IELTSの中でもとりわけハイスコアが出にくいとされるライティング。
あなたは自分で書いたライティング、どうやって見直しをしていますか?
- ① 自分で添削する
- ② 添削サービスに送る
- ③ ライティング授業を受講する
以上の3パターンが考えられますが、それぞれの良し悪しは? どれが一番効率的?
竹林先生
IELTSライティング添削はどうやってやる?
選択肢①:自分で添削する
良い点: ■ コスト0円 ■ 直すべき所を自分で気づければ、本番での力が強くなる ■ 完全に自分のペースで出来る 悪い点: ■ どこか間違っているか自分で発見しにくい
ライティングを自分で添削するという選択肢は、やはり何と言っても、コストがかからないというメリットがあります。お金をかけたくないならベストチョイス。また、ライティングを見直して自分で気づけたミスは、他の人に指摘されるよりも確実に自分の「モノ」になります。つまり、より深く記憶に定着するので、同じミスをしにくくなり、本番での実力がUPします。「授業」と違い、決まった時間や締め切りもないので、自分ペースで出来るのも、忙しい人には嬉しいですね。
一方、自分で添削することの最大の難点は、自分で自分のライティングのどこが悪いかに気付くのが至難の業だという点です。文法ミスから不自然な英語表現まで、時にはスペルミスさえも、自分で気づくのは大変です。自分で添削して効率的に勉強できるのは、IELTSの要点と文法基礎をしっかり押さえた、かなり上級者のみと言えるでしょう。ライティングの現スコアが7.5あたりの人がこれに該当するでしょうか。
それでも、「自分で添削したい」という方の為に、自分で添削する際にどこに気を付ければいいかについては、この後に竹林先生が解説してくれています。下へスクロールし、「自分で添削する際の、絶対に知っておくべき注意点」をご覧下さい。
選択肢②:添削サービスに送る
良い点: ■ コストはかかるが、授業を受けるよりは安価 ■ 自分では気づけない英語ミスを指摘してくれる ■ 授業の様に決まった日時が無いので、融通が利く 悪い点: ■ 採点者が本当にIELTSに詳しいか不明(なケースが多い) ■ 添削された内容について質問できない(ケースが多い)
では続いて、比較的安価な値段で誰かに自分のライティングを読んでもらえる「添削サービス」の良し悪しを見ていきます。
まず一般的に、授業を受けるより値段が安い事が圧倒的に多いので、気軽に始められますね。自分で気づかないミスも指摘してもらえるので、効率的に勉強できます。書いたライティングはネットを通じて送るだけなので、スクールに通学したり、1回何時間も授業に拘束されたりする事も無く、受講者に負担が少ないのもメリットです。
その一方で、添削しているのが誰か分からない(事が多い)のが難点です。ホームページでは「IELTS対策」と称していても、IELTSのライティングの採点基準をあまり把握していないネイティブが採点していたり、という可能性も否定できません。
IELTSのライティングは、他の英語試験と違い「意味が通じる」だけではハイスコアは取れないのが通説です。英語が母国語の人でさえ6点台を取ってしまう事も。「IELTSが何を求めているか」を把握していない講師が「ここの前置詞は inより onの方が良い」などと単語単位で直していくだけでは、ハイスコアにはつながらない可能性が高いのです。また、添削者がなぜそのように直したのか受講者側が分からない場合、質問できる体制が整っているサービスなら良いですが、質問できない可能性もありえます。
選択肢③:ライティング授業を受講する
良い点: ■ 信頼性の高い講師から教えてもらえる ■ 添削された内容について講師に質問できる ■ 1人で挫折しちゃう人もモチベーションを保ちやすい 悪い点: ■ コストが一般的に添削サービスより割高 ■ 宿題の量次第では負担になることも
最後に、ライティング対策の授業を受講する、という選択肢です。こちらはなんといっても顔が見える講師に直接教えてもらえるので、信頼性が高いのがメリットです。添削内容に関して不明点があれば、納得行くまで質問することもできます(超大人数のグループ授業を除いて)。講師との相性も良ければ、モチベーションの持続にもつながること請け合いです。
一方、やはりコストが難点です。もちろんその価値は充分あると思いますが、現在の立ち位置と目標スコアがかなり離れている場合、目標達成まで授業を受け続けるのは、数十万円単位、場合によっては100万円以上の金額になる可能性も。また、「必ずスコアを上げます!」と謳う一部のスパルタ系スクールでは、多量の宿題が出されて受講生がパンク寸前になってしまうケースもあります。
竹林先生
尚、バークレーハウスでは「授業」と「添削サービス」両方ご提供しています。「どっちにしようか迷う」という方も、無料の体験レッスンにご参加頂いた上で、講師やカウンセラーに相談してどちらにするか決める事も可能です。決断しかねている方は、お気軽にお問い合わせください。
自分で添削する際の、絶対知っておくべき注意点
さて、ここからは竹林先生による「IELTSライティング自己添削」のやり方を伝授して頂きます!
