大学生のなかには、時間の融通がきく間に海外留学を経験したいと考えている方も多いでしょう。
海外留学にはさまざまなスタイルがあり、留学の目的に合わせて選ぶことがおすすめです。
そこで、今回は大学生におすすめの留学スタイルについて紹介します。
留学にかかる費用や、事前に考えておくべき学年別の留学のポイントについても解説します。
留学を検討している方はぜひ参考にしてください!
大学生の海外留学のスタイル
大学生の海外留学のスタイルは、大まかに分類すると4つのスタイルがあります。
海外留学のスタイル
- 短期留学
- 長期留学
- ワーキングホリデー
- インターンシップ
それぞれの留学スタイルにはどのような特徴があるのか、順番に解説します。
短期留学
短期留学はその名のとおり、春休みや夏休みなどの長期休暇を利用して、1週間から1か月までの期間で行われる留学です。
留学プランは、語学学習に特化したものから、現地でのアクティビティも楽しめるものまで幅広く用意されています。
短期間の滞在であるため、学費や滞在費などの留学費用を抑えられる点が短期留学のメリットです。
また、長期留学を検討する前に、お試しで短期留学をする方もいます。
長期留学
長期留学は、通常6か月から1年以上の期間にわたって行われる留学スタイルです。
長期留学では、主に大学を休学して留学先の語学学校や大学に在籍し、本格的に語学の勉強を行います。
そのため、語学力が大幅に向上しやすい特徴があります。
また、滞在費や学費は、短期留学と比較すると高くなる傾向があります。
海外の大学へ留学する場合は、奨学金制度が利用できることもあります。
海外の大学に在籍するには、大学付属の語学学校に在籍するか、大学の正規留学生になる方法があります。
正規留学生になるには、TOEFLやIELTSなどの英語能力試験で入学要件を満たして大学への合格が必要です。
これらの条件を満たす生徒に対して、成績が優秀な場合には奨学金が提供されることもあります。
ただし、奨学金の対象や条件は大学やプログラムによって異なります。
希望する大学やプログラムの公式ウェブサイトや入学課程で提供されている情報を確認し、奨学金制度や条件について詳細を確認しておきましょう。
\ 大学・大学院で利用できる奨学金について解説!/ワーキングホリデー
ワーキングホリデーは、日本と協定国の間で異文化交流や相互理解を促進するために設けられた海外留学制度です。
ワーキングホリデービザを取得すると、労働時間の制限なくアルバイトができます。
そのため、留学費用に不安を抱えている方にとっては、理想的な留学制度といえるでしょう。
ワーキングホリデービザの有効期間は通常1年ですが、国によっては条件を満たすことでビザの延長申請が可能です。
\ ワーホリの特徴から費用まで徹底紹介!/インターンシップ
近年、日本の大学生の間でもよく知られるようになったインターンシップですが、海外の企業でも働けるインターンシップ制度が存在します。
一般的に、海外インターンシップは3か月以上の期間で行われます。
本格的な職場体験を提供するプラン以外にも、語学学習と組み合わせたプランや専門知識を習得するプランなど、多岐にわたる内容があります。
単に語学力を身につけるだけでなく、海外での社会人経験を積むことにより、就職活動をスムーズに進める助けにもなります。
\ 日本のインターンシップとの違いを解説!/大学生が海外留学するメリット
大学生が海外留学するメリットは、数多くあります。
異文化に触れることで広がる視野や語学力の向上、そして国際的な人脈の形成など、その価値は多岐にわたります。
以下では、大学生が海外留学をするメリットを3つ紹介します。
語学力が向上する
海外留学最大のメリットは、語学力の向上です。
日本国内でも語学の勉強はできますが、実践的な語学力を身につけるためには、積極的に英語を使って話すことが大切です。
海外留学で現地に滞在すれば、必然的に英語を使って生活を送るため、能動的な語学学習を行うことが可能です。
もちろん、ただ現地に滞在するだけで語学力が向上するわけではないため、語学学習は欠かさないようにしましょう。
異文化に触れられる
海外の文化に触れることで、視野が広がるのも海外留学のメリットです。
近年、国内外のグローバル化が進み、海外の方々との交流が増えています。
その際、海外留学で培った多様な価値観が、相手の文化や考え方を理解することに役立ちます。
さらに、海外の文化を理解することによって、改めて日本の良さに気付くきっかけを与えてくれるでしょう。
