キャリアアップや資格取得のため、社会人であっても大学院への進学を検討する人は少なくないでしょう。
なかには、海外の大学院への留学を考えている人もいるのではないでしょうか。
進学先にはいろいろと選択肢はありますが、イギリスやアメリカなど英語圏の国は根強い人気があります。
また、移民が多く、留学生の受け入れを積極的におこなっているオーストラリアは留学先として人気の高い国のひとつです。
本記事では、そんなオーストラリアの大学院の特徴や留学にかかる費用、必要な手続きなどを詳しく解説していきます。
留学を検討中の人は、ぜひ参考になさってみてください。
オーストラリアの大学院の特徴
オーストラリアだけでなく海外の大学院ではカリキュラムや事務手続きなど、日本とは異なる部分がいろいろとあります。
スムーズに準備を進めるためにも、まずはオーストラリアの大学院がどのようなものなのか、その概要を確認していきましょう。
大学院では修士課程(Master’s degree)と博士課程(Doctor’s degree)とがありますが、ここでは修士課程について解説していきます。
学び方は2通り!コースワークとリサーチコース
オーストラリアには40を超える大学があり、そのほとんどが国立大学です。
学べる内容は大学によって異なりますが、修士課程は ”coursework”と”research” に分かれていることが一般的です。
コースワークは大学が提供するカリキュラムに沿って授業を履修し、課題やレポートをこなしながら勉強を進めていきます。
上記は、一般的な大学生を想像するとわかりやすいでしょう。
対してリサーチの場合は、自分で決めたテーマについて調査や実験を重ね、最終的には論文を完成させなければなりません。
修士課程ではありますが、博士課程と似ています。
最近ではコースワークとリサーチワークが組み合わさったコース体系(混合型コース)を持つ過程もあるので、大学院留学をする際には、留学したい大学のワークタイプをリサーチしておきましょう。
オーストラリアの大学院に留学するメリット
つづいてオーストラリアの大学院に留学するメリットは下記の4つです。
- 日本の大学で勉強した学部と異なる学部でも、大学院進学が可能である
- 卒業後にPost Study Work Visa(卒業生ビザ)を取得し、オーストラリアに長期滞在できる
- 教育水準の高い大学が多い
- 社会人になってから学び直す人も多い
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
日本の大学で勉強した学部と異なる学部でも、大学院進学が可能である
日本では大学院とは「大学で学んだ内容をより専門的に学ぶための場所」という位置付けですが、オーストラリアでは異なります。
オーストラリアでは一度就職して就業経験を積んだ方が、さらなるキャリアアップ、キャリアチェンジを目標に大学院へ通う方が多いです。
そのため日本の大学で勉強した学部と異なる学部であっても、入学条件を満たしていれば大学院進学をすることができます。
筆者自身も、オーストラリアの大学院に留学をしていたことがあります。
オーストラリアの大学院では、観光学について学びました。
観光学についてはまったく知識も経験もない状態でしたが、学ぶことが可能でした。
卒業後にPost Study Work Visaを取得できる
以下の条件を満たすと、オーストラリアの大学院卒業後にPost Study Work Visa(卒業生ビザ)を取得し、卒業後もオーストラリアに長期滞在することができます。
- 卒業生ビザを申請する際に、有効なビザを所持していること
- オーストラリア国内にある大学・大学院に2年以上就学していた
- オーストラリア国内の大学・大学院を卒業、またはSOL(Skilled Occupation List)に掲載されている分野でのスキルや資格をオーストラリア国内の教育機関で取得し卒業した者である
- 健康状態が良好で、卒業生ビザを申請する際に50歳未満であること
- IELTSのオーバーオールのスコアが6.0以上であること
卒業生ビザを取得することで下記のことが可能になります。
- オーストラリアでの滞在が2〜4年延長できる
- 卒業生ビザを保持しているあいだは、制限なく勉強・旅行・就職ができる
また、卒業生ビザを取得してオーストラリアに滞在できるのは2年であることが一般的ですが、下記の “Regional Area” と呼ばれる地域にある大学・大学院を卒業すると、3〜4年追加で滞在することができます。
- アデレード
- パース
- ゴールドコースト
- ダーウィン
大学院の学部を修了し、卒業生ビザを取得、現地での就業経験を積むことでオーストラリア永住権を得られる可能性もあります。
オーストラリアへの移住を検討している方におすすめです。
社会人留学は多い?
