世界的な教育機関のなかでも人気が高い海外大学で学位を追求するために、編入に挑戦したいと考えている方もいるのではないでしょうか。
しかし、海外大学に編入するためには多くの書類や手続きが必要であり、乗り越えなければならないハードルがあることも事実です。
本記事では、海外大学に編入する際の難しいポイント、メリットやデメリット、そして必要な書類や手続きについて詳しく説明します。
海外大学への編入が難しい理由
海外大学への編入が難しいと考えられる理由としては、まず、高い英語力が必要とされることが考えられるでしょう。
しかし、それだけではなく、編入後も成績を維持し続ける必要があります。
高額な費用はもちろん、卒業までに時間がかかる可能性があるということが挙げられます。
専門分野を理解する英語力が必要
海外大学では、主に専門分野を勉強するため、授業内容を深く理解できる英語力が必要です。
そのため、海外大学に編入するためには、高い英語能力の証明が必要です。
そして多くの場合、TOEFLやIELTSなどの英語試験に合格する必要があります。
また、海外大学での授業においては、講義やグループディスカッションなどで英語を深く理解することが求められます。
そのため、英語力に不安がある方は、コミュニティ・カレッジなどがおすすめです。
コミュニティ・カレッジでは、足りない語学力を補うことが可能です。
コミュニティ・カレッジを卒業後に、4年制大学へ編入できる編入プログラムも提供されています。
優秀な成績の維持がマスト
海外大学では、良い成績を維持することがマストです。
編入先の大学によっても異なりますが、編入するためには、必要な単位数や成績などを把握し、それに合わせた学習計画を立てる必要があります。
そして、編入後も優秀な成績を維持することが必要です。
なぜなら、成績の基準は学力テストの結果だけではなく、授業での参加態度や課題レポートの提出が重視されるからです。
また、海外大学と日本の大学とでは、大学のシステムが異なります。
授業の進め方や評価方法が異なるため、その違いに適応する必要があるのです。
費用と時間がかかる
日本の大学よりも、海外大学の方が費用が高額になるケースが多いです。
そして、海外大学は卒業する難易度が高いため、ストレートで卒業できない場合もあり、長い期間が必要になる場合もあります。
しかし、編入する大学によっては費用が抑えられることもあります。
たとえば、アメリカのコミュニティ・カレッジには「進学コース」があり、学費は4年制大学に比べて2分の1〜3分の1程度です。
進学コースでは、大学レベルのアカデミックな内容を学べます!
海外大学へ編入するメリット
海外大学へ編入することのメリットは、英語力の向上だけではありません。
より専門性の高い勉強ができ、海外就職のチャンスが広がります。
また、異文化に触れることもでき、世界中に友達ができるでしょう。
慣れない環境のなかで、一人で生き抜く力がつくことも間違いないでしょう。
英語力が上がる
毎日の生活や、海外に住むために必要な手続き関係など、あらゆる場面で英語が必要になります。
海外での生活では英語を使う必要があるため、自然と語学力が向上するでしょう。
うまくいかないことですらも、語学学習を続けるモチベーションとなってくれます。
専門分野の勉強ができる
海外大学では、教育の質が高いところも多く、独自のカリキュラムをもっています。
そのため、専門的な知識やスキルを習得できます。
また、国際的な視野をもった教育や異文化交流も行われ、将来のキャリアに大きなアドバンテージをもたらします。
海外大学での専門分野の勉強は、グローバルな視野をもつための育成もされるため、国内大学では培われない学びができます。
海外就職のチャンスがある
海外大学で学ぶことで、国際的なキャリアの可能性が広がります。
海外の企業や組織では、英語力や異文化理解力が重要視される傾向にあります。
また、日本の企業でも英語力や海外経験のある人材は、貴重な人材として評価が高いです。
そのため、海外大学で学ぶことで国内・海外問わず、将来のキャリアにつながる可能性が高まります。
異文化に触れられる
海外大学で学ぶことで、異文化体験の機会が広がります。
異なる背景や文化をもつ方々と交流することで、自己成長につながる経験をし、グローバルな視野を獲得できます。
異文化の方々と接することで、新しい文化や考え方を学び、自分の視野を広げられます。
また、外国人との交流を通じて、相手の価値観や文化について理解を深められるため、自分の価値観が変わることもあるでしょう。
世界中に友達ができる
世界中から学生が集まる海外の大学に編入すれば、さまざまな国から来た方たちと友達になれます。
また、海外で暮らすことによって、日本ではなかなか出会えなかった国の方たちと関わる機会が増えるでしょう。
これにより、自分の視野を広げるだけでなく、異なる背景や経験をもつ方々とのつながりを築けます。
将来のグローバルな人脈形成や異なる文化への理解を深めるうえで、貴重な経験となります!