就職活動でアピールできる
海外留学は、就職活動において非常に魅力的なアピールポイントとなります。
海外では、日本では想像もできないようなトラブルに直面することがあり、留学生は自力で問題を解決するための対処能力と精神力を養います。
そのようなトラブルを乗り越えた経験や姿勢は、社会人としても非常に価値のあるものです。
就職活動時には、ほかの大学生と差別化する大きな要素となるでしょう。
大学生が海外留学するデメリット
海外留学には多くのメリットがありますが、もちろんメリットばかりではありません。
デメリットを十分に理解し、留学の計画を立てることが重要です。
以下では、大学生が海外留学する際のデメリットについて紹介します。
卒業の時期が遅くなる可能性がある
長期留学を行う際には、在籍している大学を休学しなければならないケースもあります。
休学した場合、卒業が遅れる可能性も考慮しなくてはなりません。
ただし、大学によっては単位の認定制度があるため、事前に学生課などで確認しておくことが重要です。
さらに、留学制度という制度を利用できる大学もあります。
留学制度を利用すれば、留学先の大学で取得した単位を卒業単位として認めてもらえるため、留年を回避できます。
このような制度は大学によって異なるため、在籍している大学で利用できるか、あらかじめ調べておきましょう。
海外の環境が合わないことがある
海外生活に憧れる方は多いですが、日本と海外の環境は良くも悪くも異なります。
留学生のなかには、現地の生活に馴染めず引きこもりがちになったり、留学期間の途中で日本に帰国する方もいます。
そのため、現地の環境や文化の違いを受け入れ、楽しむ姿勢が重要となります。
留学先の学校では、留学生向けのイベントや集まりが開催されることがあります。
これらの行事に参加することで、現地の文化や環境を理解する機会が増えます。
積極的に参加することで、より充実した留学体験ができるでしょう!
留学の目的があいまいになる
海外留学をする大学生のなかには、目的がはっきりしていないまま海外へ渡航する方もいます。
しかし、留学は目的ではなく、手段であることを理解することが重要です。
現地で目標が見つかる可能性はもちろんありますが、事前に目標を立ててから留学する方が無駄な時間を過ごすことを防げます。
ただ海外で遊んで暮らすだけで、何も学びを得ないという結果を避けるためにも、「なぜ留学をするのか?」という目的を明確にしておくことが重要です。
海外留学の費用目安
留学の費用は大学やプログラムによって異なりますが、一般的な海外留学の費用目安について紹介します。
留学にかかる費用は、学費・滞在費・航空券・ビザ手続き・保険料などで構成されます。
海外留学のスタイルごとに必要な費用の目安は、以下のとおりです。
留学スタイル(期間) | 費用の目安 |
短期留学 (1週間〜1か月) | 5万円〜30万円 |
春休み・夏休み留学 (1か月〜2か月) | 30万円〜70万円 |
ワーキングホリデー (1年) | 100万円〜140万円 |
大学留学 (1年) | 200万円〜500万円 |
IT留学 (1か月〜1年) | 30万円〜180万円 |
費用はあくまで目安であり、渡航する国や時期によっても費用は変動します。
たとえば、カナダの場合、航空券の価格はもっとも安い時期である2月の平均価格が約10万円前後です。
しかし、観光シーズンである8月になると、平均価格は約14万円前後まで上がります。
そのため、費用を抑えたい場合は、観光シーズンを避けて渡航することがおすすめです。
また、早めに航空券を購入しておくことも、費用を抑えるにあたって重要なポイントとなります。
航空券は、渡航の2か月〜3か月前に購入すると、早期購入割引などが適用される場合があります。
2〜3か月前は、航空会社が早く席が埋まるように価格を引き下げる時期とされます。
したがって、航空券を購入するのに最適なタイミングといえます。
しかし、この期間は航空券のキャンセルができない航空会社も存在するため、注意が必要です。
大学生の海外留学におすすめの国5選
大学生の海外留学は、新たな経験と学びを求める素晴らしい機会です。
そこで、大学生に特におすすめの海外留学先を5つ紹介します。
これらの国々は、異文化体験や学術的な環境、魅力的な観光地などが充実しており、留学生活を充実させること間違いなしです。
留学の候補地として、ぜひ検討してみてください!
