スキルアップのために、英語を学びたいと考えている方は多いと思います。海外留学なら、楽しみながら生きた英語を身につけることができます。
イギリスのロンドンは、英語圏の留学先として人気のある都市です。ロンドンには、さまざまな大学が存在します。実際に留学に行くとしたら、どの大学に行けばいいのか、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、イギリスの大学の特徴や、ロンドンにある大学の概要について紹介します。ロンドンへの留学を検討している方は、ぜひ読んでみてください。
イギリスにある大学の特徴
イギリスの大学には、他国の大学と比べてどんな特徴があるのか、見ていきましょう。
特徴1.ほとんどが国公立
イギリスにある大学のほとんどは国公立です。そのため、イギリスは他の国に比べて大学の数が少なく、約100校ほどしかありません。
また、ほとんどが国公立であることから、大学間での教育の質や、学費の幅が比較的小さいです。
特徴2.授業のレベルが高い
前述の通り、イギリスの大学のほとんどが国公立なので、各大学は国の管理下にあります。イギリスでは、大学は品質保証機関によって、教育の質を定期的に検査されています。
このことが功を奏してか、世界のトップ50の大学のうち、20%近くをイギリスの大学が占めています。いかにイギリスの教育・授業のレベルが高いかがわかります。
特徴3.3年で修了する
イギリスでは、学士号の取得が3年で修了します。
日本やアメリカの大学では4年かかるので、比較すると短期間で学位を取得できるということになります。これは、一般教養課程がないためです。
専門的に、深く学問を極めることを重視しているのが、イギリスの大学の特徴といえます。
ロンドンにある大学1.ロンドン大学
イギリスのロンドン市中心部に位置するカレッジ制の大学です。
特徴1.約200年の歴史がある名門校
ロンドン大学は、1836年に設立された、約200年もの歴史のある名門校です。イギリスでは国内で3番目に古い大学です。
元々は、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)とキングス・カレッジ・ロンドン(KCL)の、2つの大学において学位を授与する機関でした。
現在でも、イギリス内外で評価・ランキングが高い人気の名門校です。
特徴2.18のカレッジで構成された連合大学である
ロンドン大学とは、実はひとつの大学を指すのではなく、複数のカレッジや研究機関の連合体です。
前述の通り、初めは2つの大学の学位授与機関だったのが、次第に所属するカレッジが増え、今では18のカレッジが所属しています。
特徴3.「人々のための大学」
ロンドン大学が設立された際の理念は、「人々のための大学(ピープルズ・ユニバーシティ)」でした。人種、性別、宗教、政治理念、居住地に関係なく、誰でも学びの門戸が開かれているということです。
イギリスで初めて女性に学位を授与したのも、世界で初めて通信教育に乗り出したのもロンドン大学です。「人々のための大学」という理念が守られていることがよくわかります。
ロンドンにある大学2.インペリアル・カレッジ・ロンドン
インペリアル・カレッジ・ロンドンは、ロンドンに本部を置く理工系大学です。
特徴1.世界最高位の理系大学
インペリアル・カレッジ・ロンドンは理系専門の研究型の大学です。科学、工学、医学の分野の研究に力を入れており、国際的に評価されています。
大学ランキングでも常に上位に入っており、世界トップ10の大学として定評のある、世界最高位の理系大学です。
特徴2.多様性のある大学
インペリアル・カレッジ・ロンドンの特徴のひとつは、学生の国際色が豊かなことです。
イギリス全体では、白人ではない学生の大学での比率は平均16%です。インペリアル・カレッジ・ロンドンの白人以外の学生の比率は38%と、全国平均の2倍以上です。
大学全体の留学生の比率はなんと50%以上にもなります。
特徴3.理系分野でのノーベル賞受賞者多数
インペリアル・カレッジ・ロンドンはこれまでに14名のノーベル賞受賞者を輩出しており、理系分野で世界的に貢献しています。
著名な人物としては、抗生物質・ペニシリンを発見した細菌学者のアレクサンダー・フレミング博士や、ビタミンを発見した生化学者のフレデリック・ホプキンス博士がいます。
