オーストラリアへの留学を検討中の方のなかには、そもそも留学中にアルバイトをする必要があるかどうか、またはアルバイトの実情を知りたいという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、オーストラリアへの留学生がアルバイトを探す理由や人気のアルバイト、時給相場、そしてアルバイトを探す方法や、留学生がアルバイトをする上での注意点などについて掘り下げていきます。
この記事を読んで、オーストラリアのアルバイト事情を理解しましょう。
オーストラリアは学生ビザでアルバイトが可能?
まずは、オーストラリアでアルバイトすることのメリットを確認しましょう。そのためには、アルバイトの就労条件と制限事項を事前に知っておく必要があります。
そして、いざ仕事をしたいと思ったとき、どのようにアルバイトを見つければいいのか、アルバイトを探す方法についても紹介します。
アルバイトの就労条件と制限事項
オーストラリアのワーキングホリデービザの場合、同じ雇用主のもとで最大6ヵ月間、フルタイムでの就労が可能です。
ただし、12ヵ月間同一雇用主の元で就労されたい方は、オーストラリア移民局への申請をする必要があります。
許可された場合は、12ヵ月間同一雇用主の元で勤務することが可能です。
6ヵ月以上の勤務を希望される方が申請するフォームは「Request Permission to Work」と呼びます。
オーストラリアのどの地域でも、どういった職種でも、同じ雇用主のもとで同じ場所で6ヵ月以上働くことを許可するための制度です。
こちらは、オンライン上での申請が可能となっています。
オーストラリアの学生ビザの場合、2週間で48時間(2023年7月現在)まで働くことができ、ホリデー期間中はフルタイムでの就労が可能です。
これは、1日5時間弱の労働を週5日の計算です。
オーストラリアは日本と比較すると物価が高いと言われますが、オーストラリアでの就労で得られる収入は、最低時給が税引前23.23豪ドル(2023年7月現在)と法律で定められており、日本でのアルバイトと比較すると高い収入を得ることができます。
特に、都心部であれば求人数も比較的豊富なため、多くの日本人留学生が留学中にアルバイトに挑戦し、収入を得ることが可能です。
お金に余裕ができれば、留学中の生活を安定させられます。
ワーキングホリデービザの場合、労働時間に制限は設けられていませんが、同一の雇用主のもとで6ヵ月以上働けません。
対して、学生ビザ所有者は同一の雇用主のもとで長期間就労できる点が特徴として挙げられます。
ちなみに、一部特例として、Master by Research(研究修士)とDoctorate(博士号)の学位取得を目指す学生ビザ保持者は、就労制限が免除されます。
アルバイトを探す方法
英語力に自信がなくても、下記のサイトから日本語の求人を探すことができます。
- Oshigoto.com.au(オーストラリア全土対応)
- JamsTV(シドニー中心)
- DENGON NET(メルボルン中心)
- GO豪メルボルン(メルボルン中心)
- GO豪アデレード(アデレード中心)
ただし、英語力が初級レベルの場合、就くことができる仕事は限られます。
また、日本食レストランなどスタッフもお客さんも日本人が多く、英語を必要としない職場で働くことはできますが、英語力を伸ばすことができない可能性があります。
せっかくオーストラリアに留学しているのですから、まずは英語環境で働くために必要な英語力向上に注力することをおすすめします。
英語力が伸びてきたら、アルバイト探しも「英語」で挑戦してみましょう。
日本でもマイナビ、リクナビなどを始め、さまざまな人材紹介会社やアルバイトの求人探し用のサイトが存在しますが、それと同じようにオーストラリアにもさまざまな求人サイトがあります。
ただし、日系の求人サイトのように日本人留学生のみを対象としているわけではありません。
そのため、留学生(学生ビザやワーキングホリデービザ)でも応募が可能かどうか、各種条件をしっかりと確認するようにしましょう。
具体的な求人サイト例
- Seek
- Gumtree
- Indeed
- CareerOne
- jobsearch.gov.au
オーストラリアでのアルバイト収入
月1度の給料日がある日本とは異なり、基本的にオーストラリアではお給料は週払い・2週払い制です。
毎週木曜日がお給料日であることが多いので、週末の夜は外食をしたり飲みに行ったりしてパーッと使い切ってしまうオーストラリア人もいるようです。
日本人とは国民性が異なると感じる瞬間でもありますね。
時給相場
オーストラリアにおけるアルバイトの平均的な時給、週給、そして月給は以下の通りです。
