海外留学で絶対に欠かせないものといえば、スーツケースです。
この記事ではスーツケースの選び方や、選ぶ際の注意点、スーツケースと合わせて準備したい便利グッズなどについて詳しく解説します。
あなたの海外留学に最適なスーツケースを選ぶための参考にしてください。
スーツケースの種類
スーツケースは素材やサイズもさまざまなので、どれを選べばいいのか迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。
スーツケースには大きくわけて、ソフトタイプとハードタイプの2種類があります。
また、留学期間によっても選ぶスーツケースは変わってきます。
それぞれの特徴やメリット・デメリットについて見ていきましょう。
ソフトタイプ
ソフトタイプのスーツケースは、ナイロンやポリエステルなど、柔らかい素材でできています。
そのため軽量で持ち運びしやすいのが特徴です。
外側にポケットがついていて、すぐに使いたいものが取り出しやすく、機能性に優れているといえるでしょう。
ソフトタイプのメリット
- 軽量で持ち運びしやすい
- ポケットが多く収納しやすい
- ハードタイプに比べ安価なものが多い
ソフトタイプのデメリット
- 外からの衝撃に弱い
- 防水性が弱い
ハードタイプ
ハードタイプのスーツケースは、ポリカーボネート、アルミニウム、ABS樹脂のような、固くて丈夫な素材で作られています。
外からの衝撃に強いため、中のものが壊れる心配は少ないでしょう。
しっかりとした鍵がついている商品が多く、セキュリティ面でも安心です。
ハードタイプのメリット
- 外からの衝撃に強い
- セキュリティ性が高い
- 雨でも濡れる心配がない
ハードタイプのデメリット
- ソフトタイプと比べると重い
- 荷物を取り出す際に場所を取る
海外留学用のスーツケースを選ぶポイント
ソフトタイプとハードタイプ、どちらのスーツケースも、サイズや防犯性など、商品によってさまざまです。
海外留学用のスーツケースを選ぶ際にチェックするべき6つのポイントについて解説します。
サイズ
スーツケースのサイズは、留学期間によって異なります。
短期留学に比べ、長期留学の方が、大きいサイズのスーツケースが必要になるでしょう。
また、スーツケースを機内に持ち込むのか、航空会社のカウンターで預けるのかも大切なポイントです。
各航空会社では、機内持ち込みの荷物や、無料受託手荷物のサイズに関して規定を設けています。
利用する航空会社のHPを事前にかならずチェックしましょう。
スーツケースのサイズは、総外寸(縦、横、高さの3辺の合計)の数値をチェックしてください。
キャパシティ
スーツケースのキャパシティは、1泊あたり10Lが目安です。
1週間程度の短期留学であれば、70L程度のスーツケースで十分でしょう。
1ヶ月以上の留学の場合は、85L程度のスーツケースを選ぶのがおすすめです。
長期留学の場合でも、1週間分の衣服があれば、現地で洗濯して着回せます。
スーツケースが大きすぎると、荷物の重さ制限をオーバーしてしまうかもしれません。
超過料金を発生させないためにも、85L程度までのスーツケースを選ぶのがおすすめです。
重量
スーツケース本体の重量はできるだけ軽いものが良いでしょう。
とくに現地に到着してから、下宿先までの移動は、自分一人で重いスーツケースを持ち運ばないといけないため、大変です。
建物によってはエレベーターが無く、スーツケースを持ち上げながら階段を上り下りしないといけないかもしれません。
スーツケース本体の重量は5kg以下を目安に選ぶのがおすすめです。
耐久性
耐久性に関しては、ソフトタイプよりハードタイプのスーツケースの方が優れています。
海外の空港では、荷物を雑に扱われることも珍しくありません。
ハードタイプのスーツケースは衝撃に強いので、多少乱暴に運ばれたとしても、中のものが壊れる心配が少ないといえます。
防犯性
海外留学用のスーツケースは、防犯性の高さも非常に重要です。
できるだけ鍵付きのスーツケースを選ぶようにしましょう。
TSAロック機能付きのスーツケースはとくにおすすめです。
TSAロックとは、アメリカ運輸保安局(Transportation Security Administration)に認定されたロックのことを指します。
アメリカでは9.11のテロ以降、安全確認のため、ランダムにスーツケースを選び、中身をチェックするようになりました。
TSAロック機能付きのスーツケースなら、アメリカでも鍵をかけたまま荷物を預けられるので安心です。
