イギリスに留学したくても「社会人になってからでは遅い?」と考えている方も多いでしょう。
実際に会社を辞めて長期留学できたとしても、帰国後に再就職先が保証されているわけではないので決断が難しいところですよね。
そこで今回は、社会人でイギリス留学する方法や成功させるポイントを紹介します。社会人でイギリス留学を検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。
社会人がイギリスに留学するメリット
社会人になってからのイギリス留学は、どのようなメリットがあるのでしょうか。まずは、社会人がイギリス留学するメリットを見てみましょう。
有給休暇で短期留学できる
留学に挑戦したいけど会社を辞めるのが不安と感じるなら、短期留学がおすすめです。
イギリスの語学学校では、社会人に向けて1週間〜10日間など短期間のプランを用意する学校も多いです。祝日や土日、有給休暇をつなげて休みを取れれば、イギリスへの短期留学を実現できます。
キャリアアップにつながる
イギリスには、世界トップクラスの有名大学が数多く存在します。
そんな名門大学が集うイギリスは教育水準が高いことでも有名で、教育の質は公的機関の厳しい審査によって保証されています。
またイギリスの教育は国際的にも高く評価されているので、帰国後にも役立ってくれるはずです。
社会人がイギリスに留学するデメリット
残念ながら、社会人でのイギリス留学は良いことばかりではありません。次は、社会人がイギリス留学するデメリットを見てみましょう。
長期留学の場合は退職が必要になる
専門的に深く学びたいと考える方には、長期留学の選択もあるでしょう。
近年は、働き方改革やワークライフバランスが重視されているため休職制度を設ける会社も増えています。
勤務する会社が休職制度を採用するなら、積極的に利用するのがおすすめです。ただ、休職制度を取り入れていない場合は退職が必要になる場合があります。
英語のアクセントに訛りがある
イギリスは英語の発祥の地です。本場のブリティッシュ・イングリッシュを学びたくて、留学先にイギリスを選ぶ方も多いかもしれません。
ただ日本人の私たちにとって馴染みがあるのは、「アメリカ英語」といわれる英語です。
初めて本場のイギリス英語を聞いて「何を言っているのか分からない」と感じる方も多くいます。
また、地域によってはアクセントに独特の訛りがあることもあるため、イギリス英語に慣れるまでには少し時間がかかるかもしれません。
帰国後の再就職が難しい場合がある
社会人で会社を退職してから留学する方は、帰国後に再就職ができるか不安に感じますよね。
もちろんイギリス留学で英語力を高めたり専門的な知識を深めたりしたからといって、帰国後の再就職が保証されているわけではありません。
留学中も再就職のことで頭を悩ますことになる場合もあります。ただ、現在の日本はグローバル化が進んでいることは間違いありません。
海外留学の経験に加え、ビジネスレベルの英語力や分野の専門性を高めることで、企業から求められる人材になれる可能性は高いといえるでしょう。
社会人のイギリス留学に必要な費用
イギリスは物価が高いといわれるので、留学に必要な費用が気になる方も多いはずです。
ここでは、イギリス留学にかかる費用をまとめました。予算を見積もるときの参考にしてください。
費用項目
【1ヶ月の短期留学の場合】
学費 15万〜25万円
滞在費 8万〜26万円
生活費 10万〜20万円
渡航費 8万〜15万円
海外旅行保険 0〜2万円
ビザ 無料
【1年間の長期留学の場合】
学費 120万〜160万円
滞在費 100万〜360万円
生活費 120万〜300万円
渡航費 8万〜15万円ほど
海外旅行保険 12万~24万円
ビザ 5万円
語学留学の費用
1ヶ月:15万〜25万円
3ヶ月:85万〜130万円
6ヶ月:150万〜230万円
1年間:275万〜435万円
イギリスの語学学校は、コースの授業時間によって費用が変わります。
また選ぶ語学学校によっても金額設定はさまざまで、昼だけ授業を受ける「パートタイム」、朝から夕方まで勉強する「フルタイム」でも費用が大きく異なることも多いです。
興味のある学校をいくつか選んで費用を比較してみましょう。
大学・大学院の費用
・1年間:400万円〜
大学や大学院における留学期間は、学部課程で3年、修士課程は1年の留学期間になります。
留学にかかる総額は大学で1,200万円、大学院は400万円ほどが目安です。ただし、選択する大学によって費用も大きく変わるので注意しましょう。
専門留学の費用
・1年間:150万円
専門学校は大学ほど高い英語力が求められず、専門性の高いことを学べるため留学先として人気があります。
費用面も大学や大学院に比べると安く抑えられるのが特徴です。ただし、大学や大学院と同様に選ぶ学校によって費用が変わります。
ワーキングホリデーの費用
・1年間:100万〜200万円
海外生活を体験できるワーキングホリデー。アルバイトで働きながら生活できるので、費用を抑えたい方はワーキングホリデーを検討することも多いでしょう。
ただ英語力が低い場合は仕事が見つからない場合もあるため、その時は語学学校に数ヶ月通う必要があります。
語学学校にかかる費用も合わせて確認しておくのがいいでしょう。
イギリス留学はこんな社会人におすすめ!