一人で生き抜く力がつく
日本では問題なくできていたことが、海外では簡単にいかないこともよくあります。
海外生活では、一から自分で築き上げ、困難なことも乗り越えていかなければいけません。
手続きや契約なども、仕組みの違いや言語の壁を感じて、日本よりも大変だと感じることが多いかもしれません。
当たり前と思っていたことが、思い通りに進まないことも多々あるでしょう。
そんな一つひとつのことを自分の力で乗り越えていくうちに、一人で生き抜く力が自然と身につきます。
海外大学へ編入するデメリット
海外大学へ編入するというのは、メリットばかりではありません。
デメリットについても事前に把握し、できるだけ備えておくことが大切です。
ここでは海外大学へ編入するデメリットを紹介します。
取得単位がすべて移行できない可能性もある
日本の大学で取得した単位がすべて編入先の大学で移行できるとは限りません。
同じ専攻分野であれば、移行できる可能性もありますが、編入前に取得した単位をどれくらい移行できるかは大学によって異なります。
一般教養科目は単位として認められやすいですが、英語系の科目は認めてもらえない可能性が高いです。
なぜなら、英語を母国語としている国での「英語」と私たち日本人が学ぶ、外国語としての「英語」には学習内容に差があるからです。
海外大学への編入を考えている方は、カリキュラムを事前に確認してから、履修する科目を選択するといいでしょう。
英語力で編入後に苦しむことがある
編入後に英語力が足りないと、授業についていけず辛い思いやストレス、孤独感を感じることがあるかもしれません。
海外大学では、英語で授業が行われ、クラスメイトとの会話も英語だけの環境です。
日本で英語の授業を受けていても、海外では英語のレベルが上がり、苦戦する可能性があります。
また、日本では座学の授業が多いですが、海外ではほとんどが生徒参加型の授業です。
わからない内容は質問し、授業中は積極的に発言するのが当たり前です。
活発に意見交換しているなかで、英語が聞き取れず、意見をうまく伝えられず、授業についていけないと感じることもあるでしょう。
専門性の高い授業についていけない可能性がある
海外大学では、より専門的な授業が展開されますが、英語力に課題があるままでは専門分野の理解が困難になるでしょう。
慣れない環境と言語の壁、内容の難しさから授業についていけなくなってしまう方も珍しくありません。
継続的な英語学習はもちろん、日本と異なる授業の環境に合わせて適応するために、より積極的な態度へ変えていく必要があります。
諦めずに、授業についていく根気強さも必要になります!