アメリカ留学を予定しているなら、TSAロック機能は必須といえるでしょう。
キャスターの数や素材
キャスターの数や素材もチェックすべきポイントです。
スーツケースのキャスターは2輪のものと4輪のものがあります。
キャスターの車輪タイプ
- 2輪はスーツケースを斜めにして動かすタイプ
- 4輪はスーツケースを立てたまま、転がして移動可能
どちらかというと4輪の方が扱いやすく、移動がスムーズでしょう。
キャスターの素材によって、スーツケースを転がしたときの音の大きさが変わります。
プラスチック製のキャスターは比較的音が大きいのが特徴です。
ゴム製のキャスターは音が静かだといわれています。
音が気になる方はゴム製を選ぶと良いでしょう。
留学期間別の選び方
海外留学の期間によっても、スーツケースの選び方は変わってきます。
留学期間別におすすめのスーツケースを見ていきましょう。
1ヵ月未満
1週間〜2週間など、1ヶ月未満の短期留学には70L程度のスーツケースがおすすめです。
荷物が少ない方であれば、50L〜60L程度でも足りるかもしれません。
1ヶ月未満の留学の場合、短期間で移動や荷造りを繰り返すことになります。
軽くて、収納しやすいソフトタイプのスーツケースも使い勝手が良いでしょう。
1~3か月
1ヶ月〜3ヶ月の留学には85L程度のスーツケースが適しています。
多くの航空会社に無料受託手荷物として預けられるスーツケースは、総外寸158cm以下、重さ23kg以下です。
85L程度までのスーツケースであれば、規定内に収まるでしょう。
半年未満
3ヶ月〜半年未満の長期留学の場合も85L程度のスーツケースがおすすめです。
長期留学でも、衣服は1週間分を洗濯して着回す、圧縮袋を活用すれば、85L程度で問題ありません。
ただし、長期間使用するので、耐久性に優れたハードタイプの方が安心でしょう。
海外留学におすすめのスーツケースブランド
海外留学におすすめのスーツケースブランドを9社集めました。
コストパフォーマンスが良いブランドから高品質なブランドまで幅広く紹介します。
おすすめキャリーケースブランド9選
- ACE(エース)
- GRIFFINLAND(グリフィンランド)
- SUNCO(サンコー)
- SAMSONITE(サムソナイト)
- American Tourister(アメリカン ツーリスター)
- DELSEY(デルセー)
- RIMOWA(リモワ)
- RICARDO(リカルド)
- innovator(イノベーター)
上記のリストから、自分の希望に合ったお気に入りのスーツケースを見つけてください。
海外留学用・スーツケースを選ぶ際の注意点
海外留学用のスーツケースを選ぶ際に、押さえておきたい注意点を3つ紹介します。
一つずつチェックしていきましょう。
航空会社によって荷物の大きさに関する規定が異なる
無料で預けられる荷物の大きさに関する規定は、航空会社によって異なります。
スーツケースを購入する前にかならず確認するようにしてください。
航空会社 | 機内持ち込み荷物 | 空港カウンターで預ける荷物 |
JAL | 個数:身の回り品1個、手荷物1個 重量:10kgまで サイズ: (座席数100席以上) 3辺の合計が115cm以内 それぞれの長さが、55cm×40cm×25cm以内 (座席数100席未満) 3辺の合計が100cm以内 それぞれの長さが、45cm×35cm×20cm以内 | 個数:制限なし 重量:20kgまで サイズ:3辺それぞれの長さが50cm×60cm×120cm以内 |
ANA | 個数:身の回り品1個、手荷物1個 重量:10kgまで サイズ: (座席数100席以上) 3辺の合計が115cm以内 それぞれの長さが、55cm×40cm×25cm以内 (座席数100席未満) 3辺の合計が100cm以内 それぞれの長さが、45cm×35cm×20cm以内 | 個数:制限なし 重量:20kgまで サイズ:3辺の合計が203cm以内 |
アメリカン航空 | 個数:身の回り品1個、手荷物1個 サイズ: (身の回り品) 45cmx35cmx20cm以内 (手荷物) 56cm×36cm×23cm以内 | 個数:5個または10個まで(路線によって異なる) 重量:23kgまで サイズ:3辺の合計が158cm以内 |
エア・カナダ (カナダ) | 個数:身の回り品1個、手荷物1個 サイズ: (身の回り品) 43m×33cm×16cm以内 (手荷物) 55cm×40cm×23cm以内 | 個数:1個まで 重量:23kgまで サイズ:3辺の合計が158cm以内 ※目的地及びチケットの購入金額に応じて許容量が変わる |
