・英検3級のリーディングパートってどうやって勉強するの?
・英検3級の合格ラインはどれくらいなの?
上記のような悩みを感じたことはないでしょうか?
英検3級を受験予定の方、もしくは受験した方の中で、不明な点があると思います。
本記事では、英検3級のリーディングパートの勉強法や英検3級の合格ラインについて詳しく解説していきます。
英検3級合格に必要なポイントを押さえて、高いスコアを目指しましょう。
本記事では、下記を解説しています。
・英検3級のリーディングパートの合格ライン
・英検3級の勉強方法
・英検3級解き方のコツ
英検3級のリーディングパートの合格ラインとは
英検3級は、一次試験と二次試験にわかれています。
一次試験は、リスニングパートとリーディングパートを合わせた試験となっています。
英検3級の一次試験に合格するためには、得点率64%以上が必要となります。
たとえば、76点満点中49点以上が合格ラインとなります。
リーディングパートは得点率43%以上が目標となりますので、30点満点中13点以上のスコアを獲得しなければなりません。
合格ラインはあくまで目安
ただし、合格ラインは、あくまでも目安となります。
「この点数以上あれば絶対に合格できる」というものではありませんので、ご注意ください。
2015年度までは提示された合格点以上であれば合格だったのが2016年に変更となりました。
2016年から現在までは、CSEスコアという指標をもとに合否が判定されるようになり、明確な合格点はわかりません。
明確な合格点はわからないが、自己採点をする時の目安として上記で紹介した得点率64%を覚えておくと便利です。
英検3級の問題構成や試験内容については、以下のページで紹介しています。
リーディングパートでスコアを取る重要なポイント
リーディングパートでスコアを取る重要なポイントについて解説します。
・英語の授業の復習をする ・過去問、問題集を繰り返し解く
英語の授業の復習をする
リーディングパートで高得点を取るためには、まず英語の授業の復習をしましょう。
英検の勉強をしつつ、並行して学校で習った範囲を復習することで、理解度が大きく異なります。
また、英検用テキストや参考書での勉強と合わせて学校の教科書や授業ノートも活用しましょう。
社会人で英検を受けようとしている方は、もう一度学生時代の勉強をし直し、単語や熟語、発音、文法の基礎を身につけてから英検3級に臨みましょう。
学生時代に勉強している教科書であれば、新しく購入する必要はありません。
また、英検3級は中学校で習った範囲から出題されることがほとんどですので、中学生の時の教科書や単語帳で勉強しましょう。
英検3級の対策方法については、以下のページで紹介しています。
過去問、問題集を繰り返し解く
過去問や問題集を繰り返し解くことも英検3級の合格には必要です。
過去問・問題集を繰り返し解くことで、問題の解き方や解答の時間配分を身につけることができます。
問題を読んだ後は、答え合わせをするだけでなく、別冊の解答集も読んで解法を押さえましょう。
参考書や過去問はできれば、解答の冊子が厚い本を選びましょう。
なぜ間違えたのか、どうやったら次間違えないかを考えるために詳しく解説してくれている過去問・参考書がおすすめです。
また、試験が近づいてきたら本番と同じ時間で一通り英検の過去問を解いてみることをおすすめします。
予行練習として、本番の緊張感の中でどれだけ実力を出せるか、測ることができます。
リーディングパートを解くコツ
英検3級のリーディングパートを解くコツについて、解説していきます。
リーディングパートの各問題について、例題を交えながら紹介していきます。
3級のリーディングはコツを掴めば簡単に解くことができますので、過去問や参考書で問題に慣れてから試験に臨みましょう。
過去問は英検公式サイトで公開されていますので、興味のある方は公式サイトの過去問を問いてみてください。
大問1:短文の語句空所補充
リーディングパートの大問1は、短文の語句空所補充です。
英語の短文の中に空欄がありますので、その空欄に入る単語を4つの選択肢から選ぶ問題です。
下記のような問題が出題されます。
The principal gave ( ) to the winners of the speech contest. 1 designs 2 mistakes 3 prizes 4 capitals
解き方としては、まず英文を和訳します。
和訳でなんとなく文脈をつかんでから、空欄に何が入るかを検討します。
解答するときは、あまり時間をかけずに手際よく解いていきましょう。
また、選択肢の中には品詞的に明らかにおかしいものが紛れていることがあります。
明らかに違う選択肢については、先に除外しておくことで時間短縮して解答ができます。
上記の問題の答えは、2のprizesとなります。
上記の問題は、選択肢すべて品詞は名詞となりますので文脈から答えを判断しましょう。
大問2:会話文の文空所補充
大問2は、会話文の文空所補充問題です。
大問1より長い文章の中に空欄があり、その空欄に何が入るかを解答します。
下記のような問題が出題されます。
Man : Have you been to England before? Woman : Actually, ( ) My family moved to Japan when I was eight. 1 I don’t have time. 2 I have an older sister. 3 I’ll ask my English teacher. 4 I was born there.