アメリカ
アメリカは世界トップの経済大国であり、ハーバード大学やMITなど、世界大学ランキングに名を連ねる有名な大学が多数存在しています。
そのため、留学する際には語学力を向上させるだけでなく、専門知識の習得も目指せます。
とくに、アメリカ英語は世界中で広く使用されているため、伝わりやすい英語を身に付けられます。
また、アメリカは州ごとに法律や文化、気候が異なることが特徴的です。
留学中に各地を旅することで、自身の見聞を広げる素晴らしい機会となるでしょう。
\ アメリカ留学のすべてがわかる!/カナダ
カナダは英語圏の留学先として、非常に人気が高い国です。
自然の豊かさを代表するナイアガラの滝などに加えて、バンクーバーなどの都市はインフラもしっかり整備され、生活環境が非常に良好です。
また、移民の文化に対して寛容で、国民性も穏やかなため、留学生にとっても留学しやすい環境といえるでしょう。
カナダは留学生の受け入れにも慣れており、トラブルが発生した際にも周囲の方々が自然にサポートしてくれる、温かい国です。
\ 大学入学に必要な英語力も紹介!/イギリス
イギリスも留学先の国として、日本人から高い人気を誇る国です。
オックスフォード大学やケンブリッジ大学など、歴史と伝統を兼ね備えた有名な大学が多く存在し、世界水準の教育を受けられます。
また、イギリスはヨーロッパ諸国へのアクセスがしやすいことも魅力の一つです。
英語が共通言語として通じる国も多いため、大学や語学学校での長期留学を活用してほかのヨーロッパ諸国を旅行することも魅力的です。
\ イギリス留学の魅力とは?/ニュージーランド
ニュージーランドは南半球に位置し、豊かな自然環境が魅力の国です。
同国の大学はすべて国立であり、イギリス英語を身に付けられます。
娯楽がほかの国に比べて少ないため、大学生にとっては刺激が少ないかもしれませんが、勉強に集中するには最適な環境です。
一方で、オークランドやウェリントンなどの大都市には、ショッピングモールや遊園地なども娯楽施設もあります。
休日などには、勉強の息抜きとして娯楽施設を訪れることをおすすめします。
フィリピン
費用を抑えて留学をしたい方には、フィリピン留学がおすすめです。
フィリピンは、ほかの英語圏の国に比べて学費が安く、物価も安いです。
さらに、フィリピンの語学学校は英会話だけでなく、TOEICなどの英語試験対策も積極的に行っています。
そのため、帰国後の就職活動でも成果を具体的にアピールできます。
また、温暖な気候に恵まれ、勉強以外の時間でも南国のビーチを楽しめます。
ただし、ネイティブな英語を学ぶ環境とは異なることを考慮しておきましょう!
【学年別】海外留学のポイント
最後に、海外留学を実行するにあたって注意しておきたいポイントを、学年別に紹介します。
留学を考える際には、大学の学年別で注意するべきポイントが異なります。
学生の皆さんが、より充実した留学経験を得るための参考にしてください。
大学1年生
大学1年生で長期留学を考えている場合、プログラムに参加する機会が限られるケースがあります。
たとえば、交換留学の場合、1年生がエントリーできない大学が多いです。
また、多くの大学が提供している留学プログラムも、ほとんどが2年生以上の上級生向けであり、1年生が参加するのは難しい場合があります。
そのため、大学1年生で留学を希望する方は、まずは夏休みなどを活用した短期留学に行くことがおすすめです。
短期留学は、将来的に長期留学を考えている方にとって、留学の準備や現地での生活を試す良い機会となります。
大学2年生
大学2年生になると、交換留学プログラムなど、参加できる留学のタイプの幅が広がります。
また、3年生以降はゼミや就職活動などが忙しくなるため、短期留学もしくは長期留学へ行くのに最適な時期といえます。
ただし、留学先の大学で取得した単位を卒業単位として認めてもらえるかは、学校によって異なります。
単位が認められない場合に備えて、日本にいる間にできるだけ多くの単位を取得しておくことをおすすめします。
大学3年生
大学3年生も、長期留学や交換留学がおすすめの時期です。
就職活動を重視する場合は、海外インターンシップに参加することも検討してみましょう。
ビジネス英語を実際の職場で使用するだけでなく、社会人として先に経験を積むことは、就職活動において大きなアドバンテージとなります。
ただし、日本の就職説明会やインターンに参加できない可能性もあるため、どちらを優先するかをしっかり考えておくことが重要です。
大学4年生
大学4年生は就職活動や卒業論文の制作など、大学卒業に向けたイベントが多く控えています。
そのため、留学を考えている場合は、就職活動を終えた後から卒業までの間に留学することをおすすめします。
ただし、留学前に卒業に必要な単位をすべて取得しているかをしっかりチェックしましょう。
また、留学の時期によっては、秋の内定式に合わせて一度帰国しなければならない場合もあります。
余計な手間を避けるためにも、入念に計画を立てることが重要です。
留学にはさまざまな選択肢がある
今回は、大学生の海外留学のスタイルや、学年別の留学時のポイントについて紹介しました。
留学は、語学の勉強だけでなく、専門知識の習得を目指す留学やインターンシップ、ボランティアなど多種多様にあります。
将来の目標を明確にし、目標に沿った留学を選ぶためには、渡航のタイミングも含めてしっかりと考えることが重要です。
また、留学を成功させるためには、日本にいる間に語学力を向上させる必要があります。
語学力に不安を抱えている方は、バークレーハウス語学センターが提供している語学レッスンを受講してみましょう。
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