2022/07/25

カナダのカレッジとは?専門知識を身に付けて大学編入や海外就職を目指そう!

この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

住みやすくて治安も良くカナダは留学先として人気の高い国です。

カナダへの留学を考えている方もいるのではないでしょうか。

カナダではカレッジから大学に編入する方法もあります。

この記事ではカナダのカレッジの概要や特徴、掛かる費用などについて紹介します。

カナダへの留学を検討している方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

目次

カナダのカレッジとは?

大学_エントランス

まずはカレッジがどういうものか知っておきましょう。

ここでは、カナダのカレッジの概要について説明します。

カレッジとはコミュニティカレッジ

カナダのカレッジとは、コミュニティカレッジ(Community College)と呼ばれる教育機関のことです。
カナダ全土には約120校のコミュニティカレッジがあり、その多くは州が運営する公立のカレッジです。

カレッジの質や授業料に大きな差がないことが特徴で、専門分野の強さでカテゴリーが分けられます。

カレッジと大学の違い

カナダの大学は、よりアカデミックな学問を学ぶ場所です。

対してカレッジは就職に役立つ専門的な知識・実践的なスキルを身に付ける場所であり、それぞれ趣旨の違うものです。

カレッジの位置付け

カナダのカレッジでは、通常1〜2年で修了する「Certificate・Diploma」というプログラムが一般的です。

それ以外にも、大学卒業と同等の学士号「Bachelor Degree」や「Advanced Diploma」が取得できる3年間のコースや短期コースや、インターンシップの要素を含んだ「Co-op」と呼ばれるコース、大学編入制度などさまざまな種類があります。 

また先述のように、カレッジは大学とは異なる趣旨のものです。

したがって大学卒業後に必要な専門的スキルを身に付けることができるように、大学卒業者向けのコースもあります。

カナダのカレッジは日本での短期大学・専門学校的なものといわれる場合があります。

実際は日本のそれよりも対応範囲が広く、より専門的であり期間も日本の短大より長くなる場合もあります。

上記を踏まえると、カレッジは「専門大学」と捉えるのが妥当でしょう。

カレッジ卒業後の進路例

カレッジを卒業後はそのまま現地で就職するケースや、大学編入するケースなどがあります。

またカナダは永住権を取得しやすい国のひとつです。

進学と就労で一定の条件を満たすと、そのままカナダの永住権を取得することも可能です。

取得したスキルを持って、日本に帰国して就職するという選択肢もあります。

カナダにあるカレッジの特徴や種類、コース例

カナダのカレッジにはさまざまな種類があると説明しました。

ここからはそれぞれのカレッジの特徴や種類などについて詳しく見ていきましょう。

カナダにあるカレッジの特徴

カナダのカレッジは一般的には1〜2年で修了となりますが、コースによっては6カ月〜3年、中には4年で修了となるものもあります。

一般的な入学時期は9月ですが、学校によっては1月や5月の場合もあります。

種類

カナダのカレッジの多くは公立ですが、中には私立のカレッジもあります。

留学生を積極的に受け入れる私立のカレッジは、主にバンクーバーとトロントに集中しています。

私立と公立の違いは以下のようなものです。

私立カレッジ

私立カレッジは、公立よりも学費が安くなる傾向にあります。

日本の場合、大学などは公立の方が安くなる傾向にありますが、カナダのカレッジは逆に私立の方が総じて安くなる傾向にあります。

その他の特徴として挙げられるのは、学びたい分野がプログラムごとに絞られているため、その分学科が選びやすくなる点です。

また、後述するCo-opのプログラムが充実している点なども特徴として挙げられます。

公立カレッジ

公立カレッジには、修了後に最大3年間のポストグラデュエーション・ワークパーミット(ポスグラ)が取れるメリットがあります。

ポストグラデュエーション・ワークパーミットとは、カナダの学校を卒業した後に取得できる就労ビザのことです。

このビザを取得すると、通学した期間と同様の期間の労働が可能となります。

カレッジ卒業後にカナダでの就労を考えている場合は、公立カレッジがおすすめといえるでしょう。

コース例

公立カレッジは大きく分けて、「大学編入コース」「職業訓練コース」「その他のコース」の3つがあります。

さらに細かく分けると、
「1〜2年のディプロマプログラム」
「大学卒業と同等の学士号を取得できる3年コース」
「Co-op(職業体験)」
「大学卒業者向けの短期専門コース」
「大学編入を目指すコース」