オーストラリアの最低賃金は、アルバイトの場合は時給21.38豪ドル(約2,100円)です。仕事探しの際の基準として覚えておきましょう。
時給 | 週給(週24時間の労働を想定) | 月給(月96時間の労働を想定) |
$AU 21〜25 (約2,100〜2,500円) | $AU 504〜600 (約49,000〜59,000円) | $AU 2,016〜2,400 (約202,000〜240,000円) |
以前は最低賃金以下の給与で海外労働者を働かせる仕事もありましたが、コロナ以降、最低賃金以下の仕事はほぼなくなっています。
現在では、基本的に最低賃金以上で働けるケースが多く、また職種によっては収入も上げやすいです。
所得税
オーストラリアでは、アルバイトなどで収入を得れば、日本と同様に税金を支払うことになります。
税率はワーホリビザでの滞在者、学生ビザ保持者で異なっていて、ビザの種類と、居住期間によって変わってきます。
2023年6月までの税率をご紹介したいと思います。
1.ワーキングホリデーでの滞在者
収入 | 収入に対する税金 |
0 – $AU 45,000 | 15% |
$AU 45,001 – $120,000 | $AU 6,750+$AU 45,000を超える金額に対して32.5% |
$AU 120,001 – $AU 180,000 | $AU 31,125+$AU 120,000を超える金額に対して37% |
$AU 180,001以上 | $AU 53,325+$AU 180,000を超える金額に対して45% |
2.学生ビザ保持者(6カ月以上の留学)
収入 | 収入に対する税金 |
0 – $AU 18,200 | なし |
$AU 18,201 – $AU 45,000 | 19% |
$AU 45,001 – $AU 120,000 | $AU 5,092+$AU 45,000を超える金額に対して32.5% |
$AU 120,001 – $AU 180,000 | $AU 29,467+$AU 120,000を超える金額に対して37% |
$180,001以上 | $AU 51,667+$AU 180,000を超える金額に対して45% |
3.学生ビザ保持者(6カ月未満の留学)
収入 | 収入に対する税金 |
0 – $AU 120,000 | 32.5% |
$AU 120,001 – $AU 180,000 | $AU 39,000+$AU 120,000を超える金額に対して37% |
$AU 180,001以上 | $AU 61,200+$AU 180,000を超える金額について45% |
ワーホリビザと学生ビザの税率が違うことがわかります。
また、学生ビザでも滞在期間により変動します。
たとえば長期の学生ビザで働いた場合、税法上居住者と同じ扱いになり年間で$AU 18,200までの所得に対して税金が「ゼロ」となる可能性があります。
オーストラリアで人気のあるアルバイト先と職種
オーストラリアで働くために必要な語学力は、職場・職種によっても異なります。
ここでは、必要な英語力やスキルなどを考慮しながら、ウェイター/ウェイトレス、バリスタ、コールセンタースタッフ、ファームなどの人気のアルバイト先や職種について紹介します。
ウェイター/ウェイトレス
ウェイターやウェイトレスの仕事は、飲食店のフロアでお客様から注文を取ったり、料理を提供したりするのが主な役割です。
採用されるためには、問題なくお客様とコミュニケーションが取れるレベルの英語力が求められます。
英語力が向上すれば、日本食レストランに限らず、地元のレストランやカフェでも働ける可能性が広がります。
採用前のトライアルでは、接客マナーがしっかりしているか、複数の皿を同時に運べるかなどが評価されます。
日本での接客経験がある場合、それが強みになるでしょう。
オーストラリアでは、フレンドリーなお客様が多く、現地の人々との交流を楽しむことができる点もこの仕事の魅力の一つです。
しかし、混雑状況によってシフトが急に変更されることも多く、毎週異なるシフトが提示されることもあります。
そのため、安定した収入を得るのが難しいこともよくあります。
ウェイターやウェイトレスの最低時給は$AU 25.64、平均時給は$AU 28.21、最高時給は$AU 31.50です。
*上記の時給は目安です
バリスタ
カフェが多いオーストラリアでは、美味しいコーヒーをいれられるバリスタの需要が常に高く、留学生にも人気のアルバイト先です。
その理由として、スタイリッシュなカフェで働けることや、朝早いシフトが多く、学業との両立がしやすい点が挙げられます。
ただし、未経験からバリスタの仕事を始めるのは難しく、多くの店舗では即戦力が求められます。
そのため、バリスタの経験がある方や、本格的なコーヒーマシンでコーヒーを作れる方は、比較的仕事を見つけやすいでしょう。