海外大学編入に必要な書類
次に、大学編入時に必要になる書類を紹介します。
日本での大学受験時とは違った書類が必要になってくるため、見落としがないようにしっかりと確認し、準備を進めましょう。
編入時に必要な書類
- 申込書
- エッセイ
- スクールリポート
- 中間試験リポート
- 成績証明書
- 推薦状
- TOEFL/IELTSのスコア
- SAT/ACTのスコア
また、編入するための要件は、編入先の大学によって異なります。
そのため、編入するために必要な単位数や成績などを把握し、計画を立てる必要があります。
必要な書類をそろえ、提出期限には注意して申請するようにしましょう。
編入時に必要な書類の内容については、以下の記事で詳しく解説しているため、参考にしてください。
海外大学へ編入する流れ
海外大学に編入するために必要な書類がわかったところで、編入までの流れについて紹介します。
編入したい大学を決めてからできること、準備、対策や費用についても、早めに確認しておきましょう。
手続きが煩雑であるため、しっかりと準備をしてから進めることが大切です。
編入したい大学の情報収集をする
編入するための要件は、編入先の大学によって異なります。
そのため、編入するために必要な単位数やGPA(成績平均点)などを把握しておきましょう。
そして、早い段階から学習計画を立てておく必要があります。
日本の大学で良い成績を維持しておく
日本での成績や態度は、提出書類に大きく関わります。
常に念頭に置いた行動を心がけましょう。
そして海外大学に編入するためには、多くの場合、高い英語能力の証明も必要です。
そのため、TOEFLやIELTSなどの英語試験の対策もしっかりと進めましょう。
書類準備~合格後の流れ
編入のための必要書類を用意し、提出します。
申請が受理された場合、入学決定通知が届きます。
通知には、入学手続きの期限や必要な書類、学費の支払い方法などが記載されているため、しっかりと確認しましょう。
必要書類が準備できたあとは、学生ビザを取得します。
海外大学へ留学するには、学生ビザの取得が必要です。
ビザ取得には時間がかかる場合があるため、入学決定通知を受け取ったら早めに手続きを進めるようにしましょう。
編入を成功させるための4つのコツ
最後に、海外大学への編入を成功させるためのコツを紹介します。
海外大学への編入は、英語力および個人的な成長にとって素晴らしい機会です。
成功させたいという気持ちがあれば、コツをおさえて対策するのみです。
編入する目的を明確にする
日本の大学で学び続けるだけではなく、なぜ海外大学への編入が必要なのか、よく考えてみましょう。
海外大学への編入は煩雑な手続きから、現地での慣れない生活、ハードな授業内容など、さまざまなハードルがあります。
強い気持ちがなければ、途中で挫折してしまうかもしれません。
しかし、海外の大学で培った力を活用して、将来の可能性を広げられるかもしれません。
自分にどんなメリットがあるのかなど、よく考えたうえで決断しましょう!
編入先の入学条件を確認し対策する
海外大学の編入の入学条件は、編入先の大学や専攻によって、必須要件が変わります。
また、編入先の大学によっては、追加の試験を受験する必要がある場合もあります。
そのため、受験日程や試験内容についても事前に確認し、申請前に受験を済ませておく必要があります。
編入後も良い成績を維持する
海外大学と日本の大学とでは、授業のシステムが異なります。
成績の基準は、学力テストの結果だけではなく、授業での参加態度や課題レポートの提出が重視されます。
そのため、毎日積極的に授業へ参加する必要があります。
この点も、あらかじめ理解しておく必要があるでしょう。
費用の準備をする
海外大学に編入するためには、高額な学費や生活費がかかることがあります。
奨学金や助成金の取得という方法もあるため、検討してみてください。
しかし自己負担が必要な部分も出てくるでしょう。
長期的な計画を立てて、資金を調達しましょう。
海外大学で利用できる奨学金については、以下の記事を参考にしてみてください。
\ 留学で使える奨学金について徹底解説!/しっかり準備すれば海外大学への編入も難しくない
日本から海外大学に編入することは、異文化体験や国際的なキャリアの可能性が広がるメリットがあります。
ただし、高額な費用や生活環境への適応、編入申請やビザ、海外生活においての煩雑な手続きなどは避けて通れません。
海外大学への編入を成功させるためには、編入先大学の要件を確認し、必要な書類や手続きをしっかりと進めることが重要です。
編入することで、より多くの学びや経験を得られる可能性があることは間違いないでしょう。
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