業務経験を積んだ方がキャリアアップ、キャリアチェンジを目指す留学を社会人留学と呼びます。
大学院と聞くと、大学を卒業してすぐに就学するというイメージをお持ちかもしれませんがそんなことはありません。
私がオーストラリアに社会人留学をした際には、就業経験を積んでから大学院に留学しているクラスメイトが大半でした。
筆者の友人にも、40代で社会人留学をしている方もいました。
40〜50代のクラスメイトも多かったです。
現在、リスキリングや生涯学習といった言葉を耳にする機会も多いです。
勉強するのに年齢は関係ありません。
近年、社会人留学生は増加傾向にあります。
下記のような目標をお持ちの方は、社会人留学を真剣に検討してみてはいかがでしょうか。
- 海外大学の学位を取得したい
- 時間的・経済的コストをかけてでも学びたい分野がある
- 学位が必要な職業に就きたい
- 海外就職をしたい
教育水準の高い大学が多い
オーストラリアにはレベルの高い大学がたくさんあり、特に以下の8校は特にレベルの高い大学として”Group of 8”と呼ばれています。
- The Australian National University
- The University of Sydney
- The University of Melbourne
- The University of New South Wales
- The University of Queensland
- Monash University
- The University of Western Australia
- The University of Adelaide
このうちThe University of Adelaideを除いた7校は、2021年の世界大学ランキングで100位以内に入っています。
下記の表は2023年QS世界大学ランキングをもとにしたGroup of Eightの大学のランキングと、ランクインしている日本の大学を比較したものです。
グループ・オブ・エイトの大学 | 日本の大学 |
The Australian National University (30) | 東京大学(23) |
The University of Melbourne (33) | 京都大学(36) |
The University of Sydney (41) | 東京工業大学 (55) |
The University of New South Wales (45) | 大阪大学 (68) |
The University of Queensland (50) | 東北大学 (79) |
Monash University (57) | 名古屋大学 (112) |
The University of Western Australia (90) | 九州大学(135) |
The University of Adelaide (109) | 北海道大学 (141) |
オーストラリアには偏差値という概念がありません。
大学レベルを知るには、このような世界の大学ランキングを確認しましょう。
日本の大学と比較することでレベルのイメージもつきやすくなるでしょう。
上記の表を学校選びの参考にしてみてください。
上述のような大学に入学するための条件はTOEFL iBTが80点以上、IELTSのO.Aスコアが6.5以上であることが多いです。
学部や志望する大学によってスコアは大きく異なりますので、ご自身でしっかり確認しましょう。
Go8はアメリカのアイビーリーグやイギリスのラッセルグループと並ぶ名門大学群です。
また、8大学以外にも専門性が高く企業などから評価を得ている大学が少なくありません。
現地就職を検討している方に上述の8大学はおすすめです。
筆者自身は、モナッシュ大学に院生として留学していました。
モナッシュ大学のキャリアセミナーに参加した際に、担当者がGroup of Eightの大学の卒業生は就職活動をする際に大変有利になると明言していました。
ぜひ、Go8の大学を選択肢に入れてみてください。
社会人になってから学び直す人も多い
海外では、大学を卒業して社会人としてキャリアを積んでから大学院へ行く人は珍しくありません。それはオーストラリアも例外ではありません。
キャンパスにはさまざまな年齢層の人がいます。
大学院では特定の分野に特化した勉強ができるので、自分のキャリアに必要な知識を学び直したい、という社会人のニーズを満たしてくれるのです。
社会人留学のメリットとデメリット
つづいて、社会人留学のメリットとデメリットについて紹介します。
社会人留学のメリット3つ
社会人留学のメリットは下記の3点です。
- キャリアアップやキャリアチェンジがしやすくなる
- MBA留学ができる
- 海外就職しやすい
こちらのメリットについて、詳しく解説します。
キャリアアップやキャリアチェンジがしやすくなる
上述にもありますが、オーストラリア大学院は大学で学んだことをより専門的に学ぶというよりも、就業経験を積んだ方がキャリアアップやキャリアチェンジをするために通う場所です。
そのため、理論的なことを学ぶよりも、仕事で活かすことができる実践的な知識やスキルを身につけることができます。
言うまでもなく、英語力もかなりブラッシュアップされるでしょう。
また、日本の大学院で学ぶよりもキャリアアップやキャリアチェンジがしやすくなります。
MBA留学ができる
MBA(Master of Business Administration)とは、海外大学院で経営学の修士課程を修了することを指します。
MBA留学を通じて経営戦略、財務、マーケティングなど経営に関することを体系的に学ぶことができるでしょう。
将来、起業したい方や管理職になりたい方におすすめです。
MBA留学を受け入れている大学院のほとんどが、「社会人経験を3〜5年積んでいること」を入学条件にしています。
つまり、MBA留学は社会人でないと体験することができない留学です。
オーストラリアでMBA留学を検討している方は、こちらの記事も参考にしてみてください!