「未経験だけどバリスタとして働きたい」という方には、バリスタコースに通ってスキルを身に付けることをおすすめします。
バリスタの最低時給は$AU 25.61、平均時給は$AU 27.65、最高時給は$AU 34.22です。
*上記の時給は目安です
ディッシュウォッシャー/キッチンハンド
ディッシュウォッシャーは、キッチンで洗い物を担当する仕事で、調理器具やお皿、グラスなどを洗います。
多くのレストランやカフェでは食洗機が導入されているため、ディッシュウォッシャーのおもな役割は、シンクにたまった食器類を食洗機のトレーに並べることと、洗い終わった食器を軽く拭いて食器棚に戻すことです。
一方、キッチンハンドは、シェフの指示に従い、調理の手伝いをする仕事です。
野菜を切ったり、サラダなどの簡単な料理を担当することが主な業務です。
未経験でも採用されることが多く、小規模の店舗ではディッシュウォッシャーとキッチンハンドを兼任する場合もあります。
将来シェフを目指している方にとっては、キッチンハンドとして経験を積むことで、メイン料理の手伝いを任される機会が増えたり、上のポジションに昇格する可能性があります。
そのため、最初の一歩としてキッチンハンドの仕事に挑戦するのも良いかもしれません。
ただし、キッチン内は蒸し暑く、勤務中は常に動き回るため、体力的に厳しいと感じることもあるでしょう。また、手を切ったりやけどをしたりするリスクも伴います。
キッチンハンドの最低時給は $24.47、平均時給は $26.45、最高時給は $28.10です。
ディッシュウォッシャーの最低時給は $22.50、平均時給は $24.00、最高時給は $26.18です。
*上記の時給は目安です
配達員
デリバリーサービスの配達員の仕事は、留学生にも人気です。
配達員として簡単に登録ができ、経験や英語力もあまり必要とされずに働くことができるため、比較的簡単に収入を得やすいとされています。
しかし、アルバイト契約ではなくフリーランス契約となるため、すべてが自己責任です。
移動手段として、車を持っていない留学生はバイクや自転車を活用していることが多いです。
また、歩合制になるため、アルバイト契約より収入が安定しません。経験や英語力も身につきづらく、スキルアップが難しい点もあります。
コールセンタースタッフ
コールセンターでは、電話でのセールスや顧客対応を行い、顧客の問題を解決します。
業務中はずっと英語で会話をするため、英語の練習にもなり、英語を聞いたり話したりすることに対する抵抗感がなくなるでしょう。
大企業のオフィスで働ける場合は待遇が良く、人気の仕事です。一方、顧客からのクレーム対応も必要で、精神的な負担も多いでしょう。
コールセンタースタッフの最低時給は$AU 25、平均時給は$AU 32.34、最高時給は$AU 45です。
*上記の時給は目安です
小売店
販売アシスタントの仕事は、食料品、洋服、雑貨、日用品などを取り扱う小売店で、顧客対応や商品の整理を担当します。
顧客が困っている際にサポートをおこなう、在庫を補充したりといった業務が含まれ、顧客や同僚との円滑なコミュニケーションが求められるため、一定の英語力が必要です。
時給は地域によって異なりますが、大手のショッピングセンターやスーパーマーケットでは比較的高い傾向にあります。
特にスーパーマーケットは夜遅くまで営業しているため、学校が終わったあとに働きたい留学生にも人気の職場です。
求人情報は日本語のサイトではあまり見つからないため、現地の英語サイトで探すと多くの求人が見つかるでしょう。
小売業での最低時給は$AU25.95、平均時給は$AU 28.72、最高時給は$AU 38.46です。
*上記の時給は目安です
ファーム
ワーキングホリデー滞在者の多くが一度は経験することになるのがファームジョブです。
理由の一つは、オーストラリアで農業分野の人手不足が深刻な問題となっており、その解決策として「セカンドワーキングホリデー制度」が導入されているためです。
セカンドワーキングホリデー、通称セカンドワーホリは、オーストラリアに追加で1年間滞在できる権利を得る制度です。
この制度を利用するためには、オーストラリア政府が指定する田舎の地域で、指定された職種において88日以上働く必要があります。
申請する際には、指定期間の勤務を証明するために、給与明細書や雇用主からのサイン入り証明書を取得し、オーストラリア政府に提出する必要があります。
ただし、学生ビザで長期留学をしている方は、都市部で学校に通う必要があるため、農業に従事するファームジョブは適していない場合も多いです。
アルバイトの注意点
次に、オーストラリアで学業とアルバイトを両立する上での注意点についてみていきましょう。
まず注意するべきは、所属している学校のコース開始までは仕事ははじめられないということです。
