2023/01/31

TOEFL ITPとは?試験概要やスコアの目安・平均スコアなど詳しく解説

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この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

TOEFL ITPテストとは、1964年にアメリカで開発された、大学・企業向けの団体用TOEFL試験です。

ITPテストは、大学・企業内で学生や社員をそれぞれの英語力に適したクラスへ振り分けたり、英語力自体を確認するためにもちいられます。

ITPスコアは団体内(会社・学校)のみ有効であり、留学やビザ取得に必要とされるのは一般的にTOEFL iBTのスコアです。

本記事では、TOEFL ITPの試験概要やスコアの目安、試験対策などを紹介します。

TOEFL ITPをはじめて受験する方、基本的な概要を知りたい方は、ぜひ役立ててください。

目次

TOEFL ITP

TOEFLのITPテストは、アメリカ・ニュージャーシー州に本部を置く世界最大規模のテスト開発・リサーチ機関「ETS(Educational Testing Service)」が実施している、世界規模の英語試験です。

世界50カ国、約2,500以上の団体が実施し、受験者は80万人以上となっています。

入試やクラス分け、留学希望者の選考などで利用されており、日本でも大学や大学院、高等学校、官庁、企業など500以上の団体で実施されています。

TOEFLは、世界でもっとも実績のあるアカデミックテストとして知られ、高い評価を得ています。

TOEFL ITPとTOEFL iBTとの違い

TOEFLには「ITP」と「iBT」の2種類があり、ITPは団体向けのテストプログラムです。

団体向けの試験プログラムですので、個人では申し込むことはできません。

そのため、個人でTOEFL受験をする場合には、iBTを受験しましょう。

TOEFL iBTは、海外への大学留学や就職を目的として受験する人が多い試験です。

またTOEFL ITPは、大学や企業などで利用されるペーパー試験で、TOEFL iBTは個人向けのデジタル試験です。

TOEFL ITPと TOEFL iBTは、試験内容・受験料などさまざまな面で違いがあります。

自分が受けるべきなのは、どちらの試験なのかきちんと確認してから受験しましょう。

TOEFL ITPの試験概要

TOEFL ITPテストの試験概要について、受験方法・テスト構成にわけて説明します。

ぜひ、参考にしてください。

TOEFL ITPの受験方法は2通り

TOEFL ITPの受験方法は、Level1とLevel2の2通りで、いずれも多肢選択式です。

Level1が実施されるのが一般的で、Level2は問題の難易度を下げ試験時間が短いのが特徴です。

受験の際には、実施されている受験方法を確認してから、挑戦しましょう。

TOEFL ITPのテスト構成

TOEFL ITPのテストは、Level1とLevel2のどちらも3つのセクションにわけられています。

試験内容ですが、大学受験や留学などを目的とした、学校で学ぶ際の内容・トピックなどアカデミックなコンテンツなどが含まれています。

テストの構成を理解することで、テストの内容を把握しやすくなります。

TOEFL ITPの3つのセクション

TOEFL ITPの試験は、次の3つのセクションで構成されています。

  • リスニング
  • 文法
  • リーディング

下記に具体的なセクションごとの内容を解説するので、ぜひ参考にしてください。

リスニング

リスニングセクションは、北米での標準的な英語を聞き取り、内容を理解する力を測ります。

Level1もLevel2もそれぞれ、A・B・C、3つで構成されています。

出題方法は、短い会話を聞いてそれぞれの質問に対する答えを、4つの選択肢から選びます。

Partごとの大まかなリスニング内容は、下記の通りです。

PartAPartBPartC
Level12人の話し手による短い会話PartAより長い会話短めのトークや講義
Level2 短文2人の話し手による短い会話短めのトークや講義

問題数が多く、試験で音声が流れるのは1度だけなので、高い集中力が求められるセクションでもあります。

文法

文法のセクションでは、一般的な文章や文法の知識を測定します。

・問題構成は、正しい語句を入れて文章を完成させる
" Structure "

・文章内の誤った表現を選ぶ
" Written Expression "

大きくわけると、上記の2種類になります。

内容のほとんどが中学・高校で習うものですが、各問題の一文が長い傾向があるため、高い理解力が求められます。

日本の英語教育は、文法に力を入れていることから、日本人は比較的スコアが取りやすいセクションでしょう。

リーディング

リーディングセクションでは、大学の授業レベルのトピックを使用し、読解力を測ります。

題材の分野は多岐に渡りますが、専門的な知識は求められていません。

問題構成は、5つのパッセージを読んで、それぞれ出題されるいくつかの質問に答えていくという内容です。

Level2は、Reading and Vocabularyで出題され、Level1と比べるとやさしめの文章となっており、設問も異なります。

TOEFL ITPのテスト構成早見表

TOEFL ITP試験のLevel1、Level2それぞれの「問題数」「試験時間」「スコア範囲」などのテスト構成は、以下の表の通りです。

Level 1試験時間問題数スコア範囲
リスニング約35分50問31 ~ 68点
文法約25分40問31 ~ 68点
リーディング約55分50問31 ~ 67点
Level 2試験時間問題数スコア範囲
リスニング約22分30問20 ~ 50点
文法約17分25問20 ~ 50点
リーディング約31分40問20 ~ 50点