海外就職しやすい
社会人経験があると、海外就職の際に非常に有利です。
海外では、日本企業のように新入社員に対する教育や研修がおこなわれないことがほとんどです。
- 仕事をしながらスキルや知識を身につける
OJTのような考え方が一般的です。
そのため、企業に入社して即戦力になる人材が求められます。
現地の大学や大学院を卒業していると、より評価が高いです。
社会人留学のデメリット2つ
社会人留学のデメリットは下記の2点です。
- 休職や退職をして職歴に空白期間を作ってしまう
- コストがかかる
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
職歴に空白期間を作ってしまう
大学院留学は1〜3年ほどの時間が必要です。
つまり、社費での留学でない限りは休職または退職をすることになると思います。
退職の場合は、職歴に空白期間を作ってしまいます。
大学院留学をするからという理由でも、かならずプラスに働くとは限りません。
コストがかかる
オーストラリアの大学院の学費はアメリカやイギリスほど高くはありませんが、物価が非常に高いため、生活費がかさみます。
学費と生活費を合わせて、年間で500万円ほどはかかるでしょう。
学生ビザでアルバイトをすることが認められていますが、大学院での日々の勉強に追われアルバイトをする余裕は正直なところ無いでしょう。
社会人留学には、十分な貯金が必要になります。
オーストラリア留学に必要な費用を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
オーストラリアの大学院のスケジュール
ほとんどの日本の大学は4月始まりですが、海外はまた事情が違います。
オーストラリアの場合を確認していきましょう。
入学時期は2月と7月
通常、オーストラリアの大学は2学期制であり、入学時期は2月と7月の2回です。
オーストラリアの教育機関は2月から新年度が始まるため、2月入学者がもっとも多いという特徴があります。
しかし、日本の大学を卒業したり、企業の年度が終わるのが3月であるため、日本人留学生は7月入学が多いです。
入学の1年前から4ヶ月前くらいまで出願を受け付けている大学が多く、出願後1〜2ヶ月で結果が届きます。そして、入学の2〜3ヶ月前に入学受諾、授業料の支払いや滞在先の選定など入学準備を始めます。
なお、卒業の時期は受講するコースによって異なります。
1年間の過ごし方
1学期は3〜4ヶ月で、2〜5月と8〜10月に分かれていることが多いです。
その間の6〜7月、11〜2月には試験と休みが入ります。
11〜2月についてはサマースクールが開講されており、他学部や他学科の講義を受けることも可能です。
もちろん、サマースクールを受講せずに休むこともできます。
たとえば、2月に入学した場合には2〜5月に講義があり、6月に試験を受けます。
そして、無事試験を終えたら次の学期が始まるまで休みです。
8月に入ると次の学期が始まり、前学期と同じように講義を受けていきます。
10月まで講義を受けたら11月に後期の試験を受け、1年間が終わります。
1年間のコースならばここで修士課程を修了し、試験をパスしていれば修士の学位が授与され無事卒業です。
オーストラリアの大学院留学にかかる費用
オーストラリアは物価が高い国として知られており、生活費や滞在費は高くなりがちです。
ただし、滞在する場所によって違いがあります。
学費についても、都市部の大学と郊外の大学とでは異なることがありますので、行き先に合わせて準備すべき資金は変わるといえるでしょう。
ここでは、例としてThe University of Sydneyのビジネス学部のコースワークを受講した場合の費用についてまとめています。
※費用はすべて1オーストラリアドル(AUD)90円で計算しています(2023年2月現在)
項目 | 費用 |
学費 | 約439万円 |
滞在費(学生寮) | 約84万円 |
食費/生活費 | 約78万円 |
交際費/観光費 | 約50万円 |
交通費 | 約19万円 |