また、学生生活との両立の大変さ、そんな状況からストレスを感じることもよくあることです。
コース開始まで
学生ビザの保持者は、オーストラリア政府が定めた制限内でアルバイトをおこなうことが可能です。
ただし、ビザが許可されたあとでも、通う学校のコースがはじまるまでは働くことはできません。
”Tax File Number”によって労働開始日が記録されており、将来のビザ申請に影響を与える可能性があるため、規則を遵守することが重要です。
一つの学生ビザで複数のコースに申し込んだ場合、各コースのあいだの期間は休暇期間として扱われ、制限なく働くことができます。
しかし、コースが終わってから新しいコースのためにビザを延長する際には、新たなコースがはじまるまで働くことができない点に注意が必要です。
学生生活との両立
シフトが多すぎると、プライベートな時間が削られる可能性が高まります。
まとまった収入を得るためには、学生ビザの就業制限内で長時間働く必要がありますが、その結果、自由に過ごせる時間が減ってしまいます。
アルバイトも大切ですが、勉強や仕事以外の経験を広げるためにも、リフレッシュする時間や外出する機会を確保することは重要です。
また、アルバイトをはじめると、当然ながら学校の課題に取り組む時間も減ってしまいます。
課題の提出期限に間に合わなければ、成績に悪影響を与える可能性があります。
学生としての本分である学業をおろそかにしないためにも、シフトを調整する際は、かならず課題に取り組む時間を確保するよう心掛けてください。
ストレスを感じることも
アルバイト先では、さまざまなストレスに直面する可能性があります。
仕事にはストレスがつきものであり、オーストラリアで働く場合は、日本での労働に比べて、人間関係や文化、言語の違いによる悩みが加わることもあるでしょう。
ストレスが蓄積されると、生活や勉強に悪影響を与えることも考えられます。アルバイトはあくまで生活費や学費を稼ぐための手段です。
適度に休息を取り、無理をせずにストレスをため込まないように心掛けましょう。
アルバイトするのに必要なもの
オーストラリアでアルバイトをはじめる前に、以下を用意しましょう。
就労が可能なビザや、現地の銀行口座や”TFN”というものが必要です。
“TNF”とは?
- TFN(Tax File Number)とは、収入に対して正しく課税してもらうために発行される、オーストラリアの納税番号です。
- オーストラリアで仕事をする場合、給料はキャッシュジョブを除いて銀行口座に振り込まれます。
口座を開設するためには、パスポート・預金用の現金・キャッシュカードの送付先となる現地の住所、Tax File Numberが必要なため、事前に準備しておきましょう。
基本的に一生に一度しか発行されないため、取得したナンバーは忘れないようにしてください。
ビザ
以下は、学生ビザ(500)の申請手順です。
- IMMIアカウントの新規登録
- オーストラリア政府の公式ホームページで必要書類をアップロード
- ビザ申請費用の支払い
- ビザ承認書の受け取り
学生ビザの申請時に必要な書類は、以下の通りです。
- パスポート
- 通う予定の学校の入学許可書
- 留学生保険(OSHC)の加入証明書
- 英文の留学の理由書(GTE:Genuine Temporary Entrant、2,000文字以内)およびその証明書など
- 滞在先およびWelfare Arrangementsの証明書(18歳未満の場合)
学生ビザは、ワーホリビザと異なり、発行に年齢制限はありません。
申請費用710豪ドル(約69,600円)を支払い、提出した書類に不備がなければ、数週間から数カ月でビザの審査は完了します。
※1豪ドル = 98円で換算
ワーキングホリデー・ビザ(サブクラス417)の申請手順についても確認しましょう。
最高12カ月まで滞在が可能で、ビザの有効期限内は出入国が何度も可能です。
同じ雇用主の下で最長6カ月まで就労が可能です。
- 申請日・ビザ発給日ともにオーストラリア国外にいること
- ワーキングホリデービザで以前に入国したことがないこと
- 申請日に18歳以上31歳になっていないこと
- オーストラリアに12カ月以上滞在する意思がないこと
- 扶養する子供が同行しないこと
- オーストラリアとワーキングホリデープログラム協定締結国のパスポートを保持していること
【健康診断】
すべての申請者は健康上の基準を満たす必要があり、状況に応じて健康診断が必要です。
健康診断はビザ審査が判断される前に受診しなくてはなりません。
健康診断費は申請料金に含まれていません。
【人物審査】
ビザを発給する条件として人物審査の基準を満たしていなければなりません。
英文のオーストラリアドル建ての資金証明書(発行から一カ月以内)
