昨今は国際社会のグローバル化が進んでおり、日本国内でも海外の方と接する機会は決して少なくありません。
そのため、英語をはじめとする語学の需要が高まっており、学生のうちに海外留学に挑戦する方も増えています。
留学先の選択肢は多岐にわたりますが、そのなかでもとくにおすすめしたい国がカナダです。
本記事では、カナダへ大学留学するメリットについて解説します。
また、留学の準備の流れや現地の大学の情報もまとめて取り上げるため、カナダの大学留学を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
カナダ大学留学の魅力
海外の大学へ進学するのであれば、ほかにも複数の国や地域が候補に挙がりますが、カナダにはさまざまな魅力が存在します。
カナダ大学留学の魅力について、具体的に解説します。
1. 教育水準の高さ
カナダへ留学するメリットのひとつとして、教育水準の高さが挙げられます。
2023年にU.S.Newsが発表した教育に最適な国ランキングによると、カナダの教育水準はアメリカ、イギリス、そしてドイツに次ぐ第4位です。
カナダの大学は世界的にも評価が高く、カナダの大学で学位を取得することは、国際的なキャリアを積むにあたって有利に働くでしょう。
カナダの教育制度は各州や地域によって異なりますが、一般的には公立大学、私立大学、カレッジなどがあります。
大学ではさまざまな学問分野でプログラムを提供していますが、留学生にとっては難易度が高い可能性があります。
また、カナダの英語は癖や訛りがほとんどないことで知られています。
オーソドックスな英語が学びたい方にも、カナダ留学はおすすめといえるでしょう。
2. 多文化社会である
多文化社会で生活できる点も、カナダ留学のメリットです。
カナダには白人をはじめ、黒人やアジア人など、さまざまなバックボーンをもつ移民が集まっています。
英語のみならず、フランス語も公用語として使用されている点も、カナダの多様性を象徴しているといえるでしょう。
日本でも国際化は進んでいますが、これだけ多国籍な人物に出会える機会は多くありません。
そのため、留学生は異文化交流を通じて国際的な視野を広げ、自己成長や多様性への理解を深められます。
多種多様な文化を受け入れる国だからこそ、留学生の受け入れになれている点も魅力です。
\ 異文化を感じたい方におすすめの都市!/3. 環境の良さ
カナダは、環境のよい国としても知られています。
日本は世界的にも治安が良好な国のため、留学先の治安に不安を抱く日本人留学生は少なくありません。
実際に渡航先で事件や事故に巻き込まれる日本人留学生もいます。
しかし、カナダはほかの国と比べると、安全で治安が良く、フレンドリーな方々が多いです。
そのため、海外慣れしていない日本人留学生でも安心して生活ができます。
また、カナダは自然豊かな国であり、美しい景色や清潔な環境も魅力です。
ナイアガラの滝をはじめ、イエローナイフや世界一のスキーリゾートウィスラーなど、有名な観光スポットもたくさんあります。
勉強の合間に友達と遊びに行くことで、よい息抜きになるでしょう!