航空券代(往復) | 約14万円 |
留学保険代 | 約9万円 |
ビザ代 | 約5万5,000円 |
合計 | 約698万5,000円 |
ここで示しているのは一例です。
生活費や交際費などはどういう生活を送るかによって大きく変わります。
また、航空券についても安い時期を見計らっていけばもっと抑えることができるでしょう。
学費についても学部学科によって変わりますので、希望するコースが決まっている場合にはそちらを参照してみてください。
オーストラリアの大学院に入学するためには
海外の大学院には「入試」という制度はありません。代わりにentry requirements(入学要件)があり、それを満たしているかどうかで合否が判断されます。
入学要件は主に英語力と最終学歴の成績の2つで、これらの基準は大学によって、また専攻したい内容によって変わります。
求められる英語力
英語力はTOEFL、もしくはIELTSのスコアで判断されます。
どちらもスピーキング、ライティング、リスニング、リーディングの4つの技能セクションが存在します。
IELTSの場合は、それぞれの4技能のスコアの平均がオーバーオールとして算出されます。
TOEFLの場合は、それぞれの4技能のスコアの合計点がスコアとして算出されることになるでしょう。
入学要件は「トータルスコア〇〇以上、各セクション〇〇以上」とされていることがほとんどで、どれかひとつに突出しているだけでは要件をクリアすることはできません。
たとえば、The University of Sydneyの人文学系の学部に進みたいなら、TOEFL96以上(ライティング19、その他セクション17以上)もしくはIELTS70(各セクション6.5以上)が求められます。
教育系になると少しスコアが上がり、TOEFL105以上(リーディング23、ライティング25、その他27以上)もしくはIELTS7.5(リスニング、スピーキング8.0以上、リーディング、ライティング7.0以上)が必要です。
TOEFL iBTで80点以上、IELTSのオーバーオールが6.5以上を入学条件にしている大学院が多いです。
しかし、希望する大学や学部によって条件が異なるので、入学条件はしっかりと調べましょう。
また、TOEFLとIELTSのスコアが入学条件の基準を満たしていなくても心配する必要はありません。
現時点での各種英語試験のスコアを願書とともに提出し、入学までに基準に達することができれば、大学院に入学することが可能です。
入学までに基準を満たすことができなかった場合は、ファウンデーションコースで1年間学ぶことで入学が認められます。
ファウンデーションコースとは、大学進学準備コースのことを指します。
このコースでは、一般教養やレポートの書き方などアカデミック・イングリッシュを学びます。
しかし、ファウンデーションコースの授業は大学院での卒業単位に換算されることはほとんどありません。
つまり、大学院留学にプラスして1年分の学費と時間が必要不可欠になるということを覚えておきましょう。
ただでさえ高い学費に余計な出費が増えてしまわないように、IELTSやTOEFLの必要スコアを取得することが最短でオーストラリアの大学院に入学・卒業するための方法です。
出願に必要な書類
出願するときには、TOEFLもしくはIELTSのスコアシートの他に、大学の成績証明書と卒業証明書も合わせて提出します。
これらは卒業大学に申請すれば発行してもらえます。
日本の大学での成績は、GPA3.0以上が入学条件になっている大学が多いです。 発行の際はかならず英文で発行しましょう。 また、社会人として勤務経験がある人の場合はCV(職務経歴書)の提出が求められることが多いです。 他にも修士課程リサーチコースに進む場合は、これまでの研究実績や職歴などを求められます。
博士課程の場合は修士号が必要だったりさまざまな書類・経歴などが必要になるでしょう。
学部によっては、推薦書や履歴書を提出しなくてはいけません。
希望する大学院のコースの入学条件を確認し、正確な情報を入手しましょう。
オーストラリアでオススメの大学院は?
