海外留学といってもその方法はさまざまで、実際にどの留学方法を利用しようか迷われている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、海外留学の種類や海外留学の手順、必要な費用や語学力などについて解説します。
海外留学が向いている人や海外留学のメリットも記載していますので、海外留学を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
海外留学の種類
海外留学の種類は5つほどあり、目的によって選択肢は異なります。
それぞれ留学方法の特徴を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
語学留学
1つ目は、語学留学です。
現地にある語学学校に通い海外生活を体験するものです。
期間はコースによって異なります。
様々な要望に柔軟に対応可能
- 留学期間や必要な語学力、年齢に制限がなく語学を学びたい人のレベルや目的に合わせたさまざまなコースがあるのも魅力です。
正規留学
2つ目は、正規留学です。
こちらは学位取得や卒業を目的として学校に通うもので、日本の大学で学習するのと同じように海外の4年制大学や大学院へ入学します。
また日本の大学に在籍した状態で、海外の大学に通いたい場合は、交換留学や認定留学という方法も可能です。
日本の大学の単位も取得できるため、おすすめです。
大学生の方は、下記の記事も参考にしてみてください。
ワーキングホリデー
3つ目は、ワーキングホリデーです。
ワーキングホリデーでは、海外で働きながら語学勉強や現地の生活・旅行を楽しめます。
ワーキングホリデー中は語学学校への通学やパートタイムジョブ、ボランティアへの従事ができますが、ビザ申請には年齢制限が定められているため注意が必要です。
ワーキングホリデーについてもっと知りたい方は以下の記事から!
インターンシップ
4つ目は、インターンシップです。
インターンシップでは、社会人になる前に実際に企業で働く体験ができます。
海外でのインターンシップでは、仕事のスキルや実践的な語学力を身に付けられるだけでなく、海外で働く感覚も身につくためグローバルな視野を広げたい人におすすめです。
現地企業への就職を検討している方は、以下の記事も参考にしてみてください。
専門留学
5つ目は、専門留学です。
専門留学は単なる語学留学と違い、スポーツや芸術、料理など専門的な分野における知識や言葉を現地の言葉で学ぶことができます。
留学期間は学びたい内容によって異なりますが、海外で本場のスキルや専門的な知識、資格を取得したい人におすすめです。
海外留学の手順
海外留学をしたいと思い立っても、何から手をつければいいのかわからない人も多いと思います。
留学を実現させるための手順を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
海外留学する目的を決める
海外留学をするためには、まずは留学の目的を決めることです。
目的をはっきりさせよう
- 将来のキャリアゴールや自分自身の興味のある分野、関心をはっきりさせることで留学方法や留学先の国、期間などを決めることができます。
留学することをゴールにするのではなく、留学後に経験をどう活かしていくかが重要です。
上記を踏まえ、ゴールを留学前にきちんと決めておきましょう。
海外留学するための情報を収集する
2つ目は、海外留学の情報を収集することです。
自分に合った留学方法や、留学先を見つけるために情報を収集しましょう。
情報を集めるには、インターネットでの検索や留学エージェントへの相談、留学フェアへの参加がおすすめです。
海外留学する学校や国を決める
3つ目は、留学先の学校や国を決めることです。
留学の目的や自分の学びたい内容・興味のあること、現地での生活費や治安状況を確認して決めましょう。
留学にかかる手続きも国や学校によって異なるので、確認しておく必要があります。
留学先の気候や文化の違いを確認し、自分に合った留学先を見つけることが大切です。
申し込み手続きをする
4つ目は、申し込み手続きをすることです。
留学先を決めたら、学校の入学手続きや留学プランへの申し込みなどをおこないましょう。
手続きは留学エージェントに依頼する、Webサイトで申し込むといった方法があります。
留学に必要なものを準備する
最後は、留学に必要なものを準備することです。
必要に応じて学生ビザや航空券、パスポート、海外旅行保険などを準備します。
パソコンや現地のお金、クレジットカードなど必要な物をリストアップし、忘れ物がないようにしましょう。
持ち物についての詳しい記事はこちら!
