか1校に払えばよいケースが多いです。

一方で、海外の大学で学位を認められるためには、留学する時点で高度な語学力が求められたり、学位取得に必要な単位数が多かったりとハードルが高くなります。

留学期間中もしっかりと努力を継続し、学位取得のための成績を取り切るという覚悟を持って臨みましょう。

留学可能な大学

ここまで大学で海外留学するための3つの手段を紹介しましたが、実際に在学期間に留学を実行するためには、留学がしやすい環境が整っている大学に入学する必要があります。

次に、留学がしやすい環境の大学の特徴を2つ紹介します。

留学が必修の大学

大学や学部によっては、学生に数週間〜1年ほどの海外留学を義務付けている場合があります。

注意

  • 外国語系や国際系の学部がある大学に多くみられますが、すべての大学に共通しているわけではないので注意が必要です。

留学を義務付けている大学では、給付型の奨学金制度や補助金制度が用意されているケースが多く、留学へのハードルはぐっと下がると考えられます。

ただし、先ほど述べたように義務付けられた留学期間は短期であることが多く、その期間内では思ったように語学の上達がみられない場合があるというデメリットもあります。

自分の留学の目的をしっかり考え、短期間であっても目的が達成できそうかを考えた上で大学を選びましょう。

留学制度が充実した大学

留学を必修にしている大学以外にも、制度が充実している大学を選ぶという選択肢も可能です。

独自の奨学金制度が設定されている大学で給付型奨学金制度を利用できれば、留学の費用を抑えられます。

また、外国語の学習に力を入れる外国語大学であれば多くの協定校があり、制度が整えられている場合が多いです。

留学が必修の大学5選

上述の留学を必修としている大学のなかでも、留学支援が豊富な日本の大学を5つ紹介します。

大学や学部ごとにサポートの違いがありますので、大学ごとの特色を知っておきましょう。

1.早稲田大学(国際教養学部)

早稲田大学の国際教養学部は共通言語が英語なので、ほとんどすべての講義が英語で実施されています。

また、Study Plan1(日本語が母語の学生)は2年次後期から1年間の海外留学が必修となっており、その間の学費は早稲田大学もしくは留学先の大学のどちらか片方のみの負担となっています。

大学が協定を締結しているプログラムと、上記の学部が協定を締結しているプログラムは別々となっています。

国際教養学部が協定を締結するものは、国際教養学部生のみが参加可能であるため倍率の低さから留学先の希望が通りやすいです。

また、留学先は英語圏だけでなく世界中のさまざまな地域や国から選べるので、興味を持った国への留学がしやすいことも大きなメリットの一つです。

2.九州大学(共創学部)

九州大学の共創学部では、国際コミュニケーション力を培う経験として一定期間の留学が義務付けられています。

留学支援としては共創学部生を対象とした「海外留学等に係る経済支援」制度が設置されており、渡航費用やビザ取得費などの留学準備金として一律15万円、毎月1〜5万円の奨学金を受けることが可能です。

また、九州大学の協定大学は34カ国の141大学、共創学部の部局間協定は11カ国の23大学と、世界中のさまざまな地域への選択肢が用意されていることも魅力の1つといえます。

3.同志社大学(グローバル・コミュニケーション学部)

同志社大学グローバル・コミュニケーション学部の英語コースと中国語コースの学生は、2年次にそれぞれの語学圏の大学へ1年間留学することが義務付けられています。

目的は同志社大学で身につけた語学力をベースとして、現地でさらに高度な外国語能力を習得し、異文化に対する理解を深めることが目的です。

留学先での授業料は同志社大学に支払った授業料との差額を支払えばよいため、経済的負担は比較的軽めだといえるでしょう。

しかし、渡航費や滞在費に加えて、現地での交通費や教材費などが必要となるため、必要になる予算はしっかり見積もっておく必要があります。

4.近畿大学(国際学部)