先に挙げたGroup of 8だけでなく、オーストラリアには教育レベルの高い大学が複数あります。
特定の分野で良く知られている大学もありますので、自分の興味関心に合わせて候補を絞ってみてください。
- University of Technology Sydney
- University of Wollongong
- The university of Newcastle
- Macquarie University
- Curtin University
- Queensland University of Technology
- RMIT University
- Deakin University
- University of South Australia
これらの大学は世界大学ランキングではいずれも300位以内に入っており、日本の大学でいえば慶應義塾大学や早稲田大学、あるいは筑波大学などと同等の教育水準が期待できます。
ITやビジネス、法律、看護、海洋学などの分野でめざましい実績を残している大学も多く、国内外から人気のある大学です。
次に、それぞれの大学について簡単に紹介します。
University of Technology Sydney
1988年にシドニー中心部に創立されたシドニー工科大学は2023年QS世界大学ランキング133位にランクインする大学です。
創立されてからまだ35年ほどですが、年々目覚しい成長を遂げており、国内外から注目を浴びています。
大学院修士課程では200以上ものコースを提供しているとともに、メインキャンパスはシドニーの中心地であるセントラル駅から徒歩5分という好立地で非常に魅力的な大学です。
産学連携プロジェクトに力を入れており、大手有名企業のCEOを招いた講演会を実施したり、現役社員が教鞭を執るなど非常に実践的な教育をおこなっています。
工科大学ではありますが、理数系の学部だけでなく、コミュニケーション、ビジネス、法学部、国際関係などさまざまな学部が設置されているので、あなたが興味がある学部もきっと見つかるでしょう。
The University of Wollongong
1951年創立のニューサウスウェールズ工科大学が1975年にウーロンゴン大学として生まれ変わりました。
2022年QS世界の大学ランキングでは193位にランクインしました。
毎年順位が上がっている大学です。
また、日本人留学生にとても人気があります。
シドニー中心地から電車で約1時間ほどの郊外にキャンパスを構えます。
自然豊かで、非常に落ち着いた環境であるため勉強に専念しやすいでしょう。
ウーロンゴン大学の最大の特徴は、The Good Universities Guide(豪州最大手の大学・学部の比較サイト)で、教員の質や学生満足度などの5項目で星5つを獲得したことです。
オーストラリア国内の大学院に入学するためにはIELTSでO.A6.5以上取得する必要がある大学が多いなか、ウーロンゴン大学の多くの学部でオーバーオールの基準点が6.0となっています。
つまり、入学しやすいということです。
教育学部やビジネスコースのレベルが高く、人気があります。
興味がある方は、以下のリンクから公式サイトをご覧ください。
Macquarie University
シドニー北東部にある公立大学マッコーリー大学は2023年QS世界大学ランキングで195位にランクインしています。
総学生数30,000人のうち、大学院生は10,000人以上在籍しており、オーストラリア国内でも有数の大学院重点化大学の1つです。
MBAプログラムが非常に有名で、Financial TimesのMBAランキングでは世界63位、オーストラリア国内ではトップと言われるほど高い評価を受けています。
他にも言語学、聴覚学、TESOL(英語教授法)、翻訳・通訳のコースもハイレベルです。
オーストラリアの大学院は1年半から2年のコースが多いのですが、マッコーリー大学では1年間という短期間で修了させることができるコースを40以上提供しています。
場合によっては、期間の短縮やコストを節約することが可能です。
Curtin University
カーティン大学は西オーストラリア州では最大規模の公立大学です。
2023年QS世界の大学ランキングでは195位にランクインしました。
国内に5つ、海外に4つのキャンパス(シンガポール・マレーシア・ドバイ・モーリシャス)を構えています。
海外キャンパスの多くがアジアにあることから、アジアでとくに知名度が高い大学です。
このように非常に規模が大きい大学であることから、56,000人ほどの学生が在籍し、860以上のコースを大学と大学院で提供しています。
あなたに興味があるコースや専攻がかならず見つけられるでしょう。