ブリティッシュ・エアウェイズ (イギリス) | 個数:身の回り品1個、手荷物1個 サイズ: (身の回り品) 40cm×30cm×15cm以内 (手荷物) 56cm×45cm×25cm以内 | 個数:1個まで 重量:23kgまで サイズ:90cm×75cm×43cm以内 |
カンタス航空 (オーストラリア) | 個数:身の回り品1個、手荷物1個 サイズ: (身の回り品) サイズの記載なし (手荷物) 56cm×36cm×23cm以内 ※国際線(インド発を除く)の場合 | 個数:制限なし 重量:30kgまで サイズ:3辺の合計が158cm以内 ※国際線(北米・南米路線を除く)の場合 |
※規定は変更になる場合があります。最新の情報は各航空会社のHPをご確認ください。
スーツケースは事前に郵送することもできる
スーツケースは事前に郵送することも可能です。
海外留学先に持っていきたい荷物が大きすぎると、自分1人で留学先まで持ち運べるか不安になる方もいるでしょう。
また、航空会社が定める荷物に関する規定を超えると、超過料金が発生します。
荷物が航空会社の規定のサイズに収まりそうにないという方は、海外郵送サービスを検討してもいいでしょう。
日本郵便やDHL、FedEXといった会社のHPをチェックしてみてください。
自分のスーツケースと判別できるようにしておこう
海外の空港では、自分のスーツケースを他人に間違えられてしまうようなトラブルも無いとは言い切れません。
色や形、サイズが似たようなスーツケースだと間違いが起こりやすくなります。
スーツケースに名札をつける、ステッカーを貼るなど、ひと目で自分のスーツケースと判別できるようにしておくと良いでしょう。
スーツケースとあわせて準備したい便利グッズ
スーツケースとあわせて準備しておきたいのが、防犯性や利便性を高めるためのグッズです。
揃えておきたいおすすめの便利グッズを3つ紹介します。
ワイヤーロック
窃盗防止の対策としておすすめしたいのがワイヤーロックです。
ワイヤーロックタイプの鍵は、複数の手荷物をまとめて施錠するのに役立ちます。
ワイヤーが長いタイプのものであれば、ベンチや柱にスーツケースを固定することも可能です。
置き引きが多い海外の空港での防犯対策として効果的でしょう。
スーツケースベルト
スーツケースベルトもあると便利なグッズの一つです。
スーツケース自体に鍵がついているとはいえ、海外の空港では荷物が雑に扱われることは珍しくありません。
万が一鍵が壊れてしまっても、スーツケースベルトがあれば、中身が外に出てしまうことを防げます。
また、スーツケースベルトは自分のスーツケースを判別するための目印にもなるでしょう。
圧縮バッグ
圧縮バッグがあると、スーツケースのスペースを有効活用できて便利です。
セーターやダウンジャケットといった冬服も持っていきたい方には必須アイテムといえるでしょう。
100円ショップにも売っているので、手軽に購入可能です。
海外留学のパッキングに関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
以下の記事も参考にしてみてください!
海外留学に必要な持ち物
海外留学で絶対に必要な持ち物について、まとめて紹介します。
機内に持ち込む荷物
- パスポート
- 航空券
- ビザ
- 入国審査に必要な書類
- 海外留学保険証書
- 現金、またはクレジットカード
- 滞在先の住所・連絡先
- 筆記用具
- スマートフォン・タブレット・ノートパソコン
空港カウンターで預ける荷物(スーツケース)
- 洋服
- 下着
- 靴
- タオル
- 常備薬
- アメニティグッズ
- コンセント変換プラグ(留学先の国によっては不要)
女性の場合は、上記の荷物にプラスして化粧品や生理用品を持っていく必要があります。
かならず荷物の大きさを把握した上で、スーツケースを購入するようにしましょう。
まとめ
本記事では、スーツケースの選び方や、選ぶ際の注意点、スーツケースと合わせて準備したい便利グッズなどについて紹介しました。
スーツケースにはソフトタイプとハードタイプがあります。
サイズや耐久性、防犯性などもスーツケースによってさまざまです。
留学期間によっても、選ぶべきスーツケースは異なります。
航空会社の荷物のサイズに関する規定を確認の上、ご自身にぴったりのスーツケースを見つけましょう。