近畿大学の国際学部では、グローバル専攻と東アジア専攻の学生すべてが1年次後期から1年間の留学プログラムに参加します。

留学プログラム直前の半年間では授業の一環として語学の習得を進められ、留学のために十分な準備をすることができます。

また、留学先で取得した単位は近畿大学での卒業単位として認められるため、4年間の卒業が可能です。

留学中は近畿大学での学費が免除されるほか、学生やその保護者は24時間対応のサポートデスクを利用できるため、渡航先でトラブルが起きた際も安心といえるでしょう。

5.明治学院大学(法学部)

明治学院大学法学部のグローバル法学科では、全学生が英語圏に留学して実践的な英語や法律、文化を学びます。

この学科の英語教育はとても特徴的であり、2年次の秋学期に約4か月間、アメリカ・オーストラリア・カナダ・アイルランド・イギリスのいずれかの協定校への留学を経験する必要があります。

この留学に備えて入学後の早い段階から準備講座が始まるほか、返還の必要がない給付型奨学金として25万円支給されるなど、留学サポートが豊富です。

現地の法律を英語で学んだり、人々との交流で異文化を体験したりすることができるので、法学と語学に興味がある方にうってつけの学部といえるでしょう。

留学制度が充実した大学2選

留学が必須とはされていないものの、留学を希望する生徒への支援が手厚い大学も1つの選択肢です。

次に、留学制度が充実している語学系の大学を2つ紹介します。

1.東京外国語大学

東京外国語大学は、特定地域の言語文化や国際社会について深く学びたい生徒たちが集まる、グローバルな講義を開講している大学です。

大学での授業では27の専攻言語を扱っているほか、世界65か国・地域の178大学と協定を結んでおり、留学先の選択肢がとにかく豊富です。

また、語学系大学であるという特色から、生徒ごとのさまざまな希望に合わせた留学が可能となっています。

具体的には、「留学中の授業料が東京外国語大学での授業料のみ」かつ「4年間での卒業が可能」となる交換留学や、休学中の学費を免除としてもらえる私費留学など、それぞれの状況に応じた制度を活用することができます。

2.関西外国語大学

関西外国語大学には、フルスカラシップ制度という全額奨学金制度が設けられており、留学先での学期中の授業料や住居費や食費が支給もしくは免除されます。

関西外国語大学への学費を納入しておくことで、大幅に費用を抑えて留学できることが大きな魅力です。

また、55か国・地域の395大学と協定を結んでおり、大学の選択肢では東京外国語大学よりも多いです。

大学で海外留学するメリット・デメリット

ここまで海外大学に留学をするための具体的な方法や、留学を支援する制度が豊富な大学を紹介してきましたが、大学での留学は学生にとって有意義なのでしょうか。

ここでは、過去に留学をした経験談をもとに、留学のメリット・デメリットをそれぞれお伝えします。

留学のメリット

留学には、一般的に多くのメリットがあるとされています。

海外に身を置くことで語学力が伸びたり、その国の文化や習慣を理解することで、視野が広がることはメリットです。

またグローバル化が進む現代では、就職活動においても留学を強みとしてアピールできるため、留学後も役に立つ経験となるでしょう。

留学のデメリット

留学のメリットが多く語られる一方で、なんらかのデメリットもあります。

たとえば、具体的な目的がないまま留学にいった場合、何も成果をあげられずに滞在が終わってしまうケースも少なくありません。

また、円安傾向の昨今では大きな留学費用が必要となり、留学方法や滞在先の大学・学部によっては卒業が遅れてしまうこともあります。

卒業が遅れてしまった場合は、就職活動に悪影響を及ぼす可能性もあります。

まとめ

本記事を参考に、大学生の間に留学を実現させる手段やおすすめの大学について、知っていただけたと思います。

留学とは、海外での文化や考え方に触れることで知見を広め、将来的に自身の糧となってくれる貴重な経験です。

留学をさらに有意義なものとするためには、現地でかならず必要とされる語学を早めに対策しておくことをおすすめします。

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