2023/09/07

海外大学院に必要なGPAは?目安や計算方法、日本の各大学の具体例も解説

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バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

海外大学院への進学を検討している方向けに、海外大学院進学に必要なGPAの目安や計算方法などを解説していきます!

GPAとはGrade Point Averageのことで、日本では評定平均値と訳されることが多いです。
つまり、高校や大学での成績を平均化した数値です。

日本の大学のGPA制度の例も紹介しているので、ぜひ大学院留学前の準備に役立ててください!

目次

海外大学院で必要とされる「GPA」とは?

“ Grade Point Average ”であるGPAは、それまでの学生の成績評価の指標です。

算出方法は各大学によって多少異なりますが、各教科の平均値とお考えください。

では、なぜ海外の大学が過去のGPAを重視するのでしょうか。

その最大の理由は、受験生が「日常的に」「学問領域において」「努力できるか」を知りたいからです。

海外大学院では、自分の研究分野に、真摯に、愚直に取り組み、新しいアイディアや発見を生み出せる人を求めています。

たとえ留学生であっても、学問領域において貢献することが求められます。

学問に対して真摯な取り組みが長期に渡ってできるかどうかを、一発勝負のペーパーテストの結果ではなく、GPAで判断しているのです。

また、ほぼすべての大学院でGPAの提出が必要になります。

GPAを計算する方法

では、GPAは一体どのように計算されるのでしょうか。

ここではアメリカと日本でのGPAの計算方法の一例を見ていきましょう。

アメリカの大学で用いられる計算方法

意外に思われるかもしれませんが、GPAの計算方法は、世界的に統一された基準はありません。

ここでは、アメリカの大学の場合での、一般的なGPAの計算方法を解説していきます。

あくまで一例ですので、詳細は出願先の大学に確認してください。

まず、各科目の成績から「Grade Point(GP)」を算出する方法を、実例を見ながら計算していきましょう。

大学で単位取得時に与えられる成績評価は、A〜Fであることが多いです。

Aが一番良い成績、Bがその次、Fになると(Fail)を意味し、その単位を取得できなかったとなります。

そして、Aを4、Bを3、Cを2、Dを1、Fを0に置き換えます。

たとえば、3つの科目で以下のような成績を取得したとします。

  • Anthropology(人類学、4単位)でA
  • Computre Science(コンピュータサイエンス、2単位)でB
  • Engineering(工学、3単位)でC 

計算式は、以下のようになります。

(各科目の単位数×GP)の合計÷総単位数=GPA

あてはめると、” (4×4)+(2×3)+(3×2) ÷ 9 ≒ 3.1 “となり、GPAはおよそ3.1ということになります。

日本の大学はGPAの計算方法が統一されていない

先述のように、アメリカの大学でもGPAの算出方法は大学ごとに若干違いがありますが、日本の大学でも計算方法が統一されていません。

大学によって基準が異なります。

そもそも、「優・良・可・不可」の4段階評価である大学もあれば、
「秀・優・良・可・不可」や「S・A・B・C・F」の5段階評価などさまざま混在しています。

日本の大学の成績が複雑なことは、大学のアドミッションオフィスもわかっていますので、英文成績証明書を直接送付させて、原則として大学側が算出します。

海外大学院合格に必要なGPAはどれくらい?

ここでは、海外大学院合格のためのGPAの目安について解説していきます。

ご存知のように、GPAだけでは合否は決まりませんので、あくまで目安としてお考えください。

最低ラインは2.5~3.0が目安

海外大学院へのGPA最低ラインというのは存在していません。

ですが、出願書類提出の際に、上位の大学院であればあるほど、GPAの最低ラインを設け足きりを行うことが多いです。

目安として、名門大学などでなければ、最終学歴のGPAが「2.5〜3」ほどです。

日本の大学の成績が平均程度あれば、大学院へ出願できるでしょう。

名門大学院は3.8以上の場合も

名門の大学院の場合、合格者の平均GPAはより高くなります。

たとえば、ハーバード大学の大学院の場合、合格者の平均GPAは3.8以上とされています。

4がオールAのスコアですから、ほとんどの単位をAで取得している学生が集まります。

大学院の場合は、大学よりは競争率は下がりますし、エッセイや職務経験などもアピールに使用することができますが、GPAでも十分アピールできるようにしておくことが必要でしょう。

日本の各大学のGPA制度・計算方法の例

ここでは、日本の大学のGPA制度について解説します。

具体的な大学を例に計算をしていきましょう。

慶應義塾大学の場合

慶應義塾大学では、2017年以降入学の学生を対象にGPA が記載されるようになりました。

慶応義塾大学のGPAの計算方法を、大学公式ホームページの情報を元に解説します。

慶応大学GPA計算

  • 大学HPでは、履修登録した科目毎の5段階評価を4.0から0.0までのGP(Grade point)(S:4.0、A:3.0、B:2.0、C:1.0、D:0.0)に置き換えて単位数を掛け、その総和を履修登録単位数の合計で割った平均点で、成績を数値で表す、とされています。

計算方法は、以下の式になります。

GPA =(履修した授業科目の単位数×当該授業科目のGP)の総和÷履修した授業科目の単位数の合計

先述した、アメリカの計算方法とほぼ一緒になります。

早稲田大学の場合

早稲田大学では、2010 年度以降に入学した学生を対象にGPA制度を導入しています。

早稲田大学のGPAの計算方法を大学公式ホームページをもとに解説します。

早稲田大学GPA計算

  • 科目の成績評価に対してGrade Pointと呼ばれる換算値(A+は4点、Aは3点、Bは2点、Cは1点、不合格は0点)が決められています。
  • それぞれの「科目の単位数」と「成績評価のGrade Point」の積の総和を「総登録単位数」で割って、スコア化したものがGPA (Grade Point Average)です。

計算式は、慶應義塾大学と同様になります。

GPA=(履修した授業科目の単位数×当該授業科目のGP)の総和÷履修した授業科目の単位数の合計

慶應義塾大学では、Sという評価がありましたが、早稲田ではA+という評価が最高評価になります。

東京大学の場合

東京大学ではGPA制度を導入していません。

しかし、公式ホームページにて計算表が掲載されています。

東京大学のGPAの計算においては、以下の置き換えをおこなった上で計算されます。

成績GPA
A + / 上優3.30
A / 優3.00
A –2.7
B +2.3
B / 良2.0
B –1.7
C +1.3
C / 可1.0
C –0.7
D +0.3
D –0.0
D / 不可0.0
F0.0

東京大学HPに、GPA計算表というものが公表されており、成績数値を入力することで自動計算してくれます。

筑波大学の場合

平成25年度以降、入学した学生を対象にGPA制度を導入しているようです。

また、平成28年度よりGPを改定しています。

筑波大学のGPAの計算方法を大学公式ホームページより解説します。

成績GPA
A +4.3
A4.0
B3.0
C2.0
D0.0

上記のように数値化し、アベレージを算出します。

まとめ

いかがでしたか?

海外大学へ出願する際は、GPAが重要な合否判定資料の一つとなります。

GPAの算出方法、海外大学院選びに不安がある方や、下記のような悩みお持ちの方は、ぜひバークレーハウスにご相談ください。

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