解き方としては、まず英文を読み、会話をしている内容や流れ、登場人物を押さえます。
全体の流れを理解した後に、適切な英文を選択肢の中から選びます。
大問2の一番のポイントとしては、会話の流れをつかむことです。
会話の流れをつかむことで、選択肢が2つ程度に絞れてきます。
頭の中で登場人物を想像して、考えてみることで会話の意図が読み取りやすくなります。
上記の問題の答えは、4 I was born there.です。
上記の問題は、空欄の後ろが重要となります。
空欄の後に、家族が日本に引っ越したことが記載されているので、実はイングランドで生まれたという4が答えとなります。
大問3:長文の内容一致選択
大問3は、長文を読んでその後に質問に答える問題です。
例えば、長文の後に以下のような問題が出題されます。
What is this notice about?
1 A bookstore that will close on November 1.
2 A café that will open inside a bookstore.
3 A book written by the owner of a café.
4 A magazine with many recipes.
People who buy two books will get
1 a free magazine. 2 a free newspaper. 3 a free cake. 4 a free drink.
解き方としては、問題文を読む前に質問文と選択肢を読みましょう。
質問文と選択肢を見るだけでも、長文が何に関する文章なのかなんとなく掴むことができます。
次に問題文を上から読み、質問文に対する答えを探しましょう。
質問文に似ている表現などがあったら、答えがある可能性が高いです。
答えを見つけたら、答えに近い選択肢を選びましょう。
答えの選択肢は、すべて長文の中で触れられている場合もあります。
どれが本当の正解なのかを、考えて選択肢を選びましょう。
大問3は、3パターンに分かれていますのでそれぞれの解き方について解説します。
大問3A:掲示・案内問題に関する問題のポイント 掲示物のタイトルを読み、どのような掲示物なのかを押さえる 大問3B:Eメールの長文問題のポイント メールの差出人と送り主、件名を読み、メールの内容を推測する 大問3C:説明文の長文問題のポイント 問題のタイトルを読み、内容を推測する
大問3は順番通りに出題される?
各設問の答えは、出題されている英文の各段落の中にあることが多いです。
たとえば、設問の1問目は英文の第1段落中、2問目は英文の第2段落の中に該当する答えがあることが多いです。
英文中の答えは表現が言い換えられているため、そのままの選択肢を選ぶのではなく、意訳するテクニックも必要となります。
似ている表現を合わせて覚えておくと大問3では有効活用できます。
英検の長文問題の解き方については、下記が参考サイトとなります。
例題をもとに問題を解いてみよう
実際に出題された下記の問題を一緒に解いていきましょう。
A New Café in Leadville Bookstore
From November 1, you’ll be able to read books in Leadville Bookstore’s new café.
The café will be inside the bookstore on the second floor.
Come and enjoy some cakes and drinks!
Cakes:
Carrot cake, strawberry cake, chocolate cake
Drink:
Drinks Coffee, tea, soft drinks.
If you buy two books, you’ll receive a cup of coffee or tea for free!
There are more than 30,000 books to choose from in our bookstore.
We also sell calendars, magazines, and newspapers.
The café will open at 6 a.m., so come in and read a newspaper before you go to work.
(1) What is this notice about? 1 A bookstore that will close on November 1. 2 A café that will open inside a bookstore. 3 A book written by the owner of a café. 4 A magazine with many recipes. (2) People who buy two books will get 1 a free magazine. 2 a free newspaper. 3 a free cake. 4 a free drink.