Level1の問題数は、全140問、試験時間は約115分間で、Level2は全95問、約70分間の試験です。

Level2の問題は、Level1よりも時間が短く、問題の難易度も若干下げて作成されています。

TOEFL ITPの問題数は非常に多く、セクションごとの目安時間をもとに時間配分を考えて試験を進めていく必要があります。

TOEFL ITPスコアの目安

TOEFL ITPは、337点が最低点の677点満点です。

スコアは、外国語の習熟度を測る国際的な指標「CEFR」のレベルと比較するとわかりやすいです。

CEFRは、ヨーロッパを中心に全40言語の習得レベルを判断するガイドラインとして活用されています。

CEFRと比較したTOEFL ITPのスコアは、下記の表の通りです。

TOEFL ITPCEFR
627~677C1 : Proficient User
543~626B2 : Independent User – Vantage
460~542B1 : Independent User – Threshold
337~459A2 : Basic User

CEFRは、6段階に分けて外国語の習熟度を測定できますが、TOEFL ITPをCEFRの数値で測る際は、上記の4つに分けられます。

下記にそれぞれのレベルの具体的な習熟度について解説します。

C1(627~677点)

CEFRのC1のレベルは、Proficient User「熟練した言語使用者」で、高度な内容の長い文章を理解でき、自然に自己表現ができます。

また、専門性の高い複雑な話題でも正しい構成で詳細に文章を考えられます。

海外の大学に進学を考えている場合は、C1のレベルが必要となり、ビジネスシーンでも活躍できるレベルの言語力です。

B2(543~626点)

CEFRのB2のレベルは、Independent User-Vantage「自立した言語使用者」で、ネイティブスピーカーと緊張せずスムーズにやりとりできるレベルです。

幅広い話題にも対応でき、わかりやすく詳細な文章を考えられます。

大学準備コースのファウンデーション、インターナショナルカリキュラムのALevelで学びたい場合は、最低でもB2のレベルの言語力が必要です。

B1(460~542点)

CEFRのB1のレベルは、Independent User-Threshold「自立した言語使用者」で、身近な話題についての内容はほとんど理解でき、シンプルな文章であれば作成が可能です。

学校や仕事など日常的な場面でのやり取りに対応でき、簡単な文章を考えられます。

インターナショナルカリキュラムのIGCSEで学びたい場合は、最低でもB1のレベルの言語力が必要です。

A2(337~459点)

CEFRのA2のレベルは、IBasic User「基礎段階の言語使用者」で、身近で日常の事柄についてやりとりできるレベルです。

自分の趣味や家族の話題など日常でよく使われるやり取りに対応でき、単純な文章を考えられます。

日本では高校中級程度の語学力とされていますが、海外のインターナショナルスクールでいうと、小学5. 6年生レベルの言語力です。

日本人のTOEFL ITP平均スコア

2021年に、TOEFL ITPを受験した日本人の平均スコアは473点です。

世界の平均スコアは465点で、日本人の平均スコアはそれを上回る水準でした。

TOEFL ITPのスコアは、450〜530点を取得しておくと、日本企業で活躍できるといわれています。
また海外の大学や留学を目指す場合は最低でも500点以上、海外の大学院を目指す場合は550点以上が目安です。

TOEFL ITPの試験対策

TOEFL ITPの試験対策としては、どんなことをすればいいのか、伸ばしておきたいセクションや事前にしておくべき学習方法について紹介します。

TOEFL ITPの試験対策につまずいている方は、ぜひ参考にしてください。

語彙力を伸ばす

TOEFL ITPの試験対策の一つ目は、「語彙力を伸ばす」ことです。

TOEFL ITP試験は、問題内容がアカデミックなものが多いので、学問の名称や基本的な学術用語を抑え、問題文の単語の意味が分かれば問題が解けます。

そのため、単語を増やし、語彙力を伸ばすのがポイントです。

単語帳を活用して語彙力を伸ばしましょう。

試験時間に合わせたトレーニングをする

TOEFL ITPの試験対策の二つ目は、「試験時間に慣れる」ことです。

TOEFL ITPは試験時間が約2時間あり、その間の休憩がないため、集中力を保てるようトレーニングしておく必要があります。

特に、一度しか音声が流れないリスニング問題で、集中力を高められることが重要です。

模擬試験や過去問に取り組む際には、実際に時間をはかり、時間配分をつかんでおきましょう。

シャドーイングでリスニング力をつける

TOEFL ITPの試験対策の三つ目は、「リスニング力を強化する」ことです。

リスニング力の強化には、シャドーイングがおすすめです。

シャドーイングは音声を聞いて、その音をまねしながら声に出して読むトレーニングをいいます。

最初は音声を聞きながらスクリプトを読んでいき、慣れてきたらスクリプトを見ずにシャドーイングを行いましょう。

スクールで試験対策レッスンを受ける

TOEFL ITPの試験対策の四つ目は、「試験対策レッスンを受ける」ことです。

TOEFL ITPは、独学で対策するのが難しく、勉強・学習方法に悩む人は多いです。

効率よく学習でき、短期間でのスコアアップを狙う場合は、スクールの試験対策レッスンがおすすめです。

学習した内容をレッスンでアウトプットし、苦手な部分や習熟度を把握しましょう。

まとめ

TOEFL ITPの試験概要やスコアの目安、試験対策などを紹介しました。

TOEFL ITPは、大学や企業などで利用される団体向けのペーパー試験です。

対して、個人向けのデジタル試験となっているのがTOEFL iBTです。

留学する国によって、受ける試験や目指すべきスコアが異なります。

本記事では、TOEFL ITPのスコアの目安をCEFRのレベルと比較して紹介しました。

まずは、自分の目標スコアを確認しましょう。

また、TOEFL ITPは試験時間が長く高い集中力が求められる試験で、しっかりとした対策も必要です。

効率よく試験対策をするなら、IELTS公式テストセンターを運営する企業が提供する対策レッスンがおすすめです。

以下のリンクからお気軽にお問い合わせください。

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