カナダ留学の基礎知識
カナダ留学を目指すにあたって、いくつか知っておきたい基礎知識があります。
事前にチェックして、カナダ留学に備えておきましょう。
必要な英語力
カナダの大学には、日本の大学入試共通テストのような一斉におこなわれる入試はありません。
重要視されるのは英語能力と高校の成績で、必要条件さえクリアしていれば大学へ進学できます。
英語力の証明は、主にTOEFL、またはIELTSのスコアでおこなうことが一般的です。
以下は、カナダの4年制大学進学に必要なTOEFL、およびIELTSのスコアになります。
TOEFL/IELTSのスコア
- TOEFL iBT:88~100
- IELTS:6.5~7.0程度
また、高校の成績はGPAと呼ばれる各成績の平均値から算出されます。
高校3年間の学業成績が数値に関係するため、カナダの大学への進学を考えている方は日頃からよい成績を残せるように意識しましょう。
英語レベルが不安な場合
英語レベルが入学要件に達していない場合、一度カレッジに進学してから大学に編入する方法があります。
カレッジとは、就職に役立つ専門知識やスキルを学ぶ教育機関で、日本の職業訓練校や専門学校のような存在です。
カレッジには、大学への編入を目指すコースも提供されています。
カレッジへの入学基準は大学よりも低いため、英語力に自信がない場合は、カレッジから大学編入を目指すとよいでしょう。
また、大学によっては附属の語学学校もあり、英語スキル以外にもレポートの書き方やプレゼンテーションの方法なども学べます。
さらに、図書館をはじめ、大学の設備もある程度自由に利用可能で、充実した学習環境が整っています。
州ごとの法律やルール
カナダでは、州や地域によって法律や規則が異なります。
そのため、渡航前に自分が暮らす州や地域のルールをしっかり把握しておくことが重要です。
とくに、日本人が注意したいのは、成人年齢と飲酒に関するルールです。
たとえば、オンタリオ州やブリティッシュコロンビア州では、成人年齡が19歳ですが、ケベック州やアルバータ州での成人年齡は18歳と定められています。
日本人は外国で若く見られる傾向があるため、かならずパスポートや学生証などの身分証明書を携帯するようにしましょう。
また、カナダは飲酒のルールが厳しく、ケベック州以外では公共の場での飲酒や、開封済みのお酒を携帯することも禁止されています。
日本と同じ感覚で飲酒をおこなうと、法律違反に引っかかる可能性が高まるため、注意が必要です。
留学費用と生活費の相場
カナダの留学費用は、ほかの英語圏の国よりも比較的リーズナブルです。
以下は、アメリカやイギリスとの留学費用の比較表になります。
国名 | 留学費用(1年間) |
アメリカ | 270~450万円 |
イギリス | 280~500万円 |
カナダ | 270~350万円 |
カナダ政府や日本政府が提供する奨学金制度や助成金制度などもあるため、経済的な負担を軽減することが可能です。
なお、奨学金には貸与型と給付型の2種類がありますが、給付型の場合は返済の必要はありません。
給付型の奨学金には厳しい利用条件が設けられているケースが多いですが、勉強のモチベーションにもなるため、奨学金の利用を検討している方は給付型の奨学金を目指してみることをおすすめします。
カナダ留学に必要な準備
カナダ留学にはさまざまな準備が必要です。
ビザの取得や学校の選定、生活環境の整備など、留学生活をスムーズに過ごすために必要な手続きや準備について検討していきましょう。
スムーズに留学の準備を進めるためにも、順番にチェックしていきましょう。
出願時期と手続き流れ
大学やプログラムによって異なりますが、一般的には出願期限が設定されています。
そのため、留学生は出願時期や手続きの流れをあらかじめ把握し、必要な書類や手続きを進める必要があります。
ただし、英語の勉強と並行しながら出願や手続きの準備を進めるのは困難です。
海外経験が少ない方や、勉強に集中したい場合は、留学エージェントの利用も検討することをおすすめします。
仕事を依頼する留学エージェントによっては、無料で留学のサポートを実施してくれる場合もあるため、ぜひ検討してみてください。
\ 留学に関するお悩みを相談してみよう!/必要書類一覧
カナダ留学をするにあたって、あらかじめ以下の書類を用意しておきましょう。
カナダ留学に必要な書類
- 学生ビザ
- 入学申請書
- 成績証明書
- 推薦状
入学申請書は、学校側から指定された書類を用意してください。
成績証明書は現在在籍している学校、または過去に在籍していた学校から取得できます。
必要な成績は過去2年間のもので、かならず英文で発行してもらいましょう。
そのほかにも、留学ビザや入学申請書、成績証明書、推薦状など、留学に必要な書類を準備する必要があります。
推薦状は出身校の先生に書いてもらう手紙のことで、合否を審査する際に評価の対象となります。
大学によっては、2通以上の推薦状が必要な場合もあるため、事前に用意すべき推薦状の枚数を確認しておきましょう。
必要書類を事前に用意し、手続きを円滑に進めましょう!