社会人がイギリス留学するのは、それぞれメリットやデメリットがあります。どのような方がイギリス留学に適しているのでしょうか。
キャリアチェンジがしたい方
未経験の職種や業種への転職を考えている方にもイギリス留学はおすすめです。
なぜなら、イギリスの大学では、専門性の高い分野の専攻が幅広く提供されているのでキャリアチェンジしたい分野を深く学べるからです。
インターンシップ制度もあるため、学んだ分野のお仕事体験もできます。転職活動を行うときもインターンでの経験が強みになりうまく転職を進められるかもしれません。
英語力を向上したい方
近年の日本はグローバル化が進んでおり、一定の役職以上は高い英語力必須という決まりが今後新しくできるかもしれません。
ここまで大胆に状況を変える会社はないかもしれませんが、海外に事業展開する中で英語力は欠かせないスキルです。
英語環境に身を置くことで、ビジネスにも対応できる高い英語力を身につけられます。
リフレッシュしたい方
社会人生活も長くなると、「この会社でずっと働き続けるのかな……?」など人生に迷うこともあるはず。
今後自分の人生をどう歩むのか悩む方は、リフレッシュも兼ねてイギリスに留学するのがおすすめです。
イギリスは、周りの国から留学に来る社会人も多いので一緒に勉強したり会話したりするなかで、さまざまな価値観に触れられます。
「こんな考え方もあるんだな」と自分の人生を良くするためのヒントを得られるかもしれません。
社会人がイギリス留学を成功させるポイント
社会人でイギリス留学をする場合、会社を退職することを選択する方もいます。自分のキャリアを中断して留学するため、「絶対に失敗したくない!」と思いますよね。
そこで、社会人のイギリス留学を成功させるポイントを紹介します。
留学の目的にあった方法を選ぶ
なぜ留学をするのか、その目的を明確にしておくことが大切です。目指すべき目的が不明確だと方向性がぶれてしまい、ただ日々を過ごすことになるかもしれません。
語学学校に行くのか、大学や大学院に行くのかでも留学後に得られるものは大きく異なります。留学の目的に合わせてもっとも適切な方法を選ぶことが重要なのです。
留学費用は多めに用意する
留学の費用は、少しでも多く用意しておくことがおすすめです。備えあれば憂いなしといわれますが、海外留学では思いも寄らない事態が起こることもあります。
また、留学中は人脈が広がる良い機会です。一人で黙々と机に向かって勉強するだけでなく、人と会って人脈を広げましょう。
再就職に関する良い情報が得られるかもしれません。人と会うには交際費も必要になるため、留学費用は多めに用意しておくことが一番です。
インターンシップも経験する
大学や大学院、専門学校のなかには、インターンシップ制度がある場合が多いです。
インターンシップは、学校で学んだ分野と関連する企業に訪問したり実際に働いたりすることです。
インターンシップに参加すれば、業務内容やその分野への理解を深められます。
また、帰国後の再就活では、実際に現地で働いた経験はプラスに働くことも多いです。積極的に参加しましょう。
社会人のイギリス留学前にしっかりと英語の勉強を
「留学すれば英語を話せるようになる」と考える方も多いですが、英語を身につけるのはそう簡単なことではありません。
また、大学や大学院、専門学校は専門的な用語も多くなってくるので、英語を聞き取るだけで精一杯に感じることもあります。
これでは英語を理解することに時間が取られてしまい、勉強に集中できないことも多いです。
また語学学校の場合も事前準備が欠かせません。留学前から基礎の英語力を高めることで、現地でしっかりと英語力を伸ばすことができます。
「留学前にもっと英語勉強しておけばよかった」と感じる日本人も少なくありません。もし金銭面に余裕があるなら、日本で学校に通い基礎の英語を徹底的に学んでおくことがおすすめです。
まとめ
本記事では、社会人がイギリス留学する方法や成功するポイントについてご紹介しました。
社会人がイギリス留学する場合、語学学校や大学、大学院、専門学校、ワーキングホリデーなどさまざまな方法があります。
また、社会人留学を成功させるポイントは、留学前に英語の基礎を身につけることです。
現在イギリス留学を検討している方は、今回ご紹介したポイントを踏まえ、具体的な留学プランを立ててみてはいかがでしょうか。