2023/04/28

ワーキングホリデーとは?ワーホリの特徴から留学との違いまで徹底解説

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この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

ワーキングホリデーは、海外旅行をしながら現地でアルバイトやインターンシップの経験ができる、若者向けのプログラムです。

短期間で、留学と仕事体験できることが最大の魅力です。

また、現地で働くことで、英語力や異文化理解力の向上、海外就職活動の経験が得られます。

本記事では、ワーキングホリデーの概要からメリット・デメリット、留学との違いまでを解説します。

自分自身の目的や予算・英語力・海外経験の程度に応じて、留学方法を考えてみましょう!

目次

ワーキングホリデーとは?

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ワーキングホリデーとは、海外に長期滞在しながら現地で働ける制度です。

年齢制限が設けられており、18歳〜30歳までの方が利用できます。

ワーキングホリデーは就労や就学も認められているため、就労ビザや留学ビザでの渡航と違い、観光も勉強も仕事も自由に楽しめます。

行き先にもよりますが、ワーキングホリデーは半年〜3年まで、長期にわたっての滞在が可能です。

海外に住んでみたい方や、海外で働いてみたい方にとって、夢が叶う魅力的な制度です!

ワーホリができる国

日本ワーキング・ホリデー協会によると、ワーホリができる国は以下の29か国です。

  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • カナダ
  • 韓国
  • フランス
  • ドイツ
  • イギリス
  • アイルランド
  • デンマーク
  • 台湾
  • 香港
  • ノルウェー
  • ポーランド
  • ポルトガル
  • スロバキア
  • オーストリア
  • ハンガリー
  • スペイン
  • アルゼンチン
  • チェコ
  • チリ
  • アイスランド
  • リトアニア
  • スェーデン
  • エストニア
  • オランダ
  • イタリア
  • フィンランド
  • ラトビア

このなかでも、英語圏の国は以下の5か国です。

ワーホリができる英語圏の国

  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • カナダ
  • イギリス
  • アイルランド

また、イタリア・フィンランド・ラトビアは、2022年に新たに協定が結ばれた国です。

アメリカはワーホリで行けない?

残念ながら、世界一の大国アメリカはワーホリの協定国ではないどころか、ワーホリ制度自体がありません。

ワーホリ制度がない理由は、移民が増えすぎたためです。

自由に休暇や就学・就労を可能にしてしまうと、不法滞在や不法就労に繋がる可能性があります。

国民の生活と雇用を守るため、アメリカはワーキングホリデー制度を許可していないのです。

その代わりに、アメリカは留学に対しては柔軟で積極的な制度が多いです。

アメリカへ渡航したい方は、留学ビザを取得することをおすすめします。

ワーホリと留学の違い

ワーホリと留学の一番大きな違いは「現地で働けるかどうか」です。

就学を目的とする留学ビザでは、基本的に働くことが禁じられています。

留学ビザで働くとしても、週に20時間などの制限が設けられています。

しかし、ワーホリは休暇を過ごすことを目的とした制度であり、観光も就学も就労も自由に行えることが特徴です。

ワーホリに行く4つのメリット

ワーホリでは、英語を母国語とする方たちとコミュニケーションをとることで、英語力を向上できます。

そのほかにも、ワーホリへ行くメリットはさまざまあります。

以下では、ワーホリへ行く4つのメリットを紹介します。

海外で働ける

ワーホリの最大のメリットは、海外で仕事をして収入が得られることです。

海外で長期滞在しようと思っても、お金がなくては楽しめません。

日本で貯金してから行くことも可能ですが、現地でも収入が得られるため、渡航前にある程度の貯金があれば渡航が可能です。

また、ワーホリで人気の業種は、日本食レストランやベビーシッターです。

日本食レストランは日本人スタッフが多いため、語学力に不安がある方でも安心して働けます。

しかし、日本人が多い環境のため、英語力向上はあまり期待できません。

現地の生活に慣れるまで働き、そのあとはローカルな職場へ転職することをおすすめします。

海外で働くという経験は、人生のなかでも貴重な経験となるでしょう!