滞在にあたって十分な資金として5,000豪ドル以上、帰国時の航空券を購入できる資金として2,000豪ドル、合計7,000豪ドル以上が必要です。
金融機関にて英文のオーストラリアドル建ての資金証明書(残高証明書)を依頼し、準備しましょう。
e-Visa申請時に必要なもの
- 1.有効なパスポート:滞在予定期間を満たしていない場合は、あなたの居住地を管轄するパスポートセンターに相談し、滞在予定期間を満たしたパスポートを取得してからeVisa 申請しましょう。
- 2.クレジットカード:申請料金(485豪ドル)はクレジットカード決済のみです。Visa, MasterCard, American Express, Diners Club International, JCB が使用可能です。自分名義でなくても大丈夫です。(例:家族カードなど)
銀行口座
オーストラリアで口座を作るなら、マイナーな銀行を選ぶよりは、オーストラリア国内に支店やATMがある銀行を選ぶことをおすすめします。
オーストラリアにある4大銀行は、以下の通りです。
- Australia New Zealand Bank(ANZ銀行)
- Commonwealth Bank(コモンウェルス銀行)
- Westpac Bank(ウェストパック銀行)
- National Australia Bank(NAB銀行)
支店へ行くと、スタッフが、用件は何なのかを聞いてきてくれるので、「銀行口座を作りたい」と伝えてください。
そのあと、窓口へ案内され、”これまでに他の支店で口座を作ったことがあるか”と”口座の種類”を聞かれます。口座の種類は、”Saving Account”(普通口座)を作りたいと伝えましょう。
そのあと、氏名や、住所、電話番号などの必要事項を用紙に記入します。
この日に、インターネットバンキング用のパスワードがもらえます。オーストラリアには、通帳がありません。
なので、残高の確認などは、全てインターネット上で行います。パスワードは、なくさずに保管するか、手帳や、携帯のメモに記録しておくのもいいかもしれません。
窓口での手続きから2週間以内にカードが発行されます。
カードの受け取り方法は①窓口まで取りに行く、②自宅に郵送されるのいずれかになります。
もし電話連絡がない場合なども、2週間後に窓口に行ってみれば届いていることもあります。
そのため、口座開設の申し込みは「最寄りの支店」が便利です。
Tax File Number
上述したように、アルバイトをするには”Tax File Number”(タックスファイルナンバー)という納税者番号が必要です。
日本でいうとマイナンバーのようなもので、オーストラリア税務局が管理をするための番号です。
TFNの取得は”ATO”(Australian Taxation Office:税務署)のウェブサイトからおこないます。
TFNの申請後、2週間~1ヶ月程度で納税者番号が送付されます。
通常は申請してから4週間ほどで送付され、ナンバーを雇用主に伝えます。
TFNがなくても申請中であることを伝え、最初の給料日までに提出すればアルバイトをスタートできます。
TFNはオーストラリア滞在中は使用するものなので、大切に保管しておきましょう。
履歴書・写真
オーストラリアでのアルバイトを探す際には、履歴書を用意する必要があります。
オーストラリアでの一般的な履歴書のフォーマットについて調査し、作成しましょう。
写真は、現地でも薬局や街なかの証明写真ボックスで撮ることが可能です。
飲食店などのアルバイトの方は必須ではありません。
日本語の履歴書は渡航後にインターネットからダウンロードが可能です。
日系のお仕事の場合に求められる可能性があります。
英文の履歴書
- スーツ・ネクタイ・革靴は飲食店などのアルバイトの方は不要ですが、企業など、接客業などで働く場合に必要になる可能性があります。
- 飲食店での面接の場合も、最低限相手に好印象を与える服装を選びましょう。
まとめ
オーストラリアへの留学中にアルバイトをする必要があるかどうか、またはアルバイトの実情を知りたいという方、不安や疑問は解決しましたか?
オーストラリアへの留学生のアルバイト事情が分かることによって、具体的なイメージがわいてきたのではないでしょうか。
海外で働くというのは簡単なことではありません。
オーストラリアでも、増える移民や日本人を含む外国人労働者によって、求人の競争率が上がり、そして物価も上がっています。
生活を維持するだけでも大変かもしれません。
また、自分の希望や条件とうまくマッチする求人にすぐ出会うことができるとは限りません。
不安や疑問があるという方は、できるだけ渡航前に解決して、十分な準備をしてから望みましょう。
バークレーハウスでは詳細な留学サポート情報を掲載し、相談を受け付けています。