海外留学におすすめの国
留学先を決めるにあたって、勉強したい言語や気候、治安について確認しておきましょう。
ここからは、おすすめの留学先3カ国を紹介します。
まだ決めていない方は、ぜひ参考にしてください。
アメリカ
海外留学におすすめの国1つ目は、アメリカです。
アメリカには毎年数百万人の留学生が世界中から集まっており、都市によってそれぞれ文化が異なります。
世界最先端の文化や芸術、技術に触れられ、学校や学習内容の選択肢が豊富なのも魅力です。
もっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
カナダ
海外留学におすすめの国2つ目は、カナダです。
移民が多い国はアメリカと思いがちですが、実はカナダも移民国家であるため留学生の受け入れに寛容であり、多くの異文化を学ぶことができます。
年間の平均気温が日本より低く、冬季以外は比較的過ごしやすい気候なのも魅力の1つです。
オーストラリア
海外留学におすすめの国3つ目は、オーストラリアです。
オーストラリアは、温暖な気候でアクティビティも楽しめます。
留学のスタイルが豊富で、観光ビザを利用した短期留学でもフルタイムで就学できます。
また学生ビザでも就労が許可されており、ワーキングホリデービザが取得しやすい国です。
海外留学のメリット
グローバル化が進む中で、留学は本当に必要なのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
次に、海外留学をすることで得られるメリットを3つ紹介します。
留学を検討する上で、参考にしてください。
英語力が向上する
海外留学のメリットの1つとして、英語力が向上しやすいです。
上達のコツ
- 留学先では、ネイティブの発音や訛りを常に聞くことができ、リスニング・スピーキング力がアップします。
- また、日本の学校ではなかなか体験できないグループワークやディスカッション、ディベートなどに参加することででより学習効果が期待できます。
日本で英語を勉強するよりも英語が上達しやすいです。
異文化への理解が深まる
海外留学のメリット2つ目は、異文化への理解が深まる点です。
留学先では、さまざまな人種・文化・慣習と触れ合うことで異文化への理解が深まります。
自分と異なる価値観に触れることで多角的な考え方や見方などが得られるのも留学の魅力です。
日本人にとっては常識的な考え方も海外では非常識と思われることがあるので、人それぞれの個性を大切にする思考が身に付きます。
自分に自信が持てるようになる
海外留学のメリット3つ目は、自分に自信が持てるようになる点です。
留学先ではほとんど日本語が通じません。
なにか生活で困ったことがあっても、自分で対処する必要があります。
海外生活ではうまくいかない事が多いため、そういった状況での対処法も身に付きます。
日本とはまったく違う土地で生活し、自立しようと努力した経験は自信につながるでしょう。
海外留学のデメリット
留学で得られるメリットは多いですが、反対にデメリットもあります。
海外留学をすることで考えられるデメリットを2つ紹介しますので、留学を決める前にきちんと理解しておきましょう。
費用が掛かる
海外留学のデメリット1つ目は、費用がかかる点です。
1年間の語学留学や、ワーキングホリデーであっても、一時的にまとまったお金が必要です。
費用を抑えるために奨学金の利用もできますが、返済不要のものでなければ帰国後に返済の義務が生じます。
実際に留学にかかる費用については後述しますので、参考にしてください。
離職期間が発生する
海外留学のデメリット2つ目は、離職期間が発生する点です。
留学の効果を得るためには、ある程度まとまった時間が必要です。
数年単位の離職期間が発生する場合、留学後の就職・転職活動において離職期間中の経験を評価してもらえるかがカギです。
離職期間中に海外でアルバイトやインターンシップに参加した場合、海外での働き方に慣れてしまい日本で働くことへのモチベーションが保てるかも重要なポイントです。
そのため、状況によっては短期留学も視野に入れておく必要があります。
海外留学に必要な費用と学力
海外留学を充実させるためには、一定の費用と学力があると良いでしょう。
ここからは、海外留学で必要な費用と学力を解説していきます。
語学留学に必要な費用と学力
語学留学に必要な費用は渡航先の国や滞在先の都市、留学準備費用は為替レートによって違いがありますが、1カ月あたり20~60万円ほどです。
語学留学には留学期間や年齢だけでなく必要な語学力にも制限はなく、入学前のレベル判別テストで、自分の語学力に合ったクラスで勉強をスタートできます。
そのため、英語初心者でも授業の進みについていけないと悩む必要がありません。
正規留学に必要な費用と学力
大学留学、高校留学など正規留学にかかる費用は1年間で200〜500万円ほどとなります。
正規留学では現地の学生と同じように入学試験を受けるため、一定基準以上の語学力や成績が出願時に求められます。
とくに大学では専門的な内容を学ぶため、高い語学力が必要となってきます。
語学以外にも、大学の成績数値「GPA(Grade Point Average)」の証明も必要です。
アメリカの学校に入学する場合は最低でも3〜3.5以上が必要と言われています。
インターンシップに必要な費用と学力
海外インターンシップに必要な費用は、航空券、ビザ申請費用、宿泊費、生活費、保険料などを含めて1カ月で30〜50万円ほどです。
給与が支払われないインターンシップでは、生活費も考慮する必要があります。
インターンシップでは、現地の言葉を使って働けるくらいの語学力が必要となり、TOEIC700、IELTS6.5以上が求められます。
特に有給インターシップの場合、企業のメンバーとして即戦力が求められているため、日常会話だけでなくビジネス英語も覚えておく必要があります。
海外留学に向いている人
海外留学に向いている人には、以下のような特徴があります。
- 好奇心が強い
- 明確な目的がある
- 積極的に交流できる
- 異文化に対して神経質にならない
新しい何かへ挑戦してみたい方、好奇心が強い人は日々起きる変化を「日本とは違うもの」と考えて適応し、海外生活を楽しめるはずです。
外資系企業に就職を希望している、海外大学へ入学を目的としている人は、日々努力できるため語学力の向上が期待できます。
外国語のコミュニケーションに物おじせずにチャレンジできる人も、いろいろな人と交流することでスピーキング力の向上が早いでしょう。
そのほか、異文化に触れることに抵抗がなく神経質でない人は、海外の慣れない環境でも適応できます。
海外留学に向いていない人
海外留学に向いていない人は留学の目標・目的が不明瞭の方です。
文化や習慣の違い、食文化の違いなどを頑張って乗り越え留学生活を送っていくには自分のなかでの留学の目標や目的が明確である必要があります。
目的意識がないと、留学しても得られることが無い状態で終わってしまう可能性があるからです。
当然ですが、留学先の国が日本のように住環境・食文化が充実している国とは限りません。
そのため、寮やシェアハウスで他国の留学生と共同生活することへの不安や神経質になりすぎる人は、勉強にも支障が出てしまうでしょう。
まとめ
海外留学を検討するにあたって、留学の種類や国選び、費用など考えることはとても多いです。
また、留学を充実させるにはそれなりの語学力が必要です。
語学力がない状態でも語学留学に行けますが、現地で意思疎通ができないと友達作りも難しく、学業もうまくいきません。
そのため、留学前にある程度の語学力を身に付けておくことは必須だと考えておきましょう。