海外で長期滞在ができる

ワーホリの大きなメリットの1つは、長期滞在ができることです。

ワーホリは、一般的に1年間の滞在が可能です。

ビザなしや観光ビザでの滞在は、長くても3〜6か月程度のため、ワーホリの方が現地での生活を長期間楽しめます。

日本人は犯罪や不法滞在が少なく、世界的にも信頼されているため、他国のパスポートよりも滞在期間を長く取得できます。

セカンドワーホリやサードワーホリの使用など、条件を満たせば、オーストラリアでは最大3年、イギリスでは最大2年の滞在が可能です。

また、ワーホリは就学や就労が必須ではありません。

観光旅行や現地に馴染んだ生活を送るなど、自由に暮らすことも可能です。

さまざまな国の人と出会える

ワーホリでは、現地の方だけでなく、さまざまな国籍の方と出会う機会があります。

ワーキングホリデー制度を取り入れている国は、他国からの受け入れも多いため、現地での生活環境は多種多様な人種で溢れています。

他国からワーホリで来た方とルームシェアをして、世界各国に友達を作ることも可能です。

帰国したあとも、ワーホリで出会った友達と連絡をとり続けている方も多いです。

日本ではできない経験ができる

ワーホリでは、日本ではできないような経験がたくさんできます。

世界中から集まったさまざまな国籍の方と一緒に働いたり、学校でのキャンパスライフを楽しむことができます。

このような体験は、ワーホリだからこそできることです。

また、ワーホリは長期滞在ができるため、一般的な観光旅行では行けないようなローカルな場所にも行けます。

公共交通機関を利用するだけで簡単に隣国へ遊びに行けるため、楽しみの幅も一気に増えるでしょう。

ワーホリのデメリット/デメリットの解消方法

次に、ワーホリのデメリットを紹介します。

海外で暮らすとなると、日本に住んでいるときのようには上手くいかない場面も多く出てくるでしょう。

そのような壁に突き当たった際、どのように解決・解消していくのかを、以下で詳しく解説します。

仕事が見つかりづらい

現地で働くには、ある程度の英語力が必要です。

そのため、英語力がないと希望の仕事に就けない可能性があります。

とくに、ローカルのカフェやレストラン、ショップなどで働きたい場合は、会話が困らない程度の一般的な英語力が問われます。

希望通りの職に就きたい方は、日本である程度の英語力をつけておくことが大事です。

ワーホリでは就学も可能なため、最初の3か月だけ語学学校に通い、英語力を付けることも可能です。

必ずしも英語力が伸びるとはいえない

ワーキングホリデーは自由な暮らしができるからこそ、過ごし方によっては何も得られずに終わってしまうケースもあります。

日本食レストランなどで働いていると、日本人ばかりの環境になってしまうため、英語力が伸びづらいことがあります。

また、日本人同士で集まったり、観光ばかりの生活では英語力が上がりません。

滞在中は外国の友達を作り、ルームシェアやホームステイを利用するなどして、積極的に英語でやり取りする姿勢が大切です。

日本では評価がされづらい

ワーキングホリデーは語学留学と比べると、第三者から遊んでいる印象をもたれやすいです。

帰国後に就職を考えている方は、ワーキングホリデーでの経験をしっかりと伝えられるように生活する必要があります。

ワーホリをとおして学んだことや経験したことを、帰国後の就職活動でしっかりと伝えられるようにしましょう。

たとえば「TOEICの点数が500点から800点に上がった」など、具体的な資格や数字があると、アピールする際の証明になります。

ワーホリができる英語圏4か国の情報

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前述したとおり、現在、英語圏内でワーホリができるのは、以下の4か国です。

  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • カナダ
  • イギリス

上記4か国のワーホリの条件やそれぞれの特徴について、以下で詳しく解説します。

オーストラリア

ワーキングホリデーにおすすめの都市は、シドニーとパースです。

シドニーは、オーストラリア最大の都市で活気に溢れています。

美しいビーチや観光名所が多く、 ハーバーブリッジやオペラハウスが代表的です。

ただし、物価が高く、生活費がかさみやすいです。

パースはオーストラリア西海岸に位置し、ゆったりとした雰囲気が魅力です。

きれいなビーチや自然に恵まれた観光スポットも豊富にあります。

物価もシドニーよりも手頃なため、住みやすいです。

詳細
ビザの応募期間通年
年齢制限18歳〜30歳(申請時)
発給数制限なし
滞在可能期間最長1年
(条件により3年まで延長可)
ビザの種類ワーホリビザ
就学4か月まで
就労同一雇用主のもと6か月以内
必要な英語力中級以上