カナダの大学留学に必要なビザと取得手順
カナダの大学に6か月以上在籍する場合は、学生ビザの取得が必要です。
近年は、ビザの申請はオンラインでおこなうことが主流となっています。
事前に作成したアカウントでカナダの移民局ホームページへアクセスし、画面の指示に従って必要な書類をアップロードし、申請料金を支払います。
申請が受理されると、移民局からメールが届きます。
そのあと、カナダのビザ申請センターで指紋の採取をおこない、ビザ発給許可通知レターが発行されれば、ビザ申請は完了です。
渡航前に必要な準備
カナダへ留学するにあたって、ビザの申請やパスポートの更新、学校の入学手続きは重要です。
しかし、上記に加えて、留学先での生活に必要なものや服装も準備する必要があります。
以下は、日本で事前に用意しておくべき持ち物のリストです。
- 常備薬
- 文房具
- 生理用品
- スキンケア用品
常備薬や生理用品、スキンケア用品は現地でも購入できますが、日本人の体質に合わない場合があります。
また、ノートや鉛筆などの文房具も、海外製より日本製の方が使いやすいです。
ストレスを最小限に抑えるためにも、できるだけ使い慣れたものを日本から持参することをおすすめします。
紹介したアイテム以外にも、必要に応じて気候や季節に応じた服装、日用品などを用意しましょう!
おすすめのカナダ大学リスト
カナダには、世界的に評価の高い大学が多くあります。
とくに、日本人留学生の間で高い知名度を誇っている大学は、以下のとおりです。
- トロント大学
- UBC大学
- マギル大学
- モントリオール大学
それぞれの大学の基本情報を、さらに詳しくみていきましょう。
各大学の特徴と強み
トロント大学はカナダ最大規模の大学で、8万人以上の学生が在籍しています。
北米トップクラスの教育機関として名実ともに知られ、多岐にわたるプログラムの豊富さが魅力といえます。
また、東アジアとの交流が盛んで、日本の大学ともつながりがあります。
UBC大学こと、ブリティッシュ・コロンビア大学は、カナダの大都市バンクーバーにある大学です。
トロント大学に匹敵する北米有数の名門校で、入学基準が高いことで知られています。
マギル大学は、ケベック州のモントリオールに位置する公立大学です。
カナダでもっとも歴史のある大学の一つであり、11の学部と300以上のプログラムを提供しています。
モントリオール大学も、マギル大学と同じくモントリオールにある大学です。
とくに、コンピューターや医学の分野において強みをもち、フランス語大学としてはパリ大学に次ぐ規模を誇ります。
また、日本の大学と共同研究もおこなわれています。
カナダの大学は、大学間でのレベルの差がほとんどないため、自分の興味や専攻に合う大学を選ぶことが大切です。
学問の理解を深められることや将来のキャリア形成を考慮して、最適な大学を選択しましょう!
まとめ
カナダは教育水準が高く、かつ留学生に対して寛容な国のため、留学先としておすすめです。
カナダ留学を成功させるためには、語学学習を含む事前準備が大切ですが、海外経験が少ない方にとっては、勉強と準備の両立が難しい場合もあります。
カナダ留学について不安を感じている方は、ぜひ一度バークレーハウスの留学エージェントをご利用ください。
バークレーハウスは、日本ではじめてアメリカへの正規留学を実現させた語学スクールであり、英語スクールとしても創業50年のノウハウがあるため、渡航前に一定レベル以上の語学力も身につけることが可能です。
さらに、大学の出願添削サービスや希望する大学のリサーチなど、留学のプロが留学実現のためにあらゆるサポートを提供します。
カナダ留学を検討している方は、ぜひ一度無料留学カウンセリングをご利用ください。