ロンドンにある大学3.スクール・オブ・エコノミクス
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスは、ロンドン中心部に位置する社会科学に特化した大学です。
特徴1.ノーベル経済学賞受賞者多数
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスは経済学に最も力を入れており、これまでに13人のノーベル経済学賞受賞者を輩出しています。
経済分野の研究レベルは世界的に高く評価されており、世界第1位との評価を受けるほどです。他に、社会科学、人文科学などの分野でも、世界トップ10に入ると評価されています。
特徴2.留学生が多い
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスもまた、イギリス国内において留学生の比率の高い大学です。学部生のうち、半数以上を留学生が占めています。
大学院生も含めるとなんと7割が留学生です。非常にグローバルな大学であるといえます。
特徴3.環境・立地がよい
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスはロンドンの中心、シティーオブロンドンに位置しています。
これはイギリスの政治・経済・メディア・文化といった分野の中心地です。大英博物館やロイヤル・オペラ・ハウス、王立裁判所といった主要機関が徒歩圏内に存在します。
また大学には、社会科学専門としてはイギリス国内最大級の図書館があります。
ロンドンにある大学4.キングス・カレッジ・ロンドン
キングス・カレッジ・ロンドンは、ロンドン市内の中心部に位置する総合大学です。
特徴1.看護学や歯学で有名
キングス・カレッジ・ロンドンは、フローレンス・ナイチンゲールが世界で初めて看護学校を設立した大学です。そのため、看護学や歯学の分野において有名で、世界でも高い評価を得ています。
ヨーロッパ最大の歯科学校や、世界で最古の看護専門学校が、この大学に設置されています。
特徴2.ロンドン大学のカレッジの中では最大規模
キングス・カレッジ・ロンドンは、ロンドン大学を構成するカレッジのうちのひとつで、その中でも最大規模を誇ります。
ロンドン内に5つのキャンパスがあり、約3万人の学生が在籍しています。
特徴3.戦争学部が設置されている
キングス・カレッジ・ロンドンは、世界で唯一「戦争学部(Department of War Studies, DWS) 」を設置しています。
戦争学とは、紛争と安全保障の研究をする学問です。戦争を批判的に分析し、歴史的に研究することに重きを置いています。
ロンドンにある大学5.クイーン・メアリー
クイーン・メアリーは、ロンドンの東に位置する大学です。
特徴1.外国人留学生が多い
クイーン・メアリーの特徴のひとつは、外国人留学生が多いことです。年度にもよりますが、学生の約半数が、世界各国からの留学生であることもあります。
インターナショナルな環境の中で、グローバルな視点を養うのにうってつけの大学といえます。
特徴2.学生の満足度が高い
クイーン・メアリーは、学生の満足度が高い大学として有名です。過去には、イギリス国内において、ロンドン内の大学で、学生満足度第1位を獲得しています。
キャンパスがロンドンの中心部に位置しており、地下鉄の駅やヨーロッパ最大級のショッピングモールが近くにあります。非常に利便性の高い立地であるといえます。
特徴3.映画学に力を入れている
クイーン・メアリーでは、「映画学部(フィルム・スダディーズ)」が人気です。映画学とは、映画の政治的・文化的な意義を研究する学問です。
過去のランキングでも、クイーン・メアリー映画学部は第1位と高く評価されています。
キャンパスの近くには大きな映画館も多く存在し、演劇を専門に学ぶ学部もあります。
まとめ
今回はロンドンにある大学について、その特徴をご紹介しました。ロンドンには本当にさまざまな大学があり、それぞれ独自の特徴や長所があります。
注目すべきなのは、大学によって得意とする学問も多種多様だということです。希望の専攻に合った大学を選ぶことが、充実した留学につながります。
ロンドンに留学を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。