ニュージーランド

ワーキングホリデーにおすすめの都市は「オークランド」です。

オークランドはニュージーランド最大の都市で、温暖な気候と美しい自然に恵まれています。

都会的な魅力とリラックスした雰囲気が共存し、多様な文化が融合しています。

詳細
ビザの応募方法オンライン申請
年齢制限18歳〜30歳(申請時)
発給数制限なし
滞在可能期間最長1年
(条件により3か月延長可)
ビザの種類ワーホリビザ
就学6か月まで
就労ビザ有効期間内なら制限なし
必要な英語力中級以上

カナダ

ワーキングホリデーにおすすめの都市は「トロント」と「バンクーバー」です。

トロントはカナダ最大の都市で、CNタワーやナイアガラの滝などが有名です。

ただし、冬は寒さが大変厳しいため注意しましょう。

バンクーバーはカナダ西海岸に位置し、美しい自然の温暖な気候が魅力です。

海と山に囲まれ、アウトドアに適した地域です。

詳細
ビザの応募方法抽選制
年齢制限18歳〜30歳(申請受理時)
発給数6,500名
滞在可能期間最長1年
ビザの種類ワーホリビザ
就学6か月まで
就労ビザ有効期間内なら制限なし
必要な英語力中級以上

イギリス

ワーキングホリデーにおすすめの都市は「ロンドン」です。

ロンドンはイギリスの首都で、歴史と現代が融合した魅力的な都市です。

文化やアート、ショッピングが楽しめる一方で、物価が高いため生活費がかかります。

ビッグ・ベンやブリティッシュ・ミュージアムなど観光名所も豊富で、充実した滞在が期待できます。

詳細
ビザの応募方法抽選制
年齢制限18歳〜30歳(申請時)
発給数1,500名
滞在可能期間最長2年
ビザの種類ユースモビリティスキーム(YMS)
就学最長2年
就労最長2年
必要な英語力中級〜上級以上

【国別】ワーホリでかかる費用

ワーホリの良さや、国ごとのワーホリに必要な手続きがわかったあとは、ワーホリにかかる費用についてみていきましょう。

自分の目的や予算に合った国選びをすることが大切です。

事前費用

滞在する国によって大きく異なりますが、ワーホリで1年間滞在するには、およそ60万〜150万円の資金が必要です。

以下で資金の内訳と、1年間滞在して3か月間語学学校に通うことを想定した費用の目安を紹介します。

オーストラリアの費用目安

項目費用
航空券約7〜10万円
ビザ申請料約45,000円
(510ドル)
ワーホリ保険約20〜25万円
語学学校の学費
(3か月間)
約45万円
生活費・宿泊費約170万円
予備費約20〜50万円
※1AUD=89円で換算

ニュージーランドの費用目安

項目費用
航空券約7〜10万円
ビザ申請料無料
ワーホリ保険20〜25万円
語学学校の学費
(3か月間)
約35万円
生活費・宿泊費約170万円
予備費約20〜50万円

カナダの費用目安

項目費用
航空券約10〜15万円
ビザ申請料約25,000円
(261ドル)
ワーホリ保険約20〜25万円
語学学校の学費
(3か月間)
約35万円
生活費・宿泊費約170万円
予備費約20〜50万円
※1CAD=98円で換算

イギリスの費用目安

項目費用
航空券約13万円
ビザ申請料約40,000円
(244ポンド)
ワーホリ保険約20〜25万円
語学学校の学費
(3か月間)
約40万円
生活費・宿泊費約190万円
予備費約20〜50万円
※1GBP=167円で換算