本問題は、タイトルにあるように新しいカフェができたという旨の広告です。
タイトルを見ただけですでに新しいカフェの情報ということがわかります。
次に、質問文に目を通します。
(1)は、何についてのお知らせかを問われています。
(2)は、本を2冊買った人は何を得られるかを聞いています。
上記を踏まえて問題文を読んでいきます。
最初の2行を読んだ段階で、(1)を解答することができます。
カフェは、本屋の中に入っているとの記載がありますので(1)の答えは、2となります。
そのまま読み進めて行くと、CakesとDrinksの記載の後に(2)の答えが記載されています。
2冊本を買った人は、無料でコーヒー、紅茶を受け取れるとの記載があります。
よって(2)の答えは、4となります。
読み進めていく途中で、質問文の内容と近いことに気づけるかどうかがポイントです。
質問文に近い問題を見つけて、その辺りを丁寧に読んで進めていきましょう。
リーディングパートの勉強におすすめの教材
リーディングパートにおすすめの教材を紹介していきます。
英検3級総合対策教本
まずは、旺文社が出版している英検3級総合対策教本です。
英検に強い旺文社の中でもとくにおすすめの一冊となります。
この1冊を解き続けることで問題の傾向や出題パターンがわかります。
また、フルカラーで印刷されているため集中して継続が可能です。
模擬試験もついているので、ある程度問題を解いたタイミングで模擬試験を受け、自分の実力をテストしてみるのもおすすめです。
リーディングパートだけでなく、リスニングパート用のCDや二次試験の解き方についても説明されています。
7日間完成英検3級予想問題ドリル
次も旺文社が出版している7日間英検3級予想問題ドリルです。
タイトルの通り、7日間で1周できる参考書のため、試験まで時間がない人にもおすすめの1冊です。
本番に近い形で問題が作られているため、時間を測って取り組むことで本番の予行練習になります。
また、リスニング用のCDが入っておりスマホに入れて聞くことが出来るのも特徴です。
そのほかにも、オンラインマークシートを使った自動採点サービスや二次試験用の説明も記載があります。
英検3級過去問題集
英検3級過去問題集は、英検3級の過去問5回分とチェックテスト1回分が収録された1冊です。
過去問を5回分解くことで、自分の実力がわかるうえに試験の傾向と解き方のコツがわかってきます。
また、本書は解説が詳しく書いてあるため、なんで間違えたかを理解しやすくなっています。
チェックテスト終了後には、合格力判断チャートを使って自分の強みや弱みを確認してみましょう。
リーディングパートで点数が低くなってしまう原因
英語の基礎能力が足りていない
英語の基礎能力が足りていないことが原因の場合があります。
英語の基礎能力とは、ここでは単語・熟語、文法、英文の読解等に関する能力のことを指します。
英検3級の出題範囲は中学卒業までとなりますので、中学の単語や文法をしっかりと頭に入れておきましょう。
「問題がわからない」ということは、基礎能力の何かが欠けている可能性があります。
まずは、単語や文法をしっかりと覚えているか確認しましょう。
解答時間の配分を意識していない
一次試験の試験時間は、50分です。
解答時間の目安はリーディング1問当たり1分前後といわれています。
解答に時間をかけすぎてしまうと、他の問題に着手する時間がなくなってしまいます。
その結果焦ってしまい、適当に解答してしまった結果、誤解答してしまう可能性がありますので配分をしっかり考えて試験を受けましょう。
時間配分は、ぶっつけ本番で意識できるものではないので、練習の段階から時間を意識して取り組むようにしましょう。
問題の解き方がわからない
そのほかの原因として、問題の解き方がわからない場合もあります。
英検3級の問題は学校のテストの問題と異なる点が多く、また問題に対して初見で解答しなければなりません。
学校のテストだと、出題範囲は教科書の○○ページまでと指定されることが多いですが、英検は中学生で習う範囲すべての中から出題されます。
問題の解き方がわからないと、解答に時間がかかってしまい、他の問題が解けないまま試験が終了するという可能性があります。
参考書や過去問で英検の問題に慣れておくことで大枠の解き方はわかるはずです。
なるべく多くの問題を事前に解いて、慣れておきましょう。
まとめ
英検3級のリーディングパートの合格ラインは13点以上となります。
13点はあくまでも自己採点での目安となりますが、一つの目標として頭に入れておきましょう。
リーディングパートで点数不足になってしまう原因は「英語の基礎能力が足りていない」「解答時間の配分を意識していない」「問題の解き方がわからない」等が挙げられます。
英検3級対策として、問題集を繰り返し解くことが挙げられますが、「英語の基礎が足りない」と感じる方は学校の授業の復習もおすすめです。
これから英検3級を受ける方は、今回紹介したリーディング対策方法や過去問・対策本などを参考にしてください。