このようなコースです。

次に、それぞれ詳しく見ていきましょう。

1〜2年のディプロマプログラム

カレッジのもっとも一般的なプログラムです。

内容はさまざまで、「料理・美容・車の整備・簿記」など多岐にわたります。

そのほか、看護や教員など専門職を養成するプログラムもあります。

卒業後は、前述のポストグラデュエーション・ワークパーミットを取得することが可能です。

大学卒業と同等の学士号を取得できる3年コース

カナダの大学とカレッジは目的がまったく異なりますが、カレッジでも大学卒業と同等の学士号(Bachelor Degree)を取得できる3年コースがあります。

Bachelor Degreeを取得することで、就職活動を優位に進めることが可能です。

Co-op(職業体験)コース

Co-opコースとは、実際に職業体験できるコースのことです。

このコースはカレッジのカリキュラムに実際に企業で実習するプログラムが含まれており、授業の一環として実際に働くことができます。

州や内容によって異なりますが、このプログラムのユニークな点は基本的に実際に就労した分は給料が発生する点です。

勉強しながら給料が貰える点は、費用面で大きなメリットといえるでしょう。

大学卒業者向けの短期専門コース

日本では大学卒業後に短大や専門学校へ行くことはあまりありませんが、大学とカレッジの趣旨が異なるカナダでは大学卒業後にカレッジへ行くことは珍しいことではありません。

カナダのカレッジでは大学卒業者向けに短期のコースが設けられており、学位取得後に分野に特化した特別なスキルを身に付けることが可能です。

大学編入を目指すコース

就職に必要な技術を身に付けることが主な目的であるカナダのカレッジですが、「ユニバーシティトランスファーコース」という大学編入を目的としたコースもあります。

多くのカレッジに設けられているコースで、2年間のDiplomaを修了すると、提携している大学の3年次に入学する資格を取得できます。

カナダでは、カレッジからの大学編入は一般的です。

カレッジへの入学は、大学入学よりも求められる英語力が低く設定されています。

大学への編入を考えているけど英語力に自信が無いという方は、カレッジから大学編入を目指す方法がおすすめです。

カナダのカレッジに留学したときの費用相場


ここではカナダの私立カレッジへ1年間留学した際の費用相場を紹介します。

項目金額
学費90~170万円
滞在費70~120万円
食費・生活費・交際費25~65万円
ビザ申請費用1万5,000円
海外留学保険代20万円
航空券代6~20万円
合計200~400万円

上記はあくまでも目安です。

学費はカレッジによって異なり、渡航費は航空会社次第で費用を抑えることができるでしょう。

また、食費や生活費、交際費なども抑えることができる項目です。

カナダのカレッジの入学条件

カナダのカレッジ入学の際には入学試験は無く、書類審査で合否が決まります。

大学よりも求められる英語力は低くなりますが、ある程度の英語力は必要です。詳しく見ていきましょう。

英語力

カレッジで求められる英語力はTOEFL / IELTS の英語スコア、IBT TOEFLで 80-92、IELTS の場合 6.0-6.5 が目安となっています。

これは英検であれば準一級、TOEICだと740〜820点が目安です。

したがって、日常会話は問題なくできる程度のレベルが必要ということになります。

英語力がそれよりも下回る場合は、語学学校からカレッジへの編入を考えるのがおすすめです。

必要書類

必要な書類は、英文で書かれた高校の卒業証明書・成績証明書です。

また、英語力証明書も必要となります。

学校、コースによってはエッセイや課題、ポートフォリオの提出、その他面接が必要となる場合もあります。

まとめ

この記事ではカナダのカレッジの概要や特徴、かかる費用などを紹介しました。

英語力の点から見ると、カナダのカレッジは大学入学程の英語力は必要とされず、ある程度の英語力があれば入学できます。

カレッジの大学編入コースを選択すれば、カレッジから大学への編入も可能です。

その他にも就職に直結する知識・スキルの習得など、カナダのカレッジにはさまざまな魅力があります。

カナダのカレッジへの留学を考えている方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

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