「私には授業も添削サービスも不要!」という方は、ご自分のライティングの添削の際に、以下の情報をお役立てください。
竹林先生
① Task Achievement
竹林先生
竹林先生
では自分の書いたライティングを、以下のチェック項目と共に見てみよう:
- 「Task Achievement」を自己チェック!
- ■ 時間内(Task 1とTask 2合わせて60分以内)で書けたか?
- ■ 文字数(Task 1は150語以上、Task 2は250語以上)書けたか?
- ■ イントロ、本論2つか3つ、まとめ、それぞれの段落があるか?
- ■ Task 1で書いた内容は、グラフの内容と全て一致するか?
- ■ Task 1では、読む人に分かりやすい構成で書けているか?
- ■ Task 1では、何かと何かを比較できているか?
- ■ Task 2では、質問からずれた記述が無いか?
- ■ Task 2では、自分の主張の理由付けや具体例は適切か?
② Coherence & Cohesion
竹林先生
竹林先生
竹林先生
- 「Coherence & Cohesion」を自己チェック!
- ■ Task 1では、イントロの「Overview(全体像)」と、本文で述べた事が完全に一致するか?
- ■ Task 2では、イントロと結論で述べた事に温度差は無いか?
- ■ 各段落の長さはおおよそ同じか?イントロが本論より長くなっていないか?
- ■ 固い文語表現と、話し言葉(スラング)がごちゃ混ぜになってないか?
- ■ 様々なlinking words(できればFirst, Second, In conclusion以外)が使えてるか?
- ■ linking words、その他特定の単語や表現を使いすぎていないか?
③ Lexical Resource
竹林先生
竹林先生
竹林先生
- 「Lexical Resource」を自己チェック!
- ■ 同じ単語を何度も使っていないか?(言い換えはしたか?)
- ■ コロケーションを1つのライティングに複数入れられているか?
④ Grammatical Range & Accuracy
竹林先生
竹林先生
- 「Grammatical Range & Accuracy」を自己チェック!
- ■ 複文(従属接続詞と関係詞)を両方入れたか?
- ■ 長いのから短いのまで、様々な長さの文が入ってるか?
- ■ 動詞の時制は正しいか?
- ■ 主語が3人称単数の時に、現在形の動詞にSを付け忘れてないか?
- ■ 単数形の名詞が無冠詞になっていないか?
- ■ その他文法ミスは無いか?
まとめ
ライティングの添削をするには?(今日のまとめ) 自分でライティングを添削するのは、こんな人におススメ! ■ コストをなるべく0にしたい人 ■ 自分で自分のミスに気付ける上級者な人 ■ 自分のペースで勉強したい人 添削サービスを利用するのは、こんな人におススメ! ■ コストを低めに抑えたい人 ■ スクールに通う時間がもったいない人 ■ 自分以外の人からフィードバックが欲しい人 ライティング対策授業の受講は、こんな人におススメ! ■ わからない所を全部質問したい人 ■ 信頼できる講師からフィードバックが欲しい人 ■ 自分1人ではモチベーションが続かない人 自分で添削する際に気を付けること: ① Task Achievement(質問に答えているか) ② Coherence & Cohesion(一貫性と、文の流れ) ③ Lexical Resource(語彙力) ④ Grammatical Range & Accuracy(文法力) ※ ①~④の更に細かいチェック項目は、上へスクロールしてご覧ください。
難関と言われるIELTSのライティングも、「IELTSが何を求めているか」を攻略すれば、必ずスコアが上がります! そして自分に合った勉強法でやるというのもすごく大切なことです。独学でやるか、添削サービスにするか、それとも授業を受けるか、自分のご要望に合わせて選んで下さいね。