ワーホリ出発までのステップ

ワーホリに行く心が決まったあとは、すこしずつ準備を始めましょう。

ワーホリは、海外旅行のようにすぐに行けるものではありません。

準備期間だけでも、最低半年間はあてましょう。

有意義な滞在にするためにも、出発までの具体的なスケジュールと滞在中の目標を立てることが大切です。

目標を立てる

なぜワーホリに行くのか、何のためにワーホリに行くのか、自分のなかで明確な目標を立てましょう。

何となく海外へ行ってみたいという思いでは、現地でも何となく時間が過ぎていくだけで終わってしまいます。

「現地で仕事をしながら、英語力をネイティブレベルに上げたい」など、自分なりの目標を立てることが重要です。

行き先を決める

ワーホリができる国は、全部で29か国あります。

英語圏以外でも、韓国や台湾はアジア圏のため日本からも近く、文化も似通っているため住みやすいです。

ヨーロッパ地方は、大自然の景色や歴史的な建造物を堪能できる観光名所が多く楽しめます。

行き先を決めるときは、目標と同様「なぜそこに行きたいのか?」「そこへ行って何がしたいのか?」をよく考えて決めましょう。

パスポートを取得

目標と渡航先が決まったあとは、パスポートを用意しましょう。

日本では運転免許証や保険証が身分証明証となりますが、海外で身分を証明できるのはパスポートのみです。

また、パスポートには有効期限があります。

最低1年以上の有効期限があるかどうかを確認しましょう。

有効期限が1年未満の場合、ビザの期限もパスポートに合わせることになります。

1年以上滞在する可能性も含めて、有効期限が短い場合は新しいパスポートを申請するほうが安心です。

オーストラリアやニュージーランドは滞在期間の延長も可能です!

ワーキングホリデービザの申請

ワーキングホリデービザは、誰でも取得できるものや抽選制で発行されているものなど、国ごとで条件が異なります。

抽選制の国は、申請時期も決まっているため注意しましょう。

発給数が限られている国へ行く予定の方は、募集が始まったら早めに申請することをおすすめします。

また、申請方法も国によって大きく異なります。

オンラインでビザ申請できる国もあれば、大使館や領事館で申請を行う国もあります。

そのため、行き先が決まったら余裕をもってビザ申請の準備に取りかかりましょう。

そのほかの渡航準備

そのほかの渡航準備としては、以下の項目が挙げられます。

  • 航空券の手配
  • 海外ワーキングホリデー保険、海外留学保険の加入
  • 語学学校の入学手続き
  • 宿泊先やホームステイ先の手配
  • 海外でも使えるクレジットカードの作成
  • 歯の治療
  • 国際キャッシュカードの作成

とくに見落としがちなのが「歯の治療」です。

保険に入っていても、海外での歯科治療は保険適用されないことが多いです。

そのため、海外で歯の治療を自費で行うと、かなり高額になります。

虫歯がある方はもちろん、虫歯がなくても、渡航前には必ず歯医者へ行って検診しましょう。

渡航先での虫歯が気になる方は、歯科治療付きの保険プランをチェックしておきましょう。

準備しておくと役立つもの

以下は、全員に対して必須ではないものの、準備しておくと役に立つものです。

  • 国際運転免許証
  • ホームステイ先のお土産
  • パソコン
  • 薬や日本食
  • 日本の家族との連絡手段
  • 公的手続き

日本のお土産は、海外で大変人気です。

お土産として日本から何か持っていくと、ホームステイ先や現地の友人と打ち解けるきっかけになるでしょう。

また、いつも自分が飲んでいる薬などがあれば、持参していくのが良いでしょう。

病院へ行くこともできますが、医療費が高額になる可能性があります。

思い立ったらすぐ行動しよう

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ワーキングホリデーには、18歳〜30歳までという年齢制限があります。

残念ながら、31歳以降はどんな理由があろうとワーキングホリデーはできません。

そのため、ワーホリに行きたいと考えている方は、すぐにでも行動をすることが大切です。

また、ワーホリでなくても留学は可能です。

語学留学であれば年齢制限もなく、就学を目的とした留学のため、帰国したあとも就職に有利になるでしょう。

留学は就労に大きな規制があるものの、ワーキングホリデーと同じく休暇も観光も大いに楽しめます。

バークレーハウスでは、さまざまな目的に沿った留学サポートを行っています。

留学を経験したい方、興味がある方は一度、無料相談へお越しください。

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