一度に2つの学位を取得することができるダブルディグリー制度もあるので、1つに絞れない時はこの制度の活用を検討するのがいいでしょう。
世界ランク2位の鉱山工学部とMBAコースが非常に人気があり、国内外で高い評価を受けているコースです。
Queensland University of Technology
クイーンズランド工科大学は、その名の通りクイーンズランド州にある公立大学です。
約40,000人の学生が在籍しており、クイーンズランド州最大の大学であると言われています。
1989年に創立された比較的新しい大学で、最新の設備とモダン調のキャンパスが特徴的です。
2023 QS世界の大学ランキングでは222位に、創立50周年以内の大学ランキングでは16位にランクインしました。
手厚い就職活動支援が特徴的で、最終学年になると、大学が提供している企業の方にメンターとなってもらい、キャリアに関する相談をしたりアドバイスをもらうことができます。
ビジネス、看護、IT、科学学部に力を入れています。
特にクイーンズランド工科大学のビジネススクールは国内外で高い評価を得ており、人気の学部となっています。
RMIT University
ビクトリア州のメルボルン中心地にある公立大学RMIT (Royal Melbourne Institute of Technology)は1887年に創立されたオーストラリア国内でもかなり歴史のある大学です。
デザインや工学といった専門分野で職業直結型の大学であるため、就職に強い特徴があります。
QS Graduate Employabilityという就職率ランキングでは、世界77位に位置しており、オーストラリア国内では8位にランクインしています。
スキルや技術を身につけたい人、大学院卒業後に現地で就業したい方にはおすすめの大学です。
シドニー工科大学同様、「工科大学」と名がついていますが、この大学でもアート、ビジネス、メディア、健康科学と多種多様なコースや専攻を提供しているので安心してください。
通訳・翻訳コースは40年以上もの歴史を持つコースで、日本人留学生にとくに人気があります。
Deakin University
ディーキン大学は1974年ビクトリア州に設立された公立大学です。
約53,000人の学生が在籍しており、2022年QS世界大学ランキングでは283位にランクインしました。
オーストラリアの多くの大学が2学期制であるなか、ディーキン大学は3学期制の大学です。
そのため入学時期は3月、7月、11月のいずれかになります。
3学期制であることで学期が増えるので、卒業を早めることができるというメリットがあり、修士課程を早く修了させたい方におすすめです。
世界ランク3位、オーストラリア国内ではトップのスポーツ学部がとくに人気があります。
スポーツマネジメントの修士課程があるのは国内でもディーキン大学だけです。
施設や設備に力を入れており、3Dモーションキャプチャーや、最新の技術が投入されたスポーツ施設があり、最高の環境で学ぶことができます。
University of South Australia
南オーストラリア大学はその名の通り南オーストラリア州にある公立大学です。
南オーストラリア州でもっとも就職率や学生満足度が高く、大学の規模が最大であることで定評を得ています。
2022年QS世界の大学ランキングでは326位にランクインしました。
南オーストラリア大学では100%オンラインで完結するコースを70以上も提供しています。
これらのコースは世界中どこからでもオンライン上で受講することができるだけでなく、フルタイムまたはパートタイムのいずれかを選択することも可能です。
そのため、お仕事を休職・退職することなく、日本にいながら世界トップレベルの大学院の卒業資格を取得することもできるでしょう。
また、入学条件であるIELTSのオーバーオールスコアが6.0以上であることが条件の学部も多いので、オーストラリア国内にある他の大学と比較しても入学しやすいです。
人気のコースは、ビジネス学部と法学部が特に人気です。
まとめ
オーストラリアは教育水準が高く、さまざまな分野の勉強ができる大学が揃っています。
40を超える大学の中から、自身のニーズを満たす学びの場を見つけるのは難しいことではないでしょう。
一方で、この記事を読んでいる人の中には仕事を辞めることに対する不安などから、社会人での留学に二の足を踏んでいる人もいるかもしれません。
社会人になってから大学院などで学び直すことは、海外では珍しいことではありません。
また、オーストラリアの大学院へ社会人留学をすることでキャリアアップ、キャリアチェンジが実現しやすくなるだけではなく、海外で就職することも可能になり、ライフプランの選択肢が広がるでしょう。
オーストラリアの大学院への留学を検討している方は、ぜひバークレーハウスまでお問い合わせください。